2001年3月14日〜21日

2001/03/21 (Wed.)

  • USB

     自宅のノートPCを、昨日、ようやくWindows98にアップグレードしました。Win98のCD-ROMは、98年の夏に送られてきていたのですが、ずっと放っていました。のんびりしているにも程がありますね。でも、とにかく、これで、USBが使えるようになりました。(USB付きのWin95マシンという過渡期のノートで、事実上、ずっとUSBポートは使っていなかったんです。もったいない話ですが……。)

     私の中の「目的の地」はVisor。P-inFが使えるモジュールが出たら、TRGproから乗り換えたいなあと思っています。

     CLIEは……、まだ迷っています。どうしようかな。


2001/03/19 (Mon.)

  • 新CLIEとMP3

     CLIE User Clubさんに寄せられた情報によると、新クリエでMP3を再生することは、やはり無理らしいです。

     新クリエに搭載されているのは、「ATRACの石」であって、「MP3の石」は積んでいない、のだそうです。だから、ソフト的な工夫でMP3が再生できるようになる、というものではないと。

     ソフト的な工夫で、音楽再生の環境をより柔軟にカスタマイズすることは、依然として可能なのだとは思いますけどね。動画再生のgMovieは、RAM上のデータをATRACで鳴らしているわけですし……。

  • 歪んだ判断

     同じCLIE User Clubで、SPAさんは、ウェブ上での新クリエの評判について、次のように書いておられます。

    一部の機能だけを引き合いに出して比較したりせず、コスト面も含めた総合的なパフォーマンスを見比べてみることも大事だと思います。

     おっしゃる通りだと思います。

     残念ながら……、palm - musicは、

    「パームでどこまで音楽できるか」

    ということを考えるサイトなので、新クリエについても、音と音楽という「一部の機能だけを引き合いに出して比較」しております。これからも、そうします。すみません。ここは、そういう変なサイトなんです。

     しかも、サイト運営者の白石は、弱視で色盲ときていますから、美麗な液晶へのバランスの取れた評価は望めません。

     新クリエに対するトータルな評価、買うか買わないかの判断は、皆さんが、このサイトとは関係なく、ご自身でつけてくださいね。


2001/03/18 (Sun.)

  • イヤホンの用途

     少し前に、パソコンの音声認識やテキスト読み上げソフトが話題になった時期があったように記憶しています。今思うと、あれは結局、ベンチマークテストの応用に過ぎなかったのかもしれません。「今のパソコンの性能だったら、音声の高速解析だって余裕でこなせるんですよ!」……。ちょうど、去年くらいのパソコン雑誌で、各社がノンリニア・ビデオ編集の特集記事を組んだように……。

     まあ、メーカーやマスコミの真意はともかく、私は、今もテキスト読み上げソフトをよく利用しています。自分の書いた原稿、人に見せるようなタイプの原稿は、ほとんどいつも、パソコンに読み上げさせながら、チェックしています。

     原稿をひととおり書き上げると、バックアップソフトで別のメディアにデータを保存。その待ち時間を使って、おもむろに、パソコンにイヤホンを差す。ひと息ついてから、テキスト読み上げソフトを起動。その音声を聞きながら、原稿の見直し……。

     一連の作業は、私の中では、原稿校正の、ほとんどお決まりの儀式のようになっています。

     読み上げソフトへの辞書登録などは全然やっていないので、漢字の熟語など、実に変な読み方をしますし、イントネーションも奇妙なものですが、他人に聞かせるものではないですし、割り切れば、結構使えると、私は思っています。(メールの読み上げや、音声ブラウザも、私は使っていませんが、状況によっては、十分使えるのではないでしょう。)

     そして、ずいぶん前から、これがパームでできたらいいだろうなあと思っています。メールやDOC書類を自動で全文読み上げさせて、それを聞きながら移動……。PDA的な音声の活用方法だと思うんですけど、どうでしょう。

     こういうことが得意なのは、ウェアラブルコンピュータを見据えていたり、アクセシビリティの問題に以前から取り組んでいるIBMさんかな、という気はします。(音声認識については、確か以前、IBMで開発中という話があったはず。)

     でも、せっかくイヤホンが付いたのだから、新クリエ用に……というのは、どうでしょう?

