ひでじい氏 |
今日はどうやらいってしまってるようです。こんなものも書いてしまいましたのでお許しを。 太正浪漫堂。元々は舶来品である挽きたての珈琲を淹れるという店であった。赤煉瓦の壁に瀟洒な出窓、内部は壁面や梁の木材に様々な彫刻が施されている店である。 いつしかここには帝國歌劇團に関係のある若い歴史家や文士、研究者、芸術家といった人々が多く集い、一種のサロンを形成するようになっていた。そのうち特に奥の中庭テラスで飲む者は常連の者が多かった。 ここではそれぞれの者が雅号で呼び合うのが通例となっていた。例えばテラス右のテーブルでカッターシャツにベストを重ね、リボンタイの姿でカップをくゆらすのは「皇帝」の愛称でも呼ばれるルドルフ氏である。彼は帝都日報の特別版である帝劇グラフの記者であったが、彼自体は取材の結果、帝劇が帝都を護る秘密部隊「帝國華撃團」と何か深い関係があるのではないかとの仮説を立て話題に上ったことがある。 中央で談笑している者のうち右のネクタイ姿の男は帝國華撃團を研究する社会・軍事学者のミュラー氏であり、左側の袴姿の書生のような出で立ちの男は軍や行政の組織、特に対降魔迎撃部隊の研究でめざましい成果を上げた歴史学者の夢織時代氏であった。その後ろでカップを片手に世界情勢を語るのは若手外交官のかとおおお氏だ。 芝生でサンドイッチを頬ばりながら何かを懸命に書いているのは若手脚本家の南國華撃團氏、ペンを遊ばせながら空をにらんでいるのは小説家の真神 樹氏、この他智士、シスル、武臨、紀州人、櫻嵐ら錚々たる若手文芸家が芝生上に集まっていた。 煉瓦前には英爺を号する詩人が真宮寺さくらと大神一郎の恋を詩に詠っていた。彼は英國から最新の地質学の勉強を受けた変わり種でもある。 そこに一組の男女が入ってきた。一人は薄い桜色の服に朱の袴姿、長い髪をリボンで束ねた美人、もう一人は純白の軍服姿の若い軍人だった。 浪漫堂の客は軍人に軽い羨望と嫉妬を覚えた。しかし、奥の者たちの反応は違った。この二人を心から祝福しているようでもある。 ルドルフは素早く記事を書くと、この若い軍人とすれ違った。手にした記事には「帝撃隊長帰還す。」の言葉が刻まれていた。ミュラーと夢織はそれぞれ思ったことを書き留め同時に出した。二人の紙には同じ文字でこう書かれていた。 「大神一郎、帰還す。」 二人は破顔一笑した。ミュラーはそして持参の罫紙にこう書き、夢織時代は内容を見てにっこりと笑った。 「サクラ大戦3 太正櫻に浪漫の嵐」 英爺は二人のやりとりを微笑してさらさらと万年筆でしたためた。サクラ大戦の季節が迫っていた。 櫂の滴も花と散る 眺めを何に喩うべき |
智士氏 |
初見の感想は ”うーん、何だかしっとりしているなぁ。いいねぇこんなのは。 そうかそうか、皆さんはこんな感じの人達なんだぁ” とか思ったんですが、じっくりと読み返してみて初めて自分の 名前がある事に気が付いたら、顔から火を吹きそうなほど 恥ずかしくなってしまいました。 (人様のSSに登場するほどの事をしてないので余計恥ずかしい) そこのところを無視すれば凄く雰囲気のあるSSですよね。 さくら大戦3待ち遠しい限りです。 追記:若手文芸家と言うよりは、若手の売れない芸人の方が 私的にはしっくりくるかも。(余計なお世話) 失礼しましたぁ〜。 |
ひでじい氏 |
「智士の文は柔らかいが力があるな。」 南国が原稿をすざまじい勢いで書きながらそんなことを言う。 「いや帝劇を見てると自然にそんな風になるのさ。」 智士はサラリというと、筆を止めて難しい顔をした。 「どうした?」 「やはりあの「陛下」がいうこと、歌劇團は華撃團という噂、本当かも知れんな。」 こんばんは。ひでじいです。妙なSSをお読みいただきどうもありがとうございました。 このイメージって僕の描いた浪漫堂の感じなんですよね。机にはランプが点されていて、時々室内楽のアンサンブルがある。中庭では最近の科学や芸術、文芸、そして音楽や演劇の話題が交わされる粋なサロン。こんなのがあればなって思います。そして珈琲や紅茶がとびきりうまいこと! このBBSがこの浪漫堂でありますように。 |
