神話時代の魔法
レベル11以上オリジナル追加スペル
古代語魔法





レベル11古代語魔法

サモン・ケイオス
 この呪文は次の3つの呪文の総称です。
 これらの呪文は、シナリオの裏でNPCがよく使うことのあるモンスターの召喚に相当します。
 ここでは、PCの通常使用を防ぐためにLv11としてありますが、GMの判断でこれらの呪文のレベルと基本消費精神力を下げても良いでしょう。
 まあ、最低でも6レベルくらいは欲しいところでしょうが。(”ギアス”が6レベルのため)
 その場合、基本消費精神力はレベル×5くらいが適当だと思います。
 またいずれの場合にしても、個人あるいは特定のある存在を指定して召喚することは不可能として下さい。
 例を挙げますと、「火竜を召喚したい」というのは可能ですが、「クリシュかシューティングスターを」という風に特定することは出来ません。
 ”ラウンド”、及び”エターナル”の支配下にあるモンスターが術者の指令に逆らおうとするかあるいは術者に敵対的な行動をとろうとすると”ギアス”相当の苦痛に襲われます。

サモン・ケイオス・セカンド
 出典=色々
 基本消費精神力=55  距離=無限  効果範囲=一体
 持続時間=1ラウンド
 効果=自分より強力な生物を一瞬だけ呼び出す。
 種別=召喚、儀式、非解除、達成値
 拡大=達成値  抵抗=本文参照
 この呪文は、術者のソーサラーレベル(冒険者レベルではない)よりも4レベル以上上のモンスターレベルを持つモンスターを、 ほんの一瞬だけ召喚するものです。
 判定は、達成値が呼び出すモンスターの精神抵抗を上回るかどうかで行われます。
 達成値が足りなかった場合は召喚は失敗となります。また1ゾロで失敗するとモンスターは現れますが、術者及びそのパーティーに攻撃的な態度をとります。
 成功して呼び出されたモンスターは、敵に対して最大火力の攻撃をしかけるか、あるいはそのモンスターの得意な効果で術者、あるいは術者のパーティーを助けます。
 成功すれば、ほぼ大体望んだ通りのモンスターが現れることにして下さい。
 ただし、絶対に狙ったモンスターが召喚されるのは6ゾロで成功したときのみで、それ以外の時は術者が狙った効果に近い効果を発揮できるモンスターを召喚できるようなら GMが自由に選んで構いません。
 基本的には、上位ドラゴンを召喚して一瞬でブレスを叩きつけてもらうといった使い方になるでしょう。(by某ゲーム)
 持続時間を過ぎると、モンスターは元いた場所に帰ります。
 なお、この呪文では神を召喚することは出来ません。
 精霊王の召喚は原則としては不可能でしょうが、GMの判断で認めても良いでしょう。
 


サモン・ケイオス・ラウンド
 出典=色々
 基本消費精神力=55  距離=無限  効果範囲=一体
 持続時間=18ラウンド
 効果=自分と同程度の強さ生物をしばらく味方にする。
 種別=召喚、儀式、非解除、達成値
 拡大=達成値、被対抗/消滅(ディスペル・オーダー、ただし支配のみ)  抵抗=本文参照
 この呪文は、術者のソーサラーレベル(冒険者レベルではない)よりも1レベル下から3レベル上までのモンスターを一体召喚して、 術者の仲間として戦ってもらうものです。
 判定は、達成値が呼び出すモンスターの精神抵抗を上回るかどうかで行われます。
 達成値が足りなかった場合は召喚は失敗となります。また1ゾロで失敗するとモンスターは現れますが、術者及びそのパーティーに攻撃的な態度をとります。
 成功して呼び出されたモンスターは18ラウンドにわたって術者のいる場所付近に拘束されます。
 成功すれば、ほぼ大体望んだ種類のモンスターが現れることにして下さい。
 ただし、絶対に狙ったモンスターが召喚されるのは6ゾロで成功したときのみで、それ以外の時は術者が狙った効果に近い効果を発揮できるモンスターを召喚できるようなら GMは種族を自由に選んでも構いません。
 召喚されたモンスターは基本はNPC扱いであり、GMが管理します。
 ただし、よほど理不尽でない限りは(自殺しろとか)、基本的には術者の命令にそうように振る舞います。
 召喚して戦っている最中に術者の意識が途切れたら、召喚されたモンスターは即座に自分の元いた場所に戻ります。
 ”ディスペル・オーダー”をかけられると、モンスターは術者の命令に従わなくて良くなります。
 かなりの率で、自分を呼びだした不遜な術者に敵対的な反応をとることでしょう。  どちらの場合にしても、持続時間を過ぎるとモンスターは元いた場所に帰ります。
 18ラウンドの間にモンスターが殺されていたら、死体が元いた場所に帰ります。
 なお、この呪文では神、精霊王、魔神王とそれらに匹敵する存在を召喚することは出来ません。
 


