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◆ 社名の歴史 ◆
「青磁社」という名の出版社は私たちで3代目となります。 第一次青磁社は昭和初期に歌集出版などを手掛けていました。 第二次青磁社は昭和40年代頃に詩集出版をメインに、やはり歌集も出版していました。 歌集出版にゆかりある社名を引き継いだ使命を、今後十二分に果たしていく所存です。


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◆ 新刊のご案内 ◆

▼『くうとくん』
樺澤ミワ第一歌集
四六判上製・204ページ
2500円(税別)


樺澤さんの歌は一首一首に自分の見かたとか発想が伴っている。自分の生活信条がある。まっとうに暮らすという地についた生き方は雪国で培われたものでもあろう。読む人によって、それぞれ心にひびく歌、注目する歌があるのではと期待している。・・・花山多佳子「解説」より

▼『風の人』
瀧沢宏子第一歌集
A5判上製・182ページ
2500円(税別)


真っすぐに天指す緑の麦の穂はわれの心を静かに鼓舞す
差し込める夕日に麦が照らされて穂より光を放ちはじめる
結び目をいつしかほどき吹く風に装い白と決めて出かける

どの一首にも姿勢と心が自ずから立ち上がるものがある。天指す麦の穂に鼓舞される著者、そしてその穂は夕日が差せば先ずそこから光を放つという。「結び目」とは文字通りスカーフかリボンの結び目かもしれないが、心の結び目、かたくなな何かをいつしかほどいていった風を気づいた時、服装は白と思い決まった。作者らしい決断と納得する。
お読みくださる方が一首一首、景を思いうかべ一語一語味わって読んで頂きたいと思う。・・・神谷佳子「跋」より

▼『しろがね』
村上和子第三歌集
四六判フランス装・208ページ
2500円(税別)


著者第三歌集。


▼『水脈』
若山浩第一歌集
A5判変形上製・184ページ
2500円(税別)


ずっとずっと若山さんは文学青年だったのだろうなと想像し、そういえばお会いしたとき眼差しがとても澄んでいて驚いたことを思い出した。

老いくればかすむ瞼を閉ぢしまま遥かかなたの音を聞くなり

少年の眼差しを持った若山さんも八十歳をこえ、ますます老いを意識されているようだ。そんななか、どこかに存在する聞こえない声を聞こうとしているような姿もまた感じとれる。あるいは若山さんが掘り当てようとしている水脈は、実は若山さん自身のようにもおもえてくる。・・・江戸雪「解説」より

▼『ユリカモメの来る町』
中埜由季子第四歌集
四六判上製・166ページ
2500円(税別)


 創刊七十二年となる「歩道」は結社理念の純粋短歌を堅持してそれぞれが確かな作歌の道を進んでいる。その一人中埜由季子は、歌歴もながく、歌壇の評価も高いが、常に挑戦し新しい方向を探り、自己を投影した人の作らない意欲的な作品を発表している。

抑へがたき感情透けて愚かなるわが声留守番電話にひびく

など、本歌集はその成果の凝縮したもので、具眼の士の静鑑を希うものである。・・・秋葉四郎「帯文」より


▼『とはに戦後』
東淳子第八歌集
菊判上製函入・220ページ
2000円(税別)


たしかに〈戦争〉は終った。しかし、〈戦後〉という時間に終りはあるのか。終止符を打てぬものが時の流れであるならば、われわれの戦後は、今も終りなく続いていよう。歴史にのこした戦争の数だけ、われわれは戦後を背負っているとも言えよう。
戦後も死後も、その〈後〉という終りのない時間をしかと受けとめ、確認することが、私の〈今〉を生きることにつながる。
私の作歌は、戦後の時代や社会、とりわけ父達戦死した者の無念をすくいとるささやかな手段でありたいと思う。・・・著者「後記」より



▼『書架をへだてて』
本間温子第一歌集
四六判変形上製・228ページ
2500円(税別)


かわいがられるためにどの子も生まれしよ とんどの煙ひろごりてゆく

——少数だがこんな歌が見られる。まっとう過ぎるとか現実的でないとか批評があるかもしれない。だがポーズでも表現のための表現でもなく、「私の真実」にほかならないと読める。それは脱真実、真実を時代遅れとする風潮のなかで、それだけ貴重でもあるし、一つの主張とも積極とも読み得ると私は勝手に推測する。真実はただ空気感や雰囲気のようなものではない。・・・池本一郎「跋」より
(品切れ)

▼『山芋の蔓』
吉村久子第六歌集
A5判上製・174ページ
2500円(税別)


