第8回阪神北小林多喜二祭
今に生きる小林多喜二
世代を越えた連帯 読み継がれる「蟹工船」

■ ところ 
  アイホール(伊丹市立演劇ホール)

■ と き 
  2009年3月22日(日)PM1時30分より(開場PM1時)

■ 内 容 

第1部 講演:島村輝さん (女子美術大学教授 「逗子・葉山9条の会」事務局長)

「第8回阪神北小林多喜二祭] 講演にあたって 講演者メッセージ

 家族から世界まで
 ー多喜二が語る「連帯」の可能性

 2008年「蟹工船」がブームとなりました。企業の利潤追求のために、「日雇い派遣」や「偽装請負」など、若い人たちが過酷な条件の中で 働かされる状況の中で、「これではまるで『蟹工船』に描かれた世界と変わらない、いやそれ以上だ」という認識が、多くの人たちに共有されるものとなってきた ということが、この背景にはあります。しかし多喜二は単に「労働者の悲惨な状況」を描いたばかりではありませんでした。この作品の中で、多喜二は「暴力が 支配するような状況を変えていくためには、力を持たない者はどういう方法を用いたらいいか」というヒントを示しています。それは多くの人々による「連帯の ちから」の持つ大きな可能性であると言っていいように思います。

 生涯を通じて、多喜二は家族や恋人など身の回りのごく身近な人たちから、植民地に住む人たちや外国人にいたる、さまざまな人々との「連帯のちから」に ついて、考えを深め、文学に表現していったといえるでしょう。投稿作家の頃から晩年の「党生活者」「地区の人々」にいたる作品を紹介しながら、多喜二が 探求し続けた「連帯のちから」の可能性についてお話ししたいと考えています。

第2部 音楽:朗読と歌で綴る 「小林多喜二と音楽」
ヴォーカル:Kei.Sugarさん
朗   読:藤木 洋子さん
ピ ア ノ:山崎 孝次さん
サックス/フルート:渥美 直久さん

Kei.Sugarさんのプロフィール
 京都市生まれ。大阪で地方新聞記者として働きながら、04年から自作曲をピアノで弾き語りを始め、全国各地で音楽活動を展開。韓国「ナヌムの家」での 「平和と友情のためのフェスティバル」(07年)、ベトナムでの「日本ベトナム平和友好コンサート」(08年)に出演。CDは「多喜二へのレクイエム」 (05年)、「朗読と歌で綴る多喜二が愛した音楽」「オリジナル集ー青い空を抱きしめて」(08年)

■ 会 費 1500円

■ 主 催 阪神北「小林多喜二祭」実行委員会 072-781-0122 三菱革新会館内


Home Pageへ戻る || 目次に戻る