大前提:音楽には「必ず」作者がいる

 まず考えなければいけないこと、すべての基本はこれだ、と私は思っています。

 「音楽は、湯水のように自然にどこかから湧いてきたものではない。「必ず」誰か特定の個人が、それなりの手間と時間をかけて作ったものだ」

 ということです。だからこそ、

 「音楽を使う場合は、作った当人の意向を尊重したい」

 と私は思います。法律とかビジネス・契約とかの前に、常識・礼儀の問題として、私はそのように考えています。

 厳密に言えば、「作者不詳」の音楽もあります。でも、日頃、あなたが耳にする音楽は、ほとんど「作者」が特定できると思われます。

 また、もしかすると、あなたが「音楽」として意識していないかもしれない「音」も、そのほとんどは誰かの「作品」です。

 例えば、携帯電話の着信音や駅で流れている警告音、ゲームやテレビ・映画の効果音(BGMだけでなく、「バキ!」とか「ヒュルル〜」とかのサウンドを含む)も、原則として、誰かの「作品」と考えたほうがよいと思います。

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by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)