町外れの幽霊屋敷

いみていと氏オリジナルリプレイ



 ここはオランの街。夢と希望を胸に多くの人が集い、そして多くの人が夢に破れる冒険者の街である。
 しかしこの物語は、運と実力でもって、幸いにして夢に破れなかった者達の物語である。
 彼等は、ある魔法使いから『盗まれたドラゴンの卵を取り返す』という依頼をうけ、それを見事にはたした。ドラゴンの卵を盗んだ盗賊団のお宝の
一部をオラン国から謝礼としてもらい、魔法使いから破格の報酬を受け取り、彼等は「ウハウハ」気分で『振りかぶる鎚亭』にたむろっていた。

GM「というのが前回のストーリーです。」
ヒロ「あれっ?マスター。僕とファラリス神官の共同戦線は?」
GM「あれは、もう一回分前だね。」
ヒロ「そうだっけ?」
ファラック「盗賊団の首領とあれだけの戦闘をしておいて忘れるとは・・・」
フェン「凄かったものな。あのファンブル争いは・・・」
チェルシィ「せっかくファイター上げたのにねぇ・・・」
ヒロ「悪かったな!」
チェルシィ「(バンザイしながら)わーい!怒ったぁ!!」

* やる気なし?

GM「おさらいはこれくらいにしておいて、これから本日のシナリオに入りたいと思います。君達は今『放たれた矢尻亭』にたむろっています。」
ファラック「前回からどれくらいたってる?」
GM「そうだな。二、三週間はたってると思うよ。武器作ってもらってたし。」
ヒロ「シャムシールで?」
フェン「俺のほうじゃないか?最高品質だし。」
ファラック「三週間だったな?ひとまず、金を800ガメルほど減らして・・・」
チェルシィ「わたしは他人の財布から出しておきます(笑)。」
ヒロ「ほう、僕の目の前でそんなことを言うとは良い度胸だ。」
チェルシィ「もちろん、冗談ですよ。」
GM「君達、仕事をする気は無いかい?」
ファラック「必要性はなさそうだな。万単位で金持ってるから。」
ヒロ「困っている人はいそうか?いたらそれを助けに行くぞ。『ファリス』の使徒として。」
チェルシィ(SFCの箱を取って)「『ミルリーフ』を倒しに行くとか?」
ファラック(リプレイ八巻を取って)「ブラードの近くで『ワイト』を屠ってくるとか?」
ヒロ「君達は『分不相応』という言葉を知らんのかぁぁ!?」
フェン「不相応って事は無いと思うが?」
GM「えっと・・・仕事は探さないんだね?」
全員で「Yes!!」
GM「(ヒロまで・・・)じゃあ、そうやって世間話をしているとだな、見覚えのある人が入って来て、君達の所にやってくる。レン=ファーキンスさん
だ。」
レン「やあ、皆さんお揃いで。」
ヒロ「おや?レンさん、また師匠の使いパシリかい?」
レン「『臑齧り』ですからね、仕方ありませんよ。・・・ところで皆さん、お暇ですか?」
フェン「(偉そうに)残念ながら6Lvの冒険者は暇ではない。」
ファラック「見ての通り暇だよ(笑)。」
チェルシィ「暇で暇で死にそうですぅ(笑)。」
フェン「・・・協調性の無い奴等だ。」
ヒロ「お前だろ?」
レン「仕事を1つ持ってきましたよ。害虫駆除ですが・・・」
フェン「害虫駆除ぉ?他あたってくれよ。」
ヒロ「何を言う。困っている人を助ける仕事だぞ。僕は喜んで引き受けよう。」
ファラック「俺等みたいなのに持ってくるほどの話かい?『ジャイアント・キャタピラー』とかだったら嫌だぜ。面倒くさい。」
レン「オランの街の周りに、たくさんの農村があるのは知っていますね?」
フェン「まぁ。じゃないと(農村がないと)食ってけないしな。」
レン「その農村の1つに、学院が運営する寺子屋があるんです。私の妹弟子も交代で教えに行っているんですが、そこで『信じられないくらい大きなムカデに出くわした』という手紙が届いたんです。『農村が荒らされる』とね。」
チェルシィ「大ムカデくらいたおせないの?」
レン「彼女ならたおせるはずです。それに自分で何とか出来そうな時はこっちに知らせもしないでしょう。」
ファラック「何とか出来そうじゃない、って事か?」
レン「そういう事になります。そこで、もし食糧危機にあいたくなければ一緒に来ていただきたいのですが、どうでしょう?」
フェン「その妹弟子の強さはどれくらい?」
レン「『火炎弾』が出せます。」
ヒロ「4Lvソーサラーが何とか出来ないほどのムカデ?深刻だな。よし、みんな行くぞ!」
チェルシィ「報酬の事も聞かずにですか?余裕ですね(笑)。」
フェン「俺が聞こう。レンさん、いくらぐらい出そう?」
レン「1000ガメルくらいなら出せると思いますよ。事態の深刻さにもよりますけど。」
フェン「深刻なら報酬上がる?」
レン「そうだと思います。5000くらいが限度ですが・・・」
フェン「よっしゃ!!」
ファラック「実際、金はなくても良いと思うが・・・いっぱいあるんだし。」
フェン「気分の問題だ。無報酬だとやる気をなくすだろ?」
ヒロ「・・・もう文句はないな?じゃあ、早速出発しよう。レンさん、道案内を頼む。」
GM「案内するほどでもない。それでも2日ほどかかるから保存食を減らしてくれ。」
全員で「オッケー!」

* 翼を持った・・・

 2日の道のり、しかも、オランのすぐ近くということもあって、何事もなく村にたどり着いた一行。
 ・
 ・
 ・
 といってくれると僕としても楽だったのですが、そうもいかないようで。
 オランから1日分ほど進んだ(つまり、ちょうど真ん中)あたりでのこと。