智士氏 |
一筆啓上申し上げます 拝啓 英爺殿へ 浪漫堂サロンでの数々の著名人の末席に、私如き若輩者に過分なご配慮を頂き 篤くお礼申し上げます。 お礼と申すには憚りがありますが、詩人英爺殿への感謝に一句したためました。 「月影に 惑うわが身の 心の灯 逢坂越えし 人ぞいずこや」 人々の心に灯を灯すような歌劇団を、いつまでも見ていたいと思うばかりです。 願わくば、かの浪漫堂がいつまでも人々の心に残るようなサロンであれり続け ますよう。 秋風もいよいよ以って身に凍みる頃となってまいりました。御身お大事に。 かしこ 智士 ってな感じでしょうか? ちょっと手紙風にレスを書いてみようと思いましたが、思いのほか難しいと判明。 諦めて通常モードに切り替えてます。 浪漫堂の発想すばらしいです。確かに浪漫堂のイメージばっちりあってます。 (想像出来ちゃいました) どんどん続けてください。何となく楽しい気分になってます。 あと、下で南国さんとのレスにあった浪漫堂チャットいい発想ですよね。 思わず誰かやってくれないかなぁとか思ってしまいました。 何だか纏まってませんが、これにて失礼します。 追記:上の短歌は一応心の恋人(レニ)を思う歌のつもりで詠んでみました。 出来はいまいちでしたねぇ〜。さて、精進するか |
ひでじい氏 |
「ほう、智士は短歌もするのか。」 気がつくとイカルスがカップを持って側に立っている。 「い、いやそういう堅苦しいことではない。率直に気分を詠んでみただけだ。」 「まあ、いい。ところで歌劇團では孤高の舞台の天才のレニに熱を上げているという話だが。」 「し、知っていたのか?」 「お前もエスプレッソを飲んだ方がいいぞ。」 周囲が柔らかな笑いに包まれる。土曜日のいい午後である。 どうもいい詩ありがとうございました。太正浪漫の世界は実は江戸、明治、大正、昭和、そして現代の粋な部分を切り取ってつくられていると思います。忘れそうな粋の世界を再確認してみたいですね。 |
南国華撃団氏 |
うわ、登場人物になってる〜!恥ずかし〜 ひでじいさん今日は、南国華撃団です〜。 な、なんと! サクラBBS最強のメンバーが集まる太正浪漫堂の中にこの南国がいるじゃないですかあ! いやあなんだか恥ずかしいなあ...テレテレ 果たして私はサンドウイッチを頬ばりながら何を書いているんでしょう? 5話シリーズでないことを祈るのみです(笑) それにしてもこの太正浪漫堂...なんて素敵なお店なのでしょう。 このお話を読んで本当に行きたくなった南国でした。 ああ、素敵なお話ありがとうございます〜。 できればここを舞台にした続編も読んで見たいなあ〜。 (みんなで繰り広げる活劇物なんかいいですね〜♪) P.S 他の登場人物の方々、みんな恰好良いです!もち英爺さんも♪ ああ、素晴らしい♪ |
ひでじい氏 |
「悲劇、喜劇、古典、現代…。次は何を書くつもりだ?」 紀州人のあきれたような問いかけに南國華撃團は二つの劇の脚本を同時に書き上げながらこう言った。 「そうだなあ、今話題の帝國華撃團を書き上げてみたい気はする。」 「あの秘密部隊をか?」 「ああ、これが実は歌劇團だったなんていうのは面白くないか。」 ひでじいです。どうもお名前を拝借してすみません。でもこのBBSってこんな感じですよねえ。少しおしゃれなイメージはつけましたが、これからはここが浪漫堂です。大神やさくらや花組の人々もいつもと言うわけではありませんが見かける珈琲屋、太正浪漫堂へようこそ。 |
南国華撃団氏 |