サモン・ケイオス・エターナル
 出典=色々
 基本消費精神力=55  距離=無限  効果範囲=一体
 持続時間=永遠
 効果=自分より低レベルの生物を召使い化する。
 種別=召喚、儀式、非解除、被対抗/消滅(ディスペル・オーダー、ただし支配のみ)
 拡大=達成値  抵抗=本文参照
 下僕を作る呪文、といえばわかりやすいでしょうか。
 この呪文は、術者のソーサラーレベル(冒険者レベルではない)よりも2レベル以上下のモンスターを一体召喚して、 術者の下僕とするものです。
 判定は、達成値が呼び出すモンスターの精神抵抗を上回るかどうかで行われます。
 達成値が足りなかった場合は召喚は失敗となります。また1ゾロで失敗するとモンスターは現れますが、術者及びそのパーティーに攻撃的な態度をとります。
 かなわないと解ったら逃亡します。
 成功すれば、望んだ種類のモンスターが現れることにして下さい。
 召喚されたモンスターは基本的には術者の命令に絶対服従となります。声に出して命令する必要はありません。意識が繋がっています。
 この呪文が何らかの理由で解除されても、召喚されたモンスターは元いた場所に戻ることは出来ません。
 この呪文で従えたモンスターは、ほとんどの場合術者を憎むことでしょう。信頼関係を築くにはよほどのことが必要としてください。
 つまり、術者が意識不明になったとしてもモンスターは術者を守らなくてもいいんです。
 なお、この呪文では神、精霊王、魔神王とそれらに匹敵する存在を召喚することは出来ません。・・・どんなレベルの話でしょう(^^;
 


パスト・スィーイング
 出典=GURPS
 基本消費精神力=44  距離=術者  効果範囲=視界内
 持続時間=18ラウンド
 効果=1時間以内の過去でのその場の情景を見る。
 種別=探知
 拡大=持続時間、遡航時間  抵抗=−
 この呪文を使うと、過去の時間にその場にいたのと同じ光景を見ることが出来ます。
 ただし、見た時刻にその場が真っ暗な場合はインフラビジョンを持っていないと何も見えないでしょう。
 見た時刻にその場所が”ダークネス”などに覆われていた場合も同様です。
 術者が呪文を唱えるときに視力を失っていた場合、肉体的に視力を奪われているのならばこの呪文は効果を発揮できません。
 また、その時刻にその場所に”マナ・エクスティンクション”(古代語Lv15)がかかっていた場合、この呪文は効果を発揮できません。
 目標とする時刻は、一時間以内ならば任意に選択でき、開始時刻から一時停止無しで18ラウンドです。
 術者は効果を途中で任意にうち切ることが出来ますが、それは一時停止ではなく、呪文の解除になります。
 精神力を二倍、三倍と消費することによって、二時間以内、三時間以内、というように効果を拡大できます。
 魔法力さえあれば上限はありません。
 なお、”ビジョン”、”トランスレイト”、”センス・オーラ”との併用は可能ですが、”シースルー”との併用は不可です。
 また、この呪文に大して”カウンター・センス”及び同一の効果を持ったアイテムは効果を発揮しません。
 


パスト・ヒヤリング
 出典=GURPS
 基本消費精神力=44  距離=術者  効果範囲=聴覚の及ぶ限り
 持続時間=18ラウンド
 効果=1時間以内の過去でのその場の音を聴く。
 種別=探知
 拡大=持続時間、遡航時間  抵抗=−
 この呪文を使うと、過去の時間にその場にいたのと同じ音声を聴くことが出来ます。
 ただし、見た時刻にその場所が”サイレンス”などに覆われていた場合も同様です。
 また、その時刻にその場所に”マナ・エクスティンクション”(古代語Lv15)がかかっていた場合、この呪文は効果を発揮できません。
 目標とする時刻は、一時間以内ならば任意に選択でき、開始時刻から一時停止無しで18ラウンドです。
 術者は効果を途中で任意にうち切ることが出来ますが、それは一時停止ではなく、呪文の解除になります。
 精神力を二倍、三倍と消費することによって、二時間以内、三時間以内、というように効果を拡大できます。
 魔法力さえあれば上限はありません。
 なお、”センス・ライ”、”タング”との併用は可能ですが、”ウインド・ボイス”との併用は不可です。
 また、この呪文に大して”カウンター・センス”及び同一の効果を持ったアイテムは効果を発揮しません。
 


