有楽町帝撃通信局中継
ジェットコースター




あたりに子供たちの歓声。
かすみ あ、はい。こちら藤井です。どうして私がこんなことしなくちゃいけないんでしょうね。
ただの事務員なんですよ。うちのスタアが出るって言うからきくのを楽しみにしていただけなのに。
あやめ そうね、でも頑張って。
長曽我部 なんで、事務の人・・・?
あやめ はい?
長曽我部 ま、でも彼女の声も可愛いですからね。それになかなかしっかりして落ち着いていますよね。
あやめ ええ、でも、事務なんです。
かすみ そうなんです。事務なんです。全然落ち着いてなんかいません。
私は今、浅草に来ています。聞こえますか?この賑やかさ。
それもそのはず。遊園地の花やしきにいるんですよ。
どうしてここにいるのかというと、大人気のジェットコースターで事故があったから何です。
そのとき乗っていいらっしゃったお客様に集まっていただいておりますので、お話を伺ってみましょう。
早速ですが、どんな様子でしたの?
男1: 乗ったまんま、逆さ吊りだよ。
男2: おしっこでも漏らしたんじゃないのかい?
男1: 馬鹿言っちゃいけねえ。おしっこなんざ。
かすみ あ・・・、みなさん、恐いんですね。ましてや空中で突然の停止。生きた心地がしなかったでしょうね。
でもやだな、こわい・・・。長曽我部さん、こちらからの中継は以上です。
こんなもんで良かったんでしょうか。
長曽我部 はい、どうも。いや、初めての中継で上出来です。
それにしても、いや、とんだ話が飛び込んできました。

開局記念番組に戻る。
中継目次に戻る。
有楽町帝撃通信記念館に戻る。
大帝国劇場に戻る。
夢織時代への扉に戻る。