神話時代の魔法
レベル11以上オリジナル追加スペル
精霊語魔法


レベル11精霊語魔法

チャージング・ウインド(ジン/風の精霊)
 出典=砂塵の塔、モンコレ
 基本消費精神力=55  距離=10キロメートル  効果範囲=半径5キロメートルの空間
 持続時間=一日
 効果=最大風速50メートルまでの風を自在に吹かせ続ける
 種別=目標値、対抗/優越(ウインド・ボイス、リプレイス・サウンド、コントロール・サウンド、サイレンス、ミサイル・プロテクション、スピリットウォール・シルフ、プリザーブ・サウンド)
    被対抗/優越(ウィンド・ストーム、ファイア・ストーム、アイス・ストーム)
 拡大=達成値、距離、範囲体積、持続時間  抵抗=なし
 この呪文がかけられた空間内は、術者の任意による風がある一方向に吹きます。
 風速は0メートルまで50メートルまで任意です。
 方向及び風速は、持続時間内であれば術者は自由に変更することが出来ます。
 戦場で使用すれば、大勢に大きく影響することでしょう。
 おそらく風速15メートル以上の風に逆らって矢を射ることの出来る者はほとんど存在しないはずです。
 また進軍時に追い風として使用すれば、軍の移動速度はまったく変わってくるでしょう。
 


レイジング・ストーム(ジン/風の精霊)
 出典=S○K様
 基本消費精神力=33  距離=30メートル  効果範囲=個人
 持続時間=18ラウンド
 効果=空中を歩行することが出来る。あるいは目標を吹き飛ばす。
 種別=目標値
 拡大=達成値、距離、持続時間  抵抗=効果消滅
 この呪文は二つの効果を持っています。

 一つは、効果対象に自在に宙を歩く能力を与えます。
 古代語魔法の”フライト”と違うのは、対象は「空を飛ぶ」のではなく、あくまで「宙を歩く(走ることもできます)」ことです。
 高度は階段を上り下りするような動作で、対象の任意で上下させることが出来ます。
 空中にしっかと立っていられるので、数段高い位置から見下ろすように攻撃することもできますし、精密作業を行うこともできます。
 この呪文が持続時間の終了とともに解けたときには、対象は残った風によって軟着陸できます。
 途中で解除されたら、落下によるダメージ(完全版P130参照)が適用されます。

 もう一つは、目標をどこまでも空中に吹き飛ばしてしまいます。
 抵抗に失敗した目標は、1ラウンドに10メートルずつ上昇していき、18ラウンド(あるいは拡大倍)後には浮力を失って落下します。
 翼を持っているか、”フォーリング・コントロール”などをかけられない限り、落下ダメージが目標に降りかかることは間違い有りません。
 落下によるダメージは、基本ダメージがえーと…………540(!)になるはずです。
 これも詳しくは完全版P130を参照して下さい。
 


レベル12精霊語魔法

アンライフ・パルス(知られざる不死の精霊)
 出典=色々
 基本消費精神力=48  距離=30メートル  効果範囲=個人
 持続時間=一瞬
 効果=アンデッドを回復力50で回復させる。またはアンデッドを作る。
 種別=−
 拡大=距離、目標数、効果(ダメージ)の確実性  抵抗=効果消滅
 この呪文はアンデッドに対しては”キュアー・ウーンズ”として働きます。
 回復力が50であること以外は、「クリティカル」に相当する処理がないことも”キュアー・ウーンズ”と同じです。
 また、新鮮で(死後一日以内)原形を保った死体に対して使用すると、生前とほぼ同じ能力値を持ったゾンビとして復活します。
 ゲーム上の扱いは「器用度、敏捷度、知力がそのままで、生命力が倍になったブアウ・ゾンビ」として処理されます。
 「ブアウ・ゾンビ」のデータは完全版231ページを参照して下さい。
 この呪文は男性しか使うことが出来ません。
 


