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2004年4月30日(金)
28日から29日にかけて、東京に行ってました。
……と言っても、夕方着いて、演奏会へ直行して、翌日は、午後の大阪の別の演奏会に間に合うように戻ってきたので、どこにも(=AppleStoreにも、モバイルショップにも)立ち寄れなかったです。
特に、モバイルショップは、ゴールデンウィークの特価品が色々あったみたいで、もし、行っていたら、Tungsten Cとか衝動買いしてしまいそうだったので、時間がなくて、良かったというか、残念だったというべきか……。
まあ、treo90に特に不満があるわけではないので、こうなったら、壊れるまで使い続けてみようか、という気持ちにもなっています。
(半分は、新機種を買わないやせ我慢。^^;;)
その代わり、というわけでもないですが、実は、1ヶ月くらい前に、iPod買いました(15Gモデル)。
音楽プレイヤーとしても、外付けハードディスクとしても、本当に、簡単に扱えますね。
これも、できれば、長く使い続けたいかも。
P. S. 最近、仕事(授業)の話題探しの意味もあって、広告論(80年代渋谷パルコ文化の研究など)や、マスメディア論(テレビ論やマンガ論など)、社会学関係の本をまとめて読んでいます。
三十代前後の、比較的若い研究者の方々の書いたものは、分析も繊細で、感覚的にも近い(ほぼ同世代)ので、それなりに納得できるのですが……、
読めば読むほど、出口がないというか、現実世界は(イラク報道も含めて)、脱出不可能な「トゥルーマン・ショー」のような気がしてきて、まあ、正確な現状分析ではあるのでしょうけれど、本当にそうなのかな、という気持ちも、多少残ったりしています。私が、諦めが悪いだけなのかなあ。
2004年4月26日(月)
「感情論」という言葉、個人的には、非常にひっかかるのですが、もういいです。
(公共の場では、感情や欲望を剥き出しにしない、という近代社会の暗黙の約束事は、もう、完全に過去のものなのかな、と、ちょっと感慨を覚えます。マスメディアや広告が生活を覆っている世の中で、そういうのは、随分前から有名無実化していたとは思いますが……。)
- 孤立・抹殺を恐れないこと
- ただし、自分が不幸にならないこと
もう、あとは、それぞれ勝手にやりましょう。(^^)
何ひとつ、決着は付いていないわけですし。
(先週後半は、なんだか、とても忙しい日々でした。)
2004年4月21日(水)
政府関係の人たちが「自己責任」云々を言い出したのは、要するに、
「NGOが嫌い!」
なのだ、という解釈を何カ所かで見かけました。
で、これはたぶん、逆に考えると、彼らは、
「権力が好き!」
ということなのでしょうね。要するに、
「権力愛」
そう考えると、彼らの一貫性がないと見える政策、発言が、すごく、わかりやすくなってしまうかも。
「愛は盲目」
あれは、
「恋の病」
なんですね。
この解釈、とても気に入りました。呆れると同時に、ますます、政治に興味が涌いてきました。
というのも、わたくし、大学では、美学(音楽限定ですけれど)というものを教えているからです。(昨日、大阪大学共通教育賞なるものをいただいた授業は、まさに、音楽美学史の講義でした。)
美学というのは、人間の「好き/嫌い」といった理屈や道徳では説明できない(とされる)判断を吟味する哲学。
この話が妙に気になってしまったのは、やはり、偶然ではなかったのかも。
今日は時間がないので。続きは、そのうち書きます。
2004年4月20日(火)
私は、どうせ不愉快になるだけだと思って、最近、テレビのニュース、報道番組はほとんど見ないのですが、人質になった日本人が悪者扱いされるのはおかしい、という意見は、それなりに出ているようですね。
19日の『朝日新聞』(←父親が取ってます)の文化面、高橋源一郎の原稿。
「国民の保護」は政府の義務(納税が国民の義務であるように)。政府の「本来の職務」であって、「サービス残業」ではないのだから、実費請求とか言うのはおかしい、としたうえで、最後は、
「こんな恩知らずの国のことなんかもう放っておきなさい。」
と締めくくっていました。
他の番組のCM中に、偶然見た「多事争論」も、パウエル発言を引きながら、似たような論調でしたね。
ところで、先月のことになりますが、オウム真理教の麻原(松本)教祖の三女(アーチャリーさん)は、和光大学から入学を拒否されたとか。
