2001年4月3日〜14日

2001/04/14 (Sat.)

  • 長かった1年半

     この記事、嬉しくなって思わず反応したくなってしまいました。

    「本日の一品 スピーカーのないPDAで、みんなで音楽を楽しむ時に by 山田道夫」(ケータイWatch)

     audio-technicaの「クールスピーカー」はなかなかいいです。私は、3つ持ってます(笑)。>ひらぱーさん

     確か、ずいぶん前に、ここでも、クールスピーカーの話を書いたような……、あ、これですね。1999年9月20日の日記です。

     でも、もう少し強い音が出てくれると、うれしいかもしれません。もしも、電池の消費やスピーカのサイズ、近隣への迷惑etc.の問題があるようなら、本人だけに聞こえるイヤホン式でもいいので。……こういう要望は、やはり、「コンシューマ向け」 Visor の方に託すことになるのでしょうか。(余談ですが、私、イヤホンとか、イヤホン端子につなぐちっちゃなスピーカが好きで、新しいものを見つけると、つい買ってしまいます。ちょっと前のものですが、audio-technica の折り畳み式 COOL SPEAKER のスケルトンとか……。あの種の手軽さは、携帯機器に合わないこともないと思うのですが。)

     この文章を書いていた99年9月といえば、米国HandspringがVisor(Deluxe)を発表した直後……。イヤホンの付いたパーム互換機が出たらいいのになあということを、私はこの頃から考えていたのですね。まだ、ソニーがパーム互換機を作るなんて、夢にも思わなかった時代。

     あれから1年半で、ソニーの新しいクリエが、夢を現実にしてくれました。DSPとか、ちょっと仕組みが大げさすぎるような気がしないではないですけど、でも、やっぱり感慨深いです。


2001/04/13 (Fri.)

  • 教訓

     数日来、『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』(アラン・クーパー、翔泳社)を少しずつ読んでいます。昨年2月には翻訳が出た本ですね。分厚いです(笑)。Zen of Palmにも通じると言えそうなお話が延々と綴られています。

     展開が慌ただしい最近のPDAの状況を思い浮かべながら読んでいると、色々と思い当たることがあって、興味深いです。

     まだ最初の数十頁を読んだだけですが、巻末の索引を見ると、実際にパーム(パームパイロット)の話も出てくるようです。

     ひとつは、P.366-369の「ハードウェアとソフトウェアの橋わたし」という段落。パームでは、それが上手くいっている、製品マネージメントがよくできている、というお話。

     そしてもうひとつは、P.79-80の「出荷が遅れても問題ない」という段落。パーム(当時はPilot)は、PDA市場に遅れて参入したけれど成功した、という指摘。

     「出荷の遅れ」云々は、たまたまタイムリーな感じになってしまいましたが、内容的には、直接パームの話ではないエピソードにも、いろいろ考えさせられました。

     お題目的に「Zen of Palm」と言われると、だんだん有り難みが薄れてきがちですが、こういう具体的なお話を積み重ねる説明はいいですね。

     なんとなく読みたくなって買ってきただけのことなのですが、今読むのは、時期的にちょうどよかったのかもしれません。


2001/04/12 (Thu.)

  • クリエでの動作報告 その3

     インラインPOBoxを試してみました。実は、POBoxを、これまでほとんど使ったのことがなかったのですが、ジョグダイアルで使うと、すごく快適なんですね。

     しかも、POBoxは、J-OS上でも大丈夫みたいです。これなら「クリエ+J-OS」を使い続けることも、できるかも。でも、POBoxビギナーの意見なので、あまり信用しないでくださいね。

     [追記 4:30]

     百鬼丸さんからメールをいただいて、思い出しました。そもそも、日本語OSマシンであるクリエに、J-OS IVを入れてみようと思い立ったのは、

    「俺とお前とc3」
    2001年4月3日(火) その287 c3 Type-R は英語版!?

     この記事を読ませていただいたのがきっかけでした。百鬼丸さんは、「日本語版OS+J-OS IV+インラインPOBox」を使っておられたんですね。

  • クリエでの動作報告 その4

     実はクリエ購入初日から使っていて、書き忘れていたのですが、Com-JIM2 はクリエ上で立派に動いています。(Com-JIM2 は私のお気に入りなんです。)「クリエ+J-OS」でもOKでした。


2001/04/11 (Wed.)