吉村久子さんの第六歌集『山芋の蔓』を読みながら、まず感じたのは読み進めることの心地よさであった。それはおそらく一首一首の風通しの良さから来ているものだろう。この歳にして、この風通しの良さはなんだろうとも思う。軽く自在なのである。
耳が遠くなった夫との筆談や、養護施設で働きつつ三人の子育てに忙殺された若き日の思い出など、種々の苦労も語られるが、淡々として少しも過剰な力が入らない。歌をヘンに重く、湿ったものにせず、精神はあくまで自在で軽快。そんな作者が、時にはこんな歌まで作ってしまうから、思わず噴き出さずにはいられない。

高倉健逝つてしまつて日本の男の半分失ひたりき
・・・永田和宏「帯文」より

▼『相寄る家族』
石井絹枝歌集
四六判上製・280ページ
2500円(税別)


石井絹枝さんは「してあげる」人で、「してもらう」人ではない。身を尽して献身する歌ばかり多く、してもらう歌はわずかに息子夫妻の親切を喜ぶ歌以外には見当たらない。これは実生活の公共の場でも全くその通りであって、私たちはよく知っている。上品で謙虚で懇切で、何よりも人を第一にし自分を後回しにする人。——短歌や文芸など一しょに仕事をした誰もが感謝したことである。・・・池本一郎「解説」より


▼『夏野』
大室ゆらぎ第二歌集
四六判変形上製・186ページ
2500円(税別)


藪とか草木の茂みのような場面がしきりと出てくる。作者の身体はそこに入っていけない。しかし身体を離れて、たましいはそこに自由に入っていける。作者の歌はそこに生まれる。
植物、動物、生き物の世界。森羅万象の息づきうごめくところ。生まれ死に、死んでまた生まれるところ。たましいが微かに揺れて、そのあえかな現象に歌のこころは響きあう。観念的であっても、韻律さわやかに揺れて、イメージするものはうつくしく、短歌として確立された様式美がある。こういう歌集は昨今稀れであろう。
かわりばえのしない日常生活に、ギリシャ・ローマの古典などがふと影を添えてくる。その陰影の刻む知的輪郭があざやかだ。これはまぎれもなく「新古典主義」の一巻である。 ・・・小池光「帯文」より
第43回現代歌人集会賞

▼『山の赤松』
北村信子第一歌集
四六判上製・188ページ
2500円(税別)


水撒けば紋白蝶の水に寄る大地も光も水を吸ひをり
生きてゆく軌道修正するべきか今のままゆくそれが安泰

人は誰でも多面体だが、北村さんには人一倍その傾向が強いのではないだろうか。それは北村さんの生きる意欲、好奇心に満ちて人や世界を生き生きと楽しむバイタリティーの証しだろう。・・・米川千嘉子「解説」より

▼『三六一の路』
柳田主於美第一歌集
四六判フランス装・200ページ
2500円(税別)


この歌集は一人暮しとなった男の日常を多く詠む。繊細なおかしみと哀しみを滲ませた味わいがあり、その衒いのないリアルさは特筆に値する・・・花山多佳子「解説」より


▼『スーパーアメフラシ』
山下一路第二歌集
四六判変形並製・176ページ
1700円(税別)


このままなにも知らずにボクタチは滅んでしまうアズマモグラさ
わたしはロボットではありません。わたしには番号があります

山下が自分なりに想像をめぐらせた「ボクなき後の日本社会」は、もはやディストピアSFの世界である。その想像力はあくまでポップだから、甘くて苦い。この『スーパーアメフラシ』という爆弾は、果たして届くべき場所に届いて爆発してくれるだろうか。「自分のことは言われていない」と思っているあなたが一番危ないのだ。この歌集の恐るべきところは、他者を告発する点にあるのではない。自分もろとも自爆して、現代日本を覆うくだらない大衆根性をぶち壊してしまおうともくろんでいる点にある。
軽いけれど要注意可燃物で、無味乾燥だけど毒がある。山下一路の短歌は、想像力の火薬庫だ。・・・山田航「解説」より

▼『晩夏』
進藤多紀第三歌集
A5判上製・218ページ
2500円(税別)


八〇年近い作歌歴。ともすれば人の一生にもおよぶこれだけの時間を歌い継いできた作者の目に世界はどのように映っているのだろう。そこには絵を描く画家としての視線も同時に宿っているのかもしれない。

ジギタリス咲き登りいてかすかなる風に揺るるなり五月と思う
青葦を穏やかに吹く湖の風いく程もなく歩みを止めぬ

青葦を吹く、穏やかで静謐な風のような余韻を残す一冊。・・・「帯」より

▼『石川信雄著作集』
石川輝子・鈴木ひとみ編
A5判上製・308ページ
2800円(税別)


