関電は判決に従い、争議を解決せよ!

五千人の怒りのシュプレヒコ−ルが


「関西電力は最高裁判決に従い、争議解決をせよ」関西電力の労務管理を憲法違反と断罪した最高裁判決(95年9月5日)から3年目の4日、近畿をはじめ全国からかけつけた人達約5000人が職場での人権侵害や差別の是正等争議の全面解決を求めて「関電争議支援総行動」を行い、中之島から関西電力本店までデモ行進し、本店前での抗議要請行動を行いました。

本店北側歩道に舞台をしつらえ、音楽家ユニオンによる演奏を盛り込みながらの要請行動は争議支援近畿連絡会議長の岩佐敏明氏(全労連近畿ブロック議長)が主催者を代表して、裁判でも世論でも関電は孤立しており、争議解決を早急に決断するのが公共企業としての責任と厳しく関電を批判しました。

全労連小林洋二議長は不当な反共労務管理をただちに止めるべきと述べ、大沢たつみ参議院議員は「労働法制改悪の危険な企てを断固阻止し、関電の反社会的行為を糾弾しともに闘おう」と連帯の挨拶をしました。

さらに小牧弁護団団長、本多淳亮大阪市立大学名誉教授、須田稔立命館大学名誉教授をはじめ、各地の代表が連帯のあいさつ。和歌山からは「梅枯れ」の問題で苦しんでいる梅農家の代表も参加し、争議の早期解決を決断せよと連帯の挨拶を行いました。

■シャッターをおろし、かたくなな対応

この日、関電はシャッターをおろし、門を固く閉ざして対応。15名の要請団を受け入れず、門の前の激しいやり取りの末、やっと7名の要請団を受け入れるというお粗末な対応でした。

「原告への謝罪や、処遇の改善、争議解決のため話し合いのテーブルにつけ」と強い申し入れを要請団は行いましたが、関電側は話し合いのテーブルには応じないという態度に終始しました。

たまたま通りかかった原告らの上司は「こんなにも沢山の人が支援に来て、おまえらすごいな!」と感想をもらしていました。

■総行動屋内集会に900人が参加

エル大阪で行われた屋内集会には900人が参加。週刊「釣りサンデー」会長の小西和人氏が激励あいさつをおこない、「世界中でどこも使っていないオリマルジョンを燃料とする御坊第二火電の建設を強行しようとする感電は許されない。環境破壊のおそれがあるような燃料は使用すべきでない。」と強調しました。

記念講演で黒田ジャーナル代表の黒田清氏は「戦後、民主社会になったが人権問題にはむちゃくちゃな状態が残り、形を変えて増幅している。その元凶は会社。」「会社に心を渡してはダメ、会社にとことん入り込むな」「憲法の条文を遵守することが人権と平和を守ること」と語りました。

京都原告の田淵夫人は「夫を差別の苦しみに追い込んだ会社は許せない。争議が一刻も早く解決するよう皆さんとともに頑張ります」と決意を読み上げ、会場から感動と共感の大きな拍手が沸き起こりました。

最後に原告団を代表して、菱田原告団長は「21世紀に争議を持ち込ませないよう頑張りたい」と決意を述べ、さらに大きなご支援をと訴えました。

関西電力の人権侵害と賃金差別をなくす兵庫の会
神戸市中央区元町通6−6−12 国民救援会内 078−351−0677

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