     ソニーという会社が思い描くライフスタイルとは、ちょっと方向が違うかも知れないですし、ひょっとすると、言いがかりと曲解されてしまうかもしれませんが、これは、私がずっと抱き続けている夢のひとつだったりします。

    P.S.
     一方、以下のつぶやきは、確信犯的なまったくの言いがかりです(笑)。

     実は、私は、評判のハイレゾ見ても、あまり感動できませんでした。小さいフォントは、文字の線が細くて、私には、とっても読みにくかったです。(画像のほうは、確かにきれいでびっくりしましたが。)

     思うに、ハイレゾが出来るなら、巨大フォントを入れて、ローレゾというか、画面の部分拡大もできるはずですよね。やっぱり、ソニーさんの想定するユーザー層には、視力の良い人たちの割合が多いのかな。(いや、これはただの言いがかりです。本気で取り合わないでいいですからね。)

     ……と、ここまで書いて更新したら、「俺とお前とc3」さんの新クリエ・レポートも、ほとんど同じ意見ですね。そうです。文字が物理的に小さくて、細いです。(ちなみに、大阪のソニータワーでも、新クリエにメモリースティックは刺さっていませんでした。盗難防止のためかも。私は、近くのカウンターの係のお姉さんに尋ねて、奥の方からサンプルの白MSを出してもらいました。)


2001/03/17 (Sat.) その3

  • NOと言う方法(?)

     拡大再生産、製品のより一層の多機能化を目指すことは、企業の常であって、止められるものではない、という言い方があります。でも、メーカーさんに、ある種の方向転換を迫ることは、不可能ではないように思います。要するに、売れないものは作らないはずですから……。

     例えば、新クリエの美しい液晶、ハイレゾはいいが、AV機能(音楽再生)は要らない、と思っている人には、マジックゲートメモリースティック、いわゆる「白いMS」を買わないという選択肢がありそうです。

     「著作権保護」の名の下に、新クリエでは、音楽データを、「白いMS」に保存しなければなりません。音楽データを本体RAMに移すことはできません。

     でも、その他のアプリケーションやデータは、従来のメモリースティックや本体メモリに保存できます。gMovie(音声再生に対応している)の動画も、従来のメモリースティックや本体メモリに保存できます。

     新クリエのサウンドをちょっと試してみたい、というだけだったら、わざわざ「白いMS」を買う必要はありません。gMovieの動画を再生してみれば十分サウンド機能を楽しめると思います(たぶん……)。音声付き動画再生に、白いMSは必要ありません。


2001/03/17 (Sat.) その2

  • 音楽における割り切り

     Visor Concertoさん3/17の読み物「PalmとAVって?」には、ほぼ全面的に賛成です。私も同じようにめんどくさがりで、同じように「シリコンオーディオプレイヤー」の魅力が理解できません。

     現在の「シリコンオーディオプレイヤー」は使い勝手が悪いです。(物欲を抑えるための良いわけ=「あのぶどうは酸っぱいの論理」を差し引いても、それは確かでしょう。)ずいぶん、改善されたようですが、すっきりしないところはまだまだ多いと思います。

     ただ、音楽・映像一般がPDAには必要ない、ということではないはずで、

    AVコンテンツの入手からPDAでの視聴までがもっともっとお手軽に出来る様になれば統合した方が便利かな

     というのも、たぶん、多くの人の思いですよね。そして、本当は音楽が嫌いなわけじゃないから、現状に対するいらだちが募る……。

     おそらく、音楽を携帯するためには、何かを捨てる割り切りが必要なのではないかと思います。(CDやMD、DVDのように市場が大きくなれば、安価で高性能な製品が出るでしょうけど、それはまだ先の話でしょう。)

     声・歌詞を捨ててMIDIにする(BGMならそれでも用が足りるのでは?)とか、音質を大幅に落として、AMラジオ並みで我慢する(都会の乗り物の中だったら、それで十分では?)とか……。

     音楽を贅沢品として消費する、見せびらかしのアイテムとして誇示するのは、見ていてあまり気持ちのいいものではないですし、それは、音楽を愛している人の態度ではないような気がしてなりません。

     そういう人を見ると、当人に悪意がないのをわかった上で、ちょっとねえ、と思ってしまう……。PDAの音楽(AV)について、そういう不幸な光景が繰り返されないことを切に願っている、今日この頃だったりします。(「別にいいじゃん、面白いんだから」で、話はおしまい、かもしれませんけどね……。)


2001/03/17 (Sat.)

