町外れの幽霊屋敷

いみていと氏オリジナルリプレイ2



* 始まり始まり

 ここはオランの街。誰もが夢を追い・・・

友人「なぁ。このセッションってお前がGM?」
GM「一応。」
友人「せっかく京都から帰ってきた事だし、出来れば俺も参加したいんだけど、良いかな?」
GM「キャラは4人しかいないからな。こっちから頼もうかと思っていたぐらいだ。丁度、今回が第2部第1話だし・・・」
友人「そうか、丁度いいな。どんなキャラが空いてる?」
GM「どんなキャラがやりたい?こっちとしてはそれで若干NPCを調節するから・・・」
友人「どんなんでも良いんだな?じゃあ、魔術師キャラを・・・」
GM「おぉ!?ならうってつけがいるぞ。こいつでどうだ?」

どのキャラかは想像にまかせます。分かると思うけど。

友人「・・・・・・強いな、気に入った。・・・こいつをやる上で、何か性格的な制限はあるか?」
GM「出来れば『です・ます』口調で喋ってくれ。それなりに丁寧に・・・じゃないとキャライメージが変わる。」
友人「それだけか?」
GM「うん。それと登場シーンは流石にこっちで指名させてもらうから。それまでは前回までのシナリオでも見ていてくれ。」
友人「了解。」

若干シナリオプロットに問題が出てくるかもしれない。・・・まぁ、それはそれって事で。
彼等は前回・・・

ファラック「なぁ、GM。」
GM「ええい、プロローグ中に何だ?やかましい。」
ファラック「前回のシナリオは覚えてるから、別にいらないよ。それより、マジックアイテムどうなった?」
フェン「確か、武器もあったような・・・」
GM「ええい、せっかちめ。ほれっ(データを渡す)」
ヒロ「・・・・・・う〜ん、悩みどころだ。楯が持てるのは魅力なんだが・・・1ターンかかるしなぁ。クリティカルの魅力も減るし・・・」
フェン「俺は1ターンあればもっと強くなるぞ。」
チェルシィ「わたしの回避と精神抵抗値を・・・」
フェン「(即座に)却下。」
チェルシィ「ひどいですぅ。」
ファラック「・・・これ、俺が持てる。剣も楯も俺が貰って良い?」
ヒロ「良いんじゃない?」
GM「えっ、持てる?ペナルティー無しで?」
ファラック「うん、持てる。15/2は7.5。切り上げだろ?」
GM「このゲームは切り捨てだったと思うんだが・・・(ルールブックをパラパラ)・・・嘘っ、これだけ切り上げ!?(予想外)」
ファラック「いやぁ、良いアイテムだ。ありがとうGM。」
GM「・・・どう致しまして。」
チェルシィ「じゃあ、他は売ればいいですね。一人12500ガメル〜♪」

ちなみに、経験点は15000点ほど与えていたらしい。Lvアップはデータセクション参照の事。
なんだよ?・・・いいだろ!俺はダイナミックなのが好きなんだ!!

* いざ、ファーランドへ


GM「うむ。では始めよう。君達は今・・・」
フェン「ほう。ここが彼の伝説の地、ファーランドか。」
GM「まだ早いわ!!」
ファラック「えぇ〜?いいじゃん、メンドイよぉ。」
GM「・・・それでは、あれから300年後、君達の子孫は・・・」
フェン「・・・冗談です。」
ファラック「俺、ハイエルフの血が流れてるから、まだ生きてるぞ?」
GM「『子孫』・・・と言っただろう!?」
ファラック「・・・分かりました。」
GM「分かれば良いんだ。」
ヒロ「つまり、まだ僕達はオランにいるんですね?」
GM「そういう事。」
チェルシィ「じゃあ、早くあの神殿に行きましょう。」
ファラック「いざ、ファーランドへ!!」
ヒロ「その前に、フィーアをどうするか決めたいんだけど。」
GM「フィーア?・・・誰それ?」
ヒロ「あんたが出したんじゃぁぁ!!(スパーン)」
GM「(前回のシナリオを見て)・・・ああ、このハーピーね。」
ヒロ「もし出来るなら、このままついて来て貰って、僕をパワーアップさせ続けて欲しいんだけど(笑)」
フェン「あれは数値的にパワーアップしてた訳じゃねぇだろ?(笑)」
GM「・・・う〜ん、人間と普通に旅をするのは難しいと思うよ。自分で出しといて何だけどさ。」
ヒロ「そうか・・・じゃあ、どうするかな。」
フェン「ふむ・・・ローズマリーさんにでも預かって貰おう。あの人なら何とかしてくれる。」
ファラック「・・・確かに。でも、野生に還したた方が良くないか?」
フェン「それも一理あるんだけど、問題は野生に還れるかなんだよな。」
ファラック「人間に染まりすぎてるとまずいか?」
ヒロ「染まってちゃいないと思うが、人間臭いのは確かだろうな。ハーピィがそこまで気にするかは別問題だけど・・・」
GM「ちなみにディーラは人間との間に子供をつくるぞ。念の為に言っとくけど。」
フェン「なんなら、直接聞いてみよう。チェルシィ、頼んだ。」
GM「・・・東方語が話せるんだが?」
フェン「俺はオーファンの人間だ。」
GM「・・・こいつは共通語もO.K.だぞ?」
チェルシィ「何でも良いから、とりあえず聞いてみるです。」
GM「分かった・・・」
フィーア「このまま一緒に居たいけど、迷惑になりそうだし、このまま近くで待ってる事にしようと思ってる。」
ヒロ「待ってるって、僕を?」
フィーア「うん。」
フェン「じゃあ、やっぱりローズマリーさん家だな。」
チェルシィ「それが良さそうです。・・・たのもぉ!」
ローズマリー「あらあら、皆さんお揃いでどうなさったんですか?」
ヒロ「実はですね・・・」

彼等の頼みを、ローズマリーさんは快くきいてくれました。もともとモンスター(リュンクス)を使い魔にしていたくらいですから。

チェルシィ「レンさん誘っていきませんか?」
フェン「そうだな。・・・レンさんいますか?」
ローズマリー「最近見ないわねぇ。私があの子に用が無い時は近くにいた事が無いのよ。用事が出来ると、不思議と近くに居るんだけど・・・」
ファラック「学院の仕事でもあるのかな?もう教えれる立場だし。」
フェン「仕事さぼらせて誘うのも何だし・・・じゃあ、俺達だけで行くか?」
ヒロ「そうしよう。」
GM「あれ?レンさん誘わないの?」
ヒロ「うん。」
GM「そうか・・・じゃあ、とりあえずオランにいた期間も含めて、2週間分ほど減らしといてくれ。」
全員で「了解。」