フェン「しっかし、この手の害虫駆除ってのは、オランの警備隊がやるもんだと思っていたけどな、俺。違うの?」
ファラック「オランも色々あって大変みたいだしな。害虫駆除のためにさく人員はいないんだろ?」
ヒロ「そんな時のために僕たちのような冒険者がいるんだしね。」
フェン「・・・まぁな。」
GM「君達がそうやって話をしながら村へ向かっていると、必然的に夜になる訳だけど、まだ進むかい。」
ヒロ「僕としては、いち早く村に着くべきだと思うけど、どうかな?」
フェン「寝ないでいるとペナルティーがあったと思うんだが?」
GM「うん、あるよ。眠気に耐えれなかったり、達成値が下がったり。実際のルールではどうか忘れたけど、俺がマスターしてる時はペナルティーがつく。」
チェルシィ「戦闘中に眠気に襲われたら?」
ファラック「首をバッサリ?」
GM「そうなるだろうね。それに、君達馬車移動だろ?馬も休ませないといけないよ。」
ヒロ「・・・寝ようか(笑)。」
フェン「さっきと意見が違うじゃねぇか!」
ファラック「そのまま進みたいならどうぞ。」
フェン「・・・」
チェルシィ「骨は拾ってやるですよ、フェン。」
フェン「・・・寝るか(笑)。」
GM「寝るんだね?じゃあ見張りを決めて。レンさんも入れていいよ。」
ヒロ「見張りってやっぱりレンジャー(技能)がいる?」
GM「忍び寄るのならともかく、見張りはシーフでも良いと思う。」
フェン「俺としては、忍び寄るのもシーフで良いと思うが?」
GM「・・・どうだったかな?『街道の近く』っていうのが人工物になるか、それとも自然と見なされるかなんだが・・・」
ヒロ「ともかく、僕とフェンは役立たずなんですね?」
GM「まあ、少なくとも襲われるまではね。」
ファラック「レンさんってシーフも持ってたよね?」
レン「・・・無くはないですけど、あまり期待しないで欲しいですね。」
フェン「このメンバーで気配を察知できるのは・・・ファラックと・・・」
チェルシィ「ハーイ!!!」
フェン「・・・この2人だな。」
ヒロ「となると、1人四時間、二時間おきに交代の2人組、っていうのが理想だと思うけど。どう?」
ファラック「それでいいんじゃないの?」
フェン「何人かはたくさん寝っぱなしなんだな。誰にする?」
ヒロ「そこはやっぱり、まずレンさんでしょう?」
フェン「だな。」
チェルシィ「ですね。」
ファラック「異議なし。」
ヒロ「そんな訳で、レンさん。最初と最後の見張りをよろしく。」
レン「了解しました。」
フェン「それで、他はどうする?」
ヒロ「僕としては、『兎も眠る丑満つ時』は危険だと思うから、その時間帯は耳のいい2人にやってもらいたいんだけど。」
チェルシィ「・・・『兎』ですか?」
ファラック「『草木』じゃねぇか?『兎』はもっと早くに寝るだろ?」
ヒロ「・・・(たまにボケると鬼の首でもとったように。)」
フェン「それはともかく、・・・なかなか良い案だな。」
チェルシィ「丑満つ時は魔物も寝てるんじゃないですか?」
ヒロ「一番の魔物は人間だ。」
チェルシィ「『人間だ』って断言されても・・・」
フェン「何か不満でもあるのか?」
チェルシィ「寝るのが中途半端になるんですよ!そんなの不公平です!」
ファラック「中途半端に寝た奴って、何かペナルティーでもあるの?」
GM「ないよ。少なくとも冒険者にそんな奴はいないと思う。」
ファラック「なら、ヒロの案で良いんじゃない?」
チェルシィ「ファラック!味方してくれないんですか!?」
ファラック「俺は別に文句ないし。さっさと話を進めたい。」
チェルシィ「うぅ〜〜〜〜〜〜!」
フェン「チェルシィ、あきらめろ。」
チェルシィ「うぅぅ〜〜〜〜〜〜!!」
ヒロ「何が言いたいの?唸ってたって分からないぞ。」
チェルシィ「うぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!」

 ・
 ・
 ・
 周りのみんな(GMも)がチェルシィをなだめ、結局チェルシィが折れました。
 そのローテーションは、

  1・レン&フェン → 2・フェン&チェルシィ → 3・チェルシィ&ファラック →
  4・ファラック&ヒロ → 5・ヒロ&レン

 という風になりました。夜御飯を食べてからしばらくして、最初の見張り以外は寝袋にくるって、寝る準備をしています。

ファラック「それじゃあ、おやすみ。任したよ。」
フェン「おう、任せておけ。」
GM「では、最初の見張りの人・・・フェン君。」
フェン「何かな?」
GM「気配感知して下さい。(コロコロ)・・・ちなみにレンさんの達成値は(コロコロ)10だね。」
フェン「任せろ・・・平目で(笑)。いくぞ、うりゃぁ〜〜!(コロコロ)・・・3(泣)。」
チェルシィ「・・・ちっとも任せられないです(苦笑)。」
レン「・・・どうやら何もいないようですね。」

 と、いうようなことが続きました。そして、五番目のペアになり夜も明けてきた時のこと・・・

GM「それではヒロ君。危険感知してください。(コロコロ・・・事件発生の出目だな)レンさんは(コロコロ)・・・11。特に何かに気づいた様子はないね。」
ヒロ「(コロコロ)・・・クリティカル。」
GM「えっ!マジッ!?」
ヒロ「マジです。」
GM「どれどれ・・・あっ、マジだ。それじゃあね、えっと・・・(不意打ち出来ないんじゃ面白くないしなぁ)。」
ヒロ「どうしたんですか?」
GM「・・・街道はずれの森の方から『キャー』という女性の悲鳴が。」(と言いつつ『ルールブック』をパラパラ)
フェン「なんて『ベタ』な(苦笑)。」
ヒロ「むっ?悲鳴が!?・・・何してるんですか、マスター?」
GM「いや、気にしないでくれ。・・・で、どうする?」
ヒロ「駆けつけます。何メートルくらいあります?」
GM「(コロコロ)100メートルくらい。」
ヒロ「よし、全力移動だ!」
ファラック「レンさん、どうしてます?」
GM「『どうしたんですか?』とか言いつつ追いかけて・・・いや、追い越してるな(笑)。」
ファラック「レンさん、速いね(笑)。」
GM「でもレンさんさぁ、この5人の中で2番目に遅いんだよな、恐ろしいことに(汗)。」
ヒロ「とりあえず、あと40メートルまで来ましたけど、何か分かりませんか?」
GM「えっと・・・向こうの方に4人の人間と1体の翼を持つモンスターがいます。」
フェン「ムカデから逃げてきた村人と、それに襲いかかる『グリフォン』ってトコか?」
ヒロ「モンスターに対してセージチェックします。(コロコロ)・・・14。」
GM「・・・ハーピィです。それも『ディーラ』の方。Lv3の幻獣。」
ファラック「違うみたいだぞ(笑)。」
フェン「おやっ?(笑)」
ヒロ「『ディーラ』?あれって海の近くにいるんだよな?・・・村人はどんな様子ですか?」
GM「冒険者用の鎧を着てハーピィを追いかけ回してるよ。村人にはちょっと見えないね。」
ファラック「・・・えらい違うみたいだぞ(笑)。」
フェン「おやおやっ?(笑)」
ヒロ「その冒険者のクラス、何か分かりますか?」
GM「えっと、『(冒険者)+(知力)』をしてください。」
ヒロ「(コロコロ)・・・15です。」
GM「(コロコロ)ふむ・・・ファイター風の男が2人、シーフ風が1人、レンジャー風のが1人。多分全員モンスターハンターだね。5Lvくらいだよ」
フェン「もんすた〜はんた〜?何それ?」
GM「モンスターハンターっていうのは、モンスターを狩っている奴等の総称でね。倒して生計を立てているタイプと、売って生計を立てているタイプがいるよ。」
フェン「また変なの作りやがった。」
ファラック「モンスターって売れるの?」
GM「『実験用に欲しい』ていう魔術師とか、コレクターとかに売れる。ちなみに目の前の奴等は後者みたいだね。ハーピィに番号札つけてるし。もう一つ言っておくと、売る方は犯罪だよ。」
フェン「奴隷売買でもないのに?」
ファラック「それとも、捕まえるのが駄目なのかな?」
GM「厳重に保護されてるのもいるし、単に街に連れてくるのが危険だっていうのもある。・・・保護されてる場合は倒しても犯罪になるかな?」
ヒロ「とりあえず、人間の方が加害者なんだな?じゃあハーピィを助けよう。」
GM「戦闘だね。いいの?」
ヒロ「あのような平和共存の秩序を乱す輩を黙って見過ごしておいて、何が『ファリス』の使徒か!・・・まぁ、4vs4だし、大丈夫だろ(笑)。」
GM「どっちが本音だ?(笑)」
フェン「えっ、4vs4?・・・2vs4だろ?」
ファラック「・・・俺達まだ寝てるぜ?」
ヒロ「嘘っ?だって今僕と喋ってただろ!?」
フェン&ファラック「プレイヤーとしてな。」
ヒロ「・・・・・・がびぃーん!そういや、起こしてなかった気がする!」
チェルシィ「駄目ですねぇ。寝てる人と喋っちゃぁ(笑)。」
ヒロ「だったら、お前もしゃべるな。」
チェルシィ「ハーイ。」
フェン「しかしよく考えたら、今俺達のキャンプって見張りいないのに全員寝てるんだな(汗)。」
ファラック「(状況を整理してみて)・・・恐ろしい。(汗)」
GM「・・・まぁ、そっちには何も出ないから安心してくれ。たなみに状況を言っておくと、ハーピィも逃げようとしてるけど、シーフに足捕まれてるし、自力じゃ無理ッポイって構図だね。(ぼそっと)男四人だしハーピィ貞操の危機かもな。」
フェン「えぇ〜〜!このまま濡れ場!?(笑)」
ファラック「何でやねん(笑)。」
ヒロ「描写が遅いよマスター!先に言え!!」
GM「言う前に行動決めてて、よく言う。・・・で、どうする?」
ヒロ「させるかぁ〜〜!いくぞ!レンさん!」
GM「不意打ち判定してくれ。そっちに注意が向いてないし、+4ぐらいで。(コロコロ×5)・・・レンには期待するな。」
ヒロ「(コロコロ)・・・14。」
GM「・・・・・・そっちの不意打ちから。」