詩人英爺様へ... 素敵です♪ なんて素敵なレスなのでしょう! あまりの嬉しさに速攻レスしちゃいます! 紀州人さんなら本当にそう言いそうだなあ(笑) だれかチャットルーム太正浪漫堂を作ってくれ〜、そして語ろう! なんて気になってしまいますねえ〜。 私はこんな素敵な珈琲屋、太正浪漫堂の常連になれたことを本当に感謝しています。 ここに顔を出せば誰かいる...そんなお店なんでしょうね〜。 p.s もし、今後このお話に私が登場するときは南国って名前で出してください〜。 なんだか華撃団までついていたらしっくりこないような気が...(汗) わがまま言ってすいません、それほどこのひでじいさんの世界に溶け込みたいのです! ああ、みんなと一緒に生きているんですねえ...。 しかし、私のイメージってやっぱ書きまくり脚本家なんですね(笑) それでは、嬉しさを押さえつつ... |
ひでじい氏 |
「ふむ。その思いつきはいい。俺も乗る。」 紀州人も生き生きとして来た。 「しかしどうしてそんなアイデアが出たんだ。」 「帝劇の真宮寺さくらの恋人、大神中尉さ。なぜ海軍のエリートが帝劇に何度も赴任するんだ?」南國はテーブルで美人とさわやかに語り合う白い軍服の中尉を見ながら言う。 「それは陸軍との軋轢で左遷ということだったし陸海軍とも無言の肯定をしてるじゃないか。」 「だから…。」南國は微笑した。 「これはエンターテイメントということにしておこう。それで真実を描ききるんだ。」 いやあお早いお返事ありがとうございます。できればぜひ南国さんもこのワールドで書いてみてください。僕たちがさくらと出会うとき…。 |
Rudolf氏 |
僕が新聞記者でしか☆ 売れない記事書いてそう・・・(笑)ところで僕の雅号は皇帝なんだかルドルフなんだか。(滅)でも太正というより明治にいそうだな(ちょーネクタイって私には明治的で・・・)しかもカンのいいこと・・・(ふふふ☆) そして帰ってきたか・・隊ちょ・・あわわ、モギリさんが、制服着て。ええ記事書かせてもらいまっせ、モギリさん。 (うーん、このSSのコンセプトが掴みきれないが;最後に一言言って締めよう。) 太正浪漫は終わらない・・・ |
ひでじい氏 |
「この前の発言はセンセーショナルでしたね。」 かとおおおが半分冷やかすように言う。 「あれは、当たり前の結論だ。安直な予測ではない。取材結果を考えるとそうなる。」 ルドルフは帝國華撃團は帝國歌劇團だという仮説を帝劇グラフに掲載した。確かにセンセーショナルな話題にはなったが大半の人々はそれを信じなかった。社会部出身で当時としては珍しく客観的に記事を書いたルドルフには心外な話である。 「いえ、批判をするつもりはないのです。ミュラー、夢織の両氏も同じ推論に達したようです。無論この私も。」 「外交官、そんなことを言ってもいいのか?」ルドルフはこの外交官に興味を持った。 ひでじいです。お名前拝借させていただきました。太正時代の和洋入り交じった、それで少しおしゃれな世界。陛下がその中で活躍されているような感じが出ていれば幸いです。そう言えば陛下は大神の傍らを通過したんですよね。(笑)これからも一つ御贔屓に。 |
夢織時代 |
歴史学者・・・♪ こんばんは、夢織時代です。 ああ、羽が生えたように舞い上がっております♪ こんな素敵な立場にいていいのでしょうか。 夢織の現実世界の本体は大学にはいるときに、理系の化学か、文系の歴史かでなやんで、結局理系に入った人間です。 こちらの夢織時代は、歴史学者になっている♪ しかも対降魔部隊の研究でとは。 もう、幸せです。 袴姿の書生のような格好かあ(^^) 夢織のこの世界でのイメージ、これで確定です。 もう、感謝感激極限状態ですっっっっ! ありがとうございます。 少し真面目な話。 このサクラ大戦BBSは、確かにそんな雰囲気を持っていますね。 私たち、サクラ大戦が大好きなメンバーが、思い思いに集まって、この太正への思いを語り合い、探し合う。 そんな、浪漫の香りがゆったりと漂う浪漫堂。 ここにある・・・。 たしかにある・・・・。 南国華撃団さんの意見に大賛同♪ ここを舞台にして続編書いて下さいっ。 さて、次の帝劇公演のチケットでも取りに行きませんか。英爺殿。 青年の持つ神刀滅却に思いを馳せている夢織です。 |