『旅の扉』のあるファラリス神殿を目指して、一行は出発しました。今回は途中でモンスターに会うこともなく順調に進みます。途中、前回仕事できた村に立ち寄ります。

GM「こんな所、何しにきたんだ?」
フェン「いや、宿屋があるから。」
GM「宿屋?」
フェン「村長の家。」
GM「・・・・・・」

村長にこの頼みが断れる訳もなく、一行は無遠慮に泊まっていきます。申し訳なさそうなのも約一名(ヒロ)いましたが・・・
そして次の日、再び神殿までやって来ました。

フェン「神殿までやってきたぞ。チェルシィ、罠発見だ。」
チェルシィ「ハイです。(コロコロ)・・・15。」
GM「(コロコロ)・・・何もありません。」
ヒロ「誰が罠仕掛けるんだよ?村人か?」
フェン「・・・言われてみればそうだな。」
ファラック「そんな訳(?)で礼拝堂にとうちゃ〜く。よし、『旅の扉』に飛び込むぞ。」
GM「その『旅の扉』なんだが、真っ黒いのが残ってるだけで中に飛び込めたり出来ない状態だ。」
フェン「あれっ?・・・チェルシィ、スイッチ見てきて。」
チェルシィ「ハイです。・・・どうなってますか?」
GM「スイッチはオンのままになってるね。」
チェルシィ「スイッチ入ってますよ?」
ヒロ「えっ?じゃあ何で?」
??「(突然)燃料切れですよ。それは飛び込む時だけ起動させるんです。それを2週間も付けていたんですから・・・」
ファラック「燃料切れだとぉぉ!?」
フェン「って言うか、誰だ!?」
レン「皆さん、お久しぶりですね。・・・と言っても3週間ぶりぐらいですが。」
ファラック「レンさんか。・・・古代の『旅の扉』が燃料切れなんて起こすのか?」
レン「いくら古代の産物と言っても無限に動く訳ではありません。それに、もう魔力の塔もありませんから、エネルギーを供給出来ないんですよ。」
ファラック「なるほど。・・・ところで、レンさんは何でここに居るの?」
レン「ファーランドに行くんですよね?私がこんな面白そうな事放っておく訳が無いでしょう?」
チェルシィ「先回りして待っていた訳ですね?」
レン「ご名答。」
ヒロ「でも、どうやって行くんだ?『旅の扉』はもう使えないんだろ?」
レン「その為に魔晶石をもってきました。『瞬間移動』します。」
ヒロ「そうか、その手があったな。レンさんもそろそろ7Lvだし。」
レン「それでは皆さん、つかまって下さい。」
全員で「おっけ〜!」
レン「『瞬間移動』!!」

当初の予定ではレンも最初から付いてくる予定でしたが、彼等がレンを呼びに行かないので、少しカッコ付けて登場させてみました。ちなみに、次の章からレンがGMから友人に託されます(おそらく、予想的中率100%)。

* 魔術師の館


前回ルキフェルのいた、悪趣味な部屋に『瞬間移動』した五人。彼が言うには、ここはファーランドと呼んでいる場所だと言うのですが・・・

ヒロ「さぁ、慎重に行こう。どんな仕掛けがあってもおかしくない。」
フェン「魔術師の館だからな。ガーディアンが居るかもしれんし・・・」
ファラック「魔術師で思い出したけど、レンさんってまだ使い魔居ないの?」
レン(・・・GM、居ないの?)
GM(居ません。)
レン(なんで?)
GM(理由はこれ(と言って、設定資料を渡す)。)
レン「・・・使い魔っていうのは、機能的な面だけ考えると、便利な道具であると同時に最大の弱点でもあります。だから、私は『使い魔』を使いません。」
ファラック「このままずっと使い魔無し?」
レン「幸い私には師匠から教えていただいた『高等使い魔』がありますから、こちらで使い魔をつけます。この呪文を使うに相応しい強さと可愛らしさをもつものを!」
チェルシィ「可愛らしさ?」
レン「常に自分の回りに居る訳ですから、見るに見れない容姿だとさすがに・・・」
ヒロ「気持ちは分からないでも無い。」
GM「疑問は晴れたかな?話を進めるよ?」
フェン「じゃんじゃんいってくれ。」
GM「君達は今、前回ルキフェルと対決した部屋にいる。さあ、何かする事はないか?」
ファラック「窓とかないかな?あれば外が確認できるんだけど・・・」
GM「窓は両端にある。ゲートの反対側に扉があるよ。」
ファラック「窓から外を確認してみよう。」
フェン「これで『ここは地上100階です』とか言われたらどうする?それだけで1キャンペーン終わるぞ。」
ヒロ「なぜそんな壮大なダンジョンを?ウィザードリィじゃないんだから。」
レン「もしそうなら、『千里眼』で地上を確認して『瞬間移動』するだけです。」
フェン「あぁ、そうか。」
GM「なにやら盛り上がってるところを悪いが、ここは地上1階のようだぞ。山の上ッポイが。」
チェルシィ「じゃあ、宝探しをしましょう。」
ヒロ「家捜しはあまり好きじゃないんだけど・・・」
ファラック「主のいない館に物があっても仕方あるまい?だから、俺達が有効活用してやるのだ。」
ヒロ「う〜ん。何かこじつけッポイな。」
フェン「気にするな。じゃあチェルシィ、扉に罠発見だ。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・18です。」
GM「(コロコロ)・・・何もない。鍵すらかかってないね。」
ヒロ「ダンジョンじゃないし、そう罠がかかっていたら怖いけど。」
フェン「じゃあ、扉を開けよう。『ギギギー』っと。」
GM「そんな怪しい音はたてないよ。・・・それで、扉を開けると十字路がある。どうする?」
フェン「当然、罠発見だ!・・・・・・チェルシィが(笑)。」
チェルシィ「(嬉しそうに)ダンジョンになると出番が増える〜♪(コロコロ)・・・キャア、10点ですぅ。」
GM「罠は分からないねぇ。」
ファラック「行け!レンさん!!」
ヒロ「偉そうに・・・」
レン「まぁ、言われなくてもやりますけど。(コロコロ)・・・13です。」
GM「(コロコロ)・・・何もないんじゃないかな、と君は思った。」
レン「大丈夫そうですよ。行きましょう。」
チェルシィ「イマイチ頼りにならない数値ですねぇ。」
ヒロ「お前が言うな!」
チェルシィ「ハーイ!」
フェン「ひとまず、レンさんを信用して進もうか。」
ファラック「俺はこう、・・・忍び歩きで(笑)。」