エナジー・ドレイン(知られざる不死の精霊)
 出典=色々
 基本消費精神力=60  距離=接触  効果範囲=個人
 持続時間=永遠
 効果=筋力、敏捷力、生命力のいずれかを一点奪う
 種別=目標値
 拡大=達成値  抵抗=効果消滅
 この呪文は、自分と同系列の種族(異性間で子孫を残せるくらい近い種族です)の対象から、 筋力、敏捷力、生命力の三種の能力値のうち任意のいずれか一点分を永遠に奪い取ることができます。
 奪い取った能力値は術者の能力値となります。
 この呪文によって上昇させることが出来るのは、各種族の最大能力値までです。
 この呪文は一日に一回しか試みることが出来ません。
 同じ対象に対しては一週間に一回しか試みることが出来ません。
 またこの呪文を逆に用いて、自分の筋力、敏捷力、生命力を他人に与えることもできます。
 この呪文の効果によって減少した能力値は、経験点か魔法のアイテムによって元の数値に回復するまで、 この呪文によって上昇させることは不可能になります。
 この呪文は男性にしか使うことが出来ません。
 


レベル13精霊語魔法

アインヘリヤル(バルキリーの女王キュラフ?/精神の上位精霊)
 出典=色々
 基本消費精神力=65  距離=最大1キロメートル  効果範囲=一戦場の味方全員
 持続時間=戦闘終了または術者の意識が途切れるまで(女性の場合は集中が途切れるまで)
 効果=直接戦闘能力を上げる
 種別=精神、目標値、(集中)
 拡大=達成値  抵抗=なし
 この呪文は、神聖魔法の”ジハド”、または”バトルソング”に似た効果があります。
 術者が参加している戦闘における味方全員の直接戦闘能力を2レベル分増加させます。
 数値的には、攻撃力、防御力、追加ダメージ、ダメージ減少、生命抵抗、精神抵抗に+2されます。
 また、効果内にある術者がバルキリーを力の源にしている呪文を唱えた場合にはボーナスが加わり、 ”ファナティシズム”は±がそれぞれ3になり、”バルキリー・ジャベリン”は攻撃力と追加ダメージが+2、 ”バルキリー・ブレッシング”はダメージ許容量が75になります。
 ただし、効果があるのは冒険者レベルが5レベル以上の「英雄」に限られます。
 ただし巨大戦闘の場合、術者から一キロ以上離れた味方には効果がありません。
 この呪文は女性が使用することも可能ですが、その場合には種別「集中」の呪文として扱われます。
 ただしこの呪文の集中をしている女性には、18ラウンドに一度”バルキリー・ブレッシング”の効果が自動でかかります。
 そのダメージ許容量は75です。
 


クライング・ソロー(バンシー/精神の上位精霊)
 出典=ロードス
 基本消費精神力=65  距離=声の届く範囲  効果範囲=声を聞いた者全て
 持続時間=一瞬
 効果=精神に攻撃を与え目標を死霊にする。
 種別=目標値、精神、ダメージ(精神系)、対抗/優越(下位の精神の精霊の呪文)
 拡大=達成値、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 この呪文は叫びの形で放たれます。そのため”サイレンス”の効果範囲に対してはこの呪文は効果を発揮しません。
 一方で、”ウインド・ボイス”と併用することも可能です。
 どのような場合でも、術者自身がこの呪文の効果を直接受けることはありません。
 ただし、発生した死霊に襲われる危険性は十分に有り得ます。
 この叫びを聞いた目標は打撃力50(抵抗に成功すれば打撃力40クリティカル無し)のダメージを精神に受けます。
 このダメージは概ね”シェイド”の呪文と同様の処理で扱われます。
 ただし、このダメージによって精神点が0やマイナスになった目標は即座に死亡し、なおかつ周囲に悲しみを振りまく死霊となってしまいます。
 この死霊はスペクター(完全版P233)の一種として扱われます。
 レベルは生前のものがそのまま適用され、憑依の目標値は精神抵抗力の値が適用されます。
 ただし、このスペクターの憑依を受けたものの精神は悲しみに囚われて、同様のスペクターとなってしまいます。
 これらのスペクターの反応は極めて敵対的です。
 この呪文を聞いた目標が別の精神の精霊の影響下にあった場合、それが下位の精霊に寄るものであった場合は即座にその効果が消滅します。
 精神の上位精霊の影響下にある場合は、達成値で上回らない限りこの呪文は効果を発揮しません。
 また、”バトルソング”、”ジハド”の影響下にある目標はこの呪文の効果を受けません。
 


