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2002年11月27日(水)

CLIE NX CF DRIVER FUND (PayPal)

ちょっと面白そうな企画ですね。(詳細はPalmFan 11/26の記事。)

P. S.

コピーコントロール・ディスクの件は、団藤保晴氏のコラムで、多くの人が「溜飲を下げた」(←使い方合ってます?)みたい。

ただ、私は、90年代のメガヒットのほうも、テレビ等と連動した「アクドイ」売り方を含め、イベントとして、結構、楽しませてもらいました。あれよあれよという間に色んな企画から「オリコン上位ランク・イン」が生まれる、一種の「お祭り」。だから、「ゴミCDは滅びて当然」みたいには思わないんですけどね。

さんざん遊んだあとだから、去り際はきれいにフェードアウトしてほしい。コピーコントロールみたいな妙な「おみやげ」(しかもMacとWindowsの仲を引き裂くような!)を残すな、という感じでしょうか。


2002年11月25日(月)

団藤保晴の記者コラム
「インターネットで読み解く!」
第127回 音楽産業は自滅の道を転がる

コピーコントロールCDがいかに短絡的な発想か、というのを上手に説明しているコラムなのかな、と思いました。商売として考えたとしても、今ひとつなアイデアなんですね。


2002年11月22日(金)

音楽史では、レコード(とそれに乗って世界的に流行ったジャズ)のことを、音楽の大衆化の象徴という風に言ったりします。たぶん、映画や自動車と平行する現象。(これらすべて20世紀のアメリカで発展した産業だというのも、偶然ではない気がします。20世紀は「大衆の時代」であり「アメリカの時代」だったのだろうなあ、と。)

で、コピーコントロールCDとか、音楽のネットワーク配信の話なのですが……、

素朴な疑問として、オンライン上には、ほんとうに「未開拓の大衆」がいるのでしょうか? デジタル著作権ビジネスの人たちは、「いる!」と信じて進んでいるのだとは思いますが……。

私は、(ただのヤマ勘ですけど、^^;;;;;;)21世紀が「大衆社会」である保証はないような気がしています。

20世紀のポピュラー音楽は、薄利多売の世界ですよね。「ミリオン」セラーとか言うのですから、レコード・ディスクの世界は、ライブの世界(多くても1回数万人、普通は1回数百人〜数千人程度)とは、桁違いの「数」が勝負。

そして、これだけの「数」を動員できているのは、これまた巨大な数を相手にしている「マス」メディアでの広告とかイメージ作りとかと連動しているわけですよね。ラジオとかテレビとか。

ネット上に、同じような「マス」動員システムを作ることって、本当にできるのでしょうか? 今は、過渡期だから、ポータルサイトとか、マスメディア風の手法がそれなりに機能しているみたいですけど(私自身は商業ポータルサイトってほとんど見ませんが……)、そういうのが、この形がずっと続くのかは、よくわからないような気がします。

20世紀のリアル・ワールドの「大衆社会」からの類推で、「ヴァーチャルな大衆」と思うのかもしれませんが、どうもそういうのは「まぼろし」っぽいように、私には思えます。(ある程度の「数」のネット利用者はいるけれど、それを「マス」として一定方向に動員する方法があるとは、ちょっと思えないです。「大衆を動かしたい!」と思っている野心家な人は、確実にいるんでしょうけど、そういう動きへの警戒もかなり強いですよね。)だから、デジタル著作権を保護する薄利多売は、大きな商売にならないような気がします。

素人の予測ですけどね。

音楽ディスクの場合は、依然として「モノ」ですから、コピーガードで、当座のお金をある程度かせげる(損失を防げる?)可能性は、あるのかもしれませんけど……、あんまり、「未来」を夢見させる行為ではないですよね。


2002年11月20日(水)

括弧といえば、音楽では、曲名の表記法に、いつも悩まされますね。

曲のタイトルを、《》や〈〉で囲むことがよくありますが、そうすると、ベートーヴェンの「田園」という標題のついた交響曲は、どう書いたら良いのか。

交響曲《田園》

でしょうか。いや、「交響曲」という言葉も、曲名だから《》で囲むべきかな……。

先日の演奏会で、久しぶりにベートーヴェンの《交響曲「田園」》を聴きました。

でも、これは、ちょっと、うるさいですよね。私は、「」だけ使って、

ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラで聴くと、ベートーヴェンの交響曲「田園」も、新鮮に響きます。

のように書くことが多いです。シンプルに。

そういえば、チラシなどで、

交響曲“田園”

と書いてあるのがありそう。楽曲名は、DTP的に、ご面倒をおかけしてるかもしれないですね。(^^;;)


2002年11月10日(日)

先日、ルーセルというフランスの作曲家の「蜘蛛の饗宴」(1913)という音楽のことを調べていたのですが、どうやらこれは、ファーブルの『昆虫記』(1878-1907)を下敷きにしたバレエの音楽なのだそうです。

ファーブルを有名にしよう、ということで、同郷のノーベル賞作家ミストラルらが、1910年に「ファーブルの日」というイベントを企画。これをきっかけに『昆虫記』が売れはじめて、ファーブルは一躍、時の人。(大統領のポアンカレも南仏の彼の家にやってきたとか。)で、ブームに目を付けた劇場関係者が、便乗商法で昆虫のバレエを企画した、ということみたいです。

それにしても、

ファーブル『昆虫記』

懐かしい〜!

子供の頃、読んだファーブルの伝記の色々なエピソード(本当に苦労人!)とか、「昆虫記」(子供向けの全6巻の抜粋本を繰り返し読みました)のことを思い出してしまいました。

ファーブルと音楽、予想もしないところに、つながりがあるものでね。

(……ということで、相変わらず、ばたばたしていますが、何とか生きております。12月になったら、もう少し余裕ができる……と思うのですが。)



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by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)