レン「何の為に?」
ヒロ「しかも、その横を金属鎧が『ガチャガチャ』(笑)。」
GM「そもそも、レンジャーの忍び歩きは屋内では使えんわい!」
ファラック「あっ、そうだっけ?」
GM「そうなの。ところで先頭を歩いてるのは誰かな?」
ヒロ「何人歩けるかにもよります。」
GM「・・・3人かな。」
ヒロ「じゃあ、ファラックとレンさんが後衛って事で。」
フェン「そんな所だろう。真ん中にチェルシィ挟んで。」
GM「じゃあ、十字路の真ん中まで来たらね、チェルシィが何かを『カチッ』と踏んだよ。」
チェルシィ「えっ、何が起こるんですか?」
GM「今来た道と正面の道が『ズゴーン』と塞がってだなぁ・・・」
フェン「(低い声で)チェェルシィィ!!」
チェルシィ「(白々しく)どうしたんですか?そんな怖い顔して。」
GM「左右の通路の窓ガラスを『パリーン』と割って何かが入ってきた。『グルルルル』とか唸って君達を見ているよ。」
フェン「(とても低い声で)チェェェルシィィィ!!!」
チェルシィ「(無視して)セージチェックします。(コロコロ)・・・14。」
GM「それじゃ分からない。」
フェン「(やたら低い声で)チェェェェルシィィィィ!!!!」
チェルシィ「あぁ、もう良いでしょ!?フェンも判定してよ!!」
フェン「(残念そうに)・・・・・・ったく、分かったよ。」
GM「一番高いのは?」
レン「どうやら、私の20のようですね。」
GM「うん、+3成功だな。目の前にいるのはレベル7の魔獣だな。知能は動物なみで、何があっても寝ないよ。」
ファラック「して、その名前は?」
GM「(やけに流暢に)Tiger・beetle.」
ヒロ「(元ネタを知っているらしい)『甲虎』?・・・雑魚じゃないですか?」
GM「『レベル7』っつってるだろう!?」
ヒロ「おやっ?」
GM「それでは、戦闘開始だ。距離は10メートルくらいで、こちらの敏捷度は21。」
ヒロ「ギャー!!僕だけ遅いぃぃ!!」
GM「お前は遅くなんかない。断言してやる。」
チェルシィ「突っ込みます。(コロコロ)・・・17です。」
GM「当たってる。ダメージは?」
チェルシィ「(コロコロ)・・・10点。」
GM「『カキーン』。次。」
チェルシィ「うぅぅ、非力って悲しい(涙)。」
フェン「硬そうだな。援護を待とう。」
ファラック「ふっ、俺が新しく修得したワザを、早くも試す時がきたようだな。チェルシィの居ない方にいくぞ。」
フェン「ワザ?・・・あぁ、精霊語魔法か。」
ファラック「お前も戦士なら、この渾身の攻撃を受けきって見せろぉぉぉ!!『戦乙女の突撃』!!!(コロコロ)・・・17。」
GM「抵抗出来てない。ちなみに、攻撃回数が多い時は期待値戦闘でいくぞ。」
ファラック「(コロコロ)・・・22点。」
GM「結構来たな。でも死んで無いよ。」
レン「私が魔法を使う必要はなさそうですね。様子を見ていましょう。」
GM「じゃあ、こっちの攻撃だ。チェルシィとファラックに、16と言って4回ずつ攻撃だ。」
チェルシィ「4以上を4回・・・(コロコロ×4)・・・でました。」
ファラック「(コロコロ×4)・・・ふっ、この『フォース・シールド』の力を持ってすれば・・・」
GM「コマンド・ワードを言わないと意味無いんだが?」
ファラック「マジッ!?・・・の〜!!」
フェン「見事に全部喰らってるな。しかも+2したら全部かわせるあたりが(笑)。」
GM「ダメージは15・14・14・14だ。」
ファラック「(コロコロ×4)・・・出目はなかなか良いな。・・・でも2点しか残ってねぇぇぇ!!!」
ヒロ「これだから猪突猛進タイプは・・・・・・」
ファラック「お前に言われとぉないわ。」
ヒロ「そうか、回復していらないのか。良く分かった。」
ファラック「あぁん、回復してぇ、お願ぁい!」
ヒロ「分かったから、その喋り方は止めてくれ。(コロコロ×2)・・・14点回復。」
ファラック「友よ!!」
ヒロ「うっさいわ!!」
フェン「じゃあ、ターンの最後に・・・そうだな、ファラックが減らした方を(コロコロ)・・・21。」
GM「喰らってる。回避は17だ。」
フェン「7レベルモンスターにしては高いな。」
GM「肉弾オンリーだからな。ダメージは?」
フェン「(コロコロ)・・・回って(コロコロ)止まって、27点だ。」
GM「じゃあ、背中の羽根ごとバッサリといった。」
チェルシィ「こいつの血って何色ですか?」
GM「さあ?赤いんじゃない?」
レン「こいつは戦士に任せれば良いようですよ、ファラック。」
ファラック「そうだな、そうしよう。」
チェルシィ「じゃあ、わたしも後ろで見ていましょう。戦士じゃないですから。」
フェン「却下だ。囮になれ。」
チェルシィ「えぇ〜〜〜〜!?」
ヒロ「頼む、あの攻撃を金属鎧でかわせる自身が無い。」
チェルシィ「しょうがないですねぇ。じゃあ、目の前まで行って防御専念。」
フェン「俺は、奴の行動が終わってから攻撃しよう。」
GM「くそ、こんな奴を攻撃するために用意したんじゃ無いんだが・・・16といって4回攻撃だ。」
チェルシィ「2D6で3以上がでるかな〜(笑)。(コロコロ×4)・・・完全回避〜♪」
GM「だから嫌だったんだ(苦)。」
ヒロ「あとは肉弾だけでいいな?(コロコロ)・・・18。当たって(コロコロ)・・・17点。」
フェン「ターンの最後に攻撃。(コロコロ)・・・17。ギリギリ当たって(コロコロ)・・・18点。」
GM「くそ、せっかく高い装甲もあまり意味が無いな。・・・・・・チェルシィにはまたかわされるし。」
チェルシィ「(得意げに)エッヘン!!」
ヒロ「(コロコロ)・・・あっ、ミスッた。」
フェン「甘いな、ヒロ。見ていろ、攻撃とはこうするものだぁ〜!!(コロコロ)・・・・・・・・・GM、10点貰う(笑)。」
ファラック「ほう、これが攻撃か(笑)。」
チェルシィ「(コロコロ×4)・・・全部回避です。」
ヒロ「そろそろ疲れてきたな。(コロコロ)・・・おっ、18。当ててます。」
GM「ダメージをどうぞ。」
ヒロ「(コロコロ・・・・・・・・・)。」
GM「おっ、おいっ!?」
ヒロ「48点です。ボスでも倒せそうだな。」
GM「グハッ!!・・・・・・ざ、雑魚戦で良かった。」

