仕事の記録と日記

白石知雄

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2003年2月28日(金)

「キョウト・カウンターポイント」(京都芸術センター講堂)。スティーヴ・ライヒ2曲、黛敏郎、ヒンデミット、プーランク、スヴェーリンク。珍しい曲が並んでいたので、聞きに行きました。京芸大の学生たちの企画、演奏(管、弦、ピアノの計10人+指揮)。選曲テーマは「対位法(カウンターポイント)」。そう言われてみれば、なるほどフーガやカノン(ヒンデミット、スヴェーリンク)、4人を四方に離して演奏させる弦楽四重奏(黛)等々、各曲が、それらしい特徴をそなえています。真面目な演奏だったと思います。でも、こういう何でもできる場所でのイベントにしては、アイデアがまっとうすぎたかも。


2003年2月26日(水)

演奏会評の記録を更新しました。


2003年2月22日(土)

「フルコース“クセナキス尽くし”」(豊中市立ローズ文化ホール)。午後のアンサンブル、ピアノ演奏会に続いて、夜はオペラ「オレステイア」。この曲のクセナキスは、パリに亡命した現代音楽の大家というより、ギリシアの民族作曲家。そしてクセナキスのギリシアは、ヨーロッパの(観念上の)起原というよりも、バルカン半島の片隅、アジアやアフリカのすぐ隣の国、という気がしました。


2003年2月17日(月) その2

楽曲解説の記録を更新しました。


2003年2月17日(月)

結婚詐欺とヤクザの恫喝、あなたの人生はどっち?(『すばる』3月号、シンポジウム「「いかがわしさ」と「まじめ」の狭間で」)でも、カミオカンテ的恫喝ばっかりだと、それはそれで鬱陶しいだろうと思いますけどね。


2003年2月16日(日)

「村田厚生トロンボーンの新事実vol.2 in京都」(京都芸術センター)。フーバー「プレゼンテ」、ベリオ「セクエンツィア」、グロボカール「エシャンジュ」、ケージ「龍安寺」……。

前田克治さんの「インテルメッツォII」も(途中から結末がなんとなく予測できましたが)、試みてしかるべきアイデアだと思いました。この会場ならではの照明が効果的でした。機会があれば、この人の別の曲も聞いてみたいです。


2003年2月15日(土)

演奏会評の記録を更新しました。


2003年2月13日(木)

草野厚『癒しの楽器パイプオルガンと政治』(文春新書)。国内各地の公共ホールの大型オルガン導入のケース・スタディ。これはまさに「応用音楽学」ですね。国立大学の音楽学教官の皆さん、音楽学の「応用」に告発されないように、ご注意ください(笑)。


2003年2月12日(水)

瀬田敦子さんのヒナステラ作品を集めたピアノ・リサイタル(ザ・フェニックスホール)。アルゼンチンの民族音楽と直接結びついた前半の小品が圧倒的に面白かったです。後半は、ソナタ2曲。


2003年2月9日(日)

ブリテン「オペラを作ろう!小さな煙突そうじ屋さん」(びわ湖ホール中ホール)。子供たちのためのオペラ入門、教育プログラムですが、ほぼ台詞だけ進む第1幕で、ほんの少ししか出てこない音楽を、どれだけ魅力的に見せるかというのが、上演のポイントなのではないかと思いました。もっと上手くできるはず。


2003年2月8日(土)

中川保子さんの「林光の歌がいっぱい第2段」、マリンバの通崎睦美さんとの共演(ザ・フェニックスホール)。林光の音楽、実は、ファンが多いのかも。


2003年2月7日(金)

大阪センチュリー交響楽団定期演奏会(シンフォニー・ホール)。オーケストラは、いつもよりずっと表情が豊か(指揮、岩城宏之)。ヴァイオリンの川久保賜紀さんも、今回は面白かったです(ラロ「スペイン交響曲」)。


2003年2月4日(火)

ブルーノ・ゲルバーのピアノ・リサイタル(いずみホール)。ベートーヴェンのソナタを4曲。南米出身で、ドイツ音楽だけをずっと弾き続けている、外国人横綱のような人。音は、極彩色で「ラテン的」ですが、物腰は朴訥。これもひとつの人生なのでしょうね。


2003年2月2日(日)

プラハ国立オペラ(スタヴォフスケー劇場)の「フィガロの結婚」(びわ湖ホール)。ほとんど台詞の芝居を見ているような、テンポの良い進行でした。歌はいまひとつ。



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by 白石知雄 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)