北田暁大さんという社会学者の日記サイト「試行空間」に、和光大学で教えている評論家、上野俊哉氏が書き込んで、驚異的に長いスレッドが立っています(「2004-4-11」および「2004-3-16」)。
「非国民」の排除・隔離が、随分、露骨なご時世ですね。
2004年4月19日(月)
「あの日本人市民が、より偉大な善のため、より崇高な目的のために、自己を危険に曝したことは嬉しいことです。」
(「JANJAN」政府・人質の自己責任論について)
アメリカのパウエル国務長官も、イラクの三邦人を讃えたとか。
*パウエル氏の発言の原文は、アメリカ国務省ホームページで、読むことができるようです。
肉親・身内じゃないから、気楽なことが言えるんだ、と思われる方は、こちらも、あわせて、どうぞ。
「親の責任を問う日本の特殊性」
(柄谷行人『倫理21』現代思想社、15頁以下)
小さな島に、1億以上の人間がひしめいているのですから、協調性がないとやっていけない、というのはわかりますが、外との関係が、それだけでは済まない、というのもまた、常識なのでは、と思います。
P. S. 余談ですが、クラシックの世界に関わっていて、英才教育による「早熟の天才」(のその後)を何例も見ていると、親のエゴの影響の大きさを、日々、考えさせられます。
2004年4月18日(日)
「朝日新聞」4/17夕刊社会面(私が見たのは大阪本社版)に、
「「日本に新世代育っている」――3邦人を仏紙弁護」
という記事が出ていました。17日の「ル・モンド」紙に出た、長文記事の紹介のようです。
原文は、こちら。
Japon : l'elan humanitaire (LE MONDE)
「朝日」に出ている記事要約によると、若い人たち(「日本の高度成長世代の子供たち」)のボランティア活動(「人道主義の勢い」)が、「日本の変化の兆し」(会社・経済オンリーではない、新しい日本)と見られているようです。
「対外的な」イメージ・アップのためには、「ショー・ザ・フラッグ」、「ブーツ・オン・ザ・グラウンド」より、NGOの方が、効果的なのでしょうね。
ところで、わたくし、昨年度、某大学(母校)で、半年間、音楽思想史の講義(工学部生向けの教養科目)を担当させてもらったのですが……、
学生のアンケート結果が良かったらしく、このたび、「効果的な授業だった」ということで、大学から、表彰していただけるようです。
大学のオトナの方々から、「苦言」以外のものをいただくのは、私にとって、極めて異例。(^^;;)
学生の皆さんから誉めてもらえたことを、大変、光栄に思っております。
2004年4月17日(土)
「カントのこの主張 [=『啓蒙とは何か』] には、それ以前あるいは今日の通念から見て、大きな転倒があります。
通常、公的とされるのは国家的レベルの事柄です。
国家 = 「公的」機関
個人 = 「私的」存在
しかるに、カントはそれを私的なものといい、逆にそこから離れて個人として考えることを公的だというわけですから。
国家 = 「私的」機関
個人 = 「公的」存在
カントは、そのような個人を世界市民(コスモポリタン)と呼びました。
個人:
「私的」 = 国家に従属
「公的」 = 世界市民
コスモポリタンというと、国際人というような言葉を連想します。私は日本で国際人と呼ばれるようなタイプが昔から嫌いでした。
世界市民 ×= 「国際人」
しかし、コスモポリタンとは、何か実体的なものではない。
人はどこかの国家や文化に属するのだし、それを否定することはできません。しかし、それを「括弧に入れる」ことはできる。
つまり、自ら世界市民として考えることができます。
世界 = 「国家」を外して考えること
そのように意志することがコスモポリタンであり、そのかぎりにおいて、世界市民が存在するのです。
世界市民 = 「国家」の外部
カントはそれをパブリックと呼びました。だから、それは通常の意味でのパブリックと違います。」
(以上、「私的」なものと「公的」なもののカント的転倒――柄谷行人『倫理21』、85-86頁)
日本政府の「苦言」
→ オトナの意見 / 私欲と保身
「イラクでボランティアを続けたい」
→ 身勝手 / パブリックへの意志
2004年4月15日(木)
【Q】日本人の人質3人が解放されたことをどう思いますか。
【A】よかった。
【Q】解放された日本人3人が帰国することをどう思いますか。
【A】これは、本人たちの意志なのだろうか?