ガーディアンらしきモンスターを倒し、気を取り直して家捜しを始めます。しかし・・・・・・

チェルシィ「(コロコロ)・・・17。罠は無いですか?」
GM「です。」
ファラック「ようし、お宝を探せぇ〜〜!!」
GM「じゃあ、もう一度『冒険者+知力』で振ってくれ。一番高いのは?」
フェン「20です。」
GM「・・・・・・さっきの部屋と同様、何も無いようだね。」
チェルシィ「隠されてる可能性は無いですか?」
GM「じゃあ、シーフで振ってくれ。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・14です。」
レン「(コロコロ)・・・15ですね。」
ヒロ「あれっ?レベル7よりレベル1の方が達成値高いぞ(笑)。」
チェルシィ「シャラップですぅ!」
GM「うん、何もないね。」
ファラック「住んでただけかぁ〜〜!?」

当然です。地上1階しかないダンジョンにそうそうアイテムなぞ置きませんよ(笑)。残念でした。

* 再会


ファラック「つまらん。こんな所はさっさと出たいぞ。」
フェン「賛成だ。玄関を『バッキャーン』と開けて出よう。」
ヒロ「何だよ『バッキャーン』って?壊すのか?」
GM「じゃあ、君達が『バッキャーン』と玄関から出るとだな、門の所に変わった花が植えてある事に気付くよ。」
チェルシィ「どんな花ですか?」
GM「一枚の花びらの大きさが、端から端までで1メートル。それ以外はごく普通の花だ。」
レン「なんとあからさまに怪しい。セージチェックして良いですか?」
GM「どうぞ。一番高いのは?」
ファラック「おぉ!?俺の17のようだな。」
GM「変わった花だなぁ、って君は思った。」
フェン「何も分かってねぇ(笑)。」
ファラック「何だよ?文句があるなら自分で高い目出せよ。」
フェン「そりゃ、そうなんだけどさ。」
ヒロ「じゃあ、気にせず門から出よう。」
レン「待ちなさい。怪しくないとは言ってないんです。もう少し慎重に・・・」
ヒロ「じゃあ、慎重に・・・・・・つっても進むしかないじゃん(笑)。」
GM「君が先頭にいるのかな?」
ヒロ「そうです。」
GM「じゃあ、君がそうやって進んでいくとだね、花が君の方を向いて・・・」
チェルシィ「花さん、花さん。こんにちは。」
GM「はい、こんにちは。・・・・・・違うって(笑)。・・・えっと、完全に君の方を見ると、花から光が放たれた。15で精神抵抗して。」
フェン「おぉう!強烈ぅ!!」
ヒロ「無関係だからってお気楽な・・・・・・(コロコロ)・・・成功。」
GM「成功?じゃあ(コロコロ)・・・16点の魔法ダメージ。」
レン「確かに強烈ですね。」
GM「それじゃあ、戦闘開始だ。距離は20メートルある。ちなみに今のはこっちの不意打ちな。」
ファラック「うむ、それなりに見事な不意打ちだった。」
チェルシィ「じゃあ、カンタマを・・・・・・」
GM「そして、さらに敏捷度30でもう一発発射(笑)。」
フェン「卑怯だぞ!!」
GM「魔法生物を舐めるな。ちなみに、今回は全員入るようにうっちゃる。目標値15だ。」
ヒロ「(コロコロ)・・・成功。」
フェン「(コロコロ)・・・ギャア!ミスッたぁ!?」
GM「じゃあ、抵抗してる奴等は(コロコロ×4)・・・17・15・12・12。フェンには(コロコロ)・・・16。」
ヒロ「なんで僕のが一番でかいんだ!?」
GM「そんなん、知らんがな。」
チェルシィ「ひとまず、カンタマ5人掛けします。(コロコロ)・・・成功。」
フェン「これで抵抗は絶対だな。走って攻撃だ。(コロコロ)・・・15。」
GM「うん、当たってる。」
フェン「(コロコロ)・・・19。」
ファラック「こんな奴にこそ、『戦乙女の突撃』!!(コロコロ)・・・17。」
GM「うん、かかってる。」
フェン「さすがに怖いのは攻撃だけか?」
ヒロ「生命点も高いかもしれない。」
ファラック「確かに。(コロコロ)・・・21点だ。」
レン「『魔法の楯』を全員に使います。(コロコロ)・・・成功。」
ヒロ「『治癒』を全員に(コロコロ)・・・かかって(コロコロ×5)・・・15・15・12・13・13。」
チェルシィ「これで一安心です。」
GM「一安心した所でもう一回いくぞ。今度は触角から光弾を発射だ。17といって回避しろ。」
レン「誰がですか?」
GM「全員。そう言えば一人だけ二回だな、ランダムで(コロコロ)・・・ファラックは二回。喰らったら、魔法ダメージ11。」
ファラック「二発とも喰らった(涙)。・・・でも6点なんだな。」
レン「私も3点喰らいました。」
GM「命令されれば一人に6発なんだがな。そんな奴はもう居ないし。」
チェルシィ「確かに居ないですね。じゃあ、いきます。(コロコロ)・・・15。」
GM「命中。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・回って、(コロコロ)・・・回って、(コロコロ)・・・止まって、19点です。」
GM「可愛いダメージだな(笑)。・・・・・・あっ、でも死んでる(笑)。」
チェルシィ「やったぁ、これでスコア更新ですぅ。」
ヒロ「そういうゲームじゃない!」
レン「ひとまず、回復をお願いします。」
ヒロ「(コロコロ・・・)・・・全快したよ。」
フェン「しかし、凄いところだな。聞いたこともない敵ばっかりだ。」
レン「さすがはファーランド、って所ですか?」
ファラック「ここだと、どんなオリジナル・モンスターが出てきても、GMを攻めれない理由があるしな。」
GM「まぁ、俺の目的の一つでもある。」
フェン「他のゲームの敵はアレクラストでは出しにくいか?」
GM「う〜ん、そうだなぁ。場合によるが、ファーランドの方が出しやすいのは確かだ。」
ファラック「それはともかく、今日はここで精神点を回復させないか?屋敷の中は安全だろ?」
チェルシィ「さっさと出たいんじゃ無かったんですか?(笑)」
ファラック「事情が変わったんだ。」
ヒロ「精神点回復には賛成。たしか、ベットが全部で6つあったし。」
レン「それじゃあ、再び屋敷の中に入りましょうか。」

2連戦はさすがにこの先に不安を感じさせたか、一行は用心して屋敷で一泊して精神力を回復させる事にしました。
・・・・・・その割には鍵も掛けずに。不用心ですね(人里離れてはいますが)。