レベル14精霊語魔法

エレメンタル・フィールド
 出典=ロードスの「盟約」
 基本消費精神力=280  距離=術者  効果範囲=術者から半径50キロメートルの地域
 持続時間=永続
 効果=一つの精霊力を極限まで高める。
 種別=目標値、儀式、非解除、抵抗/優越(対立する精霊力を利用した持続型の呪文全て)
 拡大=達成値、範囲面積、精霊力の複数選択(以下参照)  抵抗=−
 この呪文は、古代ロードス島において砂漠の民の精霊使い「アザート」が使った呪文です。
 精霊王を一人、物質界に拘束する形での盟約となります。
 この際に、解除のためのキーワードを設定しなければなりません。
 この呪文がかけられた大地は、その特定の精霊力が異常に強くなると同時に、それに対立する精霊力が弱くなります。
 この関係は、火と水、風と土、光と闇の場合に起こり、森の精霊力を高めた場合には特に何も弱まりません。
 また、精神の精霊についてこの呪文を使用することは出来ません。
 この呪文は精神力を二倍に消費することによって、二種類の精霊王と盟約を結ぶことも可能です。
 ただしその場合、選択される二つの精霊は対立関係にあってはなりません。
 ゲーム的には、この呪文の効果範囲内では術者に限らず、その精霊力を利用した精霊語魔法の達成値が全て+2され、対立精霊の精霊力を利用した精霊語魔法の達成値が全て−4されます。
 また、上位精霊が容易に出現することが可能となり、術者はその精霊の力を使った精霊語魔法を精神力消費無しで使用することが可能になります。
 ただし、この効果によって使用できるのはレベル10までの精霊語魔法だけです。
 この呪文がかけられて一年以上経つと、徐々に気候が変動していきます。
 10年も経てば完全にその精霊力の影響下になるでしょう。
 この呪文の解除には、解除のキーワードを精霊王に向けて唱えるか、"パーフェクト・キャンセレーション"を用いるか、盟約に携わった精霊王の試練を乗り越えるか、の三通りの方法があります。
 


ヒューリー・バーサーク(ヒューリー/精神の上位精霊)
 出典=ロードス
 基本消費精神力=70  距離=10メートル  効果範囲=個人
 持続時間=周囲に攻撃目標が無くなるまで、もしくは戦闘終了まで
 効果=目標を狂戦士にする
 種別=精神
 拡大=達成値  抵抗=効果消滅
 この呪文は目標を怒りの衝動に駆り立てて狂戦士にします。
 狂戦士となった者は敵味方の区別無く、手近にある目標を攻撃します。
 術者もその対象になりますので注意が必要です。
 何もいなければその場にある物を手当たり次第に破壊します。
 狂戦士となった者は、攻撃の際に攻撃力と追加ダメージが+4され、回避力は−4されます。
 また、正常な思考能力は失われて破壊衝動が精神を支配しているため、恐怖を憶えたり痛みや死の危険にひるむことはなくなります。
 不眠となり、生命力判定、精神力判定の際には+4のボーナスを得ます。
 同時に、生命点が0になっても気絶することはなく、生死判定は1ゾロを出さない限り成功したものと見なされます。
 ただし生命力の五倍以上のダメージを受けてしまった場合は、肉体そのものが破壊されたこととなり、活動を停止して死亡します。
 この呪文の影響を受けたままで死亡した目標を蘇生させることは出来ません。
(”セーブ・ソウル”も無効となります)