  • CLIE - music

     昨日16日、大阪心斎橋のソニービルで新クリエに触ってきました。

     (でも、サウンド関係しか私の目(耳)には入っていません。もっとバランスの取れた感想は、こことかがお薦めです。)

     結論から言うと、新クリエのサウンド機能は、私の想像を越えて、非常によくできていました。

     プレスリリース等には、AudioPlayerとgMovieの音の話しか出てきませんが、実際には、システム音やゲーム音など、パームOS上の音を、原則、すべてイヤホンから聞くことができるようです。

     イヤホンを付けていない時は、普通のパームのように、システム音が内蔵スピーカーから鳴ります。でも、イヤホンを付けた途端、すべての音がイヤホンから聞こえるようになります。HotSync音がどうなるかは試せなかったのですが、アラーム音やタップ音などは、見事にイヤホンから聞こえてきました。

     オーディオ機器としては、ごく当たり前の仕様ですが、パームではこれまで、やりたくてもできなかったこと……。

     マニアな思い出話で恐縮ですが、2000年2月の「幕2K」や秋の「PUXPO2000!」では、アラームやHotSync音を会場スピーカーから流していました。当時、そういうことをやるためには、Palmを改造しなければなりませんでした。(Palm de COOLのSANAIさん制作の改造機を使っていました。)でも、新クリエを使えば、無改造・標準状態で、同じことができてしまうわけです。

     また、「クリクラ」のSPAさんから、新クリエの音について、メールをいただきました。SPAさん、お忙しいのに、私の勝手な憶測でお手を煩わせてしまって、本当に申し訳ありませんでした。ありがとうございました。

    >SPA@クリクラです。
    >
    >ヘッドホンでPalmOS側の音はちゃんとでます。
    >デモ機があるので試してみました。
    >レーシングゲームなどは逆にあの音が増幅され、めちゃくちゃ不快
    >です(笑)

     ゲーム類の音も、イヤホンから聞くことができるみたいです。電車の中でも、心おきなく遊べるわけですね。


2001/03/16 (Fri.)

  • 音声再生機能「搭載」

     普段から、シリコンオーディオプレイヤを持ち歩いている人にとって、新世代クリエの音声再生機能は、「荷物が減って嬉しい」ようですね。

     でも、CLIE User Clubさんの「CLIE新製品(2号機)専用会議室」の書き込みなどを見ていると、私が昨日、想像していたように、音声出力(DSP)に対応しているのは、音楽プレイヤーと動画再生のgMoviewだけみたいです。アラームなどは、従来のパームと同じ。

    [3/17 追記]
    この推測は間違っていました。パームの音は、イヤホン装着時には、すべてイヤホンから出力されます。音楽再生中でも、アラームはきちんと割り込んで来ます。

     ちょっと残念ですね。それなら、VisorにMP3モジュールを差して使うのと、大差ないような気がしないでもない……。

    [3/17 追記]
    この判断も間違っています。新クリエでは、Visorより一歩踏み込んで、音声・サウンド周りが機能拡張されています。

     もちろん、あの薄い筐体の中にDSPを組み込んで、電池の保ちも、さほど悪くないというのは、すごいことなのだろうとは思います。それに、音声出力関係の開発キットも公開されたようですし、これから面白いアイデアが出てくる可能性はあると思いますが……。

     大阪(と東京)のソニータワーに行くと、新世代クリエを展示しているそうなので、時間ができたら、見に行ってみようと思います。

     音声再生機能がどんな感じなのかということも、実機を見れば、はっきりするでしょう、たぶん。


2001/03/15 (Thu.)