ひでじい氏 |
「しかし、卿も度胸があるな。」 ミュラーが感嘆しながら言った。どちらかと言えば夢織は温雅な学者だったが、先日の学会で対降魔迎撃部隊に関する新しい論文を書き、なみいる研究者をことごとく論破した。彼は陸軍の統制情報の合間をかいくぐって対降魔迎撃部隊の目的と任務をつきとめ、その功績を再評価するという快挙を成し遂げた。特に不遇の天才とされる山崎真之介の事実を洗い出したことに学会は刮目した。 しかし、これは陸軍にとっては許されざる行為であり、夢織逮捕の指示が何度も検察に飛んだ。しかし、民権派の若手議員や判事、花小路伯爵や米田中将の尽力で実現には至らず、何とか大学で在職することができたのである。 「卿も大学講師だ。少しは自分の安全も考えねばならん。」ミュラーが言うと、 「それは閣下も同じでしょう。それよりも…。」 「それよりも?」 「本当に面白い研究は大学の外にあるものですよ。」夢織はさらりと言った。 「優しい口調で大胆なことをいう。」 ひでじいです。どうもすみません。だしに使っちゃいましたね。でも確かに太正浪漫堂はここにあります。そう、ここからさくらくんたちの活躍を僕たちは見てるんです。太正浪漫の雰囲気を味わいながら、珈琲と芸術の薫り高い緑濃い帝都に僕たちはいます。 |
夢織時代 |
「風は、止めてはならないのですよ」 この時代に吹く浪漫の風は、どこかに秘密にしておくものではないのですよ。 もちろん、学舎の中に澱ませておくものでもない・・・。 この時代を、私たちの帝都を守るために、 精一杯生きた人の軌跡をつづるのが、罪であってはならないんですよ。 中将も、伯爵も、同じ風の中に生きている方ですけど、 その風を止めようとする者に、最前線で立ち向かっている・・・。 多分、誰よりも、この風を愛しいと思っていらっしゃるのでしょうね。 さて、もう一杯珈琲をいただきましょうか。 閣下も英爺殿も、いかがです。 |
ひでじい氏 |
「風をとめてはならない、か。」側で聞いていた大神中尉の顔に寂しげな影がよぎった。 「大神さん…。」真宮寺さくらも複雑な表情で大神を見る。 しかしそれを察した大神はさくらの心配をうち消すように笑顔で返し、その視線をミュラーと夢織に移した。 「夢織さんは学校の先生をされているのですか。」 「はあ、一応大学で歴史を教えていますが…。」 「その若さで大学の先生とはすごいですね。」 「いやあ、教えるのは実は苦手でして。」 「それは私もだ。」横からミュラーが茶化した。少し悲しみがかった雰囲気が新たな珈琲の香とともに吹き飛んでいったようである。 「そうだ、二人を似合いのカップルだと激賞する者がいるのだ。」 「え、そ、そんな、いったい誰ですか。」さくらと大神は顔を見合わせている。 「紹介しましょう。おーい、英爺!こっちで珈琲を飲もう。」夢織が声を掛けた。 山崎真之介、そして藤枝あやめの心を知る二人の邂逅を書いてみましたがどんなもんでしょう。ありがとうございます。 |
真神樹氏 |
そして私は売れない物書き(爆) いや〜、自分が登場人物になっているというのは照れくさいものがありますね、やっぱり。 でも、凄くいい雰囲気のショートだと思います。 そうです、私達は皆、心から祝福します。 再会を、未来を。 そしてあなたたちに再会できる日を、サクラの季節を心から待っています。 >ペンを遊ばせながら空をにらんでいるのは小説家の真神 樹氏 なかなか筆が進まない(はっきり言って遅筆)私の特徴をよく捉えていらっしゃいますね(笑・爆) #ちなみに真神 樹の身分は『私設サクラ戦史研究所』の研究員その1です(激爆) |
ひでじい氏 |