 またこの呪文は、GMの任意で暗黒魔法の”バーサーク”(完全版P160)を初めとする狂気の神の呪文として扱うこともできます。
 


レベル15精霊語魔法

ヴォルカニック・イラプション
 出典=混沌魔術
 基本消費精神力=75  距離=1キロメートル
 効果範囲=半径10メートルの地域と半径50メートルの空間とその外部、あるいは火口一つ
 持続時間=一瞬、18ラウンド
 効果=大地を噴火させる
 種別=目標値、ダメージ(爆発系)
 拡大=達成値、距離、効果面積、流出量  抵抗=なし
 大地を割ってその場で噴火を起こしてマグマを噴出させる呪文です。
 この呪文を唱えるには、少なくとも半径1キロメートルはある大地が必要です。
 例えば離れ小島の小さな島や、遥か上空、妖精界、土と火以外の精霊界、星界のほぼ全域……これらの場所では使用することは出来ません。
 逆に地下迷宮の中や建物の建っている箇所を目標に使うことは出来ます。
 しかしその場合は、建物の床からではなく、建物の建っている大地から噴火が起こりますし、地下迷宮は例え石で床が敷き詰められていてもそれを裂いて噴火が起こります。
 噴火口は半径10メートルになり、また、半径50メートル以内にいた目標はマグマと火山岩によって打撃力60のダメージを受けます。
 抵抗に成功した目標は打撃力50クリティカル無しのダメージとなります。
 また、同時に噴出するマグマはなかなか冷えません。
 噴出後一日以内にマグマに触れた場合は(度合いを考慮して下さい)、最大で打撃力30のダメージを受けます。  ただしこの打撃力は、一時間経過するごとに一点ずつ低下していきます。
 マグマの流出は18ラウンド後に停止し、その間に500立方メートルのマグマを流出させます。
(現代に換算すると、大体学校のプール一杯分だと思って下さい)

 この呪文は活火山、休火山、死火山を目標にすることもできます。
 その場合には火山の大爆発が起こり、火口から半径100メートル以内にいた目標は打撃力100のダメージを受けます。
 その後もマグマの流出や再度の噴火などがGMの任意で起こります。
 火山性ガスの噴出など、考えられることは一通り起きる大災害になるでしょう。
 火山活動自体は死火山の場合最低1ヶ月、休火山で三ヶ月、活火山の場合は一年に及びます。


フェニックス・ファイア(フェニックス/炎の上位精霊)
 出典=ロードス
 基本消費精神力=75  距離=100メートル  効果範囲=半径30メートルの空間
 持続時間=一瞬
 効果=浄化消滅復活させる
 種別=目標値
 拡大=達成値、距離、目標値  抵抗=効果消滅
 この呪文は瞬間的に極めて高熱の炎を発生させます。
 効果範囲にあったものは、抵抗に失敗すればすべて焼き尽くされ消滅します。
 それが生命体であってもアンデッドであっても、無生物の金属であっても関係有りません。
 魔法がかけられた物体であれば、その魔法の達成値が目標値となります。
 また、術者の任意でその直後に焼き尽くしたものを完全な状態で復活させることが出来ます。
 アンデッドであれば元通りの生命体として生命点精神点ともに完全回復した状態で復活できます。
 また復活させなくとも、掛けられていた呪い、病気などの異常は無くなります。
 ただし魔法生物の場合は、ただの物体になるか完全に消滅するかになります。
 


プルーラル・ヒーリング(知られざる生命の精霊)
 出典=なし
 基本消費精神力=150  距離=術者  効果範囲=半径100メートル以内にいる全目標
 持続時間=一瞬
 効果=仲間全員を完治させる
 種別=−
 拡大=達成値、効果範囲  抵抗=効果消滅
 効果範囲にいる任意の目標全てに”ヒーリング”と”レストア・ヘルス”の効果を同時に与えます。
 この呪文は女性しか使えませんが、目標となるのは男性でも構いません。
 ”ヒーリング”の効果を持っているため、仲間の回復と同時に敵アンデッドに致命的なダメージを与えることも可能です。
 


リレイズ・フィールド(知られざる生命の精霊)
 出典=FF
 基本消費精神力=150  距離=術者  効果範囲=半径100メートル以内の空間
 持続時間=18ラウンド
 効果=効果範囲では死ななくなる
 種別=−
 拡大=達成値、効果体積、持続時間  抵抗=効果消滅
 この呪文の効果範囲内では1ゾロを振らない限り生死判定が全て成功します。
 生死判定が成功した目標は次のラウンドで生命点が1まで回復します。
 ただしバンパイアなどの一部のアンデッドには逆に作用し、たとえ邪な土を別に用意していたとしても、 この呪文の効果範囲内で消滅して呪文に対する抵抗に失敗すると、完全に消滅します。
 この呪文は女性しか使えません。
 