レベル12古代語魔法

クリエイト・ゴーレム
 出典=フォーセリア全土
 基本消費精神力=60  距離=接触  効果範囲=物質的には完成済みのゴーレム一体
 持続時間=永続
 効果=死体、あるいは像をゴーレムにする
 種別=目標値、非解除
 拡大=達成値  抵抗=なし
 この呪文は、死体、鉄像、ミスリル像などを永遠のゴーレムにします。
 元になる材料はあらかじめ作って置かなくては行けません。この呪文はあくまで像をゴーレムにするだけで、作成能力はありません。
 またこの呪文が成功してもゴーレムは何も命令を受け付けていない状態です。
 出来上がったゴーレムに命令を与えるには”コマンド・ゴーレム”を別途使用して下さい。
 ”スケルトン・ウォーリアー”の呪文と比較すると、この呪文は7〜8レベルくらいが適当かも知れません。
 GMはシナリオの都合でこの呪文のレベルを低下させていいでしょう。
 


セルフ・ポートレイト
 出典=モンコレ
 基本消費精神力=60  距離=術者  効果範囲=術者
 持続時間=18ラウンド
 効果=呪文を唱えることの出来る分身を作り出す。
 種別=目標値
 拡大=持続時間  抵抗=−
 その場に、術者の姿を映しだした幻影を作り出します。映像はやや朧で、幻影と言うことは見ればすぐに解ります。
 幻影はその場から動くことは出来ませんが、術者と同じ身体能力と魔法能力を持っています。
 幻影は術者の意志に応じて、術者の使用可能な呪文を使用することが出来ます。(発動体の有無に関係なく!)
 ただし、このときに消費される精神力を幻影は持っていないので、術者は自分の精神力を分け与えるか(接触している必要はありません)、魔晶石を用意しておくかしなければなりません。
 幻影が呪文を唱えたラウンドでも、術者は普段通りに動くことが可能です。
 幻影には通常攻撃は通用しませんが、魔法の武器かダメージ魔法ならばダメージを与えることは可能です。
 その場合、防御点は術者の冒険者レベルのみとなり、防御行動は一切出来ません。
   しかし、”スリープ・クラウド”や”デス”などの状態変化呪文や、”ギアス”などの精神系の呪文は通用しません。
 ただし、幻影に"ルーン・シールド"や"フォース・フィールド"をかけておくことは可能です。
 術者の「精神力」以上のダメージを受けると、幻影は消滅します。
 なお、この呪文を重ね掛けして二体以上の幻影を作り出すことは出来ません。
 また、”セルフ・エミュレーション”との併用は出来ません。
 


トゥルー・アクセス
 出典=真実の鏡
 基本消費精神力=60  距離=術者(探知は無限大)  効果範囲=事象一つ
 持続時間=一瞬
 効果=真実を一つ知る
 種別=探知
 拡大=−  抵抗=−
 この呪文を唱えることによって、術者はある一つのことについて真実を知ることが出来ます。
 ただし、探知できるのは過去と現在のことに限られ、未来を予見することは出来ません。
 また、神話の時代のことはこの呪文の到達範囲外です。
 最大の過去でも、この呪文が発明された時代までとしておくことが無難でしょう。
 その場合、古代王国末期までと言うことになります。
 効果範囲となる時間の中のことであれば、「はい」「いいえ」の答えが得られることもありますし、 何かの現場の状況を知ろうと思えば、一連の映像という形で見ることが出来るでしょう。
 また、人の心の中を覗くことも出来るかもしれません。
 どのような形で真実を知ることになるかはGMが判断して下さい。
 なお、この呪文の原典はロードス島に存在する太守の秘宝の一つ、「真実の鏡」です。
 判断に迷ったらアレで可能かどうかを参照して下さい。
 


