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■diary > 過去の日記
2004年09月26日
うちの家族は、ちょうど万博の年に大阪に出てきて、しばらくして、とある団地に入居しました。両親と子供二人の四人家族。当時の典型的なパターンですね。
実際、うちの場合は、同じ階段の十世帯だけで、同年代の子供が十人以上いる状態。いつも一緒に遊んでましたから、にぎやかなものでした。
で、父親のほうは、自治会活動をかなり熱心にやっているようでした。
できたばかりの団地は、あまりにも殺風景なので、休みの日に、自治会総出で(大人も子供も)、道ばたにツツジや桜の木を植えたり、
夏祭りをやろうといって、金魚すくいやヨーヨー釣りの仕入れを探したり……。
全部、自分たちで、やっていたようでした。
それから、
団地の脇に、大きな工場が2つあって(工場と田んぼしかないような場所を、造成して団地にした、ということですね……)、
そこから出る排水の悪臭がひどいので、自治会で交渉する、ということもあったようです。
このことは、新聞で取り上げられたり、ラジオのインタビューを受けたりしたのだとか……。
(あとで母に聞いたのですが、このときには、うちで飼っていた金魚(←夏祭りの金魚すくいの戦利品)も活躍したらしいです。
交渉の席で、工場の人たちが、
「うちの排水は無害です」
と言い張るので、父が、それなら、と家から金魚を持ち出して、
あらかじめ汲んでおいた工場排水の中に入れたら、あっという間に……。
そんなこととは知らない私は、翌朝、突然、金魚の数が減っていて、とても悲しかったのを、今も記憶しております(合掌)。)
その頃、私は小学生ですから、学級会や生徒会のようなことを、大人たちもやっているのだな、と、その程度に思っていました。
で、確かに、そういう「課外活動」的な面もあったのだとは思いますが、
それにしても、仕事を終えて、帰宅してから、そういうことに時間を割いていたわけで、随分、エネルギーを注いでいたことになりますね。
工場との交渉(何年もかかったらしい)では、司法書士の人とか、今では社長になってしまった某家電メーカーの若手研究員の人(年代もちょうどこの頃、桑名社長の30歳前後「かけだし時代」ということになりますね)とかが、自治会の役員で頑張っておられたのだと聞いています。
お金にはならないけれど、専門知識のある人たちが、できる範囲で関わってくださっていた、ということのようです。
99年にWorkPadを買って、なんとなく、パームのコミュニティの盛り上がりの輪に入れてもらって、5年が過ぎましたが、
考えてみたら、父が大阪にでてきて、そういうことをやっていたのと、ぴったり同じ年齢なんですよねえ。
少し前に、ふとそのことに気づいて、なんだか不思議な気がしました。ショックなような、ホッとしたような……。
たぶん、自治会でワイワイやる時には、大義名分だけではない盛り上がりがあったのだろうと思いますし、
何かをゼロから始める感じとか、そういう部分を含めて、なんとなく、同じ年齢になって想像できるところがあるような気がしています。
ちなみに、
私が通っていた小学校(団地と同時にできた新設校)は、子供の数が少ないということで、今年の春、廃校になったそうです。
ついでがあったので、見に行ったら(←3月末のこと)、当時、空き地だったところに、おしゃれな一戸建てが並んでいたり、団地の周辺は、様子が変わっていました。
でも、桜の木は、立派に残っていました。
写真ではわからないと思いますが、この桜並木は、工場排水が問題になった用水路の脇です。木がこれだけ大きく育っているのですから、水質も、よくなったのでしょう。(^^)
……とりともめのない思い出話。書き始めたら、長くなってしまいました。
PUGOが遂に50回。私は、三次会に、ほんの少し顔をだすことしかできませんでしたが、とても盛り上がった良い雰囲気の集まりだったみたいです。(ちゃんと参加できなくて、本当に残念。)
そういう節目と、関係があるような、ないような作文ということで。
2004年09月23日
プリンタを購入しました(8年ぶり)。
それほど大量の文書を印刷することもないので、一番コンパクトなもの、ということで、PIXUS 80i。
■Bluetooth
まず、Bluetoothユニットを付けて、iBook側にもBluetoothアダプタを付けて、ワイヤレスで印刷できるようにしました。
ケーブルの制約がなくて、置き場所を好きに選べるというのは、想像していた以上に、開放感がありますね。
■iCalのイベントを印刷
せっかくプリンタを買ったので、試しに、iCalのカレンダーを印刷してみたら……、
一ヶ月分のカレンダーなど、結構、見やすいレイアウトで打ち出すことができるんですね。確かに「カレンダー」でした。
で、もう少し何かできないかと探してみたら、Apple (US)サイトで、AppleScriptのサンプル集が公開されていました。
このページの右側のメニューから、「More Scripts」へ進むと、スクリプト集をダウンロードできるようになっていて、
その中に「Create Event Summary」というのがあります。