ファラック「ふー、食った、食った。保存食は残ってたんだな。なんでさっき見付からなかったんだ?」
フェン「保存食を見て、『宝だ!!』と感じるほど切羽詰まってたら嫌だぜ(笑)。」
ファラック「・・・・・・それは言えるかも(笑)。」
レン「保存食ってそんなに保つ物なんですか?」
GM「さあ、どうだったかな?ただ俺的には、二ヶ月ほど保たんとこんな奴等はやってられんと思うんだが・・・」
ヒロ「こんな奴等って?」
GM「ルキフェルみたいな、悪の魔術師。こいつがそう度々買い出しに行っていたとは思えん。馬車かなんかに保存食ドサリ、っていうのそれなりに不自然ではあるけど・・・・・・」
チェルシィ「そういうのは下っ端がやるんじゃ無いですか?」
GM「そう思う。」
チェルシィ「それじゃあ、買い出し簡単なんじゃ?」
GM「頻繁に買い出ししてたらアジトばれちゃうでしょ?・・・ところで、メシの後に何かしたい事はあるかな?」
フェン「俺はいつもの通り武器の手入れをします。」
ヒロ「・・・・・・たまには僕も武器の手入れぐらいしようかな?砥石とかある?」
GM「屋敷にか?さすがに砥石の需要は無いぞ。」
ヒロ「そうか。じゃあ、自分のを使おう。」
GM「あるんかい!?」
ヒロ「ありますよ。・・・それにしても変だなぁ。」
ファラック「何が?ファラリスが秘密のアジトみたいな物を持っていることか?」
ヒロ「それはおかしくない。むしろ自然だと思う。僕が不思議に思うのはそのアジトが屋敷だって事だな。」
チェルシィ「そうですか?アジトらしくないアジトって、結構効果的ですよ?」
GM「そもそもこの屋敷は人里離れた所にあるんだが・・・・・・」
ヒロ「そうなの?そんな事言わなかったじゃないか。」
GM「そんな事聞かなかったじゃないか。」
ヒロ「・・・・・・そう言われるとそうだな。」
レン「ところで・・・・・・モンスター図鑑のような本はありませんか?」
GM「モンスター図鑑?(コロコロ)・・・あるみたいだけど、そんなのどうするの?」
レン「ファーランドに良い使い魔が居ないかな、と思いましてね。セージで良いですか?」
GM「良いよ。『+3』以上の成功をしてくれ。目的が大雑把だから『−2』程ペナルティーを付けよう。『こんなモンスター』って特定すれば普通に振って良いけど。」
レン「じゃあ、中立もしくは友好的な獣系で調べます。(コロコロ)・・・19ですね。何か良いの居ましたか?」
GM「・・・・・・何種類かは居るよ。でも、全部言ってくと覚えれないと思うから、もう少し限定してくれ。」
レン「じゃあ、可愛らしい容姿の奴をお願いします。ファーランド限定で。」
GM「それだと三種類ヒットするな。『九尾の狐』と『猫妖精』、それと『猫又』かな。最後のはファーランド限定という訳じゃ無いけど。ちなみにこんなステータスだ。全部使い魔に付けれるよ。次回からなら。」
フェン「(横から資料を覗き込んで)・・・・・・この『猫人間』は無理なのか?」
GM「出来るけど、あんまし強くないから省いたんだが?」
ファラック「俺にも見せて。・・・・・・確かにこいつだけ弱い。」
GM「じゃあ、それは渡しておくから、次回までに決めてくれ。もうしばらく居るんだろ?」
レン「再来週帰る。」
GM「じゃあ、それまでにもう一回だな。・・・他にしたい事はないか?」
チェルシィ「特に無いです。」
GM「じゃあ、次の日の朝だ。」
フェン「おやっ?・・・・・・珍しい事もあるもんだ。」
ヒロ「次の日の朝が?」
フェン「いや、何も起きなかったからさ。」
ファラック「良いことじゃないか。出発しようぜ。」
フェン「そうだな。」
GM「じゃあ、君達は歩いて山を下りていってる。しばらく行くと道らしい道も出てきた。」
チェルシィ「う〜ん、山の空気は美味しいですねぇ。」
レン「この世界は大気汚染されてないから、それ程でも無いと思うんですが?」
チェルシィ「開放感の違いですよ。」
レン「なるほど。」
GM「そうやって話しながら歩いていると、村が一つ遠くに見えてきた。ちなみに、今は夕方近くになっているよ。」
ヒロ「もう下山終了ですか?」
GM「まだ下山しきってはいない。・・・六合目くらいかな?結構でかい山だよ。ここからでも1日じゃ降りきれないくらい。」
フェン「俺達は更に上に居た訳か?・・・・・・アジトに向いてるんだか、向かないんだか。」
ファラック「そろそろ、村に入るんじゃないか?」
GM「その前に・・・・・・危険感知してくれ。」
ファラック「物騒だな。(コロコロ)・・・17。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・同じく17です。」
GM「(コロコロ)・・・じゃあ、寸前で気づくな。空からヒロを狙ってると思わしき女の人がいるよ。」
ファラック「空から?飛んでるのか?」
チェルシィ「ヒロ!上!!」
ヒロ「なんだ?と言って上を見上げる。」
??「ルキフェルの手下め!死んで貰うよ!!たぁぁ!!(コロコロ)・・・16と言って攻撃。」
ヒロ「いきなり?(コロコロ)・・・17と言って回避しながら・・・・・・何者だ!?」
GM「おっ、かわしたか。」
??「・・・・・・君は・・・ヒロ?」
フェン「知り合いか?」
ヒロ「見覚えあります?」
GM「バリバリに。『ヴァリス=キャンベル』だ。」
ヒロ「・・・・・・ヴァリスじゃないか!君もファーランドに居たのか!?」
レン「彼女がヴァリスですか。・・・・・・話ぐらい聞いてますよね?」
ファラック「話してると思うよ。それにしても、物騒な事をするなぁ。」
ヴァリス「悪かったわね。訳有りなのよ。」
ヒロ「・・・・・・聞かせてくれないか?」
ヴァリス「偶然、このファーランドに繋がる『旅の扉』を見付けたの。奴等の活動拠点がファーランドにもあると聞いていたから、調査をしてみたら・・・・・・この山の上に参謀の研究所がある事が分かったんだ。」
フェン「なるほど。・・・その研究所の方から来れば、俺達をその仲間だと勘違いしてもおかしくはないな。かなり厳しい勘違いだが。」
ヴァリス「本当に悪かったわ。・・・・・・ところで、君達は何故こんな所に?」
ヒロ「旅の扉の一つが、研究所の中にあったんだ。それで、そこの主をぶっ倒して降りて来たって訳だよ。」
ヴァリス「倒した?ルキフェルを?」
ファラック「2週間程前にな。もっとも、偽物だったみたいだけど。」
ヴァリス「そう・・・・・・それじゃあ、この村ともお別れね。」
レン「今すぐじゃなくても良いんじゃないですか?今から降りるのは危険だと思うんですが・・・」
ヴァリス「そうさせて貰うつもりよ。」
チェルシィ「こんな山奥に居るなんて、どんな民族ですかねぇ?」
ヴァリス「エルフの亜種よ。『月の民』と呼ばれているわね。」
フェン「『月の民』・・・かぁ。」
ファラック「ところで、ファラリス信者の扱いはこっちでも変わらないんか?」
GM「・・・・・・ヴァリスに話を聞くと、アレクラストとは違って、冒険者に多くのファラリス信者が居るらしい。教えの伝えられ方が違っていて『手段を選ぶな』ではなくて、『最良の手段を取れ』とされているのが大きな要因かな?それでも邪悪な奴等は居るらしいが、『99.99%が悪』という事は決してない、との事だ。」
ファラック「そうか。かなり違うな。」
チェルシィ「でも、ヴァリスさんはアレクラストの人ですよね?こっちは珍しくないですか?」
ヴァリス「私だって善人じゃあ無いと思うわよ。束縛は嫌いだし。ただ、『秩序』とやらを、いざ完全に乱した場合、その空間に本当の『自由』があるとは思えないだけ。」
フェン「確かに、『秩序』が無いが為に束縛される事は多いな。束縛を嫌って法を無視して奴は、今度は犯罪者として追われるから、それなりに束縛されると思うし・・・」
チェルシィ「(突然、ニュースキャスター風に)ファラリス信者『ヴァリス』さんのこの意見に対して、ファリス神官の『ヒロ』さんはこうコメントをしています。」
ヒロ「・・・・・・しなきゃいけないの?」
GM「それなりに期待してる。」
ヒロ「(しばらく考えて)僕だって、ありとあらゆる『自由』を束縛する為にファリスに支えている訳ではありません。過剰な束縛の末に得られた『秩序』に、本当の正義があるとは到底思えませんから。」
ヴァリス「ありがとう。」
ファラック「人としては何も間違っていないと思うが・・・・・・ファリスとファラリスの会話とは思えんな。」
ヒロ「人として間違って無いなら良いじゃないか。それぞれが主に置いている目的と、その手段を論じているだけだぞ。」
GM「けりが付いた所で、村に入って貰おう。」

もしも、ヒロが典型的(と一般的に認識されている様な)ファリス信者だったら・・・・・・今考えるとかなりの冒険だったんだなぁ。

* 同じ様で違う事


ヒロ「ふう、山の上で一泊っていうのは何だか落ち着かないなぁ。」
レン「ヴァリスは結構居たんですよね?どんな様子ですか?」
GM「それほど長く居た訳ではない。それでも結構持ちつ持たれつでやって居たのか、『月の民』の皆さんとヴァリスはそれなりに名残を惜しんでいるよ。」
チェルシィ「お別れ会とか開いてたりして・・・」
GM「そんな感じかな?酒は出てない様だが。」
フェン「だって、エルフの亜種だろ?ドンチャン騒ぎとかはちょっと似合わないよ。」
GM「そんなこんなで・・・・・・次の日の朝で良いかな?」
ヒロ「O.K.です。」
GM「それじゃあ、君達が起きて仕度が済んだ頃にヴァリスも出発するみたいだ。」
レン「一緒に行きませんか?一人で降りるのはそれなりに危険でしょう?」
ファラック「来るときは一人で来たと思うが?」
GM「だろうね。でも、断ったりはしないよ。それなりに危険ではあるから。」
ファラック「一人で来れたのに?」
GM「だから、『それなりに』なんだよ。」
ファラック「そうか。」
ヒロ「まぁ、良いじゃないか。僕は嬉しいぞ。ファリスとファラリスの貴重な意見交換でもしながら降りよう。」
フェン「非常に興味があるんだが、具体的にはどんな話になるんだ?」
ヒロ「昨日言ってた事のおさらいかな?」
チェルシィ「自由がどうとか、秩序がどうとかいう奴ですか?」
ヒロ「うん、そう。自由を得る為に、他人の自由を奪う事についてどう思うか、とか。」
レン「面白そうですね。皆さん、加わりましょう。」
GM「・・・・・・やらなきゃ駄目か?」
レン「それなりに期待してる。」
GM「・・・・・・」
レン「どうですか?他人の自由を奪う事について。」