レベル13古代語魔法

アナザー・ホール
 出典=砂塵の塔、PC版シナリオ
 基本消費精神力=65  距離=30メートル  効果範囲=半径2メートルの空間(影響範囲は半径10メートル)
 持続時間=18ラウンド
 効果=異次元へ通じる穴を出現させる。
 種別=目標値
 拡大=達成値、距離、持続時間、出現体積、効果体積  抵抗=効果消滅
 この呪文を唱えると、夢幻界や精霊界、その他の異界に繋がる穴が開きます。
 穴の範囲にある物は問答無用で中に飲み込まれます。ただし、穴より大きい物は飲み込まれません。
 穴の周辺10メートル以内にある(達成値×5)kgまでの物体は穴に吸い込まれます。
 重量が有効範囲内である人間やモンスターが範囲内にいた場合は、達成値を目標として精神力抵抗ロールを行います。
 失敗すればやはり飲み込まれますが、この目標値は穴の外径から1メートル離れると共に1低下します。
 GMの判断によっては、ある特定の術者用の空間に接続できるようにしてもいいでしょう。
 その場合、この穴は「四次元ポ○ット」と同じように使うことが出来ます(笑)。



レベル14古代語魔法

グレート・ヘイスト
 出典=ガープス
 基本消費精神力=84  距離=10メートル  効果範囲=個人
 持続時間=18ラウンド
 効果=1ラウンドに二回行動することが出来る。
 種別=目標値、身体能力
 拡大=達成値、持続時間、距離、目標数  抵抗=なし
 この呪文を受けた目標は、1ラウンドに二回、自分の敏捷度の2倍の敏捷度の時と自分の本来の敏捷度の時に行動することが出来ます。
 また、”ヘイスト”の効果も同時に備わります。
 ただし、行動宣言は同じようにラウンドの頭にしなければならず、一回目の行動によって二回目の行動を変えることは出来ません。
 また行動を遅らせようとした場合には、自分の本来の敏捷度のときと、敏捷度ゼロのときに行動することになります。
 敏捷度ゼロのときに立て続けに行動することは出来ません。



フレアー
 出典=いろいろ
 基本消費精神力=70  距離=30メートル  効果範囲=個人
 持続時間=一瞬
 効果=打撃力0の高密度エネルギーを相手の体内に直接叩き込む
 種別=ダメージ(純エネルギー系)
 拡大=達成値、距離、目標数、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 この呪文は、純粋なエネルギーを相手の体内に叩き込んで爆発させることができます。
 爆発は個人の内部だけで起こり、それが外に影響を及ぼすことはありません。
 本人に接触している服にすら、何にも影響はありません。
 またこの呪文は、打撃力が0しかありません。抵抗されたときには打撃力−10(全ダイス目で0になります)クリティカル無しとなります。
 この呪文の最も恐るべき点は、通常の生命体に対して使ったときに発揮されます。
 相手の内部での攻撃になるため、ダメージ減少が全く効かなくなります!
 魔法生物、不死怪物、精霊などにはこの効果はありません。
 


レベル15古代語魔法

セルフ・エミュレーション
 出典=いろいろ
 基本消費精神力=90  距離=術者  効果範囲=術者
 持続時間=18ラウンド
 効果=自在に活動できる分身を作り出す。
 種別=目標値
 拡大=持続時間  抵抗=−
 その場に、術者の姿を映しだした幻影を作り出します。映像はやや朧で、幻影と言うことは見ればすぐに解ります。
 幻影はその場から自由に動くことは出来、術者と同じ身体能力と魔法能力を持っています。
 術者の装備を特殊能力以外は再現した装備を身につけていて、攻撃することもできます。
 例えば、術者が追加能力で毒を与える+2の魔剣を持っていた場合、幻影の持つ武器は普通の+2の魔剣となります。
 指輪などの効力はほとんどの場合再現できません。
 ただし、術者やほかの者が持っている物を新たに装備することは出来、その場合はその効果を受けることができます。
 また幻影は術者の意志に応じて、術者の使用可能な呪文を使用することが出来ます。(発動体の有無に関係なく!)
 ただし、このときに消費される精神力を幻影は持っていないので、術者は自分の精神力を分け与えるか(接触している必要はありません)、魔晶石を用意しておくかしなければなりません。
 幻影が行動したラウンドでも、術者は普段通りに動くことが可能です。
 幻影には通常攻撃は通用しませんが、魔法の武器かダメージ魔法ならばダメージを与えることは可能です。
 その場合、防御点は術者の冒険者レベルに装備の分を考慮した値となり、しっかりと防御行動も出来ます。
 しかし、”スリープ・クラウド”や”デス”などの状態変化呪文や、”ギアス”などの精神系の呪文は通用しません。
 ただし、幻影に"ルーン・シールド"や"フォース・フィールド"をかけておくことは可能です。
 術者の「精神力」以上のダメージを受けると、幻影は消滅します。
 なお、この呪文を重ね掛けして二体以上の幻影を作り出すことは出来ません。
 また、”セルフ・ポートレイト”との併用も出来ません。
 