iCalの「今日」「明日」「今週」「今月」のイベント一覧を取り出すAppleScriptです。
「メモ」の内容まで、全部、書き出してくれるので、このままでも、結構、使い道がありそうな気がしました。
■OSXでTeX
でも、さらに、思うところあって、組み版ソフトのTeXに挑戦。
ここからリンクをたどって、一番、インストールが簡単そうなpTex package for MacOSXを入れてみました。
TeXShopと組み合わせると、どちらもインストーラが付いているので、普通のアプリケーションのような感覚で、特に何も設定しなくても、使えてしまいますね。
■iCalから「紙のメモ」を作る
TeXのような、面倒くさいとされる組み版ソフトを使ってみようと思ったのは、iCalから、コンサートに持っていく紙のメモを打ち出せないか、と思ったからです。
手順は、こんな感じです。
- iCalから特定の演奏会の情報を取り出す。
- この情報を整形して、TeXのソースファイルを作る。
- このソースファイルから、TeXでPDFを作る。
- PDFを印刷。
たぶん、PDFを作るところまで、AppleScriptで一気にできると思います。
例えば、上で紹介したApple製スクリプトを改造すると、iCalから、
こんな書式で、情報を取り出すことができます。
シンフォニー/金沢 諏訪内 04.9.23 3:00:00 PM N/A 04.9.23(木・祝)15:00 ザ・シンフォニーホール/ オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演/指揮/岩城宏之 ヴァイオリン/諏訪内晶子 曲目:ベートーヴェン/ 「プロメテウスの創造物」序曲, サン=サーンス/ハバネラ, アウエルバッハ/ヴァイオリン 協奏曲(委嘱作品・初演), ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ短調 入場料:A¥6,000 B¥4,500 C¥3,000 D¥1,000 問い合わせ:ABCチケット センター(06-6453-6000)
ここに最低限のレイアウト情報を書き加えて、
\documentclass[a4paper,9pt]{jsarticle} \usepackage{ascmac} \begin{document} \thispagestyle{empty} \pagestyle{empty} \begin{minipage}{7cm} \begin{screen}\small シンフォニー/金沢 諏訪内 04.9.23 3:00:00 PM N/A 04.9.23(木・祝)15:00 ザ・シンフォニーホール/ オーケストラ・アンサンブル金沢 大阪定期公演/指揮/岩城宏之 ヴァイオリン/諏訪内晶子 曲目:ベートーヴェン/ 「プロメテウスの創造物」序曲, サン=サーンス/ハバネラ, アウエルバッハ/ヴァイオリン 協奏曲(委嘱作品・初演), ベートーヴェン/交響曲 第2番 ニ短調 入場料:A¥6,000 B¥4,500 C¥3,000 D¥1,000 問い合わせ:ABCチケット センター(06-6453-6000) \end{screen} \end{minipage} \end{document}
このソースファイルから作ったPDFがこれ。
演奏会の内容が、左上に小さく見えていますが……、
A4の紙に打ち出して、四つ折りにして持ち歩くのを想定して、こんな風にしてみました。
演奏会の最中に、感想を書き込むとしたら、こういうのが良いかな、と思ったので。
■まとめ
紙とデジタルの連携というと、「紙(アナログ) → デジタル」ということがよく話題になって、もちろん、それは、技術的に、色々、面白いところなわけですが、
せっかく、プリンタを買ったので、
「デジタル → 紙(アナログ)」。PDAやパソコンの情報を紙に打ち出して活用する、というのを、見直してみるのも、悪くないかな、と思ったりしています。
(しくみが大げさな割に、できあがったものは、――本人以外には――全然、たいしたものではなかったりするわけですが……。)
2004年09月20日
■ネット時代の著作権
大学時代の後輩が、エキサイトでインタビューを受けたようです。
インタビューは、AVEXやSONYのCCCD撤退(事実上の)が発表される前に行われたようで、タイミングは、微妙な感じになっていますが、
ポイントは、よくまとまっているように思います。
コピーライト(=複製権)のそもそもの始まりは、ルネサンス時代の印刷業界の商業的な決め事。
作者の尊厳(=著作権)という思想は、18世紀以後のあとづけ。
というところなど、ご存じでない方には、結構、新鮮な話かもしれません。
興味のある方はどうぞ。
■10月の予定
徐々に来月のスケジュールが埋まってきました。
PalmもってこいNagasakiには、是非、行きたいと思って、ぎりぎりまで調整していたのですが、やはり、無理みたいです。
しかも、これは9月ですが、今週末に迫った、PUGO50回記念定例会も難しそうです。(二次会があれば、顔を出せるかも。)
秋の週末というと、どうしても、行かねばならない演奏会が入ってしまいますね。
残念!