 戦闘開始。
 1ターン目。レンが拡大した『光の矢』を飛ばしてシーフにダメージを与えます。続くヒロも『気弾』を飛ばしますが、これがクリティカルして、シー
フ絶命。

ヒロ「悪は滅びる!!」
フェン「まだ一人目だろ?(苦笑)」

 続く2ターン目。レンとヒロは行動順を遅らせ、ハーピィが飛び上がるのを待ちます。敵のファイターは間合いを詰めて行動終了。
 ハーピィは飛び上がって逃げようとします。しかし、その後ろから、レンジャーが矢を発射し、命中。これがクリティカル寸前のダメージ。
ハーピィは気絶してしまいました。レンは取りあえず目の前のファイター2人に『火炎弾』を放ちます。ヒロは、距離を拡大してハーピィに『治癒』。
 3ターン目。レンはもう一度『火炎弾』を放ち、ファイター2人を気絶させます。続いてヒロが『全力移動』と『全力攻撃(必−1)』を同時に行い、レンジャーを攻撃。
狙い通り、これがクリティカル。勝敗が決しました。

ヒロ「弱いぞこいつら。ホントに5Lvか?」
GM「雑魚だから弱くて当然。しかし、3ターンで終わるとは思わなかったな。ハーピィ助けなきゃいけない分、もう少し切羽詰まった戦いになると思ったんだが・・・」
フェン「そうしたきゃ、もう少しレンさん手加減すればいいのに。」
GM「それは俺のポリシーに反する。」
ファラック「今更レンさんに手加減なんかされちゃ、パーティーが成り立たないよ。やっと入ったソーサラーなんだから。」
GM「NPCに頼るんじゃない。」
ヒロ「それはともかく、マスター。今助けたハーピィ、どんな様子ですか?」
GM「う〜ん。君達が助けてくれた事ぐらいは分かるだろうしなぁ・・・」
チェルシィ「分かるんですか?」
GM「(知能は)人間並みだからね。分からんことはないと思う。・・・ヒロ、君はどんな風にハーピィに接する?」
ファラック「今にも襲いかからんと・・・」
ヒロ「『ガオォー!』・・・って、なんでや!!もちろんフレンドリィにいきますよ。不自然じゃ無い程度に。」
GM「じゃあ、友好的ということで、反応チェックを(コロコロ)・・・えっと、『満身の笑みを浮かべて君(ヒロに)抱きついてくる』くらいかな?なにやら『クェークェー』と言ってるよ。」
ヒロ「『クェークェー』って何?」
GM「『グァーグァー』かもしれない。・・・ヒロ、君『ハーピィ語』分かる?」
ヒロ「1Lvセージに何を求めてるんです?分かりませんよ。・・・ハーピィ語じゃないか、という見当は付くんですか?他に、レンさんが分かるとかない?」
GM「レンさんは、エルフ語とか地方語とかしか分からないらしい。ただ、ハーピィ知ってりゃ見当は付くと思うよ。」
ヒロ「じゃあ翻訳機を持ってこよう。レンさん、フェン連れてきてくれない?」
レン「分かりました。」
フェン「(尊大そうに)お前が来い。」
レン「・・・だそうです。」
ファラック「それをわざわざ伝えに行くのが凄いな(感心)。」
ヒロ「はいはい。・・・で、なんて言ってるか分かる?」
フェン「(やけに尊大そうに)残念ながら俺はハーピィ語なぞ知らん。」
ファラック「知らんのかい!!」
ヒロ「勿体ぶるんじゃない!!(スパーン)」
チェルシィ「(のっそりと起きあがる仕草をして)ハーピィ語ですかぁ?わたし知ってますよぉ。」
ヒロ「おっ、そうか?何って言ってるか分かる?」
チェルシィ「分かりますよね?」
ハーピィ「助けてくれてありがとう。あなたは命の恩人だね。借りが一つ出来ちゃったな。」
チェルシィ「だそうですよ。」
ハーピィ「わたしも連れていってくれないかな?恩返しみたいな事がしたいんだ。」
ヒロ「恩返し・・・恩返しねぇ。」
ファラック「織物でも織ってもらうか?(笑)」
フェン「『ギー、バッタン。ギー、バッタン』ってか?(笑)」
ヒロ「鶴じゃないんだから(笑)。」
ファラック「それにしても、ハーピィって義理堅いんだな。そんなモンスターも居るんだ?」
GM「居なくはないと思うよ。なんたって『友好的』なモンスターも居るくらいだし。」
ヒロ「何をやってもらえるのか知らないけど、断る理由もないし、付いて来てもらおうか?」
フェン「レンさんは何て言ってる?」
レン「良いと思いますよ。ヒロも言ったように、特に断る理由も無いですしね。」
ヒロ「じゃあ、付いて来てもらおう。・・・でも、ハーピィって裸だよな。ちょっとまずいんじゃない?」
ファラック「じゃあ、人間に見えるようにしよう。シャツ着せて、ズボン履かせて、バンダナ海賊巻きにして、最後にマントをつける。靴は履けるかな?無理かな?」
フェン「無理だろう。でも、まぁそんな所だな。じゃあチェルシィ、伝えてくれ。」
チェルシィ「分っかりました。伝えますです。」
GM「そう言うと、ハーピィは嬉しそうにしているね。ヒロの肩に乗っかってくるよ。」
ヒロ「別に構わないよ。僕の筋力をなめるな(筋力24)。」
フェン「じゃあ、一件落着って事で、先に進もう。村へ急ぐぜ。」
ファラック「そういや、そうだった。仕事の途中だったな。・・・断る理由、あったんじゃないか?」
ヒロ「細かい事は言わないでおこう。とりあえず、僕とレンさんは精神力が減ってるから、馬車の中で6時間ほど眠らせてもらうよ。」
チェルシィ「おやすみなさ〜い。」
フェン「・・・ハーピィってヒロと一緒に居たよな?・・・って事は、今度こそ濡れ場か?(笑)」
ファラック「それはもう良いって(笑)。」

* 木偶の坊登場

 村まであと1日です。それから先は賊に襲われたりもせず、一行は順調に村に近付いていきます。
 また、馬車で移動している時にハーピィが東方語と西方語を片言だけ話せることを聞きました(一般的に、という訳ではない)。
名前を『フィーア』と言う事や、訓練させられていたため、通常のディーラハ-ピィよりも戦闘が得意だという事も聞きました。そして・・・