  • ぐるぐる巻き

     クリエのヘッドフォンをどう片づけるか。昨日の続きですが、手早くカバンに入れようとして、ほとんど反射的に、コードをクリエ本体に巻き付けてしまいました。ウォークマンだったら、これでいいんですが、クリエだと、とっさに使おうとしたときに、ちょっと面倒になってしまいますね。

     まあ、ささいなことですけど……。

  • クリエでの動作報告 その1

     TapStepMusicをインストールしてみました。まだ最初の3曲をやっただけですが、大丈夫みたい。ヘッドフォンでTSM、改造なしでこんなことができてしまうなんて……、やはり、ちょっと感動しますね。

     [追記 4/13]

     TSMを新しいクリエでやっていると、嘘のように好成績……と思ったら、「ハイレゾ」表示の関係なのか、微妙に描画速度が違うんですね^^; この記事を見ていて、やっと気づきました。

  • クリエでの動作報告 その2

     ちょっと緊張しながら、J-OS IVを入れてみました。一応、動いているみたいです。

     せっかくの「ハイレゾ」フォントを殺してしまうことになるので、あまり、おすすめしませんが……。

    [追記 23:00]

     その後、日本語入力に色々と不具合が出ることが判明しました。ATOKは変換候補が極端に小さいフォントになってしまいます。J-OSの日本語入力は、動作が極端に遅くなります。そういうわけで、現状では、実用は大変そうです。(PO-BOX等は、まだ試してません。)
     J-OSを入れてみたのは、標準と別のフォントを試した見たかったからで、その目的は達したのですが……。
     なお、新しいクリエにJ-OSというのは、誰も動作を保証していないことなので、あくまで自己責任でお願いしますね。J-OS作者の山田さんとは、何の関わりもなく、私が勝手にやってみたことですから。

    「しろクリにJ-OS…」、ひらぱーさんに見つかってしまいましたね。ご紹介ありがとうございます!


2001/04/10 (Tue.)

  • ヘッドフォンをどうするか?

     唐突ですが、ヘッドフォンというものを、皆さん、どうやって持ち歩いておられるのでしょうか? クリエを持ち歩こうと思うのですが、ヘッドフォンをどうするか、決めかねています。

     耳にはめっぱなしというわけにはゆきませんし、かといって、カバンの中に入れておくと、取り出すときに、どうしてもゴチャゴチャしてしまいそう。ケーブルの収納込みのケース(バッグ?)があるといいのでしょうが……。

     音楽を違和感なく持ち歩くには、色々と考えないといけないことがあるんですね。


2001/04/09 (Mon.)

  • 新クリエのAudioPlayer

     白いメモリースティック(マジックゲート対応)を買って、新クリエのAudioPlayerを試してみました。以下、あくまで個人的な感想。

    • OpenMG Jukeboxの使い勝手

       PC側で音楽データを管理するOpenMG Jukeboxは、拍子抜けするくらい使いやすかったです。画面がよく整理されて見やすいですし、操作も簡単。CDやMP3データをコンバートして、クリエ側にデータをインストールする作業(マジックゲートの世界では「チェックアウト」と言うようです)が、全然ストレスなく終わってしまったのには、びっくりしました。(ソフトの具体的な使い方は、Muchy's Palmware Reviewなどをどうぞ。)

       これなら、日常的に使えるかもしれない、と思いました。

       シリコンオーディオプレーヤーの場合、データインストールのために、「わざわざ」PCとつながなければならない……面倒、と思ってしまいますが、クリエだったら、PIMデータを同期して、「ついでに」音楽も入れる感覚、想像していた以上に、気軽に使えそうです。

    • 本体のHoldボタンに使い道

       オーディオの操作は、ヘッドフォンに付いているリモコンスイッチを使うのがいいみたいです。

       電源を切った状態で、本体の「Hold」ボタンをオンにしておけば、リモコンでオーディオを起動しても、液晶パネルは消えたまま。「Hold」ボタンは、誤動作防止の意味ももちろんあるでしょうが、この省エネ動作を実現するための仕組みでもあるようです。

    • MSスロットの心配なところ

       クリエを本気でオーディオプレーヤーとして使おうとすると、ひとつ気になるところがありました。メモリースティック・スロットです。

       メモリースティックは、スロットから頭の部分が何ミリか出張った状態になっています。ここを軽く押すとポンと飛び出してくるわけですが、データ読み書き中でも、物理的にスティックをロックする仕組みはないみたいです。

       試しに(かなり勇気を出して)、オーディオ再生中にスティックを抜いてみました。あっさり抜けます。かなり派手な警告音が鳴りましたが……。

       データの破損などはありませんでした。でも、ちょっと怖いですね。カバンに入れっぱなしでオーディオ再生する時は、注意が必要かもしれません。

    • アラーム

       オーディオプレーヤーと本体アラームの連携は、よくと考えてあります。音楽再生中でも、予定の時刻になると、アラームが「ピピッ」と割り込んできて、おなじみのアラームの画面に切り替わります。そしてそのあと、オーディオが再開。これなら、予定を聞き逃すこともなく、音楽を中途半端にうち切られることもないですね。

