OpenMG Jukeboxの使い勝手
PC側で音楽データを管理するOpenMG Jukeboxは、拍子抜けするくらい使いやすかったです。画面がよく整理されて見やすいですし、操作も簡単。CDやMP3データをコンバートして、クリエ側にデータをインストールする作業(マジックゲートの世界では「チェックアウト」と言うようです)が、全然ストレスなく終わってしまったのには、びっくりしました。(ソフトの具体的な使い方は、Muchy's Palmware Reviewなどをどうぞ。)
これなら、日常的に使えるかもしれない、と思いました。
シリコンオーディオプレーヤーの場合、データインストールのために、「わざわざ」PCとつながなければならない……面倒、と思ってしまいますが、クリエだったら、PIMデータを同期して、「ついでに」音楽も入れる感覚、想像していた以上に、気軽に使えそうです。
本体のHoldボタンに使い道
オーディオの操作は、ヘッドフォンに付いているリモコンスイッチを使うのがいいみたいです。
電源を切った状態で、本体の「Hold」ボタンをオンにしておけば、リモコンでオーディオを起動しても、液晶パネルは消えたまま。「Hold」ボタンは、誤動作防止の意味ももちろんあるでしょうが、この省エネ動作を実現するための仕組みでもあるようです。
MSスロットの心配なところ
クリエを本気でオーディオプレーヤーとして使おうとすると、ひとつ気になるところがありました。メモリースティック・スロットです。
メモリースティックは、スロットから頭の部分が何ミリか出張った状態になっています。ここを軽く押すとポンと飛び出してくるわけですが、データ読み書き中でも、物理的にスティックをロックする仕組みはないみたいです。
試しに(かなり勇気を出して)、オーディオ再生中にスティックを抜いてみました。あっさり抜けます。かなり派手な警告音が鳴りましたが……。
データの破損などはありませんでした。でも、ちょっと怖いですね。カバンに入れっぱなしでオーディオ再生する時は、注意が必要かもしれません。
アラーム
オーディオプレーヤーと本体アラームの連携は、よくと考えてあります。音楽再生中でも、予定の時刻になると、アラームが「ピピッ」と割り込んできて、おなじみのアラームの画面に切り替わります。そしてそのあと、オーディオが再開。これなら、予定を聞き逃すこともなく、音楽を中途半端にうち切られることもないですね。
(ちなみに、動画再生アプリ gMovieのほうは、アラームの割り込みを、上手に処理できないようです。アラーム音が途中で途切れてしまいます。バグかな……。)
DSPとビープ音の「共演」
すでに各所で伝えられているように、オーディオは本体CPUとは別のDSPを使っているので、音楽再生中でも、他のアプリに切り替えることができます。
音楽を聞きながらスケジュールをチェックしたり、読書をする、という使い方を想定しているのだと思いますが、機能的には、ゲームなどビープ音を鳴らすアプリを、音楽再生に使っても特に問題は起きませんでした。「ピコ!」「ブー!」など、ゲームの音が割り込むと、その間、音楽のほうは聞こえません。でも、内部的には、DSPによる音楽再生が中断なく続いているようで、ゲーム音が終わると、音楽の続きが聞こえてきます。
ということは……、お気づきでしょうか、DSPの音楽再生に、P-KeyやMelodyDAによるビープ音を割り込ませることができます。これがなかなか面白いです。
AudioPlayerで音楽を再生した状態で、P-Keyなどを起動、曲にあわせて、適当に音を出すと、音楽に「茶々を入れている」ような変な効果が出ます。(DSPとビープ音を同時に鳴らすことはできないので、和音にはなりませんので、あしからず。)
使うソフトとしては、様々な効果音をお絵かき感覚で作れる「Piezo Power!」がお薦めです。「Loop」をオフにしておけば、音楽に対して、いろいろな合いの手を入れる感じで使えます。
他愛のないイタズラですが、結構、やりだすとハマってします。……悩んだ末に、クリエを購入した甲斐がありました。