GM「とりあえず、朝出発してから半日ちょっと進みました。夜も近づいてきたね。」
フェン「村には2日で着くんだよな?まだなのか?」
ファラック「聞いてみよう。レンさん、村はまだかい?」
レン「もうすぐですよ。・・・ほら、見えてきました。あれです。」
チェルシィ「着いたですか?いやぁ、馬車の旅も楽じゃないですねぇ。」
ヒロ「何贅沢言ってるんだ?なんなら1人だけ徒歩できても良かったんだぞ?」
チェルシィ「・・・遠慮しますです。」
フェン「ところで、・・・村、もう見えるんだよな?どんな感じ?」
ファラック「『シーン』と静まり返っていたりとか・・・」
GM「まぁ、特にうるさくはないね。クワもって移動してる人とかはいるよ。」
フェン「虫に食い荒らされた後ではないんだな?」
GM「パッと見はね。君達は止まって観察してる訳じゃないと思うから、そろそろ村に入るよ。」
ヒロ「やぁ、皆さんこんばんは。」
GM「そうやって君が挨拶するとだね、村人がちょっと慌てた感じで人を呼びに行って来る。しばらくすると村長らしき人が君達のもとにやってくる。さて、どうする?」
フェン「任せたぞ、リーダー。」
ヒロ「分かった。・・・おい、フェン。『こんばんは』くらいしか言うことがないぞ(笑)。」
村長「あなた方が、オランの街から来て下さった学院の方ですか?」
ヒロ「そうです。『大きなムカデが出る』と聞いてその駆除にやってきました。」
ファラック「正確には学院から来たんじゃないけどな。」
ヒロ「それで、巨大ムカデはどこに?」
村長「それは・・・」
??「私に付いて来てちょうだい。」
ヒロ「どうしたんです?声色変えたりして。」
チェルシィ「新キャラですね?」
GM「そうです。声のした方を見てみると、ソフトレザーを着た人がいる。ちなみに、魔法の発動体らしき指輪もはめてる。」
フェン「あんたがレンさんの妹弟子かい?」
??「そうよ。『ロズウェル』っていうの。」
ヒロ「それで、大ムカデは?」
ロズ「ちょっと、こっちに来てちょうだい。」
ファラック「とりあえず着いていこう。」
GM「そうやって着いていくと、体長が3〜5メートルありそうな多足歩行型生物の死骸が・・・」
ファラック「要するに、大ムカデなんだな?『ジャイアント・センティピード』の大きさってこれくらいだったっけ?」
GM「セージチェックしてみてくれ。一番高いのは?」
ヒロ「そんなに高くなくても分かるだろ?ひとまず14あるけど。」
GM「(ルールブックをめくって)・・・およそ30センチから1メートル。」
フェン「でかいな。」
チェルシィ「でも、死骸なんですよね?なんで助けが必要なんですか?」
ロズ「出てくる数が1匹や2匹じゃないの。それに、『いつ』『どこから』来るか分からないから・・・」
ヒロ「なるほど。危険だな。」
レン「このサイズだと魔術師が人工的に創りあげた可能性がありますね。」
フェン「ということは、俺達の仕事はその原因究明も含まれるんだな?」
ロズ「ええ。お願いできるかしら?」
ヒロ「その答えが『Yes』だから僕達が今ここにいるんだ。」
フェン「(ボソッと)俺は今からでもやめたい気がしてきた。」
ヒロ「おい、フェン。」
ファラック「とりあえず、決めて置かないといけない事がある。そろそろ夜になってると思うけど、今から捜査を始めるか、それとも明日にするか。」
ヒロ「明日にしよう。夜目がきくのはファラックだけだし。」
フェン「そうするか。・・・ところで、俺達が泊まれる場所ってあるのか?」
村長「それなら、私の家にきてください。」
チェルシィ「・・・・・・いたんですか?(笑)」

 という訳で、村長さんの家に泊まって明日から仕事をする事にしました。とは言っても、敵は黙っていてくれるかどうか分かりません。
 全員で眠った瞬間を襲いかかってくるかもしれないのです。