マナ・エクスティンクション
 出典=なし
 基本消費精神力=120  距離=術者  効果範囲=半径30メートルの空間
 持続時間=1時間
 効果=空間内のマナを消滅させる
 種別=非解除
 拡大=持続時間、範囲体積  抵抗=−
 この呪文の効果が発動した空間では、マナが完全になくなります。
 つまり、古代語魔法を空間内で用いることは不可能になります。
 また、効果範囲の外から古代語魔法の影響を及ぼすことも不可能です。
 一例を挙げますと、この空間内に”テレポート”しようとしても必ず失敗します。
 この呪文の効果を”パーフェクト・キャンセレーション”によってうち消すことも出来ません。
 キャンセルするためのマナがそも無いのですから。
 また、何らかの形でマナを持ち込んでも即座に消え去ります。
 魔晶石はこの空間内では1ラウンドに一点の速さで蓄えた精神点が無くなっていきます。
 古代王国とその流れを受けて作り出された魔法のアイテムの大半は役に立たなくなります。
 共通語魔法からロードス島の「支配の王錫」までも、効果を発揮しません。
 魔剣などの類は、この中ではただの剣になってしまいます。(壊れたりすることはありません)
 一方で、「ユニコーンの角」といった精霊の力を持ったもの、「魂の水晶球」のような神の力を持った物には何の影響もありません。
 精霊の入った「精霊の壺」などを持ち込んだ場合、その精霊は即座に解放されるでしょう。
 


マナ・コンセントレイション
 出典=魔力の塔
 基本消費精神力=120  距離=術者  効果範囲=半径30メートルの空間
 持続時間=1時間
 効果=空間内のマナを活性化させる
 種別=非解除
 拡大=持続時間、範囲体積  抵抗=−
 この呪文の効果が発動した空間内では、マナが以上に高まります。
 数値上は空間内で唱えられた古代語魔法(アイテムによって発動する物も!)は、すべて魔力が+10されます。
 ダメージ、達成値などに主な影響が出るでしょう。
 また拡大無しであれば、全ての古代語魔法を精神力の消費無しにかけることが出来るようになります。
 拡大する場合は、二倍拡大の際には通常の精神力消費で、三倍拡大の際には二倍の精神力消費で……となります。
 古代王国の技術を受けて作られた魔剣などは、魔力がさらに+1されます。
 また、もしまだ存在するとすれば、額に水晶を埋め込んだ古代王国の貴族もこの呪文の効果範囲では古代語魔法を使用することが出来ます。
 


レベル16古代語魔法

クリエイト・アーティファクト
 出典=いろいろ
 基本消費精神力=160  距離=術者  効果範囲=アイテム一つ
 持続時間=永続
 効果=魔法のアイテムを一つ作る
 種別=目標値、非解除、儀式
 拡大=達成値、魔力強度(注意)  抵抗=−
 魔法のアイテムを作る呪文です。
 極めて高レベルになっていますが、付与魔術師の修行を受けたものであればこの呪文のレベルは8でもいいでしょう。
 この呪文を唱えて30以上の達成値を得ると、武器防具などに永続的な+1の魔力を付加することが出来ます。
 達成値が29以下だった場合は下表の通りに魔力の持続時間に限界があります。
達成値持続時間
30以上永続
29,28十年
27,26一年
25,24一ヶ月
23,22一日
21,20一時間
19以下呪文は効果を発揮しない

 またこの呪文を拡大して魔力を強めようとする場合、+2の魔力を付加しようとするならば精神力を四倍に、+3なら九倍に消費します。
 +4だと十六倍ですが……このクラスのアイテムは未だアレクラストで確認されたことはありません。念のため。
 この呪文で火や氷といった特殊な属性を付加しようとする場合は、消費精神力が倍になります。
 また、呪文の効果を放つアイテムを作ろうとする場合は、単発ならばその呪文の消費精神力分だけ余分に精神力を消費するだけで出来ます。
 回数を増やす場合は、その回数分だけ余分に精神力を消費しますが、最大10までです。
 ある呪文の効果を無限に放つことが出来るアイテムを作る場合は、その呪文の「基本消費精神力」の10倍を余分に消費しなければなりません。
 また、この呪文で付加することの出来る呪文の最大レベルは10までです。
 精霊語魔法、神聖語魔法、呪歌などの効果を付加することは普通出来ません。
 特に神聖語魔法は、祭器の領域に関わってくるため不可能です。
 この呪文を使う際に、儀式を行って達成値を上げることが出来ます。
   儀式の内容は完全版73ページに記載されている事項に準じるものとします。
 それ以外の特殊能力に関しては、GMが決定して下さい。
 


