ダッカード・レプリカント3世の冒険


 ダッカート3世は急ぎ帰路についていた。
 苦労の末に偉大なる戦神の古代神殿を発見し、そこを守護するドラゴンと戦い勇気を認められ、 「勇者の祝福」を受けたのだった。一人だといっても別に仲間が全滅した訳ではない。
 彼の家系は精霊魔法も使えるマイリーの神官戦士で、さらにシーフかレンジャーでもあるという とてもマルチな家系なのだ。とりあえず一人で冒険することが多い。そして彼もその例外ではなかった。
 大きな事をしたわけではないが、なぜか彼の家系はアレクラスト中の冒険者に知られている。(^^)
 特に身体が軽くなったと言う感覚は無い。祝福がどんな効果を持つ物か、マイリー神は教えて下さらなかった。 多分、戦いの中で役に立つことだとは思うのだが。いや、そんなことよりも、 マイリーの祝福を直に受けることの出来る神殿の存在は、このアレクラスト存亡のときにきっと人々の希望となるはずだ。
 だが、なんだか家系で初めて英雄になれそうな気がした彼をあざ笑うように、目の前に巨人が出現した。
 都合よくセージ技能をもっていた彼はそれがフォレストジャイアントだとわかった。完全版の201ページだ。 これはなかなかしゃれにならないぞ。しかも彼はこのラウンドは剣を抜いて終わり。
 さてフォレストジャイアントの攻撃をよけようとした彼は、木の根につまずいて(1ゾロを振って)しまった! 為すすべもなく19点の打撃点の直撃を受け、生命力が18点のダッカート3世は生命点がマイナス1になってしまいました。 気絶すると・・・うーん、フォレストジャイアントって人間も食べてしまうんですけど。これはまずい!と思いつつ生死判定。

 さて、彼の冒険者レベルはなんと7!既に英雄に近いんですが、やったシナリオが単純な物だったんでしょう。 ともかく彼の生命力抵抗力は7+3で10。2Dを振って5が出ました。足した15から生命点のマイナス1分引いて、達成値は14。 13以上ですね。
 おや?気絶もしなければ、立ち上がることも出来そうです。そうか、これがマイリー神の祝福の力だったんだ!

 というわけで次のラウンドで立ち上がることにします。倒れたままでは回避力にマイナス2の修正が来るため危険なので、 回復は後回しです。その判断が功を奏して、このラウンドの攻撃をよけることが出来ました。
 さて次のラウンド。ダッカート3世は巨人に攻撃します。回復をした方がいいような気もしますが、 ほら、バルキリーは無謀と慢心の精霊と言いますしね(^^)。マイリーは戦乙女の女王とも言います。
 ほら、次の巨人の攻撃が命中しました。生命力がマイナスなので問答無用で転倒します。 打撃点から冒険者レベルと鎧で減点してそれでも9点のダメージをうけました。これで生命点はマイナス10です。

 生命力抵抗力10に2Dが7で合計17です。生命力のマイナス分を引いて達成値は7。 12から0の間なので、転倒状態のまま立ち上がれません。
 ようやく彼も自分の無謀を悟って、次のラウンドでキュアー・ウーンズを唱えますが、マイリーのお仕置きでしょうか、 回復のレーティングが低く、6点しか回復しません。彼のプリースト技能は3レベルです。
 ともかく再判定です。2Dが3で合計13、生命点のマイナス分4を引いて達成値は9。ああ、そのままです。 ここで13以上だったら回避の修正はマイナス2で済み、次のラウンドで起きあがることもできたでしょうに。 これでは回避にマイナス4。しかも立ち上がれません。大ピンチというやつです。

 案の定攻撃をくらい10点のダメージ。生命点がマイナス14。

 判定の2Dはまたもや3で達成値マイナス1!
 マイリーの祝福の代わりにチャ・ザに見捨てられたのでしょうか。出目が悪すぎ、ついに気絶してしまいました。

 こうなるともうよけることも出来ません。巨人は完全版の287ページから強打のルールを適用します。 力任せというやつでダメージ+2。ダッカート3世は12点も受けてしまいました。生命点マイナス26で当然再判定。

 生命力が18あるダッカート3世は、これでもまだ1ゾロを出さなければ死ぬことはありません。 しかし、ここまで出目が悪いですが・・・おお、2Dが6ゾロ!意識が戻り、即立ち上がりました。

 次のラウンドでは今までの出目の悪さを取り返すように回って回って、からくもフォレストジャイアントを倒し窮地を脱しました。


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