村長「何もない所ですが、今日はゆっくりして下さい。」
フェン「村長さんの家ってどんな感じかな?やっぱり、少し立派だったりする?」
GM「悪くはない。だが『エレガント』とは言い難いな・・・」
ヒロ「・・・なんで『トレーズ』なんですか?」
GM「いや、まぁ気にするな。・・・ところで君達。」
チェルシィ「なんですか?」
GM「君達は村長さんの家で、夕食をご馳走になったり、暖かい布団を提供して貰ったりしている訳だが、次の日に備えて寝る前に、何かしたいことはないかな?」
フェン「マスター、俺の武器研いでいて良いですか?」
ファラック「お前の武器を研ぐ?・・・・・・何か怖いモノがあるなぁ(苦笑)」
フェン「気にするな。『シャーコ、シャーコ。・・・ニヤリ』」
ヒロ「それは誤解を招くから止めとけって。(苦笑)」
GM「何もないのかな?」
チェルシィ「(嬉しそうに)じゃあ、わたしはショートボウを研いでますぅ。」
ファラック「研ぐ意味ねぇだろ、それ。」
チェルシィ「気分の問題です。」
GM「何もしないんだね?」
ヒロ「この状況下で何をしろって言うんですか?家の中でまで見張り立てたくないですよ。」
フェン「リーダーがこう言ってるんだから、俺達も寝れば良いんだな?よし、許可がおりた。じゃあ寝るぞ。『ボスッ・・・グー、グー』。」
チェルシィ「のび太君並みの早さですね。」
ファラック「・・・『そして、次の日の朝。』」
GM「コラコラ、勝手に進行するんじゃない。だいたいあんなにひつこく聞いて、すぐ次の日の訳無いだろ。」
ファラック「やはり、そうはいかんか。」
ヒロ「何があるんですか?」
GM「それでは皆さん。夜も深まってぐっすり眠ったところで『冒険者+知力』をしてください。」
ファラック「全員?」
GM「全員です。ちなみに目標値は(コロコロ)・・・15。」
ファラック「(コロコロ)・・・成功しました。」
フェン「(コロコロ)・・・楽勝。+3成功だ。」
ヒロ「(コロコロ)・・・・・・僕はいびきかいて寝てます。」
フェン&ファラック「オイ!リーダー!!」
ヒロ「仕方ないだろ。3分の1で失敗するんだから。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・てへ。」
GM「2人寝てるみたいだな。」
フェン「なんなんだ?こんな判定させて・・・」
GM「では、判定に成功した人。君達は村の外れの方から悲鳴が聞こえたような気がしたよ。」
フェン「悲鳴?村外れにも家はあるのか?」
GM「あります。一軒だけ。」
ファラック「ムカデに襲われたのかもしれないな。早く行った方がいい。」
フェン「そうだな。それじゃあ・・・あれ?マスター、レンさんは?」
GM「あっ、そうか。忘れてた。」
ファラック「こういう時って幸せそうに寝てそう(笑)。」
GM「(コロコロ)・・・起きてる。」
フェン「じゃあ、俺とレンさんは先に行こう。ファラックはそこの寝てる奴を起こして、準備してからきてくれ。」
ファラック「準備って?」
フェン「ロズの所に行ったり、出来れば鎧を着たりしてから。おれば武器だけ持って行くから。」
ファラック「分かった。・・・でも、鎧ってすぐ着れるの?」
GM「ルール的には戦闘中は着れないんだが・・・役割分担してるしな、第2陣はある程度着てって良いよ。金属鎧は無理ッポイが。」
ヒロ「じゃあ、僕だけ鎧なし?」
チェルシィ「ヒロは懐いてるハーピィを身に纏うという事でどうですか?(笑)」
ヒロ「オイ!!」
GM「実際、フィーアは君の肩に乗っかってくるだろうね。」
フェン「そんなことはどうでも良いんだ。早く行くぞ。」
GM「じゃあ君がドタドタと走っていくとだね・・・」
フェン「無事か!?『村人A』!!」
ファラック「『村人A』ってお前・・・」
GM「まぁ『村人A』なのは確かだけど、それで君が村外れまで行くと・・・」
フェン「村外れまで行くと・・・?」
GM「『村人A』の家らしき物の天井から何かが生えている。床下にも見えるね。」
フェン「出たな、特大ムカデめ。」
GM「一応、『ガルガンチュワ・センティピード』という名前があるんだが・・・。それが2匹いる。片方は『村人A』らしき人をくわえ込んでいて、もう片方はどうやら君達に気付いたようだ。襲いかかってくる気配がある。」
フェン「くそ!一歩遅かったか。こうなったら敵を討ってやるぞ『村人A』!!」
ファラック「・・・お前、その『村人A』って呼び方に愛着湧いてきただろ?」
フェン「実を言うと少しだけ・・・」
GM「とにかく今から戦闘開始だ。第2陣は・・・そうだな、2D+6ターン後ぐらいに来ることにしよう。(コロコロ)・・・15ターン後(笑)」
ファラック「・・・ぜってぇ終わってるって。」
GM「こちらの敏捷度は10だから、さっさと攻撃してくれ。」
フェン「俺のこの新武器の威力を味わうのがムカデとは・・・。まあいい、いくぞ。・・・13と言って攻撃。『村人A』をくわえてる方。」
GM「回避は高くないんだ・・・13。命中だな。」
フェン「・・・15発。しまったな。レンさんに武器強化系をかけて貰えばよかった。」
レン「じゃあ、かけましょう。『氷結武器!!』・・・成功。打撃力+20」
フェン「よっしゃ。」
GM「じゃあ、ムカデの攻撃。一匹は食事が終了。もう一匹は12といってフェンに攻撃。」
フェン「かわした。もう俺の番か、早いな。17と言って攻撃。」
GM「かわせない。さっきと同じ奴だろ?」
フェン「そう。・・・おや、クリット。36発。」
GM「ゲフッ!!・・・『シギャァァァァ!!!』と言って死亡。レンはどうする?」
フェン「『回避専念』で良いんじゃない?」
GM「じゃあ、そうしよう。ムカデの攻撃。フェンに・・・16。」
フェン「(コロコロ)・・・自慢じゃねぇが、逃げるのは得意なんでね。いくぞ、・・・15。」
GM「(コロコロ)・・・木偶の坊と化してきたな(苦笑)」
フェン「・・・惜しい、1足りん。21発。」
GM「いくぞ。・・・15。」
フェン「・・・しまった。」
GM「14発だ。毒は13ね。」
フェン「毒もあるの?・・・6ゾロ振っても4発来る・・・毒は大丈夫。18と言ってカウンター。」
GM「・・・無理です。」
フェン「・・・又、クリットだ。今回出目が良いな、34発。」
GM「沈んだ。・・・でかいだけだったか(嘆息)。じゃあ、第2陣到着。」
ファラック「・・・準備してきたぞ・・・おやっ?(笑)」
フェン「遅ぇよ。」
ヒロ「すまないな。全然気が付かなかった。・・・おっ、怪我してるな。治そうか?」
フェン「精神点の無駄だな(あと20点ある)。しかし、村人を守れなかったのは悔しい。」
ファラック「しかし、このサイズのムカデがどうやって床下から出てきたんだ?縁の下の隙間を縫って、って事はないだろ?」
フェン「そうだな。そんな事したら、まず家がひっくり返る。」
ヒロ「という事は、下からいきなり『ニョキニョキ』出てきた訳だ。」
チェルシィ「ムカデって地面の中を進みますか?」
GM「・・・知らない。」
チェルシィ「えっ?」
GM「ルールブックにそれらしき事は書いてない。俺も『地面掘ってたらムカデがっ!!』って経験はない。だから、基本的に地面の中を進まない事としてシナリオは作ってある。」
チェルシィ「そういう事ですか。」
ヒロ「地面掘った事あるんですか?(笑)」
GM「ガキの頃だが・・・」
フェン「ところで、周りの様子はどうなってる?」
GM「最初は逃げてた人たちも、君がムカデを倒したら戻ってきた。『くそぅ、これで8人目だ』とかいう声が聞こえてくる。」
ファラック「被害者いたの?最初に言われなかったからゼロかと思ってた。」
フェン「じゃあ、今まではどういう状況でムカデが出てきたのか聞いてみよう。」
ロズ「今までも突然出てきたの。空中とかにいきなり・・・」
ヒロ「空中とかにいきなり?『瞬間移動』か?」
ファラック「その線は濃いな。」
チェルシィ「他に何かないですか?セージチェックで分かりませんか?」
GM「良いところに気が付いたね。振ってみて下さい。目標値は(コロコロ)・・・ゴメン、17」
フェン「17!?ちょっとムズイな。レンさんも振ってね。(コロコロ)・・・あっ、出た(笑)。18です。」
GM「じゃあ、17以上あった人は、『旅の扉』の可能性もあるな、と思った。」
チェルシィ「『旅の扉』ですか。・・・確かにあれを『瞬間移動』するのは骨ですからね。」
ヒロ「『旅の扉』なら、大きいのもあるしな。」
ファラック「あれっ?『旅の扉』って相互通行だろ?だったらムカデの場所にも無いと駄目じゃないのか?一方通行のもあるの?」
GM「じゃあ、さっき成功したフェン君。(コロコロ)・・・15以上。」
フェン「(コロコロ)・・・15。危ねぇ。」
GM「『旅の扉』は基本的には相互通行だが、脱出用に一方通行のもあるし、その応用で近くに出現する一方通行二つという組み合わせもあった、・・・と君の知識が告げている。」
フェン「・・・らしい。」
ファラック「なら、それを見つけて殴り込みだな。村長さん、この近くにそれらしき物ない?」
村長「うぅむ、この辺りの事は大概知ってますが、そのようなものは・・・。知らない事と言えばその昔ファラリス神殿だった建物の中ぐらいしか・・・」
ヒロ「あっ、怪しすぎる。」
チェルシィ「ひとまず、そこに行ってみませんか?」
フェン「それしかないな。よし、早速行くぞ。」
ファラック「お前は鎧装備しろよ(笑)。」
フェン「あっ、そうだった。」
ロズ「わたしもいくわ。少しは役に立つと思うから。」
ヒロ「じゃあ、それなりに頼りにしていよう。・・・どうでも良いけど、フィーアってまだ僕の背中にくっついてるの?さっきから全然話してないけど。」
GM「いるんじゃない?(笑)」

* 遙かなる異国へ

 それから一行は、村長の息子以下数名の案内でファラリス神殿跡にやってきました。
 神殿に入る前に、ファラックが『精霊使役』を使ってシルフを捕まえて準備完了。村人を帰して神殿跡に突入です。