これは藪蛇。おそらく彼等もそうでしょうが、そんなに深く考えていた訳ではありません。一般的なファラリス信者なら『気にしない』で良いでしょうが、このキャラはそうもいきません。毎回協力してくれている味方NPC用のサブ・マスターとの相談の結果・・・・・・

ヴァリス「時と場合によるわね。」
フェン「・・・と、言うと?」
ヴァリス「例えば、自分の食欲を満たす為に、肉食動物は草食動物を食い殺すわね。これは罪かしら?」
ファラック「ん?・・・・・・罪じゃ無いだろうな。生きる為には仕方の無い事だ。」
ヴァリス「それじゃあ、食料を買うお金が無い空腹の人間が食料を盗むと罪になるのは何故?」
ファラック「・・・・・・人間がそう決めたから(笑)」
ヴァリス「(にっこりと笑って)そういう傲慢な人の自由なら、必要があれば遠慮なく奪えるわね。」
ファラック「いや、そう言われてもな(汗)。」
ヒロ「人間とそれ以外の動物では社会構成が違う。普通、肉食動物は空腹の時とナワバリを護る時しか襲いかかったりはしない。子供を護るときとかね。人間は生きる為に必要が無くても盗む。自分を護るために必要じゃ無くても殺す。必要か、不必要かを第一発見者が判断するのは難しい。だから、とりあえず最悪の場合を想定して捕まえる。客観的に『必要であった』と判断される場合の保護策として『緊急避難』や、『正当防衛』なんかが決められて居るんだ。」
フェン「・・・・・・この世界にもあるかな?」
ヒロ「明確に決められてはいないかもしれないけど、似たようなのは作られてると思おうよ。」
ヴァリス「一見同じ様な行為でも、罪である時とそうでない時がある。でも、その中に矛盾は無い、とされている。同じ様な事は多分他にもあるわね。」
ファラック「・・・・・・例えば?」
ヴァリス「自分の為に生きている人と、自分の為だけに生きている人、どっちに好感が持てる?」
レン「難しい質問ですね。・・・・・・他人にしている事が自分の為にもなっている、というのは前者に多いと思います。その人に好感が持てるかどうかは分かりませんけど。」
ヒロ「自分の為にやっている事が、他人の為にもなっているなら、どちらもさして問題ないと思う。ただ、そうでなければどちらも変わらないと思うな。」
フェン「『だけ』という言葉に込められた意味をどう取るかによるよな。」
チェルシィ「気持ちが良いくらい自分勝手な人もいますしね。」
ファラック「俺、自分の為だけにヒロを巻き込んだ(笑)。」
ヒロ「修行にはなってるぞ。」
ヴァリス「私は、この矛盾の様で矛盾じゃ無い様な中に、真の『自由』を見付ける事が出来ると思っている。その為に、他人が『自由』と思いこんでいるものを奪う事もあるかもしれない。そこまでしても、私の見付けたものが、真の自由ではないかもしれない。それでも、私の求めるものは真の自由、ただ一つ・・・・・・」
チェルシィ「哲学になってきたですね。」
レン「宗教とは哲学ですよ。その哲学を他人も共感した時、宗教は広がっていくんです。」
ヴァリス「・・・・・・みんな、そんな訳だから、次に逢うときは敵かもしれないわ。」
ヒロ「もし、そうなったとしても、お互いに自分の正義を貫くだけだ。気にしない、と言ったら嘘になるけどね。」

ひとまず、これで話は中断。もう少しなんか喋っていたけど、ロールプレイにもストーリーにも関係ないので省きます。

この力こそ呪い・・・それがどうした?


GM「とりあえず一段落付いたな。」
チェルシィ「今、何してるんでしたっけ?(笑)」
フェン「山を降りてるところ。話しながらかなり進んだんじゃない?」
GM「結構降りたよ。それで、話が終わった頃にだね・・・・・・」
ファラック「さぁ、今回はどんな奴かな?」
レン「シナリオを見てて気付いたんですけど、毎回ボスがファラリスの闇司祭なんですね。」
ヒロ「一貫したストーリーは、あらかじめラスボスを決めて置くと創り易いんだ。だから、ファラリス関係なんだと思う。」
GM「うん、まさにその通り。プリーストも丁度ファリスだし。それでね、話が終わった頃に君達の後ろから・・・・・・」
??「哲学の授業は終わったかい?」
ヒロ「誰だ!?」
フェン「ヴァリスが出てきたし・・・・・・『復活!ジルフェル!!』かな?」
GM「惜しい。『復活!アンディエル』だ。」

この両者、共にボスとして出てきた事があるファラリス信者です。

ファラック「えぇ〜!?クビチョンパじゃ無かったっけ!?」
アンディ「我等が総帥の力を持ってすれば、死という束縛からも逃れる事が出来る。」
チェルシィ「ラスボスは最低9Lv以上ですか?」
ヒロ「マスターが与える経験点の多さを考えると、『10−10』な気がする。」
アンディ「しかし、ルキフェルからの連絡が途絶えたから来てみれば、まさかお前達とはな。」
レン「ところで、この人誰です?」
ファラック「そう言えば、レンさんって第三話登場だったな。一回出てきた三刀流のボスだよ。」
レン「三刀流?豪儀な・・・・・・」
フェン「フン、まあ良い。誰だろうと返り討ちにしてやるぜ。」
チェルシィ「勇ましいですねぇ。前回一撃で撃沈したとは思えないですぅ(笑)。」
フェン「黙らっしゃい!!」
アンディ「返り討ちだと?片腹痛い。今回は山賊などではなく、正規の奴等を連れてきている。・・・・・・ゼフィエル!!」
ゼフィ「ふっふっふ。我等『邪天使隊』に勝てるかな?」
GM「というセリフが、君達の更に後ろから聞こえて来る。全部で6人いて、挟み撃ちだ。」
レン「どれくらいの強さか分かりませんか?」
GM「セージチェック。一回でいいよ。一番高いのは?」
フェン「俺の17だな。」
GM「アンディエルは『8LvファイターTH・7Lvファラリス』、ゼフィエルは『8Lvシャーマン・7Lvファイター・6Lvファラリス』、『邪天使隊』は『6Lvシャーマン・6Lvファイター・3Lvファラリス』。ちなみに、ゼフィエルと『邪天使隊』は肌が黒い。」
ファラック「ダーク・エルフか?」
GM「チェックしてくれ。11以上だ。」
ヒロ「全員出てる。」
GM「ゼフィエルはハーフ。『邪天使隊』は純正だ。」
チェルシィ「強力なミサイルランチャーが5機も・・・・・・これは横暴です!!」

『ミサイルランチャー=バルキリージャベリン』。分かっていると思うが念の為。

アンディ「それだけお前達が大きく評価されているんだ。誇りに思って良いぞ。」
レン「いい迷惑ですよ、そんなの。」
アンディ「・・・・・・ヴァリス。裏切り者がどうなるか、分かっているよな?」
ヴァリス「自由を餌に団員を束縛して・・・・・・裏切られたのはこっちの方よ!!」
アンディ「フン。減らず口を。・・・・・・まぁ、良い。」
GM「アンディエルとゼフィエルは何かコマンド・ワードを唱えている。すると、アンディエルの右手から『ズブズブ』と真っ黒なブロードソードが出てきて・・・・・・」
フェン「ええい!!またかぁ!?」
GM「当然。それと、ゼフィエルの体が『ヌメヌメ』と変化して、黒い鎧になる。どっちも赤い宝石がはまっているよ。」
ファラック「赤い宝石は言われるまでもない。・・・・・・畜生、カースド・アイテムめ。」
アンディ「さぁ、貴様等に屈辱を味あわせてやる!!」

