2002年2月21日(木)その2
新作アラーム第2段。予告の通り、円周率「3.1415...」を音楽に仕立ててみました。
読み替えルールは、私が、いわば「勝手に」決めました。「円周率の数字に音楽的な意味が隠されている」とか信じているわけではないので、ご安心ください。^^;;
(あと、こういった試みは、他にもやっている人がいるそうですが、私流のやり方で、無関係にやっています。(^^))
詳しいことは、同梱文書に書いていますが、簡単に言うと、「123456678」の各数字を、「♪レミソラドレミソ♪」という(和風の)音階に読み替えています。
例えば、「3.1415....」は「ソレラレド....」という具合。
ただ、これだけだと、非常に単調になるので、「9」は休符(←あ、駄洒落になってますね)、「0」が来ると、その直前・直後の音で和音を作るといったルールを加えて、多少、変化がつくようにしました。
1〜1,500桁の数字を使った長時間アラーム。約4分45秒、続きます。
今回は、「嫌がらせ」ではなくて、長い間鳴り続けても、あまり腹が立たないような音にしたつもりですが、いかがでしょうか?
2002年2月21日(木)
なるほど!(AM 4:00、「デラデラ……」さんの上下ボタンの分析に感動中。)
2002年2月20日(水)
ファンファーレ・チャカリーアって、皆さん、ご存じでしょうか。
ルーマニアの辺境のジプシーの村からやってきた、パワフルなブラス・バンドのようです。2000年に、日本でも公演したとか。
私は、全然知らなかったのですが、彼らの公演の批評が『朝日新聞』に出たのは、読んだ記憶があります。
実は、その批評を書いた人(学校の先輩)に、先日、久しぶりにお会いする機会があって、その時、この公演評が、ネット上で議論になったのだ、というような話を聞きました。
これがそうみたいですね。
朝日新聞「ファンファーレ・チォカリーア」公演評をめぐって
議論の発端になった公演評も全文掲載されています。
このバンドのことを知っている人にとっても、知らない人にとっても、結構、色々なことを考えるきっかけになりそうなお話。(誰の意見が正しい、とかいうことではなくて……。)
ちょっと長い文章ですけど、よかったら、お時間のある時にどうぞ。
P. S.
関係が、あるような無いような話なのですが、
私の両親は鹿児島(のかなり田舎の「Dash村」みたいなところ)出身で、今も親戚の多くがそっちにいます。
(父の義理の兄は、和牛を育てている畜産農家。近隣にはハンセン病の国立療養施設があって、そこに務めている親戚も何人かいたりして、皆さん、最近、大変みたいですが、それは別の話……。)
毎年、自分のところでできたさつま芋とか落花生(彼らは「ダッキショウ」と発音する^^;)とか、新米とか、ソバ粉とか送ってもらっています。
子供のころから、我が家の年越しそばやおせちは、そういうので母が作るのですが、ひょっとすると、これは、とても贅沢なことなのかもしれないですね。
でも、手間かけて作った芋とか、出荷しても、ほんとにがっかりするようなお値段だと聞きます。
産地直送のルートを作ればいいのに、商売になるよ、と言う知人もいるんですが、そういうことなんですかねえ。
2002年2月18日(月)
新作アラーム第1段。サティ「ヴェクサシオン」。 約5分50秒 約4分50秒(←2/19 訂正!)鳴り続けます。
特に、音色違いの「vexation2」は、随分不気味なので、夜中にひとりで聞き入ったりしないほうがよいかもしれません。(笑)
原曲(ピアノ独奏)は、楽譜に「もしこの曲を840回、反復するとしたら……」みたいな注釈が書かれていることで知られています。実際に840回くりかえしたコンサート やCD (←完全版CDはないらしい)もあるようですね。
タイトル(フランス語)を和訳すると、「嫌がらせ」。……そういうことです。
[追記 2/19]
パルマガで取り上げていただいてありがとうございます。
その後、もう少し、ちゃんと調べてみました。
まず、楽譜に書いてある注釈は、
「このモチーフを840回続けて演奏するためには、あらかじめ心の準備が必要であろう。まして大いなる静寂の中、厳粛に身動きしないとなれば。」
持って回った言い方ですが、どうも当人は冗談のつもりだったようですね。本気で840回繰り返せと言っているのではなくて、840という数字も、さしたる根拠はなさそうです。
この曲の楽譜は、作曲者の死後かなり経って、1969年に発見・公表されたそうです。で、これを本当に840回繰り返して演奏するコンサートを企画したのは、アメリカの音楽家ジョン・ケージなのだそうです。
サティの指示に従うと、1回演奏するのに、1分少しかかります。ケージがやった時は、10人のピアニストと助っ人2人が交替で弾いて、18時間以上を要したそうです(夕方6時にはじめて翌日の午後12時45分まで続いたらしい)。
ケージは、ピアニストが舞台上で1音も演奏せずに座っている「4分33秒」のような曲を発案した、シャレの分かる人ですから、サティの意図をわかった上で、敢えてやってみよう、ということだったのでしょうね。
ちなみに、840回繰り返したCDを作ったとしたら、15枚組みくらいになるのでしょうか? さすがに(まだ?)そういうものはないようです。
MIDIデータだったら、コピー・ペーストするだけなので簡単にできますが、まあ、ねえ……。
P.S.