サモン・フューチャー
 出典=ガープス
 基本消費精神力=80  距離=術者  効果範囲=術者
 持続時間=18ラウンド
 効果=未来の人の魂を呼び寄せる
 種別=探知
 拡大=効果時間、持続時間  抵抗=効果消滅
 この呪文を唱えると、一週間先までの未来に存在する人の魂を呼び寄せて話を聞くことが出来ます。
 呼び出せる人物は術者の知っている人物に限られます。(世間一般常識での知り合い以上の存在であることです)
 術者本人の魂を呼び寄せることは出来ません。
 呼び出した魂と会話できるのは術者だけで、他の人には何も見えないし何も聞こえません。
 呼び出された人の魂は、夢を見ているように自我が希薄になっています。
 具体的にはPC、NPCの区別無くGMが返答します。
 ただし、確定的な未来でなくても構いません。可能性のある未来の一つを提示するだけでも構いません。
 呼び出された人は、その日が来れば白昼夢を体験することになるでしょう。
 


レベル17古代語魔法

カオス・ディメンション
 出典=モンコレ
 基本消費精神力=85  距離=30メートル  効果範囲=半径2メートルの空間(影響範囲は半径10メートル)
 持続時間=永続
 効果=異次元へ通じる穴を出現させる。
 種別=目標値、非解除、儀式
 拡大=達成値、距離、出現体積、効果体積  抵抗=効果消滅
 この呪文は基本的には”アナザー・ホール”と同じで、異界に通じる穴を開けることが出来ます。
 穴の範囲にある物は問答無用で中に飲み込まれます。ただし、穴より大きい物は飲み込まれません。
 穴の周辺10メートル以内にある(達成値×5)kgまでの物体は穴に吸い込まれます。
 重量が有効範囲内である人間やモンスターが範囲内にいた場合は、達成値を目標として精神力抵抗ロールを行います。
 失敗すればやはり飲み込まれますが、この目標値は穴の外径から1メートル離れると共に1低下します。
 ”アナザー・ホール”と違う点は、この呪文が永続であるために周囲の空間が繋がった異界の影響を徐々に受けてくるということです。
 呪文が発動して一日以上たつと、穴から異界の生物が出現しはじめます。
 日数が経てば経つほど、そこから通って出現することの出来るモンスターのレベルは上昇していきます。
 それとともに、周囲の大気や雰囲気も変わってくるでしょう。
 精霊界と繋がって一ヶ月も経てば、その周囲最低でも10キロメートルは気候が変動するでしょう。
 魔界と繋がろうものなら、一日後からはアザービーストが、一週間後にはレッサーデーモンが、一ヶ月もすればグレーターデーモンまで出現するでしょう。
 詳細はGMが決定して構いません。

 なお、この呪文は低レベルのソーサラーが儀式を行うことによって実行することが可能です。
 その場合、{17−(術者のソーサラーレベル)}×2日の準備儀式が必要で、一日のうち十二時間を拘束されます。
 また、つなげようとする異界に関連するものが必要です。
 精霊界であれば、火ならば大きな松明を絶やさずにするとか、風ならば常に風の吹く谷で行うとか。
 魔界ならば生贄が必要でしょう。
 詳細はGMが決定して下さい。
 またこの場合、30以上の達成値が得られなければ呪文は失敗となります。
 そこで準備儀式とは別に、一日以上の実行儀式をもって達成値を上げることが出来ます。
 こちらの儀式の内容は完全版73ページの内容に準じます。
 世の中には特定の異界へつなげるこの呪文の達成値を上げる効果をもつアイテムもあるかもしれません。
 また、達成値を上げる方法を記載した魔法書もどこかに存在するかも知れません。
 