レベル16精霊語魔法

タイダル・ウェイブ
 出典=FF
 基本消費精神力=80  距離=10キロメートル
 効果範囲=海岸(湖岸)から2キロメートルでかつ標高10メートル以下の地域、または半径500メートルの地域
 持続時間=18ラウンド
 効果=大津波を発生させる
 種別=ダメージ(水系)
 拡大=達成値、距離、範囲、ダメージの確実性、タイプ(解説参照)  抵抗=効果減少
 この呪文は効果範囲に巨大な津波を叩きつけます。
 使用方法は2通りあり、海から呼び寄せる場合は基本消費精神力で済みますが、 巨大水面から遠く離れた場所で発動させるには水の精霊力を確保した上でなおかつ倍の精神力を必要とします。
 津波が炸裂した瞬間、効果範囲にいる目標は打撃力50のダメージを受けます。抵抗した場合は打撃力40、クリティカル無しとなります。
 ですが抵抗が成功したか否かに関わらず、範囲内にいた者は水にのみこまれます。
 水は発動時には高さ9メートルで、毎ラウンド50センチずつ引いていきます。
 この間呼吸は出来ませんので、抵抗に失敗した目標は即座に溺れてしまい、抵抗に成功した目標も水中戦闘のルール(完全版P151)が適用されます。
 また抵抗に成功した目標はその場から流されずにいることが出来ますが、抵抗に失敗した目標は(呪文達成値−精神抵抗ロール達成値)×50メートル流されてしまいます。
 流される方向は、海から呼び寄せた場合はその方向で、陸地に出現させた場合は術者の任意とします。

 また、効果範囲に村や街があった場合はほぼ間違いなく壊滅していることでしょう。
 火が燃えていた場合は全て消火され、濡れていない物体は皆無のはずです。
 その他、全てが水に浸かった状況を考えて、細部はGMが決定して下さい。
 


ゲイザー・デトネイション
 出典=S○K様
 基本消費精神力=80  距離=30メートル  効果範囲=半径2メートル高さ30メートルの円筒状空間
 持続時間=一瞬
 効果=高温の間欠泉を吹き上げらせる
 種別=ダメージ(爆発(火・水)系)
 拡大=達成値、距離、効果範囲、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 極めて限定した領域で高温の水を収束させて吹き上げさせます。
 効果範囲内にいる目標は水圧と高温水によって打撃力100のダメージを受け、(達成値)×1メートル上空へ吹き飛ばされます。
 抵抗に成功した場合は打撃力90、クリティカル無しで、吹き飛ばされることもありません。
 この呪文は極めて限定された空間に働き、効果範囲外には一切影響を及ぼしません。
 また、噴出口は呪文が終わると何事もなかったように元に戻ります。
 ただし、効果範囲内に天井や床などがあった場合は構造物破壊のルールに従って破壊されている可能性があります。
 この呪文は地下迷宮で使用することも、建造物内で使用することもできますが、建造物内で使った場合は床をぶち抜くだけの力がないと事実上効果を発揮できません。
 


レベル17精霊語魔法

ディスペル・アンデッド(知られざる不死の精霊(?))
 出典=ロードス
 基本消費精神力=85  距離=30メートル  効果範囲=アンデッド一体とその眷属
 持続時間=一瞬
 効果=アンデッドの生命を断ち切る
 種別=目標値
 拡大=達成値、距離、目標数  抵抗=効果消滅
 この呪文は、アンデッドの命を司っている精霊力に働きかけて、そのアンデッドをアンデッドでなくします。
 バンパイアやアンデッドナイトの様に、自分の能力によって眷属を増やすタイプのアンデッドの大元(例えばノーライフキングとか)に かけると、そのアンデッドによってアンデッド化した者、及びその孫アンデッド、曾孫アンデッド(という言い方もどうかと思いますが)……も 全てアンデッドでなくなります。
 アンデッドでなくなった者がどうなるかは、その者がどのような状態でアンデッドになったかによります。
 死後アンデッドになったものは、”セーブソウル”がかけられたのと同じ状態の死体(あるいは死亡状態)になります。
 生きたままアンデッドになった者は、身体に致命的な損傷がない限りまともな生命体として生き返ります。(ダメージは残ります)
 身体に致命的な損傷があった場合は、魂が救われた状態の死体(あるいは死亡状態)となります。
 この呪文によって死亡状態に戻された者の死後日数は、アンデッド化した日からではなく呪いを解かれた瞬間からカウントされます。
 また、力の源がどこか別の所にあるアンデッドの場合、その源も破壊されます。
 例えば、バンパイアがこの呪文を受けると(遠く離れた別の場所にあっても!)「邪な土」ごと破壊されます。