さらに余談ですが、ジョン・ケージの「4分33秒」は、何種類かレコード、CDが発表・発売されています。
大学時代の集中講義で、ケージ研究の第一人者のさる先生が、この数枚のCDの聞き比べをやってくれたことがありました。(ほとんど音が入っていないのに!)
「このCDには、故意に雑音が入れてあります。ケージの意図を取り違えていますネ」等々、実に味わい深いコメントで、これがプロフェッショナルというものかと、感動したのを覚えています。
2002年2月16日(土)
以前から繰り返し指摘されていることですが、パームの内蔵スピーカーの音は小さいです。ちょっと周囲が騒がしいと、せっかくのアラームも、聞き逃してしまいがち。
クリエTシリーズは、特に高音がよく通りますし、Visor用モジュールBeatPlusは、音量もかなりパワーアップしていますが、それでも、ケータイや目覚まし時計にはかなわない。(TT)
どうしてもケータイ・目覚まし時計並みの大音量が欲しい場合は、HandEraがありますけど、クリエT、BeatPlusで、アラームを聞き逃さないですむ方法を、考えてみました。
敢えて名前を付るなら、「エンドレス・アラーム」。
「予定表」のアラームは、実際の時刻の「5分前」に鳴るのがデフォルトになっています。そして、OS4.0だと、5分ごとに「スヌーズ」が入ります。
ということは、5分間鳴り続けるアラームを作っておけば、アラームはエンドレスで再生され続けるはず。
早速、実際に試してみると、これは結構、使えそうです。
しかも、これなら、大音量にする必要もありません。「そのうち気づけばいい」ということで、周囲の迷惑にならない小さめの音で鳴らし続けていれば十分。
どうやって5分間鳴り続けるデータを作るか、ちょっと悩んだのですが、
なんとか、2つ考えてみました。
順次公開しますので、乞うご期待。
P. S.
「エンドレス・アラーム」の内容。ヒントだけ言うと、ひとつは
「サティ×840回」
クラシックのマニアックなお話が好きな人なら、ピンと来るでしょうか。曲名を和訳すると「嫌がらせ」。(笑)
もうひとつは、前からやってみたかったのですが、
3.141592.......
円周率を音に読み替える、というやつ。何人かやっている方がいますが、私流にやってみます。
2002年2月14日(木)
久しぶりに大阪・梅田のSofmapとヨドバシ・カメラに入りました。
SofmapのPDAコーナー:一昨年の開店時は、「Handspingガール」が常駐して華やいでいたのですが、今日見たら、Edgeの販売はしてましたが、デモ機はなし。寂しい限り。
裏のCLIEコーナーを見ると、2つあるT600のデモ機は、どちらも「Fatal Error」。スタイラスもなくて、為すすべのない状態。
可哀想なので、自前のスタイラスでリセット・復旧。ついでに、「CLIE DEMO」を立ち上げておきました。
ちなみに、Tシリーズの「CLIE DEMO」。実用性はないまったくないわけですが、可愛らしいサウンドが付いて、店頭デモ用としては、なかなか優れた作品だと思います。(もし、Muchy.comに「店頭デモ」カテゴリーがあれば、間違いなく5つ星なのでは?)
その後、立ち寄ったヨドバシでも、なぜかデモ用のクリエ(T600/N600/N750)は、全部エラーで固まっていました。それだけ、色々な人が手にとって操作している、ということなのでしょうか。それとも、クリエは不安定ということ?
