戦神マイリーの祝福
生死判定に関する改造ルール



 ソードワールドRPGの生死判定は、レベルさえあれば結構生き残れるようになっています。
 ただ、生命力が上昇するタイプのレベルアップでは無いので(経験値で上げることは出来ますが)、 敵のクリティカルなり自分のファンブルなり一発でピンチになることもままあります。
 これは結構GMも気を使います。単発シナリオならまだしも、キャンペーンの終盤で緊張感を出すために、 メテオストライクなぞを下手に唱えるとレベルの低い魔術師が昇天しかねません。
 最終決戦で、敵の攻撃を強力にしたくても、ちょっと難しいです。

 そこでこんなルールを考えてみました。



 生命点が0以下になったら転倒し、気絶及び死亡判定を行う。
 活動可能なら、1ラウンドかけて立ちあがるまで回避力に−2の修正。
 倒れたままで出来る行動については特に制限がない。
 ただし立ち上がっても、以後何らかの手段で生命力が1以上になるまで、 ダメージの度に転倒し(倒れたままであっても)同様の判定を行う。

気絶及び死亡判定
生命抵抗力+2D−(生命点のマイナス値)で判定。
2D=1ゾロ死亡する。
2D=6ゾロ気絶していても意識が戻り、瞬時にして立ち上がり行動可能。
判定値
13以上そのまま活動可能。(普通はまず起きあがる)
12から0転倒状態のまま立ち上がれない。回避力に−4の修正。
倒れた状態で行える行動は−2の修正で可能。
−1から−生命力気絶する。回復するには何らかの手段で生命力を1点以上回復後、
再判定して判定値が0以上なら意識が戻る。
このとき死亡することはない(1ゾロでも)。
−生命力未満死亡する。

 図中、生命点とはダメージを引いたその時点での生命力を、生命力とは能力値生命力のことを指します。
 13以上という値に根拠はありません。不屈の闘志で立ち上がるという情景の好きな人は、7以上ぐらいでもいいでしょう。低レベルでは13という値は結構きついです。
 6ゾロの時は立ち上がらずに機を待つことも可能です。またGMは好きな演出効果を加えてもいいでしょう。
 気絶状態で再びダメージを受けた後の判定では普通は意識は回復しません。しかし、熱血な演出の好きなGMは認めたってかまいませんね。
 回復後の再判定での1ゾロは現状維持とします。

使用例、ダッカード・レプリカント3世の冒険
 


 この改造ルールを使うと、生死判定において死ぬことも気絶することもかなり少なくなります。
 メテオが飛び交うようなド派手な戦闘が可能になるわけです。かなり演出も利くようにしたつもりです。
 それでも数値がマイナス領域に突入したら、それなりの緊張感もあります。

ただし当然バランスは崩れます!

 GMはその辺を調節するのに苦労するでしょう。
 PCを殺さないためのルールと割り切って、敵の攻撃はそのままでもいいかもしれません。

 ルール発想の性格上、このルールの適用はある程度のレベル以上のキャラクター向けです。
 キャンペーンでの使用は、レベル中盤以降で、それなりの試練の結果としてキャラクターに使わせるのが適当かと思います。
 使用例に一つの手段を載せておきます。

 夢織のGMでは、レベル11以上のキャラクター達に超必殺技まで持たせて、 敵に20レベルぐらいの魔神や吸血鬼をそろえた環境でこのルールを使っています。
 プレイヤーから、「ソードワールドぢゃねえ」の言葉を頂いてます。とほほ。

 ルール部分の複写、転載はご自由にどうぞ。使っていただけたらとても嬉しいです。 感想や意見等を寄せて下さるならjidai@osk2.3web.ne.jpまたは掲示板へお願いします。


冒険者の酒場に戻る。
グループSNEの世界に戻る。
夢織時代への扉に戻る。