こうして、ボス戦が開始しました。しかし、GMの目算では、ダークエルフ軍団がかなりの活躍をしてくれる予定だったんですが・・・

ファラック「俺の番だな。じゃあ、『邪天使隊』に向かって・・・・・・」
GM「どいつに?」
ファラック「全員に。・・・・・・俺は夢!俺は希望ぅ!!俺はこの手で掴む!爆風!!『風の暴挙』!!!(コロコロ)・・・20。」
GM「うげっ!(コロコロ×4)全員抵抗には成功。」
ファラック「(コロコロ)・・・14・14・13・14。6点引いても結構来るだろ?」
GM「確かに。でもまだ・・・・・・」
レン「(容赦なく)この配置だと『吹雪』で全部入りますね。(コロコロ)・・・17です。」
GM「・・・・・・(コロコロ×4)・・・成功。ダメージをどうぞ。」
レン「(コロコロ×4)・・・全員に15ですね。エルフの最大生命点は13ですから・・・」
GM「・・・・・・全部倒れた(涙)。」

ちなみに、アンディエルの攻撃はすでにかわされています。ゼフィエルも『炎の嵐』を使いますが、ヒロの『治癒』で全快。ヴァリスはコマンド・ワードを唱え、攻撃準備を整えます。そして、次のターン。

アンディ「おのれ、生意気な!!こうなったら・・・必殺!『スター・スラッシュ』!!」

この『スター・スラッシュ』は、フェンの生命点をMaxからゼロに叩き落とした技なのですが・・・

フェン「(コロコロ)・・・クリティカルと言って回避。その技はもう見切った!!(笑)」
GM「なにぃぃ!!」

そして、フェンの攻撃、ファラックの『戦乙女の突撃』、レンの『酸性雲』で、ゼフィエルはあっさり倒されます。生死判定には成功した様ですが・・・・・・一体、どの辺がボスなのやら(涙)。更に・・・

ヒロ「いくぞ、ヴァリス!」
ヴァリス「了解!」
ヒロ「我が、地を駆け抜ける疾風の如き一撃と!」
ヴァリス「我が、天空より放たれる怒鎚(いかづち)の如き一撃を!」
ヒロ&ヴァリス「今、一つに交えて!『グランド・クロス』!!(コロコロ×2)・・・20。」
GM「(コロコロ)・・・ダメージをどうぞ(涙)。」
ヒロ「(コロコロ)・・・ギリギリ回って(コロコロ)・・・今度は小さいな。36点だ。」
GM「(コロコロ)・・・生命点ゼロ。(コロコロ)・・・まだ生きてる。」

僅か2ターンで倒されるボス。・・・・・・悲しい(涙)。こうなったら・・・・・・・・・

フェン「さあ、ビジュアルシーンだ(笑)。」
アンディ「・・・何故だ!?・・・貴様等如きに・・・一度ならず二度までも・・・・・・」
ファラック「カースド・アイテムに頼るような奴なんて、所詮この程度さ。」
アンディ「俺は・・・・・・一人では死なん!・・・・・・来い!アスピラード!!」
GM「そう言うと彼の魔剣は心臓を貫いて、そのまま一体化し始める。」
フェン「ゲゲッ!?」
アンディ「さあ、この命をお前にくれてやる。・・・その代わり・・・・・・力を・・・・・・俺に、力をぉぉぉ!!!!」
GM「そう言うと、アンディエルの背中から2本の腕が生えてくる。その両方に赤い宝石のはまった剣を持っているね。それから足も6本に増えて、身長3メートルくらいに巨大化して、鎧が『ゴトッ』っと地面に落ちる。」
ヒロ「なんと禍々しい。これが呪いの力か?」
アンディ「・・・・・・足りない。・・・・・・こんなものでは・・・こんなものでは足りない!・・・・・・お前の・・・お前のその力を・・・寄こせぇ!!ゼフィエル!!!」
GM「そう言うと頭だけが『ベリッ』ともげて飛んでいく。そして、ゼフィエルの鎧の胸にある赤い宝石を食いちぎった。」
チェルシィ「吸収ですか。・・・・・・それにしても、嫌な光景ですねぇ。」
GM「そして、体の方に鎧が出来る。胸には赤い宝石もあるね。最後に背中から腕の外側になるように黒い翼が生えて、変化終了。」
アンディ「さあ、かかってこい。寸刻みにしてやる!!」

インパクトはバッチリ(だと思う)。あとはその強さなんですが・・・・・・

チェルシィ「カンタマ6倍掛けです。(コロコロ)・・・成功。」
フェン「これって、浮かんでる頭も敵?」
GM「うん。ちなみに、体の方は軽金属鎧着てるよ。」
フェン「じゃあ、頭に攻撃。(コロコロ)・・・18。」
GM「当たってる。ダメージをどうぞ。」
フェン「(コロコロ)・・・19。」
GM「結構来た。次、頭とファラックが同時行動。」
ファラック「同時ってのが痛いんだが・・・長い目で見て、『天使の翼×6』。魔晶石1個使って、自分のも4点使う。そうだ、ヒロ。」
ヒロ「なんだ?」
ファラック「回復魔法を準備しといて。」
ヒロ「了解。」
ファラック「(コロコロ)・・・成功。これでダメージ減少+3だ。」
GM「だが、この攻撃はその恩恵は無しだ。喰らえ!『炎の嵐』!!目標値18。」
ヒロ「全員抵抗しています。」
GM「カンタマがあるからな。じゃあ、ダメージが(コロコロ×6)・・・16・19・14・14・14・19。」
レン「これって、口から吐いてるんですか?」
GM「多分。その方がインパクトある。」
ヒロ「それって、自分も喰らうんじゃないですか?炎絶対防御とかならともかく。そもそも、どこに『火炎魔神』が?」
GM「・・・・・・まぁ、それはボス戦という事で勘弁してくれ。」
レン「まあ、良いでしょう。『光の楯×6』。(コロコロ)・・・これで、合計4点減点です。」
ヒロ「『治癒×6』いきます。(コロコロ)・・・成功の(コロコロ)・・・全員全快。」
GM「クソッ。魔力で10回復するからなぁ。」
ヴァリス「頭を攻撃します。(コロコロ)・・・19。」
GM「命中だな。ダメージは?」
ヴァリス「(コロコロ)・・・あっ、クリット。。」
GM「何ぃ!?」
ヴァリス「(コロコロ)・・・今度は3か。・・・23点。」
GM「・・・・・・ぽえんぷしゅ〜。僅か2撃で(涙)。」
ヒロ「やっぱり、打撃力27でクリティカル値−1は強いな。」
GM「いいもん。体はまだ動くから。」
フェン「何っ!?やるな、カースドアイテム。」
GM「それが持ち味だからね(謎)。(コロコロ)・・・ヒロ、君に18が2回と17が2回だ。」
ヒロ「(コロコロ×4)・・・全部喰いました。」
GM「あら、そう?・・・ちょっと待ってね。期待値計算するから。・・・・・・18・18・17・17。その内2回は精神にも11。」
ヒロ「精神ダメージはゼロだな。」
GM「ほえっ?なんで?」
レン「『天使の翼』と『光の楯』で+4です。もともと7点止めるでしょう?」
GM「・・・・・・じゃあ、全然怖く無いじゃないか(涙)。」
ファラック「何の為に俺が攻撃しなかったかっていえば、これなんだよな。」
ヒロ「(コロコロ×4)・・・8・8・8・7。ダメージも鎧で全部止めちゃった(笑)。」
GM「なにぃぃぃ!!!」
チェルシィ「じゃあ、わたしはボスの前で防御専念。さあ、かかって来なさい。」
フェン「そうだ。どうせだから、3人連携で倒そう。」
GM「連携が出来る理由は?『強いから』じゃ駄目だぞ。」
フェン「・・・・・・う〜ん。」
ヒロ「『スター・スラッシュ』で倒そう。せめてもの情けだ。自分の技で倒れるがいい!」
GM「・・・・・・いいよ、もう勝てそうに無いし。そういう理由ならO.K.だ。3人以上だから、準備ターンが必要だぞ。囮・・・は居るか。チェルシィが。じゃあ、準備してくれ。」
ヒロ&フェン&ヴァリス「了解。」
ファラック「それじゃあ、俺は後ろでのほほ〜んと回避専念でもしていよう。」
レン「私はサポートをします。達成値を4点上げて・・・『刃の網』!(コロコロ)・・・24。」
GM「2D6で13以上・・・・・・出ねぇって(笑)。かかったよ。−4のペナルティーだ。それじゃあ、チェルシィに14・14・13・13で攻撃。」
チェルシィ「回避力は『7+4+1+2=14』・・・1ゾロ以外O.K.です(笑)。(コロコロ×4)・・・成功♪」
ヒロ「じゃあ、準備完了。次のターンの最後に連携必殺。」
チェルシィ「さっきと同じにします。(コロコロ×4)・・・回避も万全です(笑)。」
GM「あぁ、俺が何も言う前にぃ(涙)。」
ヒロ「よし、遂にきたぞ。『スター・スラッシュ』だ。」
フェン「『天使の翼』は飛べる?飛べるな。じゃあ、俺とヒロで両側からX字に『カキーン』ていこう。」
ヒロ「その交点にヴァリスが上から降って来るんだな?」
フェン「そういう事。あっ、レンさん。『氷結武器』かけて。」
GM「こいつは冷気に強いぞ。」
フェン「そうなの?じゃあ、『電撃武器』でお願い。」
レン「(コロコロ)・・・かかりました。」
ヒロ「いくぞ!!・・・・・・セリフ何て言おう(笑)。」