ヒロ「みんな、思い残すことはないか?」
チェルシィ「いきなり何言い出すですか!?」
ヒロ「いや、ここが終わったら第1部完だろ?」
GM「そうだけど、すぐ第二部に突入するぞ。同じキャラで。」
ヒロ「えっ、そうなの?」
GM「そうなの。」
フェン「という事は、この高い数値のキャラクターでこれからも続くんだな?」
GM「その方が手加減しなくて良いから楽だ。強いモンスター創れるし。」
ファラック「・・・・・・とりあえず、そういう話はボス倒してからにしないか?」
フェン「そうしよう。・・・チェルシィ、前に立て。」
チェルシィ「ハイです。・・・どんな様子ですか?」
GM「・・・ふむ。神殿自体はシンボルが違うくらいで、他の神殿とそう大差ない。ただ、まともに残っているのが礼拝堂位のものだ。」
チェルシィ「罠は無いですか?」
GM「『シーフ+知力』をしてくれ(コロコロ)。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・18です。」
GM「18か・・・『まず、礼拝堂の奧にある机にスイッチの様な仕掛けがあるね。それから、中央にも仕掛けがある。この二つは連動しているかもしれない。』と言う風に君は感じた。」
ヒロ「連動している?そうなれば、スイッチを押したら真ん中の奴が『ウィ〜ン』て上か下に・・・」
ファラック「甘いな、ヒロ。俺のカンでは、真ん中がセーフティロックで、それを解除した後スイッチを押すとこの部屋が『旅の扉』になるのだ。」
GM「(面白いな。・・・それでいくか。)」
フェン「カンの内容を断言するんじゃない!!」
ヒロ「いや、面白い考えだぞ。今のファラックのも。」
ファラック「よし。賛成意見が得られたところで、チェルシィ。」
チェルシィ「はいはい。セーフティロック解除です。(コロコロ)・・・18です。」
GM「(コロコロ)・・・真ん中の床がクルクルと回転しながら抜けて逆になってはまります。すると、その床だった物が白く光り始めます。」
フェン「・・・・・・マジ?」
チェルシィ「次に机のスイッチを押します。」
GM「すると、白い光が渦を巻いて消えます。跡には黒い六角形の『旅の扉』が・・・」
フェン「(真面目な顔になって)黒くて六角形?と言うと『中国にいるオヤジからの贈り物で、穴なのに暗くて向こうが覗けなくて、しばらくたったら白い光と共に・・・』(笑)」
ファラック「(裏声を出して)初めまして。私、この度貴方を不幸より守護するために参った『守護ゲッター』でございます(笑)。」
GM「そんなんと違うわ!!なんやねん『守護ゲッター』って!?」
ヒロ「(何の事か分からず、少し戸惑いながら)・・・とりあえず、『旅の扉』らしき物が出たな。」
チェルシィ「これを越えた向こうにラスボスが・・・少し緊張しますね。」
レン「どうします?補助魔法をかけますか?」
ヒロ「いや、いい。入ってすぐボス戦と分かっていればともかく、今使うと無駄になるかもしれない。幸い、こちらには今2人のソーサラーがいるから補助魔法もすぐかかる。」
ロズ「頼りにして貰っていると思っても良いですか?」
ヒロ「構わないよ。(まだ笑っている2人に)早く笑い止んでくれ。そろそろ行くよ。」
ファラック「・・・了解。」
フェン「・・・なあ、レンさん。報酬幾らぐらいになる?」
レン「さあ、どうでしょう。生きて帰れたらじっくり考えましょう。1000ガメルよりは多いですよ。
ヒロ「よし、フィーア。しっかり捕まっていろ。・・・行くぞ、みんな!!」
全員で「オォォーー!!」

 遂に『旅の扉』に入った一行。未知の世界へと旅立とうとしています。
 ここで、ファラリス神殿が関わってくると言うことは・・・

ヒロ「さあ、遂に未知の世界へ。」
GM「未知の世界は未知の世界なんだが・・・君達は今『旅の扉』の中にいます。言ってみれば『湾曲空間』の様なものだね。」
フェン「通常の空間とどう違うの?」
GM「描写的には大きく変わるけど、ルール的には一切変わらないから気にしなくて良い。」
チェルシィ「それじゃあ『旅の扉』の出口に向かって、レッツゴー!!」
??「・・・水を差すようで悪いがそう簡単にはいかないな。」
ファラック「・・・!!誰だ!?」
??「・・・初対面、と言う訳でも無いと思うがな。少なくとも、我が同胞は世話になった。」
フェン「・・・それって初対面じゃないのか?(笑)」
ヒロ「同胞?・・・『偽天使隊』か!?」
偽天使隊「ご名答。・・・さあ、同胞が世話になった礼だ。遠慮せずに受け取るがいい!!」
ファラック「戦闘開始か。さすがにいきなりボス戦にはならんか。」
GM「『偽天使隊』は全部で5人いるよ。それなりにばらけた位置だね。そのうち、小隊長らしき奴が1人いて魔剣を持っている。」
チェルシィ「わたしの行動は魔法使い2人の前に行って『防御専念』。」
ファラック「よし、2人のことは任した。」
フェン「俺はレンさんの援護待ち。」
ファラック「じゃあ、俺だな。今回の初戦闘。気合い入れていくぞ。まず、頭を潰す。」
小隊長「ふっ。できるかな?」
ファラック「やってやる、いくぞ!俺のこの手が光って唸るぅ!お前を倒せと輝き叫ぶぅぅ!!」
GM「待て!いきなりそれか!?」
ファラック「貫け!必っ殺!!『戦乙女の槍』!!!(コロコロ)・・・21。」
GM「そんなん抵抗できるか!(コロコロ)・・・失敗。」
ファラック「(コロコロ)・・・回って(コロコロ)・・・止まって、27発。」
小隊長「・・・まっ、まさかっ!?・・・なんという事だ(死亡)。」
ファラック「これで結構楽になるだろ。」
フェン「さ、レンさん。俺に援護を・・・」
レン「悪いですけど、援護はしません。・・・『酸性雲』(コロコロ)・・・19。」
GM「(コロコロ×4)・・・1人抵抗した。」
レン「(コロコロ×4)・・・14・18・19・13。」
ヒロ「とりあえず、一匹攻撃(コロコロ)・・・クリット。ダメージは22。」
偽天使隊A「くっ、強い・・・(死亡)。」
GM「1人は『治癒』を待機してるのがいてもおかしくないはずだから、ここは先ず『治癒』。(コロコロ)・・・成功。(コロコロ×3)・・・9・6・6。焼け石に水だな。とりあえず他2人は(コロコロ×2)フェンとヒロだ。フェンは(コロコロ)・・・17、ヒロは(コロコロ)・・・おお!?クリット!!」
フェン「(コロコロ)・・・回避成功。」
ヒロ「僕も回避成功。クリティカルだ。」
GM「嘘っ!?前回とはえらくダイス目がいいな。」
ヒロ「僕は肩に鳥がくっついてるとパワーアップするんだ(笑)。」
ファラック「お前は『龍神丸(古)』か!?」
GM「ロズは行動をキャンセル。精神使うのアホくさい。次、フェンの番。」
ファラック「あれ?フィーアは?」
GM「フィーアはヒロを強くしてる(笑)。」
フェン「俺の番か(コロコロ)・・・19。」
GM「(コロコロ)・・・喰らった。」
フェン「(コロコロ)・・・19発。・・・俺の姿を見た奴は、みんな死ぬぜぇ!!」
偽天使隊B「むっ、無念・・・(死亡)。」
ファラック「強いのは良いんだけど、出来ればそのセリフはカマを持って言って欲しいな。・・・ナタじゃなくて。」
チェルシィ「それじゃあ、攻撃します。(コロコロ)・・・15。」
GM「なめるなぁぁ!!(コロコロ)・・・15(泣)。」
チェルシィ「(コロコロ)・・・クリット(コロコロ)・・・13点。」
偽天使隊C「たとえ・・・この命尽きようと・・・(死亡)。」
フェン「攻撃するぞ(コロコロ)・・・18.」
GM「(コロコロ)・・・どうぞ。」
フェン「(コロコロ)・・・全部とは言わねぇ。・・・首だけで充分だ(コロコロ)・・・17発。」
偽天使隊D「うえぇん、お母ちゃぁん!!(死亡)」
ヒロ「何だ?今の奴・・・」
フェン「今回も弱かったな。」
GM「Lvは1しか違わないんだがなぁ・・・」