【Q】帰国後の3人の発言、動静に興味がありますか。
【A】日本政府のプロパガンダに利用されないことを祈っています。
【Q】ところで、日本政府の現在の政策は民主主義だと思いますか?
【A】NO.
【Q】日本に民主主義が回復すると思いますか?
【A】I don't know.
【Q】最後に、ひとこと。
【A】日本軍は、イラクへの武力侵略をただちに止めなさい。
2004年4月13日(火)
先ほど、NHK1時のニュースを観ていたら、アメリカのチュイニー副大統領が、皇居を表敬訪問したというニュース。
今上天皇の「自衛隊は給水活動などのためにイラクへ行っている。自衛隊の活動がイラク国民のためになることを願っている」というような発言が伝えられていました。
戦後民主主義の申し子という印象のあるこの人は、憲法で政治的な発言を禁じられているわけですが、今の状況について、どのような心境なのかな、とふと思いました。
2004年4月11日(日)
先ほど、ビデオにとっておいた「荒野の決闘」を観ました。
実は、最近、BSとか、地上波深夜とかの古い映画をよく観ていたりします。映画は、これまで、全然、観てこなかったので、「雨に唄えば」(関西ローカルだと思いますが3月にやってました)が、私向きの(笑)「踊る」映画だということすら、よくわかっていませんでした。(ミュージカル映画、何もかもが、素晴らしすぎます。)
当然、西部劇のこともよくわかってません。酒場の長〜〜〜いカウンター、ああ、これがそうか、と、ちょっと感動しました。
すぐに人を投げ飛ばしたり、物を投げつけたり、室内は、タバコの煙が立ちこめて、外は砂埃。確かに、荒っぽいですね、西部は。(^^;;)
奇妙な形の岩とかサボテンとか、風景は、ほとんど別の惑星みたいだし……。
ただ、ヘンリー・フォンダだからなのか、結構、キュンとなるところもあって、ひたすら、撃ちまくる、というわけでもないような……。
ブッシュ政権は、西部劇(保安官)的と言われたりしますけど、実際の西部劇映画は、そんなに「単細胞」ではないかも、と思ったりしました。
2004年4月10日(土)
既に各所で話題ですが(←もうヤメなさい)、
(いや、その節は、本当にあちこちで紹介していただいて、ありがとうございました。)
Mac OS Xの脆弱性を悪用し、MP3ファイルを装うウイルスが初めて登場
(Internet Watch)
Macでも、ウイルス対策が必要になるのでしょうか。
ところで、
今日は、演奏会で京都へ行ったのですが、あまりにも良い天気だったので、ちょっと、寄り道。
高瀬川には、散った桜の花片が、絶え間なく流れていました。
P. S. 4/28は、東京へ行く予定なのですが、MacFan Night with AppleStore,Ginzaの時間は、池袋方面で演奏会(19:00〜)です。残念!
2004年4月2日(金)
既に各所で話題ですが、突然の復活に、びっくり。
palmOne再上陸、日本語サイト更新、「PalmDesktopもダウンロード可能に」
(palmOne Japan)
Mac版のPalmDesktopもダウンロードできるようになっていますから……、
これで、人にパームを薦めやすくなります。(^^)
(……というわけで、本当のニュースが飛び込んできました。
エイプリルフール――All Fool's dayと言うんですね!――、たくさん、見に来てくださったようで。ありがとうございました。
ちなみに、今日のリンクは、ちゃんとpalmOneサイトへつながっています。(^^)
PalmDesktopのダウンロードは、今のところ、palmOne Japanのページ下の方の、「ハンドヘルド端末のテクニカルサポート(英語)につきましては……」というリンクをたどる形みたいですね。)
2004年4月1日(木)
既に各所で話題ですが、突然の発表に、びっくり。
palmOne再上陸、日本法人設立、「スマートフォンもアジェンダに」
(DZNet mobile)
ソニーも、先日出たインタビューによると、スマートフォンタイプのクリエを検討しているようですから(←これはホント)、日本でも、PalmOS搭載の携帯電話を使える時代が来るみたいですね。
個人的には、Zire21相当の安価な機種を日本で出す、というのが嬉しいです。これで、人にパームを薦めやすくなります。(^^)
by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)