サテライト・ストライク
 出典=原典
 基本消費精神力=85  距離=一キロメートル  効果範囲=半径百メートルの地域(説明注)
 持続時間=一瞬
 効果=天空から隕石を落下させ、大爆発を起こす。
 種別=ダメージ(爆発系)
 拡大=達成値、距離、範囲面積、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 基本的には”メテオ・ストライク”と同種の呪文です。完全版92ページを参照して下さい。
 ただし、降らせる隕石の質が違います。
 単体ながら、”メテオ・ストライク”よりもずっと大きな隕石が降ってきます。
 この呪文の効果範囲の中心となる半径2メートルの地域にいた目標は、 隕石が直撃して打撃力100、クリティカル値7(!)の大ダメージを受けます。
 そこから外れていても、半径50メートルの地域では打撃力100、クリティカル値10のダメージを受けます。
 その外側、半径百メートルでは打撃力50、クリティカル値10のダメージを受けます。
 また、中心地点には半径2〜5メートルのクレーターが出現し、地形すら変えてしまうでしょう。
 隕石落下の衝撃による地震が起き、半径一キロメートルの範囲にあるしっかりと固定していない物体は倒れる可能性があります。
 これはGMの判断によります。
 ダンジョンの入り口に叩きつけると、中のダンジョンでは盛大に落盤が起きてダンジョンそのものを潰してしまうはずです。
 なお、この呪文は空が見えているところでなくては使えませんが、例外があります。
 喩えダンジョンの中であっても、自分に向かって撃つことは可能です。
 届くかどうかと、生き延びられるかどうかはさておきますが。
 


レベル18古代語魔法

ストップ
 出典=色々
 基本消費精神力=360  距離=術者  効果範囲=自分、あるいは世界全体
 持続時間=1ラウンド
 効果=停止した時間の中を動ける
 種別=瞬間
 拡大=−  抵抗=−
 この呪文は行動宣言をキャンセルして使用することが可能です。
(呪文使用のタイミングは”インスタント・キャンセレーション”(ロードス島WG83ページ)と同じです。詳細はそちらを参照して下さい)  この呪文を唱えた瞬間から、術者は自分自身を一時的に時の流れから切り離すことができます。
 術者以外は時の流れの中にいるので、実質的に世界全体の時がとまったような状態で動くことが出来ます。
 この効果は、術者が呪文を唱えた瞬間から、次のラウンドの術者の行動順終了まで持続します。
 つまり、1ラウンド分術者は自由に動けます。
 ただしこのとき、術者に”グレート・ヘイスト”がかかっていても二回行動することは出来ません。
 ”ヘイスト”及び”フィジカル・ポテンシャル”の効果は停止空間に持ち込むことが出来ます。
 停止空間においてはいくつか異常な現象が起こります。
 まず、精霊語魔法と神聖語魔法は効果を発揮しません。
 これは呪文の力の源であるものがそもそも止まってしまっているためです。
 古代語魔法のうち、”スリープ・クラウド”、”スタン・クラウド”、”デス・クラウド”は効果を発揮しません。
 対象が停止空間内では呼吸していないためです。
 ”イリュージョナリー・ビースト”は、対象の意識が働いていないので効果を発揮するのは時間が元に戻ってからです。
 また、術者が通常攻撃をしかけた場合、当然ですが目標は回避行動をとることは出来ません。
 ただし、1ゾロの可能性がありますので攻撃の成功ロールはしてください。
 鎧の防御力は適用されますが、冒険者レベルによるダメージ減少は半分しか適用されません(小数点以下切り捨て)。
 英雄が英雄たる意識をとれず、英雄として死ににくいように無意識に動く行動がとれなくなっているものとします。
 ダメージ魔法を使った場合も、同じく冒険者レベルによるダメージ減少は半分しか適用されません。
 呪文の効果が終わると、術者が取った行動が反映されつつ、時間は動き始めます。
 どうなるかはJ○J○などを参考にして色々と考えてみて下さい(^^)


タイム・リープ
 出典=女神よ、永遠に
 基本消費精神力=180  距離=10メートル  効果範囲=個人
 持続時間=一瞬
 効果=対象を一年分過去か未来へ飛ばす
 種別=目標値、儀式
 拡大=達成値、距離、数、到達時間  抵抗=効果消滅
 この呪文をかけられた対象は、過去か未来に飛ばされます。どれくらいの時系列の場所に現れるかは術者が決定できます。
 またこの呪文は”テレポート”の上位呪文であり、時間を飛ばすと共に別の場所に飛ばすこともできます。
 ただし、どれくらいの時間を飛ばせるかは達成値と消費精神力によります。
達成値効果
22以下時間を跳躍することは出来ない。
(”テレポート”の効果は発揮する)
23〜25一日以内の過去か未来まで飛べる。
26〜28一週間以内の過去か未来まで飛べる。
29〜32一ヶ月以内の過去か未来まで飛べる。
33以上呪文は完全に成功する。
(一年以内の過去か未来まで飛べる)