「戦史などという殺し合いの歴史を研究してると、無性に人間の優しさを描きたくなってくる。」 「真神さんは本当は何の職についているんですか。」英爺が不審に思って尋ねた。 「俺は小説家でもあるが、陸軍図書館の戦史編纂室の研究員でもあるんだ。」真神は意外なことをサロンの仲間に伝えた。 「戦争はほとんどの国民にとっては悲劇だ。だからこそ、花組隊長のような奴が一人でも必要なんだ。」 こんばんは。ひでじいです。すみません。このBBSの感じをこんな風にアレンジしてしまいました。大神中尉とさくらくんに会いましたね。さあ、サクラ3が始まりますよ。 |
紀州人氏 |
あやや、恐れ多い。 まさに太正文化の花開く、っていうような活気と情熱にあふれる場所。なんかすごく 憧れちゃいますねえ....こんな晴れがましい場所に、末席であろうと加われるとは 実に恐縮そのもの。 しかもこの設定、荒唐無稽でもなんでもなくビシッと決まってるし。実に見事な発想だと 感心しました(カッコ良すぎです!) なんかワクワクしながら読ませていただきました。それでは。 |
ひでじい氏 |
「紀州人、そういう君は何を書くつもりだ。」 筆を止めた智士はこう言った。 「ふむ。俺は舞台に賭けている帝國歌劇團のためなら何を書いてもいい。」紀州人は照れながら言った。 「そういうお前も実はルドルフの説に傾倒していたな。華撃團は歌劇團っていうやつだ。」 「その発想は南國ががむしゃらに考えている。むしろ俺は華撃團を題材に人の心を描きたいんだよ。」 紀州人はいいにおいの珈琲を飲んだ。この一時が一番幸せを感じられるような気がした。 ひでじいです。すみません。お仲間に入れちゃいました。こんないいサロンで太正浪漫を語る、そして夜は帝劇観劇の後、バーで仲間と地ビールを陶器のジョッキに並々と注いで飲む。こんな雰囲気でやっていきたいですね。 |
武臨氏 |
あれえ? 私の名前がのってたんですね。 そうそうたる面々のお仲間に入れていただいて光栄です。 でも私なんかよりもここに名を連ねるに相応しい方は多々おられますよ。 例えば … … この浪漫堂に宛てて定期的にレボートを届けてくる黒火会氏。 彼は帝都を脅かす魔の組織と言われる黒鬼会に深く潜入し、その実状を世に暴き出すという命がけの活動を繰り広げる異色のジャーナリストであった。 … … ってのはどうでしょう? |
ひでじい氏 |
「ミュラー、夢織の両氏に御紹介したい人がいます。」 武臨が中央の二人に話しかけた。武臨はもともと今で言う人物のノンフィクションを手がける作家であったが、彼もまた帝國歌劇團に深く傾倒し、その舞台のファンとなったのである。しかし、その紹介したいという人物は誰だろうか。 「それはどういう方ですか。」 「先の京極慶吾の乱のときに暗躍した黒鬼会に潜入した記者がいます。」 「ほう。」振り向くといつの間にかルドルフが帰ってきていた。 「面白いですね。その命知らずの者の名は何と言うのです?」夢織が静かに尋ねた。 「仮名で黒火会と申す者です。今夜お会いいただけますか。」 「そうしよう。」二人が言った瞬間、 「そのお話、よければ自分にもお聞かせいただけますか?」後ろから声が聞こえた。 「あやしい者ではありません。」一座にはすでにその者の名が分かっていた。純白の海軍服に身を包む若き士官。海軍中尉大神一郎であった。 どうもすみません。名前を使わせてもらいました。御要望に応じましてこんな感じで書いてみました。いかがでしょう?珈琲と紅茶のおいしい店、太正浪漫堂へようこそ。 |
夢織時代 |
「ふむ、あの方ですか」 黒火会殿といえば、どこかで・・・・。 おお、あの黒鬼会を中心にした娯楽小説を書いていた方の名前がそうですね。 私も、あの方の小説はファンとしても大好きなのですが、 まさか・・・、あの話は全て・・・・。 お聞かせ願いますか。 こちらの方と一緒に、ね。 |
ひでじい氏 |
「それではみなさん、ぜひお話をお願いします。」 純白の軍服を着た中尉は凛々しい声と笑顔を一座に向けるとさくらとともに去っていった。 味な話になりそうですね。イカルスさんの方も少しきな臭くなっていますが。 どうも御返事ありがとうございました。 |
武臨氏 |
