GURPSってなあに?
GURPSとは何かを話す前に、TRPGとは何かを解説しなければならないでしょう。
こちらで、TRPGとはどんなものか少し例を挙げて解説しています。
簡単に言うと、多人数のプレイヤーが、ゲームマスターの作ったシナリオと世界設定の中で自分の作ったキャラクターになって、
会話し、戦い、イベントをこなしていく、というゲームです。
コンピューターゲームと違うところは、想像力を要するということと、それ故に選択肢が無限にあると言うことなど、色々ありますが、
大まかなイメージはコンピューターゲームのRPGに近いでしょう。
しかし、ゲームにはある一定のルールが必要です。
ドラクエとFFではパラメータも戦闘方法も違いますよね。
このGURPSというのは、そういった、TRPGのためのルールの一つです。
GURPSというのは、Generic Universal Role Playing System の略で、
どんな世界観のところでも共通のルールでやっちゃおう、という実に意欲的なルールです。
このルールは、大きく二つの特徴からなっています。
一つは、キャラクターを作る際に、与えられた一定のキャラクターポイント(以下CPとします)を自由に分配して、
偶然性を廃して思い通りの(もちろん限られた実力の中ですが)キャラクターを作ることが出来るということです。
一般にキャラクターを作るときにはCPを100与えられます。
例えば、ベースとなる何の変哲もない一般人から、
知力を1上げようとすれば、これは一般人より有利なことなのでCPを10消費します。
体力を1下げようとすれば、これは一般人より不利なことなのでCPを10もらえます。
第六感が働くとすれば、これは一般人より有利なことなのでCPを15消費します。
先っちょ恐怖症だとすると、これは一般人より不利なことなのでCPを10もらえます。
守らなければいけない赤子と常に一緒にいると、これは一般人より(ゲームの行動上)不利なことなのでCPを20もらえます。
剣術が得意だとすると、その習熟の分一般人より有利(優位)なので、レベルに応じてCPを消費します。
大体こんな感じですね。
非常に有利な特徴(テレポートができるとか)や技術(弁護士になれるくらいの法律知識とか)を習得するにはそれに応じた大きなCPが必要ですし、
非常に不利な特徴(四六時中秘密組織に追われているとか)を持っていたらそれに応じたCPをもらえます。
これらを総合して、ゲーム上のキャラクターの有利さを現したのがCPシステムです。
このCPは、何かシナリオを達成したときに経験点としてももらえます。
CPがたまったら、新しく技術につぎ込む・・・と言う形でキャラクターは成長していきます。
より強力なキャラクターを作りたいと思ったら、CPはもっと高くなります。
そしてもう一つの特徴は、そうやって修得した技術をもって、何かをやるとき、成功するか失敗するかを、三つのサイコロで決定すると言うことです。
サイコロ三つの合計値が、技術レベルから出る目標値よりも下の値を示したら成功する、というわけです。
技術レベルが上がれば、必然的に成功しやすくなるわけですね。
例えば、調理の技術レベルが10だと、おいしい料理を作れるかどうかは完全な五分五分ですが、11になると62.5%まで確率が上がります。
GURPSのルールブックは、富士見書房さんから4800円のぶっとい上製本が出ていますが、これは初心者の方にはあんまりおすすめできません。
旧版ルールながら、角川スニーカー・G文庫(ちょっとメタリックな水色という特徴的な背表紙をしています)から文庫本ルールブックが出ているので、
こちらの方がおすすめです。
その場合はまずガープス・ベーシックというものをご購入下さい。
それ以外の物は、ベーシックルールを様々な世界観に拡張するための追加ルールブックです。
もうちょっとどんなものか知りたいと言う方は、「ガープスがよく解る本」なんてものも出ていますし、リプレイ(プレイ風景やゲームの進行を読み物にしたもの)を買われると良いでしょう。
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