しばらくセリフに悩みます(笑)。そして・・・

フェン「閃光を放つ所に我等あり・・・」
GM「・・・何かやばいな、それ。」
ファラック「良いじゃないか。少し変えてあるし。」
ヴァリス「全てのまぐわう交点に汝あり・・・」
ヒロ「受けよ、大宇宙の神秘を・・・」
ヒロ&フェン&ヴァリス「これで最後だ!!『スタァァァ・クラァァッッシュ』!!!」
GM「命中は?」
チェルシィ「ここでファンブッたらどうするんですか?」
ファラック「それは、セリフからやり直しだろ?(笑)」
ヒロ「うん、ファンブルは出てない。命中21。」
GM「−4でかわせる訳ない。(コロコロ)・・・ダメージをどうぞ。」
ヒロ「(コロコロ)・・・10だな。惜しい。」
フェン「10で回るだろ?ヴァリスってシーフなんだから。」
ヒロ「おおっ、そうか。それじゃあ(コロコロ)・・・62のダメージ。」
GM「ゲフッ!!沈んだ・・・・・・連携必殺はクリティカルしたら終わりだな。」

ラスボスで使おうと思っていた秘策まで使って、合計5ターン。・・・・・・ボスが弱いんじゃ無いとは思いたいが(出目が良すぎるんだ)。

* 今回の報酬。経験値と・・・


GM「アンディエルを倒してからは、平穏に山を下りれるよ。」
ファラック「今回は魔晶石を使い潰しただけだったな。」
レン「仕方無いですよ。仕事じゃ無かったんですから。」
ヒロ「お金はまだまだあるし、別に良いだろ?」
GM「それなんだがな・・・」
チェルシィ「なにかあるですか?」
ヴァリス「私一人だったらどうなっていたか・・・・・・ありがとう。おかげで助かったよ。」
ヒロ「ファラリス信者から礼を言われるファリス神官。・・・・・・素晴らしいねぇ。」
フェン「お前だけに言ってる訳じゃ無いだろ?」
ヒロ「まぁな。・・・・・・それに、助けられたのはお互い様だよ。」
ヴァリス「・・・・・・これから先も、奴等がいる限り又一緒に戦うかもしれないね。」
ヒロ「・・・・・・そうだね。」
ヴァリス「だから、出来ればまだ君達は生きていて欲しい。」
ファラック「俺達だってまだ死ぬ気はないぞ。まだまだ若いんだ。」
ヴァリス「・・・・・・この先の街の宿屋に、ファラリス神教師団の所から持ってきたアイテムがあるから、良かったら使って。私にも生活があるから『全部』とは言えないけど。」
レン「嬉しい申し出ですけど・・・・・・何でまた?」
ヴァリス「君達に生きていて欲しいから。これじゃ理由にならない?」
チェルシィ「確かに充実した武装は生き延びやすくしてくれますねぇ。」
ヴァリス「これを宿屋の主人に見せれば良いから。」
フェン「ヴァリスはこれからどうするんだ?」
ヴァリス「私は、自由を探すの。今までも、そしてこれからも、それは変わらないわ。」
ヒロ「そうか。じゃあ、生きてまた会おう。」
ヴァリス「ええ。それじゃあ。」
GM「そういって、君達が行くべき宿屋のある街とは反対方向に彼女は旅立ちました。」
ファラック「う〜ん、彼女が自由を感じれるときは来ないかもしれないなぁ。」
ヒロ「そうかもな。」
レン「ところでGM。」
GM「なんだ?」
レン「アイテムってどんなやつですか?」
GM「・・・・・・・・・次回までに考えておく。まぁ、カスを掴ませたりはしないよ。経験点と一緒に次回、ということで。」
チェルシィ「楽しみにしてます。」
GM「それじゃあ、今日はこの辺で。お疲れ〜。」
全員で「お疲れ〜。」

* 後書き


前回のリプレイをプレイヤーに見せた時に言われました。

「これ、第4回目だよ。」

・・・・・・という事は、今回で5回目という事になります。じゃあ、数えてみましょう。数え易いように、それなりのタイトルを付けて見ました。

第1話『悪徳商人を追え!』
第2話『ファリス・ファラリス共同戦線』
第3話『奪われたドラゴン・エッグ』
第4話『遙かなる異国への扉』
第5話『第二次・共同戦線』

・・・・・・あれっ、ホントだ(笑)。・・・・・・覚えて無い事もありますね。
ちなみに、今回の経験点は20000点です。第2部では、プリースト・ファイターが1Lv上昇するように経験点与えていきます。だからレンさんの経験値が余る、余る。魔術師極めるまでシーフ1Lvだったからな、彼は。セージは勝手に上がるシステムだったし。
それにしても、今回のはギャグがなかった。NPCが途中までいなくて、『修正が効きにくい』という事を考慮してくれたんだと思うけど、そしたらNPC出てきてもギャグれなくなったみたいで・・・。これって、俺のせいなのかなぁ?


町外れの幽霊屋敷に戻る。
冒険者の酒場に戻る。
グループSNEの世界に戻る。
夢織時代への扉に戻る。