呪歌

呪歌
ARIMAR氏オリジナルスペル

クロノス・リメンバー
　この呪歌を聞いた者は、忘れてしまった過去の記憶や、意識の奥底に眠っている前世の記憶などを思い出します。（歌い手の達成値＋聞き手の精神力ボーナス）を成功の判定基準とし、思い出させるのがごく最近のことなら１５以上、数年以上前なら１８以上、数十年も昔のことなら２４以上、という具合に必要値が上昇します。また失われてしまった前世の記憶を呼び戻すなら、３０以上は必要になります。呪歌の歌い手が聞き手の一人に集中するなら達成値に＋１でき、呼び戻すべき記憶を歌い手が良く知っているなら、更に＋２することが出来ます。思い出すのは歌い始めてから１時間後で、また歌う時間を１時間延ばすごとに、達成値を＋１出来ます。

サモン・エレメンタル
　呪歌を歌い始めて４ラウンド目から効果が始まり、歌の聞こえる範囲にいる精霊達が姿をあらわします。しかし、歌を止めればすぐに非実体化の状態に戻ります。また、精霊に攻撃を加えた場合、精霊は反撃を行います。

ソウル・ビブラート
　この呪歌は極めて精神的な高次元の存在にしか使えません（このような呪歌を特に区別して「上位呪歌」または「神歌」などといいます）。精神の深層部分から直接だす声であるダイレクト・ヴォイスを攻撃的な意思をもって放つことで、相手の精神を激しく刺激し、苦痛を与えます。抵抗に失敗した対象は、すさまじい苦痛を感じるため全ての成功ロールにマイナス４のペナルティーを受けます。この呪歌は声の届く範囲に効果を及ぼしますが、普通の声とは違うため、耳をふさいだり、鼓膜を破ったりしても防ぐことは出来ません。たとえ聴力は無くとも、精神を持つもの全てが対象となるのです。また肉体的な痛みではないので、麻酔薬なども効きません。更に、この呪歌の抵抗に失敗した者は、１ラウンドあたり１点のダメージが精神点に及びます。

トラベラーズ・エバーソング
　この呪歌は、特定の効果を持つわけではなく、「何か」を歌にして後世に伝え残してゆくというものです。この呪歌は、２０以上の達成値でなくては伝え残されることが期待できません。多くの歌は伝えられていくうちに変形し、歌の意味もわからなくなりますが、この呪歌の効果で伝え残された歌は、たとえ大きく変形しても聴く人が聴けば（達人のバードや高レベルのセージ、あるいは歌い手にゆかりのある者やもしかしたら転生した自分など）その本来の意味を知ることが出来るでしょう。２０なら伝えられるのはせいぜい数十年でしょうが、大きな達成値を得るほどに期間は延び、数千年の時をも超える歌となります。また、バードが歌の作成に時間を費やすほどに達成値を増すことが出来ます。当然ながら歌は誰か（ある程度多数）に聞かせなくては伝え残されませんが……。

ジハード・ソルジャーズ・マーチ

この歌は、戦をする時に歌う戦歌です。呪歌の基準値が１０を超えるバードが歌うことで効果を発揮します。その効果は声の聞こえる範囲にしか及びませんが、戦に加わる者たちが唱和するのなら、その者たちの声の届く範囲までも全てが対象となります。この効果範囲にある者たちは、精神に影響する魔法の影響から逃れ（バトルソングとほぼ同じ効果）、更に一時的にファイター技能が２上昇（ジハドとほぼ同じ効果）します。更にこの歌の影響下にある者は、（術者も含めて）すべて精神が高揚し、闘争意欲が増すために、戦いから逃亡しようという意識は無くなります。どんどん前進し、敵と戦おうとするのです。これは、たとえ勝てない相手でも、「自分が倒れても、後に続く者たちが必ずやってくれる」という気持ちになるためです。相手となる者たちも、「冒険者レベル＋精神力ボーナス」を基準とした歌への抵抗に失敗すると、同じように精神が高揚し、逃走する気持ちが無くなってこちらに勇ましく向かってきます。但し、彼らはそれ以外のボーナスは一切受けられません。闘争意欲が増すというだけです。この歌の能力値ボーナスは、自軍の者のみが受けられます。但し、術者は戦いの前線に加わり、自らも戦闘に積極的に参加して歌う必要があります。この呪歌はまた、共に唱和しない者にはボーナスを与えられません。つまり、ボーナスを受けるには味方でかつ唱和する（バード技能はなくてもかまいません）必要があります。呪文などを唱えるための一瞬の唱和の途切れ程度はあってもかまいません。また元来味方を鼓舞する歌なので、術者が１人で戦うときには歌っても何の効果も得られません。

…絶望の深みより希望を飛び立たせるため生まれる青年。その手に混沌をも砕く銀の剣。
…穢れきった天空より慈愛と未来のために降り立つ淑女。その翼は闇を照らす黄金の色。
貴方がいるのだから、幾千の青年と淑女がともにいるのだから、あの神話を信じよう。
どこかの誰かの希望の為に、未来の生命への慈愛の為に、手に手をとって戦おう……。

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