       (ちなみに、動画再生アプリ gMovieのほうは、アラームの割り込みを、上手に処理できないようです。アラーム音が途中で途切れてしまいます。バグかな……。)

    • DSPとビープ音の「共演」

       すでに各所で伝えられているように、オーディオは本体CPUとは別のDSPを使っているので、音楽再生中でも、他のアプリに切り替えることができます。

       音楽を聞きながらスケジュールをチェックしたり、読書をする、という使い方を想定しているのだと思いますが、機能的には、ゲームなどビープ音を鳴らすアプリを、音楽再生に使っても特に問題は起きませんでした。「ピコ!」「ブー!」など、ゲームの音が割り込むと、その間、音楽のほうは聞こえません。でも、内部的には、DSPによる音楽再生が中断なく続いているようで、ゲーム音が終わると、音楽の続きが聞こえてきます。

       ということは……、お気づきでしょうか、DSPの音楽再生に、P-KeyやMelodyDAによるビープ音を割り込ませることができます。これがなかなか面白いです。

       AudioPlayerで音楽を再生した状態で、P-Keyなどを起動、曲にあわせて、適当に音を出すと、音楽に「茶々を入れている」ような変な効果が出ます。(DSPとビープ音を同時に鳴らすことはできないので、和音にはなりませんので、あしからず。)

       使うソフトとしては、様々な効果音をお絵かき感覚で作れる「Piezo Power!」がお薦めです。「Loop」をオフにしておけば、音楽に対して、いろいろな合いの手を入れる感じで使えます。

       他愛のないイタズラですが、結構、やりだすとハマってします。……悩んだ末に、クリエを購入した甲斐がありました。


2001/04/08 (Sun.)

  • 到着

     新クリエ、無事、7日の午前中に到着しました。Vis-a-Visさんとクロネコヤマトさんに感謝。

     1時間くらい充電したところで、仕事のため外出。行き帰りの電車の中で、TRGproから、いくつかソフトを赤外線で入れて試していました。本格的にいろんな音楽系アプリを試すのは、これからです。

     ところで、クリエにも「すたQ」を刺したいなあと、いろいろ試していたら、初代すたQ……と呼べばいいのでしょうか、99年前半頃に出ていた、今よりかなり細身のものが、カチっとはまりました。結構、いい感じです。

     あとはケース。純正のカバーは、開けて裏に回すと、赤外線ポートが隠れてしまうんですね。名刺交換とか、ちょっとやりにくそうなのが、残念。


2001/04/07 (Sat.)

  • リクエスト

     久しぶりに、MelodyEditor用のクラシック曲データを作ってみました。こちらです。

  • オーダー処理完了

     新クリエを注文していたオンラインショップから、「宅配便により発送しました」という連絡メールを頂きました。明日、届くかな。楽しみ。

  • パームらしいインターフェース

     昨日、J-OSの大型辞書dic-itの作者、石橋さんのサイトPalm Giraffeを拝見していました。少し前の記事なのですが、「階層式ファイル・メニュー構造」というエッセイを読ませていただいて、とても勉強になりました。パームOSのインターフェースには、そういう配慮があったんですね。

     そういえば、先日リリースされたChord Book 1.0というツール、とても使いやすいなあ、と思っていたら、必要な操作が2回のタップで完了するように、工夫してあるのだそうです。こういう心遣い、いいですね。


2001/04/03 (Tue.)

  • 声で見る夢

     TP535&Palm3さんで紹介されていた、オーディオモジュールAudible Advisor。ちょっと面白そうです。

     本の朗読、講座もの、ラジオ番組、声の新聞、声の雑誌などのコンテンツをダウンロードして、このモジュールで移動中に再生する、という使い方をするようです。イヤホン・ヘッドフォン端子が付いているみたいなので、通勤電車の中の英会話講座とか、案外、いいかもしれませんね。新CLIEのメモリースティックに、こういう「声の本」を入れる、というアイデアもあり得るかも。

     また、同じ音声関係ということになりますが……、

     これもTP535&Palm3その他で取り上げられている、Palmでポン、えいもんさんの VJoaDA は、夢のあるソフトですね。

     ゆくゆくは、漢字仮名交じり文をパーム上で読み上げ、……というのは、さすがに大変でしょうか。でも、例えば、PC上で漢字を読み仮名に一括自動変換するコンバータを用意しておいて、パーム上には変換後のかなテキストをインストールして読み上げる、という風にしたらなんとかならないかな……。例によって、まったくの素人考えですが、あれこれ空想して、本当にわくわくしてきます。えいもんさん、すごい!



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