ここでも、リセットして「CLIE DEMO」。草の根、販促運動のひとときでした。
MIDIデータをひとつを作ってみました。(まだ、ざっと仮入力しただけの未完成品。時間があれば、仕上げて、アラーム化するかも……。)
♪perpetuum-mobile.mid♪
ヨハン・シュトラウスの「常動曲」です。
この曲は、昔やってた公開録画の音楽番組「オーケストラがやってきた」(TBS系列)でオープニングに使われていたのですが、お正月の小澤征爾指揮・ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサートを観ていて、ふと、この番組を思い出しました。
そういえば、当日の曲目にも、「常動曲」が入ってましたけど、私が触発されたのは、そこではなかったです。
「ニューイヤー・コンサート」の一番最後。お約束のラデツキー行進曲になって、お客さんたちがお決まりの手拍子をはじめると、小澤さんは、客席に向き直って、大きな身振りで指揮……、
その映像を見ながら、「オーケストラ……」を思いだしていました。
小澤さんは、この番組の常連。ある時、全員で「第九」を歌おう、という企画がありました。
何百人かのお客さん(どこかの市民会館みたいなところで収録されたと思われる)に向かって、汗だくで「♪フロイデ、シェーネル……♪」のところを指導……、
小澤:「これはネェ、(小声で肩をすくめて)
よろこび
じゃないんです。(コブシを突き出しながら)
ヨ!ロ!コ!ビ!!!
なんですよ! さあもう一度!!」
という調子で、ほんとうに熱い指導に見えました。(記憶違いでなければ、この企画が、のちに「1万人の第九」に発展したのだとか……。)
「ニューイヤー」では、ウィーンの金箔でピカピカの楽友協会ホールの着飾ったお客さんを前にしていたわけですが、小澤さん、気取らないというか、自然児というか、そういうところは、「第九を歌おう」の頃と、あまり変わってないように見えて、「もう少し、成長とか老成とか変化とか、してもいいのでは」と思いつつ、妙に感動してしまいました。
小澤さんは、ご出自とか、キャリアとかを見れば、「庶民派」とは言い難いですし、実際にどういう人なのか、私はよく知りません。
が、イメージ的には「常に新人・挑戦者」。「日の丸を描いたスクーター」(「ボクの音楽武者修行」)とか、やっぱり、そういうのが似合う人みたいですね。
P. S.
「常動曲」のMIDIデータは、「オーケストラがやってきた」放送時のアレンジを、記憶をたよりに再現してみました。「♪オ〜ケ〜スト〜ラが〜や〜って〜きた〜♪」のところは、当然(←なのか)コーラス入りです。(笑)
2002年2月12日(火)
トップページ、「ダウンロード」欄に「作品提供のお誘い」を掲載しました。
気軽に声かけてくださいませ。
2002年2月10日(日)
今日は、私がMIDIデータ作りに使っているツールをご紹介します。
私がいつも使っているのはこれだけです。
MML2MIDIは、テキストファイルに英数字で楽譜に相当するものを記述しておいて、これを読み込んでMIDIファイルを作るツールです。
実際にやってみましょう。
#title "powerchord" #timebase 48 A C1 @29 BT4,4 t112 v100 k120 1A C1 @29 k115 B C2 @34 v100 k120 C C10 v100 k127 A o3l8 r2 r4. g |rb- r>d- BS64 IB20,4,48,18,40 c2 |^2^8 c%4r%44 IB0 1A o3l8 r2 r4. d |rf ra- BS64 IB20,4,48,18,40 g2 |^2^8 g%4r%44 IB0 B o2l16 k100grk80grk96grk80gr k80grk100grk86grk103gr | C o2l8 r2 r4. o3c+0o2c |
こういう文字列をテキストファイルに書き付けて、MML2MIDIで読み込みます。そうすると、こういうものができます。昨日公開した「powerchord」です。
データの書式が、一見ちょっとややこしそうですが、慣れたらなんとかなると思います。
上のソースファイルの骨組みは、こんな感じ。(各行の「;」以後はコメントです。)
#title "powerchord" ;曲名 #timebase 48 ;タイムベース(リズムの最小単位、ここでは4分音符の1/48) ; 設定 A C1 @29 BT4,4 t112 v100 k120 ;A ギター高い方の音、4/4拍子、テンポ112 ;v***=音量、k***=音の立ち上がりの強さ 1A C1 @29 k115 ;1A ギター低い方の音 B C2 @34 v100 k120 ;B ベース C C10 v100 k127 ;C ドラム ; 第1小節 A o3l8 r2 r4. g | 1A o3l8 r2 r4. d | B o2l16 grgr grgr grgr grgr | C o2l8 r2 r4. o3c+0o2c |;o3c+=シンバル、o2c=バス・ドラム ; 第2ー3小節 A o3l8 rb- r>d- c2 |^2^8 r8 r4 | 1A o3l8 rf ra- g2 |^2^8 r8 r4 | B o2l16 r1 | r1 | C o2l8 r1 | r1 |
