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2004年3月25日(木)
ワーグナーの楽劇(反ユダヤ思想や、ナチスとのからみで、今もイスラエルでは演奏できない)という、できれば、避けて通りたい面倒な話題で原稿を書いて、ほっと一息。
でも、世の中には、デリケートな問題は、たくさんあるんですね。
もういいじゃん、そんな発展途上国の乞食(差別語)みたいなやつはほっといて。
という文章に、どっきり。でも、よくわからないので、ひとまず、ノーコメント。
昨日、「MacPower」4月号を購入しました。音楽ソフト特集など、気になる記事が色々あったので。
立ち読みじゃなく、ちゃんと読みたいと思った決め手は、44〜47ページのコラム。
「Macと色覚バリアフリー」
Macを使っているデザイン関係の人への情報提供コーナーでしょうか。
「俺は俺」で、すごいアイデアが出てくることもあるのでしょうし、いろんな人に配慮することで、ほんわかした雰囲気が生まれることもあるでしょうし、それぞれなんでしょうね。たぶん。
色盲の側から言わせてもらえば、OS Xのウィンドウ左上の3つのボタンが何色か、なんてことは、わからなくても気になりません。
左:閉じる
中:最大化
右:Dockへしまう
と、位置関係を覚えればいいだけ。
(わたくし、3つのボタンが色分けされているなんて、初めて知りました(涙)。)
まあ、大したことじゃないです。
そして、
さらに話は変わりますが、
先週、NHK-BSで、「東京物語」(小津安二郎、最後のモノクロ作品)、はじめて観ました。
東京に暮らす子供たちは、日本を「先進国」(=「途上国」の対義語、って、そりゃもちろん知ってますよね)にした、高度経済成長世代。
尾道から上京した、おじいちゃん(笠智衆)とおばあちゃん(東山千栄子)は、それとなく、邪魔もの扱いされて……、背中をまるめて、ちょこんと海辺に座ってました。
言えないことって、やっぱり、ありますね。世の中には。(「言いたいことを言わせない」というのは、もっと駄目だけど。)
整理して言おうとすると、長くなるし、長くなったら、内容とは関係なく、話がこじれたかのような副作用を生んでしまうし、そもそも、話の本筋じゃないし……等々。
素っ頓狂な笠智衆だから、じめじめせずに、観ていられるんでしょうね。(原節子は、「晩春」のほうがよかった気がする。)
親子関係の遠慮のツボを、ぐりぐり押しつづけてしまったら、橋田壽賀子。
毒まむし三太夫とか、若い頃のビートたけしみたいに、「ババア」と突っぱねるのが、江戸っ子なのかな。
(……この文章は、結局、でじさんへのレスポンスなのでしょうか。書いている本人も、正直、よくわかりません。)
P. S. 加藤茶の弔辞、ものすごく立派で、ただならぬ感じがしました。(不謹慎)
2004年3月22日(月)
「プライド」最終回放送中(見てません)に、タイミングを逃した話題ですが、「白い巨塔」最終回について。
ドラマ全体については、見逃している回も多いので、何も言えませんが、最終回は、本当に「一本道」だったなあ、と強烈な印象が残っております。
「男の友情」とか「実母の子を思う気持ち」とか、もう、それ以外の見方のできない場面が、それ以外の見方のできない演出・配役で、それ以外考えられない段取りで続いてましたよね。
ここまでノイズのないドラマを作って、ゴールデンタイムに放送するというのは、作る人たちも、相当、怖いんじゃないかと思うのですが、やり通しましたね。
で、怖いと言えば、加古隆の音楽。とても立派な音ですが、表情がまったくないんですよね。ストリングスとか、アナログな楽器を使っているから、かえって、アンドロイドみたいで、私は、正直、かなり苦手かも。(見ている最中は、ひたすら泣かされてしまいましたが……。)
ちょっと油断していると、すぐ、脇道へ逸れそうな大河ドラマ「新選組!」、この先、楽しみです。
(ちなみに、田宮二郎版「白い巨塔」の音楽は、「アルプスの少女ハイジ」などを作った渡辺岳夫。テーマ曲は、明るく爽やか。)
2004年3月21日(日)
昨日は、Palm Day Osaka。結局、仕事が早めに済んだので、一次会も途中から参加、三次会までいさせてもらいました。とても、アット・ホームな雰囲気の良い会でした。
Palmのイベントも回を重ねて、とても洗練されてきた分、スタッフの皆さんは、大変だったのではないかなと思います。本当にお疲れ様でした。
KMPG健在を確認できた、という意味でも、とても有意義な一日でした。(^^)
2004年3月18日(木)その2
最近、木曜日は帰りが遅かったのと、若村麻由美ショックから、いまだ立ち直っていないのとで(記者会見の映像も、見るチャンスがなくて……)、「白い巨塔」については、そんなこんなでを読むくらいだったのですが、今日が、最終回だったのですね。