 行く手を阻む邪魔者を1分足らずで倒し、『旅の扉』の向こうへいざ行かん。・・・勿論、魔剣は貰っていく(笑)。

GM「『旅の扉』をくぐり抜けると、煉瓦造りの部屋に出てくる。そこには『ガラス管の中に人の様な物が入っている』っていうのが沢山ある。」
ヒロ「一体何なんだここは?」
フェン「魔術の実験場か?」
??「その通りだ!!」
チェルシィ「・・・又、このパターンですかぁ?(苦笑)」
??「やはり、あんな奴等では貴様等は倒せんか・・・」
ファラック「何なんだこいつ?」
??「私の名前は『ルキフェル』。お前達がいざこざを起こしている『偽天使隊』の大元、『ファラリス神教第十七師団』の参謀をやっている者だ。」
ヒロ「『ファラリス神教第十七師団』!?ファラリスにそんなものが!?」
ルキフェル「・・・もっとも、愚かな人間共は我等の使命をせん為に、表立った活動はあまりしていないがな。」
フェン「・・・あんたはこんな所で、一体何をやってるんだ?」
ルキフェル「我等の使命を理解せん奴が多いほど、取り除かなくてはならない障害も多くてな。人員的余裕の無い我等は、どうしても手駒が足りなくなってくる。」
ファラック「それじゃあ、もしかしてこのガラス管の中にいるのは・・・」
ルキフェル「私の作品だ。あの役に立たんムカデよりコンパクトで経済的だ。」
チェルシィ「・・・いきなり話が現実臭くなりましたね。」
ヒロ「あのムカデは貴様の仕業なんだな!?何故あんな事を!?」
ルキフェル「新作が完成した今となっては、あんな木偶の坊は不用なんだよ。要らなくなった物はゴミ箱に捨てる・・・それくらいの事は当たり前だ
ろ?」
ヒロ「なんだと?そんな理由で罪のない人達を殺したと言うのか!!」
ルキフェル「全く持って愚かな考えだな・・・罪とは人間の物差しで勝手にはかったものだ。しかも、人間から自由を奪った貴様等ファリスの連中がな。貴様の罪と私の罪は基準が違うのだよ。」
ヒロ「ならば僕は、自分の正義を貫いてやる。覚悟しろ!!」
ルキフェル「フッ、力ある者が常に正しいのではない。・・・しかし、貴様が力で正義を示すというなら、私もあえて力で対抗してやろう。」
フェン「おい、ヒロ!勝手に話を進めるんじゃない!!」
ヒロ「なんだ?不満でもあるのか?」
フェン「あいつは俺が倒す!!・・・あいつの自己満足の為に、俺の目の前で人が食い殺されたんだ!!」
ヒロ「よし、行くぞフェン!!・・・マスター、そいつの敏捷度はいくつだ?」
GM「残念ながらその前にビジュアルシーンだ。」
ファラック「おっ、遂にボス戦か。」
ルキフェル「私の新作の起動テストだ。・・・さあ『操り人形』よ、目覚めるが良い!!そして奴等に思い知らせるのだ!!」
チェルシィ「『操り人形』って何ですか?」
GM「セージチェックしてくれ。目標値15で。」
ヒロ「12分の1で。(コロコロ)・・・失敗。」
チェルシィ「わたしなんて、36分の1です。(コロコロ)・・・足りません。」
ファラック「(コロコロ)・・・出ないなぁ。」
フェン「(コロコロ)・・・あぁ、経験点up(笑)。」
GM「あれっ、みんな失敗?じゃあレンさんは(コロコロ)・・・18。」
チェルシィ「今回はNPCにイニシアチブ取られないかなぁ、と思ってたんですがねぇ(苦)。」
レン「『操り人形』はゴーレムの一種です。人間を模して創られています。製作者によって強さがまちまちで、魔法を放てる者も有ったそうなので気をつけて下さい。」
フェン「気をつけろ、って言ってもなぁ(苦)。」
GM「えっと、ガラス管の中にあった『操り人形』達は、目を『キコォン』と光らせると、ガラス管をぶち破って中から出てくる。ちなみに、動いたのは4体、こういう位置配置だ。そして、ルキフェルが何かをブツブツと唱えると左手に光り輝く楯が現れる。それでは戦闘開始。」
チェルシィ「『抗魔』のコモン・ルーンを使います。7人に(コロコロ)・・・かかった。」
フェン「じゃあ、俺は・・・」
GM「悪いが、こっちの『操り人形』が先だ。」
フェン「なに!?」
GM「(コロコロ×4)・・・ヒロに2つ、フェンとチェルシィに1つ、16で攻撃。当たったら15点。」
ヒロ「(コロコロ×2)・・・『竜王丸』に不可能はない!」
ファラック「ホントにパワーアップしてるなぁ。」
フェン「(コロコロ)・・・くらった。ダメージは(コロコロ)・・・5点か。次は俺の番だが・・・魔法使いの行動を見守ろう。」
ファラック「じゃあ、俺だ。『操り人形』はゴーレムだから『酸性雲』は効かないかもしれない。レンさんは『火炎球』でも唱えてくれ。」
ヒロ「お前はどうするんだ?」
ファラック「決まってるだろ?魔晶石20点を使い潰して、自分のも5点減らす。いくぞぉぉ!!俺のこの手が光って以下略!!!『戦乙女達の槍』!!!(コロコロ)・・・20。」
GM「(コロコロ×5)・・・惜しいな。でも、全員抵抗失敗。」
ファラック「(コロコロ×5)・・・17・18・16・18・18。」
レン「ファラックの行った通りに・・・『火炎球×2』(コロコロ)16。」
フェン「これには、抵抗するかな?」
GM「(コロコロ×5)・・・21・11・14・14・クリティカル。2人抵抗した。それから・・・」
レン「(コロコロ×3)・・・15・16・16。抵抗してる方は(コロコロ×2)・・・15・12。」
ヒロ「20点くらってる奴はそろそろやばいんじゃないの?」
GM「いや、まだ大丈夫。次、ヒロだろ?」
ヒロ「僕はターンの最後に『治癒』のつもりだ。」
ルキフェル「ふっ、これで貴様等は終わりだ!!『刃の網×3』(コロコロ)・・・17。」
フェン「誰に?」
GM「魔法使い3人。ファラックとヒロとレンさん。レンさんは(コロコロ)・・・17。」
ファラック「(コロコロ)・・・16、失敗してしまった。次のターンの行動は最後だな・・・『電撃縛』じゃなくて良かった。」
ロズ「ターンの最後に『魔法解除』いきます。達成値上げて(コロコロ)・・・ギリギリでレンさんのを解除。」
ヒロ「僕も達成値上げて『解呪』します。(コロコロ)・・・18。」
GM「じゃあ、『刃の網』のダメージ。(コロコロ)・・・12点。」
フェン「一番くらってるのどれ?」
GM「(マリオネットの)Cだね。」
フェン「じゃあ、それに(コロコロ)・・・19と言って攻撃。」
GM「(コロコロ)・・・かわした。」
チェルシィ「19をかわす?強いですね。とりあえず、レンさんとヒロに『抗魔』をかけ直します。」
GM「そうか、解けたんだったな、忘れてた。まぁいいや。『操り人形』の攻撃だ。(コロコロ×4)・・・ヒロ、フェン、チェルシィ、ファラックに1つずつ、16で攻撃。ダメージは一緒。」
ヒロ「今度はくらった。(コロコロ)・・・おぉ!?鎧で止めた!!」
フェン「金属鎧に16はきついな。(コロコロ)・・・くらって(コロコロ)・・・4点。そろそろやばいな。」