昭和短歌史の遺産

歌集『シネマ』で知られる奇才石川信雄、その全貌が集約された著作集。昭和の初期に前川佐美雄の『植物祭』と共にモダニズム短歌の先駆者となる役割が、ここに初めて明らかになる。戦時下の中国にあって、土屋文明の『韮菁集』の結実に寄与する経緯もあった。帰国してからの戦後に、あらためて新芸術派として立ち直り、純粋詩に殉死した功績は、いわば前衛短歌の運動を先取りした営為としても忘れてはならない。これほどフランス文学の魅力を摂取した歌人はいない。本書が上梓されたことによって、昭和短歌史の書き変えが必要になってこよう。・・・篠弘「帯文」より


▼『屋根にのぼる』
山下洋第三歌集
四六判並製・276ページ
2300円(税別)


前歌集から10年、著者待望の第三歌集。

▼『大阪ジュリエット』
橘夏生第二歌集
四六判上製・196ページ
2500円(税別)


橘夏生が、どうしても書かなければ生きられなかった歌の数々を収めた集である。この歌集はまず〈川本くん〉の挽歌のために編まれた。その作者を支える〈理解ある優しい夫〉との〈生〉の様相が次にうたわれ、そして最終的には、作者の人間としての自立のための〈母との訣別〉がうたわれなければならなかった。・・・水原紫苑「栞」より

透明な悲傷感がどの一首にも結晶していて、詩歌としての凝縮度は高い。単なる嘆きの歌ではなく、そこには当事者でありながらも、どうしようもなくウタビトでもある橘夏生の矜持が貫かれ、表現の水位は高い。それを支える熱量と技量も卓抜だからだ。・・・藤原龍一郎「栞」より

▼『ノアの時代』
岩井謙一第五歌集
四六判上製・136ページ
2000円(税別)


旧約聖書にノアの物語がある。
私は長らく人類が滅びるとしたら核戦争であろうと思ってきた。しかし今は気候変動によってそれは起こると考えるようになった。その時もう一度箱舟が造られたとしたら、すべての種を乗せたのち、地球を支配してきた人類はノアと同じく箱舟に乗るのであろうか。それとも別の選択をするのだろうか。・・・著者「あとがき」より


▼『たどり着けない地平線』
池田行謙第一歌集
四六判上製・214ページ
2500円(税別)


ほんとうは存在しないものとして水平線ははっきりみえる

歌集名もふくめ、「線」と称される地形への関心が強い。見えている、というか脳が認識している「線」は、いつも「何かの途中」にいる人にとって、たどり着けない場所、伝わらない願い、すれちがう思慕……あらゆる局面での、片思いの象徴のようである。・・・佐藤弓生「栞」より

旧姓で呼べばあなたは旧姓の顔をしてここはまだ汽水域

池田さんの歌は、波に洗われた小石が陽光をまとっているような透明感がある。
美しい普遍性とともに、言葉は手放され、自然の受容力へと明け渡される。そして言葉がその可能性を無限に広げていく姿を、作者と私たちはただ静かに見守るのである。・・・吉村実紀恵「栞」より

彗星がまっすぐ飛べなくなるような寓話を考えながら待ってる

どんなに世界が眩しくても、あるいは痛ましくても、池田さんは目をつむらない。そこから、こんなにもひりひりした言葉が生まれてくるのだ。・・・大森静佳「栞」より

▼『二つぶ重いやまひだれ
――癌闘病歌日記』(※やまひだれの表記は部首の病だれ)
岡部史著
四六判並製・214ページ
1000円(税別)


翻訳家であり食文化研究家であり作家であり歌人でもある著者。1997年に子宮体癌と診断されるが紆余曲折の末、誤診と判明する。その後、2009年に再び子宮体癌を診断。その悪戦苦闘の闘病生活を短歌と文章で綴った一著。

*朝日新聞「患者を生きる」(2016/2/9より五回連載)
で紹介されました。

▼『からだにやさしい』
宿久理花子第一詩集
A5判変形並製・104ページ
1500円(税別)


血が、もりあがる。

他者と身体のはざまから自在に口語を呼び集め、手なずけ、嬉々と遊ばせ、疾走させ、鞭打つ。

のびやかな語りと不意に襲ってくる白熱(ラッシュ)、愛の不穏と、禽獣の眼のやさしさ。

生まれたての世界の皮膜に、なみなみとした言葉の地平をひらく、「ユリイカ」新鋭詩人の第一詩集。・・・君野隆久「帯文」より

第21回中原中也賞最終選考作品


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