2004年09月13日
たつしとしょうじのモバイルサロンは、読み応えがありますね。
「いかにも」ではなく、男性にも女性にも受け入れられるデザインがある、という話。文脈は、ちょっと違いますが、「新宿二丁目」の方々のソニー評を思い出しました。
ただし、これは、ソニーが大変な感じになる前、2003年4月の発言。
この夏は、オリンピック(マスコミ的には、日本が勝った数)とか、白黒はっきりさせる快感、みたいな雰囲気が、個人的になじめなくて(偏屈なんです)、
モバイルサロンの鼎談、とても、新鮮な気がしました。
でも、カヌーやカヤックは、見ていて、気持ちがよかったですね。(^^) 運動の清々しさ(@「スポーツ批評宣言」)という感じで。
それから、Project Palm経由で読んだ、AppleVenus (04.9.11)。
先日、久しぶりに大阪、心斎橋に出ました。
YAMAHAで、担当の人とお話しながら、クラヴィノーバを30分くらい試し弾きして、そのあと、Apple Storeにも寄り道。
店員さんと会話しながら買い物するというのは、ひとつの文化かもしれませんね。
心と財布に余裕がある時でないと、なかなか、そういう気持ちにならないわけですが(←そして、そんなことは、めったにないのですが(涙))。
2004年09月05日
地震、恐かったです。
一度目(午後7時過ぎ)は、演奏会から帰宅途中で、なんとなく、揺れているかな、という程度。(実際は、大阪でも、かなりの揺れだったようですが。)
二度目(零時前)は、自室で仕事中で、余震から逐一、自覚していました。
で、冷静に対処する心の余裕があるつもりで、周りを見回して、
いざという時のために、一番、大事なものは身につけておこう、と考えをめぐらせたのですが……、
結局、手にしたのは、treo90。
PDAユーザーとしては、あるべき姿かもしれませんが、そういう状況ではないですよね。
せめて、持って逃げるとしたら携帯電話(PHS)ではないか。でも、緊急には、これも、役には立たないかも。
危機管理能力ないなあ、と、我ながら、情けなくなってしまいました。
大阪は震度4。
造成地の端っこの建物の4階。震源地近くは、こんなものではないと思いますが、それでも、かなり、揺れましたね。
2004年09月04日
■今、ハンガリーといえば?
ハンガリー国立フィルでヴァイオリンを弾いておられる、ケイコさんという方の日記。
オーケストラの面白すぎる日常。クラシックファンの間では、結構、よく紹介されているサイトみたいです。
それにしても、まだ、8月のことが話題になるというのは、日本と、時間の感覚が微妙に違うということなのか、それだけ、当地では大きな出来事だったということなのか。
(日本は、話題の消費スピード、速すぎるかもしれませんね。)
2004年09月01日
■iMac G5
実物を見たら、結構、ごついのでは、という気もしますが……、
大きいディスプレイは、良さそうですねえ。
■レイアウト変更
……というわけで、このページのレイアウトを若干、変更しました。
ページ本文も、日記cgiやブログのように、テキストから、HTMLを作るしくみを考えてみました。
エディタでテキストを書いて、Perlのスクリプトを起動したら、必要なHTMLができて、古い記事も、自動で過去ログへ移動する、というようなもの。
日記cgiのプロトタイプみたいなものですが、当面、これを、ローカルで、手作業で自作スクリプトを通すだけで、私には、十分かなと、今は思っています。
急激に更新頻度が上がることないと思いますが、ちょっと気分転換です。
■OME (オープンメール環境)
日記だけでなく、前にも書きましたが、メールの読み書きも、テキストエディタで済むようにしています。
「メモ問題」ではないですが、なんでも、テキスト書類だけで済むようにしておくと、物事がシンプルになる感じはありますね。
■RSSリーダ
PulpFictionを少し前から使っています。
ざっと情報を斜め読みするような時には、確かに、便利ですね。
かっちり作ってあるページを、ブックマークやアンテナから見に行くというスタイルも、なくなってほしくないなあ、と思いますが……、
こうやって、情報流通の選択肢が増えていくのですね。
(……以上、スクリプトの動作チェックを兼ねて、ちょっと多めに、だらだらと書き連ねてみました。)
by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)