私は、今日は京都へ演奏会を聴きに行っていました。
で、最寄り駅からバスで帰宅したのですが、このバスに駆け込んできた女子高校生らしき一団には、妙に「白い巨塔」にハマっている子がいるようでした。「バス停からダッシュしたら、まだ間に合う」と言いながら、その子は、友達に、一生懸命、ストーリーを説明しておりました。「唐沢は、金に汚いんやけど、江口洋介はイイお医者さんでなあ……」などなど。
こういう風に古典的にテレビに夢中になる子が、今もいるとは。
ビデオのない昭和にタイムスリップしたような、不思議な感じでした。
2004年3月18日(木)
今週中に、(最低で)批評をあと2本。なんとか、間に合いそう……。
年度末だったり、Palm Day Osaka参加に向けて、スケジュールを調整したり、何かと慌ただしい時に、絵に描いたように見事に、人を怒らせる記事(ITMedia)がでてしまったようですね。でも、関係者の方々さんが、きちっと筋を通して対応、発言しておられるので、感心しております。
ライターさんの間で、もうPalm/PDAはアクチャルな分野ではない、という感じになっているというような話を、最近、伝え聞いたりしました。TH55はよく売れているそうなので、状況は、また少し、変わってくるのでしょうか。
ただ、
「マニアにはブームが去った今も根強い人気」
という切り口だと(「まったく使う気がなかったが……たまたま」とか、「イレギュラーな」という書き方は、そんなニュアンスに思えなくもない)、実際に使っている側の実感とはズレてしまって、これからも、軋轢が生じそうな気もします。ちょっと心配かも。杞憂だと良いのですが。
話は飛びますが、一般論として、PCライターさんの側にも、家電的なものを扱うノウハウって、まだ、あまり、ないのかなあ、という気がします。
KAIZOも、例えば、「伊東家」の裏技(お茶の間でちょっと試してみようかなという気にさせる工夫)と、どれくらい似ていて、どれくらい違うリスクがあるのか、それを踏まえて、何をどういう風に紹介し、フォローすべきなのか、という風に考えたら、見え方、書き方が違ってくるんじゃないかと思ったりします(もちろん、発案者への筋はきちんと通した上で)。
Clie User ClubのSPAさんの元の記事は、その辺をすごく配慮していたはずなのに、山田さんの文体は、あまり、そういうニュアンスを感じさせない、なんというか、昔ながらの技術論の感じ。
色々な切り口、ストーリーを見つけて、書き分けるのがジャーナリストの楽しみなのでは、という気がするのですけど、どうなのでしょうね。
(最近、あまり新製品のレビュー記事などは読まないので、ひょっとすると、私の知らないところで、良い記事が出ているのかもしれないのですが……。もしそうだったら、ごめんなさい。)
2004年3月15日(月)
Palm Day Osakaは、もうすぐ。それまでに、がんばって仕事を片づけねば。
で、Macで原稿を作っていて気づいたのですが、わたしの場合、使うソフトの数が、どんどん少なくなっているようです。日常、直接操作するのは、ほぼ、エディタ(定番Jeditを使っています)とブラウザ(Safari)の2つだけ。資料は、今のところ、全部テキストにしておけば、ほぼ用が足りていますし、このページもエディタで直接書いています。
メール関係は、1ヶ月前から、オープンメール環境(OME)にしています。OMEのことは、PUGOで教えてもらいました。バックグランドで、サーバとやりとりして、メールを、1メール1ファイルの形で、通常のフォルダに保存してくれます。メールの読み書きは、エディタで可能。これを管理する普通のメールソフトのようなツールも付いてきますが、せっかくなので、今は、全部、AppleScriptでやっています。(未読メールのリストアップとか、特定フォルダのメールを順に開いて読むとか……。AppleScriptの良い勉強になりました。^^;;)
作った原稿の校正は、読み合わせのかわりに、Windowsを使っていた頃からテキスト読み上げソフトを利用していたのですが、最近、OS X対応のドキュメントトーカというのを発見(現在はVoice Elements DTalkerとして販売)。このソフトは、もともと、AppleScriptの利用を想定して作られていて、Jedit用のサンプルマクロが付いてくるので、利用させてもらっています。
結局、資料をあつめて、原稿を作って、校正(読み上げ)して、メールで送るという作業を、全部、エディタ上でやっています。ノート一冊だけで済んでいるような感覚で、なかなか、気楽で良い感じです。