「その通り。黒火会氏の書かれたものは 全て命がけの取材によって明らかにされた 黒鬼会内部の錯綜した人間関係を下敷きにしているようです。 それをあのような形で発表されたのは如何にもあの方らしい」 少し微笑み頷きながら答えてから目を大神一郎の方に転じ軽く会釈をする。 「大神一郎中尉ですね、…そして真宮寺さくらさん。 お二人の御高名は私のような者の耳にも届いております。 黒火会氏に興味を持たれましたか。 …それではどうです?よろしければ今夜お二方もご一緒されては?」 「ご迷惑でなければ」 一座に軽い微笑みのさざめきが起った。 二人の同席を迷惑に思う者などこの浪漫堂には一人としていない。 「迷惑であるはずはないではありませんか。 では今夜お待ちしていますよ」 立ち去る二人を見やりながらふとのどの渇きを覚える。 どうやら柄にもなく少し緊張していたようだ。 「どれ私もお茶を頂くとするか。……すみません、アッサムをミルクで煮出して頂けますか?」 |
イカルス星人氏 |
もしも、私がこの店に来たら。 お客さんは蜘蛛の子を散らすように逃げていくでしょう。だって、宇宙人だから。 紀州人なら暖かく迎えられるだろうに(激爆)。 こんばんは、ひでじいさん。 2日振りに来てみたら、また何とも妙な味のものが。 本編もさることながら、レスに対する返事の中の文がまた雰囲気出ていて堪能させてもらいました。シリーズ化してもいけるんでは? それでは、また。 |
ひでじい氏 |
「あれ、イカルスじゃないか。」 中庭で南國や紀州人と帝劇談義に花を咲かせていた櫻嵐が声を掛けた。考古学者の雅号イカルスが浪漫堂の玄関に立っている。 「病気じゃなかったのか。」 「ああ、あんなものを見れば誰だって病気になる。奈良と京都の遺跡を調べてきた。京極は我々が考えていたよりももっと壮大な野望を持っていたようだな。」 「何を調べていたんだ。」 「まあ、待て。その前に熱いエスプレッソで目を覚まさせてくれ。それからここに英爺はいないのか。」 「どうしたんだ?」ひでじいがやってきた。 「お前の甘い恋愛詩ではなく、英國仕込みの新しい地質学の知識が必要なんだ。」 「そうか。じゃあ僕もエスプレッソだ。」 ひでじい@出張帰りです。いやいやそんなことはありませんよ。イカルスさんはこの浪漫堂になくてはならない人の一人だと思います。何かだんだん大きくなってきたみたいだけど。大丈夫かな? |
桜嵐氏 |
おぅあ〜!!! 私の名が、私の名が〜!!!(嬉しくて錯乱) びっくりしちゃいました。ハンドルネーム変えたばかりだったんで「へぇ〜桜嵐・・・桜嵐ネぇ・・・って俺じゃん!」 ってカンジで。(爆) 地方者なので実在の浪漫堂には足を運んだことはないのですが、魂だけ訪れてしまったみたいです。(^^) 皆さんおっしゃってる様に、こんなサロンがあったら(ここにあるけど)本当に素晴らしいです よね。シリーズ化希望! 熱望!! 心あたたまった桜嵐でした。 |
ひでじい氏 |
「俺はもっと歴史の流れのようなものを書いてみたいよ。」 ダージリンティー注文した櫻嵐は英爺に力強く言った。 「南國はあの通りオールマイティな劇作の天才、武臨は人物を浮かび上がらせることについては浪漫堂一だ。紀州人もすばらしい脚本を書く。しかし俺は地味でもいい。もっと滔々とした大河のような劇作を書いてみたいんだ。」 「歴史物か。」 「まあ、それも考えている。花組の多彩なヒロインをフルに生かした大作をな。」 何かが櫻嵐の中で始まっている。いい目だ。僕はこういうときのこいつの才能にはかなわないな。今度の帝劇の脚本は彼が取るだろう。英爺は笑顔でウエイトレスに注文を頼んだ。 「僕もダージリン。」 ひでじいです。感謝です。そう言っていただけると。いや実際の太正浪漫堂はグッズショップですからこれとはイメージが異なると思います。むしろこのサクラBBSをイメージして書いたつもりなんです。中はお近くのいい雰囲気の喫茶店かレストランを考えてください。 大丈夫です。僕もばりばりの地方人ですから。帝都ははるかに遠い。 |