最初にファイルの基本設定
#title "powerchord" ;曲名 #timebase 48 ;タイムベース(リズムの最小単位、ここでは4分音符の1/48)
次がMIDI音源の設定。
; 設定 A C1 @29 BT4,4 t112 v100 k120 ;A ギター高い方の音、4/4拍子、テンポ112 ;v***=音量、k***=音の立ち上がりの強さ 1A C1 @29 k115 ;1A ギター低い方の音 B C2 @34 v100 k120 ;B ベース C C10 v100 k127 ;C ドラム
「A, B, C...」がトラック名。各トラックごとに、楽器・ボリュームなどを設定しています。
そして、楽譜本体。書式は、MML DA/DDと同じです。
; 第1小節 A o3l8 r2 r4. g | 1A o3l8 r2 r4. d | B o2l16 grgr grgr grgr grgr | C o2l8 r2 r4. o3c+0o2c |;o3c+=シンバル、o2c=バス・ドラム ; 第2ー3小節 A o3l8 rb- r>d- c2 |^2^8 r8 r4 | 1A o3l8 rf ra- g2 |^2^8 r8 r4 | B o2l16 r1 | r1 | C o2l8 r1 | r1 |
で、「ppowerchord」の完成版は、これにもう少し手を加えています。
ベースの音の強さを1音ごとに変えて、
B o2l16 grgr grgr grgr grgr |
↓
B o2l16 k100grk80gr k96grk80gr k80grk100gr k86grk103gr |
ギターの最後の長い音に細かいピッチベンド。
A o3l8 rb- r>d- c2 |^2^8 r8 r4 | 1A o3l8 rf ra- g2 |^2^8 r8 r4 |
↓
A o3l8 rb- r>d- BS64 IB20,4,48,18,40 c2 |^2^8 c%4r%20 IB0 r4 | 1A o3l8 rf ra- BS64 IB20,4,48,18,40 g2 |^2^8 g%4r%20 IB0 r4 |
あと、音を止めるときの「ガリッ」ていうノイズを、「c%4r%20」「g%4r%20」(4分音符の4/48=1/12という、ものすごく短い音)で表現してみました。(細かい書式は、MML2MIDIのマニュアルをご覧下さい。)
このあたりの処理は、好みだと思います。こういうやり方が良いのかどうかも、よくわかりません。試行錯誤中です。
最後に完成版を再掲します。
#title "powerchord" ;曲名 #timebase 48 ;タイムベース(リズムの最小単位、ここでは4分音符の1/48) ; 設定 A C1 @29 BT4,4 t112 v100 k120 ;A ギター高い方の音、4/4拍子、テンポ112 ;v***=音量、k***=音の立ち上がりの強さ 1A C1 @29 k115 ;1A ギター低い方の音 B C2 @34 v100 k120 ;B ベース C C10 v100 k127 ;C ドラム ; 第1小節 A o3l8 r2 r4. g | 1A o3l8 r2 r4. d | B o2l16 k100grk80gr k96grk80gr k80grk100gr k86grk103gr | C o2l8 r2 r4. o3c+0o2c | ;o3c+=シンバル、o2c=バス・ドラム ; 第2ー3小節 A o3l8 rb- r>d- BS64 IB20,4,48,18,40 c2 |^2^8 c%4r%20 IB0 r4 | 1A o3l8 rf ra- BS64 IB20,4,48,18,40 g2 |^2^8 g%4r%20 IB0 r4 | B o2l16 r1 | r1 | C o2l8 r1 | r1 |
かなり長くなりましたが、人に見せる必要がなければ、最初に掲げたように、コメントや空白、小節区切り(|)を省略して、簡略化することもできます。
曲を手軽に短時間で仕上げたい時など、MML2MIDIは、なかなか便利なのではないかと思っています。
2002年2月9日(土)
アラーム用MIDIデータを2つ作りました。
「powerchord」は、やや内輪受けかも……。
「opus1」は、まあ、こういうのがあってもいいかな、と。(汗)
トップページから落とせるのは、クリエ用だけですが、BeatPlus(Beat Hack)用のpdbファイルもあります。リンクを辿ってみてください。
2002年2月5日(火)
「ダウンロード」コーナーをeグループ内に引っ越しました。
トップページから辿って、お入りください。
使い勝手はいかがでしょう?
ちなみに、BeatPlus+Beat Hack用のMIDIデータも置いています(内容は、従来から公開しているクリエ用と同じです)。
とりあえず試験的に運用開始。
よろしくお願いします。