 消費精神力を二倍、三倍……とすることで、到達する時間を二倍、三倍……と伸ばすことが出来ます。
 またこの呪文は儀式を使用することで達成値を上げることが可能です。
 この儀式の内容は完全版の記述に準じます。
 また別の儀式を用いて多数の人間の精神力を用いることが可能です。
 この儀式はまる一日を必要として、術者と精神力を提供する人間は完全にその場に拘束されます。
 儀式の後この呪文の成功ロールを行い、その際に術者は儀式に参加した全ての人間の精神力を使用して呪文を拡大することが可能です。
 


レベル19古代語魔法

メテオ・スウォーム
 出典=CROWさん
 基本消費精神力=190  距離=100キロメートル  効果範囲=半径50キロメートルの地域
 持続時間=一瞬
 効果=流星雨を降らせる
 種別=ダメージ(爆発系)
 拡大=達成値、距離、効果面積、ダメージの確実性  抵抗=効果減少
 この呪文は、”メテオ・ストライク”とほぼ同等の隕石を極めて広大な範囲に降らせます。
 効果範囲の屋外にいる者は全て2Dを振り、その結果が7以下であれば”メテオ・ストライク”の効果を受けます。
 また、効果範囲内にある建物は全て隕石の影響を受けます。
 建物が崩壊するかどうかは、ダメージと建物の防御力によって決定されます。
 その他、効果範囲の中では森が焼き尽くされたり、湖が干上がったりするとともに、無数の隕石跡が出現するでしょう。
 また非常に大きな目標に対しては、この呪文は複数回命中します。
 隕石の振る角度に対して垂直な面積10平方メートルを超える目標はダメージを二回分、 20平方メートルを超えれば三回分……というように計算されていきます。
 


リバース・タイム
 出典=いろいろ
 基本消費精神力=380以上  距離=術者  効果範囲=世界(半径10メートルの空間)
 持続時間=一瞬
 効果=時間を一ラウンド戻す
 種別=−
 拡大=告知目標体積  抵抗=−
 この呪文は世界中の時間を1ラウンド戻します。
 ゲーム上は、前のラウンドの行動宣言から始めることとします。
(ですので、この呪文をPCが憶えたあとの過酷な戦闘では、一ラウンドごとの状態を書き留めておくべきでしょう)
 世界中のほぼ全ての人々は失われた十数秒のことを憶えていないので、世界はほぼ同じ動きをたどることでしょう。
 ただし、術者から半径10メートル以内にいる者だけはその十数秒の記憶を残しています。
 その記憶を頼りに、変えたかった時間の流れに逆らうことになるでしょう。
 またこの呪文を使うと、魔晶石を使用していてもいなくても、術者は全ての精神力を使い切って気絶します。
 同時に使用した魔晶石があれば、どれほどのポイントを残していても力を使い切って崩壊します。
 気絶した術者はそれから12時間に渡って、完全に眠り続けます。
 この状態を”トランスファー・メンタルパワー”や”パーフェクト・キャンセレーション”によって解決することは出来ません。
 


レベル20古代語魔法

ワールド・エクスプロージョン
 出典=なし
 基本消費精神力=400  距離=術者  効果範囲=半径50メートルから50キロメートルの空間(サイズ任意)
 持続時間=永遠
 効果=世界を夢幻の混沌に戻す
 種別=完全非解除
 拡大=範囲体積  抵抗=−
 この呪文は、フォーセリア世界の一部を混沌に変えてしまいます。
 元々始源の巨人から生まれた世界の構成要素を夢幻界に落とすことで、事実上その地域は存在しきれなくなり、消滅します。
 この呪文に対して抵抗は無意味です。夢幻界と直結した存在(例えばジャカオとか夢幻の胡蝶とか……)でなければ耐えられません。
 また、”ルーン・シールド”などの魔法的な防御も通用しません。力の源たるマナそのものが夢幻に戻りますから。
 この呪文によって消滅する存在は、魂までが夢幻に戻るために蘇生することは不可能になります。
 (夢幻の胡蝶に接触できれば、あるいは不可能ではないかも知れませんが、おそらく一キャンペーンとなることでしょう)
 また、術者はこの呪文の効果を回避することは出来ません。
 例え”セルフ・ポートレイト”や”セルフ・エミュレーション”を使った上でこの呪文を使用しても、大元の術者そのものがこの呪文の影響を確実に受けます。
 なお、この呪文を使用する際に自動的失敗となってしまった場合、目標としていた効果範囲は中途半端に混沌に飲み込まれ、……第二の混沌の大地となることでしょう。
 この場合、術者はほぼ確実に”混沌”と化します。

 




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