レベル18精霊語魔法

ハイドロ・エクスプロージョン
 出典=なし
 基本消費精神力=90  距離=1キロメートル  効果範囲=半径100メートルの空間
 持続時間=一瞬
 効果=強大な爆発を起こす
 種別=ダメージ(爆発系)
 拡大=達成値、距離、効果範囲、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 この呪文は水の精霊と火の精霊を混合させて、巨大な爆発を発生させます。
 爆発は純粋な衝撃波だけであり、発火するなどの付加能力は持ってません。
 (爆発で松明などが倒されたりして火事が起こったりすることはあるでしょうが、燃える物体が爆発後に原形をとどめているかどうかという問題になります)  この呪文の効果範囲にある目標は、打撃力100クリティカル9(!)のダメージを受けます。
 抵抗に成功したら打撃力は90でクリティカルも起こりません。
 また効果範囲の外100メートルに渡って強烈な突風が吹きますので、どちらの領域にいる者も(ダメージ判定とは別に) この呪文の達成値を目標値とした生命力による抵抗ロールを行い、失敗した目標は転倒します。
 


レベル19精霊語魔法

ミキシング・エレメンタル
 出典=??
 基本消費精神力=190  距離=5キロメートル  効果範囲=半径10キロメートルの空間
 持続時間=永遠
 効果=精霊力を混沌にする
 種別=目標値
 拡大=達成値、距離、効果範囲  抵抗=効果消滅
 この呪文の効果範囲では精霊力が通常のバランスを保てなくなり、いわゆる「混沌」の状態に陥ります。
 海が干上がったり、砂漠が湖に変わったり、大地が消滅して風になったり、ともかくその場が大混乱に陥ります。
 その場の状況に応じてGMが判断して下さい。この効果は術者には制御できません。
 魔法生物、アンデッド、精霊に属する単一の精霊力からなる存在は抵抗に失敗すると別の精霊力に変換されると同時に存在が消滅します。
 仮に抵抗に成功しても、周囲の状況が激変していますから精霊などはおそらく存在しきれないでしょう。
 一般的な生物も、抵抗に失敗すると「炎は無効」などといった属性に関する能力と弱点が逆転します。(「精神的な攻撃は無効」は例外です)
 すなわち、ファイアジャイアントは炎に弱くなったりするわけです。
 また抵抗に失敗すると体内の精霊力が変動するために、一種の病気にかかります。
 この効果は、病気にかからないモンスターにも適用されます。
 かかる病気は、緑腐病、綿ふき病、石皮病、舞踏病、眠り病、破傷風のいずれかで、1Dを降って決定します。
 いずれの病気もかかった段階で深度は致死深度の半分(端数切り上げ)で、治癒魔法の目標値にはこの呪文の達成値が適用されます。

 


レベル20精霊語魔法

ゲート・エクスプロージョン
 出典=??
 基本消費精神力=400  距離=10キロメートル  効果範囲=半径10キロメートルの空間
 持続時間=永遠
 効果=単一の精霊力を場に呼び込む
 種別=ダメージ(爆発系)
 拡大=達成値、距離、効果範囲、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 この呪文を唱える際には、精霊力を一つ選択して下さい。
 この呪文はその精霊力が働いていない場所でも使用することが出来ます。
 この呪文を唱えるとその場にその精霊界への門が開き、そこから精霊力が爆発的に流出します。
 選択した以外の精霊力はその場に存在できなくなり、それらを力の源としている存在は抵抗に失敗した時点で即消滅します。
 属性のあるマジックアイテムであれば、その魔法をかけられたときの達成値がこの呪文の達成値を上回っていなければやはり消滅します。  それ以外の存在も、入り込んできた精霊力の属性による爆発によって打撃力100、クリティカル値8(!)のダメージを受けます。
 ダメージは一瞬ですが、変貌した精霊力はその後何らかの方法で解決されるまでそのままで在り続けます。
 また、呪文の効果範囲の外もじきに同じように変貌していくことでしょう。
 




神話時代の魔法、表題に戻る。
冒険者の酒場に戻る。
グループSNEの世界に戻る。
夢織時代への扉に戻る。