  • 買わない理由、買う理由

     ウェブ上のファーストインプレッションでは、ほぼ新クリエ絶賛という感じですが、なかにいくつか、「音楽機能、本当に必要かな?」というニュアンスの冷静なコメントを目にしました。正直、至極もっともな意見のような気がしています。

     これまでにも、何度か書いたような気がしますが、私自身、メインで使っているパームには、音楽系ソフトや音楽データ、ゲームなどは、ほとんど入れていません。DOCや辞書、通信系アプリなどを詰め込んで、8Mのメモリが一杯になってしまっています。

     それに、もともと、私は、いわゆる「ウォークマン」を持ち歩く習慣がありません。だから、色々手間をかけてまで、メインマシンに音楽を入れたいとは、正直、思えないんですよね。少なくとも今のところは……。

     機能の日記でも書きましたが、

    音楽再生中も、アラームなどはイヤホンから聞こえるのでしょうか? たぶん、できるんでしょうね。

    というところが、気になっています。

     ウェブ上の新クリエ関連ニュース(「クリクラ」のニュースリンクを参考にさせていただきました)では、「音楽再生」以外の音について、(まだ?)どこも言及していないみたい。

     言及するまでもないから=アラーム音やHotSync音などは、従来のパーム機となんら変わっていないから、なのでしょうか。内蔵のブザータイプのスピーカーがあって、そこから鳴るのかな?

     それを確かめるために実機を購入……? 本当は、「買わない理由」を無理矢理にでも作ろうと思って、この文章を書き始めたんですけどね……。


2001/03/14 (Wed.) その2

  • やっと出た、本当に出た。

     イヤホンジャックの付いたパームOSマシンが、本当に発表されてしまいました。

     音楽再生中も、アラームなどはイヤホンから聞こえるのでしょうか? たぶん、できるんでしょうね。携帯AV機器として、かなり、興味惹かれます。

     でも、この立派なスペックが、音楽を「聞く」、映像を「観る」だけで終わるのは、もったいないようにも思います。だって、音楽や映像は、誰かが作らなければ、「聞く・観る」ことはできないのですから。

     お仕着せのコンテンツを「買う」だけでなく、自分たちでも音や映像を発表できて、簡単にそれをやりとりできたら、面白くなるんじゃないでしょうか。

     まずは、このマシンをきっかけに、新しい発想のPalmwareが出てき欲しいですね。


2001/03/14 (Wed.)

  • 懺悔 (?)

    1999年2月、WorkPad 30J
     日本語版発売のニュースを聞いて、早速購入した、私の最初のパームOSマシンです。(私も「WorkPad世代」ということになりますね。)

    1999年5月、WorkPad c3(40J)
     薄くて小さな機種が欲しくて、かなり迷った末、結局、発売日に購入。

    1999年12月、PalmVx英語版
     J-OS and/or Com-JIM2 が、私にとって一番、使いやすいとわかったので、英語版に乗り換え。

     最初にPalmV英語版を購入する度量があれば、回り道しなくて済んだのかなと、今にして思いますが、それはともかく、ここまでは、より使いやすい機種をもとめての買い足し、大義名分のある購入、……と、少なくとも本人は当時、思っていたような気がします。

     でも、

    2000年7月、TRGpro英語版、購入
     理由:強力スピーカーの音を体験したかったから。

    2000年9月、m100日本語版、購入
     理由:スピーカーの音量や、「時計」アプリに搭載されたオリジナル・アラーム音を聞いてみたかったから。

     この頃は、「palm - music」主催者という、わけのわからない義務感(と言うのかこれを?)に駆られて、音の大きいマシンを次々、購入してしまっています……。

     ちなみに、このTRGproは、PUXPO2000!でのP-Keyのデモ演奏で使ったものです。先日のmak21でも、シグナル的に使ったアラーム音やHotSync音で活躍してくれました。(mak21での「ピロリ〜音」は、TRGproの音をマイクで拾って流していました。)

     幸か不幸か、その後、サウンド機能に特徴のあるパームOS機は登場していませんが、今年はどうなるのでしょう。

     もし、イヤホンジャックが付いた機種が登場したりしたら……。



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