チェルシィ「わたしなんか、1発で体半分持ってかれました。2発で死にます(泣)。」
ファラック「(コロコロ)・・・よっしゃあ!クリティカル!!」
GM「じゃあ、『刃の網』で(コロコロ)・・・回って(コロコロ)・・・止まって23点だ。」
ファラック「ぶっはぁ!!あと1点しかない。」
GM「俺としてはハーフエルフがあと1点残ってる事の方が『ぶっはぁ!!』なんだが(笑)。」
フェン「あと一回小突いたらボス死ぬと思うんだが・・・」
GM「壁はまだ全部残ってるよ。」
フェン「じゃあ仕方ない。壁Cに攻撃。(コロコロ)・・・20。」
GM「さすがにくらった。」
フェン「(コロコロ)・・・17点。落ちた?」
GM「君の攻撃が当たると、目の光が消えてその場に崩れ落ちた。中から宝石が出てくる。」
フェン「おし。まず1体。」
ファラック「俺はターンの最後にいきます。」
レン「『解呪』しましょうか?抵抗は差し引き−2ですし・・・」
ファラック「頼む。。」
レン「了解。『解呪』(コロコロ)・・・18。」
ヒロ「僕は、自分とフェンとファラックに『治癒』をかけます。」
チェルシィ「あれ、わたしは?」
ヒロ「ターンの初めにはくらってなかったから、対象に入ってない。でも、放っておくとファラック死んじゃうし。そんな訳で(コロコロ)・・・成功。(コロコロ×3)・・・17・15・13。」
ファラック「なんで俺が13なんだよ!?」
ヒロ「知るか!」
ルキフェル「この程度の傷などではやられはしない。『治癒×5』!!(コロコロ)・・・かかった(コロコロ×5)・・・9・10・10・・・あぁ!ファンブ
ル!?」
チェルシィ「ゴーレムって『治癒』で治るんですか?」
GM「基本的には無理。こいつが例外かどうかは達成値で分かったんだが?」
フェン「なんかズルイなぁ。」
GM「まぁ、そう言うな。・・・ロズはどうする?」
ファラック「フェンを巻き込まないように『雷撃』がいいかな?」
ロズ「了解。『雷撃×4』(コロコロ)13。」
ファラック「やっぱり無理か。」
GM「(コロコロ×4)・・・Bがミスッた。ダメージは(コロコロ×3)・・・8・11・10。ルキフェルには効いてないな。Bには(コロコロ)・・・12。」
ファラック「よし、『刃の網』のお返しだ。さっきと同じ事をもう一回・・・俺のこの手が光って唸るぅ!お前を倒せと輝き叫ぶぅぅ!!貫け!ブレイブ・
オブ・ハートォォ!!『戦乙女の雨槍』!!」
フェン「心の勇気?何か変じゃない?」
ファラック「やかましぃ!!(コロコロ)・・・クリティカル!!」
GM「なぁにぃぃ!?(コロコロ×4)・・・どうぞ。」
ファラック「(コロコロ×4)・・・19・17・17・17。」
GM「今度はこっちが1しか残ってないぃ!その上、Dが沈んだぁ!!」
ファラック「すぐにもう1発いくぞ。次のターンだし。」
チェルシィ「・・・一応、ファラックに『抗魔』。(コロコロ)・・・かかりました。」
GM「じゃあ、『操り人形』の攻撃。(コロコロ×2)・・・ヒロとレンさんだ。」
ヒロ「レンさん!?大丈夫か?(コロコロ)・・・あっ、僕がくらってる。(コロコロ)・・・6点きたな。」
レン「(コロコロ)・・・奇跡は、起こしてこそ価値がある。」
フェン「クリティカルか?まあいいや。Aに(コロコロ)・・・14。かわされたか?」
GM「うん、かわしてる。」
ファラック「みんな。俺に晴舞台をありがとう。いっくぞぅ!!」
GM「あぁん、こないでぇ(悲鳴)。」
ファラック「知ったことか。俺のこの手が光って唸るぅ!お前を倒せと輝き叫ぶぅぅ!!喰らえ!!勇気と、無謀と、慢心のぉぉぉ!!!『戦乙女達の洗礼』!!!!!」
フェン「・・・そんな事言ったら、お前に飛んでこんか?(笑)」
ファラック「そんな事は無い。(コロコロ)・・・18。」
GM「(コロコロ×3)・・・ボスだけ抵抗(笑)。」
ヒロ「生命点残り1なのに(笑)。」
ファラック「(コロコロ)・・・ボスに19。(コロコロ×2)・・・18・17。おや、こっちの方が弱い(笑)。」
GM「せっかく回復までしたのに・・・まぁいい。ビジュアルシーンで死に台詞を言おう。」
ルキフェル「・・・予想以上の力だ。・・・誉めてやろう。」
ヒロ「正義は勝つのだ!!」
ファラック「決めゼリフは俺に言わせろ!。」
ルキフェル「・・・だが、世の中は広い。いつの日か、お前達の力でも立ち向かえないほどの敵が立ち塞がってくるだろう。」
チェルシィ「その時は、一目散に逃げるです(笑)。」
ルキフェル「・・・このファーランドには、お前に追い付ける様な奴くらい掃いて捨てるほどいる。」
フェン「えっ、ここファーランドなの?」
ルキフェル「・・・そうだ。せいぜい今の内から肝を冷やしておけ。」
GM「それだけ言うと、ルキフェルの目の光が失われる。そして、その体は崩れ落ち、そこには他に4つと同じ様な宝石だけが残った。」
ヒロ「・・・こいつも『操り人形』だったのか。」
ファラック「まぁ、これで終わったな。ところで、どうする?ファーランドだってよ。」
フェン「・・・とりあえず、報酬を受け取るためにオランに戻ろう。宝石も拾っておこうか?」
ヒロ「そうしよう。どうせだから、それが終わったら『旅の扉』でもう一度ここに来たいな。」
チェルシィ「ファーランド・・・面白そうですねぇ。」
ヒロ「じゃあ、もう一度ここに来る、という事で依存はないな?」
ヒロ以外「ない。」
GM「何も言わない内に決めてくれてありがとう。それじゃあ、一旦戻るわけだね?」
全員で「うん。」
GM「じゃあ、報酬は1人5000まではね上がった。」
ファラック「・・・さすがに足りんな(20点の魔晶石3つ)。」
GM「魔剣とかの価値はどれくらいかな?次回までに決めておこう。次回からは、第二部ファーランド編だ。それじゃあ、今日はこの辺で。お疲れ〜。」
全員で「お疲れさま〜。」

* あとがき

 この時、マジック・アイテムの他に経験点も与え忘れている。
 『ミッションクリア+キャンペーンクリア』でかなりの量になったことは覚えているんだが・・・
 ちなみに、このリプレイは5回目のセッションである。1回目〜4回目のはテープがどっかいってしまった。なかなか面白いプレイだったのだがな
ぁ。・・・反省点がかなり多い。
 リプレイを書いてみたのなんて初めてだったけど、なかなか難しいのもなんだね。無駄な会話が多いこと、多いこと。かなり削ったけど、それでも
無駄は多い。でも、無駄なところを全部なくすとデータセクションの方が多くなっちゃうし、それじゃつまらないからねぇ。
 馬鹿やってるなぁ、ってな感じで読んでくれたなら嬉しい。
 第2部のリプレイも期待してくれるともっと嬉しい。
出る保証はありませんけど(汗)

町外れの幽霊屋敷に戻る。
冒険者の酒場に戻る。
グループSNEの世界に戻る。
夢織時代への扉に戻る。