こういう風にできたらいいのに、というイメージは、ずっと前からあったのですが、今までは、自分の知識不足と、自分に合ったソフトが見つからなかったりで、なかなか実現しなかったんですよね。私の場合(=かなり、偏屈な使い方かも)は、Mac(AppleScript)というのがキーポイントになったかな、という気がしています。
画像をたくさん使う必要があったり、Office系のデータを扱ったりする人だと、ここまで話は簡単ではないのかな、とは思いますが……。
あと、Palmも、極力、エディタと連携させて使えたら、と思っていますが、この話は、また別の機会に。
2004年3月12日(金)
今日はひとことだけ。
Palm Day Osaka、一次会、二次会の申し込みは、本日が〆切だそうです。お忘れなく。
2004年3月8日(月)
Palm Day Osaka参加申し込みの受付が、予定どおり、はじまっています。私も、早速、二次会のみ参加、ということで申し込みました。全国規模のオフは、2年前のパムフェス2002以来。楽しみです。
そういえば、あの時は、Visor Prism(懐かしい!)を使って、SpringBoardモジュールRythmPodのデモをやったのでした。
treo(山田さんによるレビューがありました)やm130は、海外で出たばかり。クリエは、……パムフェス2002公式サイト(「ぱむでい」公式サイトには、過去のイベントへのリンク集あり)のレポートを見直してみたら、二つ折りタイプの初号機NR70Vの発売当日だったみたいです。そういえば、たしか、会場には、NR70Vが展示してあったような。
2年前というのは、ずいぶん昔なんですねえ。(私自身は、今もtreo90を使っていますから、当時から、ほとんど先に進んでいなかったりするわけですが。^^;;)
「ぱむでい」申し込みの締め切りは3月12日(金)24時。お早めに。
2004年3月6日(土)
前にも少し書きましたけど、最近、私の周りの音楽関係の人の間でも、Palmに興味があるという声を聞くようになりました。ウェブ上の動きをみていても、じわじわユーザーor関心が高まっているみたいですね。
でも、少し前のPDAブームの時のような、目新しい機械(ガジェット?)への興味というのではなくて、端的に、「電子手帳」が欲しい、という感じのような気がしています。(最近、電子辞書も普及しているようですし。)
ひょっとすると、初代PalmPilot〜PalmIIIぐらい思い切ってシンプルでいいのかも、と思ったりもします。現実には、日本語OSが必要、今時、USB対応でないと使えない、液晶がカラーが欲しい……となって、結局、話が複雑になるのかな、とは思いますが……。
……などと思っていたら、パルマガで、こんなコラムが紹介されていました。
デジタル家電には“アナログ”が必要!?――“救世主”は本物か
パソコン的な多機能よりも、家電的な気楽さを、というのは、よくある論調とは思いますが(Palm/Visor/treoを作ったジェフ・ホーキンスの主張も、いつも、これ)……、でも、やっぱり、そうなんですよね。
P. S. Palm Day Osakaサイトで、申し込み受付(3/8 21:00開始予定)と、デモ募集(「なんデモええやん!公募」)の告知が出ています。
すごく細かいことなのですが、
「*タイムキーパーがあなたのデモをサポートします。」
という言い回しが、いいですね。「サポートなんだ」と、ちょっと感動しました。一次会に参加して、現場を目撃できないのが、ますます残念。
2004年3月2日(火)
私のはじめてのパームは、当時、IBMが、初の日本語版OS搭載機として発売していた、WorkPad30J。1999年の2月27日のことでした。この2月末で、ちょうど5年になります。
特に、このサイトを初めて、色々な人とメールなどでやりとりをしたり、PUGOをはじめとするユーザーの集まりに参加したのは、本当に新鮮で、大切な経験になっているなと、改めて思います。
そういう、節目的な意味でも、Palm Day Osakaは、フル参加して、ゆっくり楽しませてもらいたかったのですが……、仕事が入って、雲行きが怪しくなってしまいました。二次会、あるいは、その後になりそうですが、なんとか、合流したいと思っています。
ちなみに、会場のメルパルク大阪。1ブロックほど先のビルに、GarageBandでおなじみ「ベーゼンドルファー」のピアノのショウルームや、小さなクラシック専用のホールがあるので、年に何回か前を通ることがあります。
JRの新幹線出口からだと、道順がわかっていれば、案外、スムーズにたどりつけると思います。(梅田などから、地下鉄で来た場合のほうが、かえって複雑ですね。)スタッフの皆さん、大変だと思いますが、無理のない範囲で、がんばってください。
by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)