イヤホンの用途
少し前に、パソコンの音声認識やテキスト読み上げソフトが話題になった時期があったように記憶しています。今思うと、あれは結局、ベンチマークテストの応用に過ぎなかったのかもしれません。「今のパソコンの性能だったら、音声の高速解析だって余裕でこなせるんですよ!」……。ちょうど、去年くらいのパソコン雑誌で、各社がノンリニア・ビデオ編集の特集記事を組んだように……。
まあ、メーカーやマスコミの真意はともかく、私は、今もテキスト読み上げソフトをよく利用しています。自分の書いた原稿、人に見せるようなタイプの原稿は、ほとんどいつも、パソコンに読み上げさせながら、チェックしています。
原稿をひととおり書き上げると、バックアップソフトで別のメディアにデータを保存。その待ち時間を使って、おもむろに、パソコンにイヤホンを差す。ひと息ついてから、テキスト読み上げソフトを起動。その音声を聞きながら、原稿の見直し……。
一連の作業は、私の中では、原稿校正の、ほとんどお決まりの儀式のようになっています。
読み上げソフトへの辞書登録などは全然やっていないので、漢字の熟語など、実に変な読み方をしますし、イントネーションも奇妙なものですが、他人に聞かせるものではないですし、割り切れば、結構使えると、私は思っています。(メールの読み上げや、音声ブラウザも、私は使っていませんが、状況によっては、十分使えるのではないでしょう。)
そして、ずいぶん前から、これがパームでできたらいいだろうなあと思っています。メールやDOC書類を自動で全文読み上げさせて、それを聞きながら移動……。PDA的な音声の活用方法だと思うんですけど、どうでしょう。
こういうことが得意なのは、ウェアラブルコンピュータを見据えていたり、アクセシビリティの問題に以前から取り組んでいるIBMさんかな、という気はします。(音声認識については、確か以前、IBMで開発中という話があったはず。)
でも、せっかくイヤホンが付いたのだから、新クリエ用に……というのは、どうでしょう?
ソニーという会社が思い描くライフスタイルとは、ちょっと方向が違うかも知れないですし、ひょっとすると、言いがかりと曲解されてしまうかもしれませんが、これは、私がずっと抱き続けている夢のひとつだったりします。
P.S.
一方、以下のつぶやきは、確信犯的なまったくの言いがかりです(笑)。
実は、私は、評判のハイレゾ見ても、あまり感動できませんでした。小さいフォントは、文字の線が細くて、私には、とっても読みにくかったです。(画像のほうは、確かにきれいでびっくりしましたが。)
思うに、ハイレゾが出来るなら、巨大フォントを入れて、ローレゾというか、画面の部分拡大もできるはずですよね。やっぱり、ソニーさんの想定するユーザー層には、視力の良い人たちの割合が多いのかな。(いや、これはただの言いがかりです。本気で取り合わないでいいですからね。)
……と、ここまで書いて更新したら、「俺とお前とc3」さんの新クリエ・レポートも、ほとんど同じ意見ですね。そうです。文字が物理的に小さくて、細いです。(ちなみに、大阪のソニータワーでも、新クリエにメモリースティックは刺さっていませんでした。盗難防止のためかも。私は、近くのカウンターの係のお姉さんに尋ねて、奥の方からサンプルの白MSを出してもらいました。)