思い出の有楽町帝撃通信局
ダストシュート

 サクラ大戦帝撃通信局Fromお台場、第15話、第25話より

解説者: 帝国華撃団、花組。平時は流行の少女歌劇団として活躍し、ひとたび魔物が現れれば、 霊子甲冑に身を包み、戦場をかける秘密部隊であります。
さて今回は、そんな花組の両面を語る録音盤が発見されたので、早速皆様のお耳にかけようと、 まあ、そんな次第であります。
時は太正十二年、八月。折しも西遊記の公演が終わったばかりの大帝国劇場のサロン。 帝劇花組の皆さんも、珍しくくつろいだご様子。
すみれ あーあ、さっぱりしましたわ。やっぱり夏公演の後はシャワーを浴びないと気持ち悪いですわねぇ。
カンナ へへーえ、珍しく意見があったな。やっぱり、汗流した後はひとっ風呂浴びねえとな。
マリア なに言ってるの二人とも!
カンナ うっ・・・、
マリア 舞台をぶちこわしておいて反省がないわよ、反省が!
さくら きょうも、とうとう最後まで出来ませんでしたね・・・、舞台・・・。
お客さん、怒ってないでしょうか・・・。
紅蘭 せや。舞台楽しみにして来とる子供たちに気の毒やで、ホンマ。
アイリス アイリス、けんかはきらーい。
カンナ そ、そんなこと言ったってさ、この、ケバケバの嫌味なサボテン女がよ!
すみれ なんですって!?あなたがその・・・(以下、判別不能な口論へ)
マリア いい加減にしなさい!二人とも。
大神 さ、みんな、冷たい麦茶が入ったよ。
アイリス わーい、麦茶だ麦茶だー。
紅蘭 よっしゃ、ナイスタイミングやで、大神はん。
大神 こう暑い日が続くと、みんな気が立ってくるからね。ともかく、ここいらで一息入れようよ。
さくら そうですね、ここは仲良く。
カンナ
すみれ
(見事にタイミングを合わせて)フンッ!!
マリア あの二人の仲の悪さも、困ったものね。
アイリス よねー。
不意に鳴り響く警報音。
さくら はっ!?
大神 警報!黒之巣会か!?
マリア 地下司令室に急ぎましょう!
第十五話では、急激に電波状態が悪化し、黒之巣会会員による電波ジャックが発生。
録音盤の再生はここで終了しています。
マリア みんな、行くわよ!
全員: おうっ!
BGM、出撃の音楽
大神 さあ、早くダストシュートに!
解説者: ダストシュート。
本来ならゴミを落とすこの穴が何故出てくるかと言いますと、そう、みなさん方も御存知のように、 この穴こそが、大帝国劇場と地下の司令室とを結ぶ通路なのであります。
ここに飛び込むことで、戦闘服へ早変わり。
颯爽と地下に現れた彼女たちは、既に戦闘準備完了というわけであります。
すみれ まったく、どうして地下に降りるのにダストシュートなんですの!?
前に誰かが本当にゴミを入れて、私がゴミまみれになったなんてこともありましたわ。
大正浪漫街道の第十話参照)
もっと優雅に降りたいですわねぇ。
マリア すみれ、何甘えたこと言ってるの!?私たちは一秒も無駄に出来ないのよ。
さ、さくら、アイリス。あなた達から先に行って。
さくら はいっ、ええいっ!(滑り落ちる音)
アイリス アイリス、いきまーす!やああっ!(滑り落ちる音)
大神 さ、次はすみれくんとカンナだ。
すみれ レディ・ファースト、と言うわけですわね。礼儀にかなったことですわねぇ。
カンナ へ、すましてんじゃねぇよ。いくぜっ!(滑り落ちる音)
すみれ あ、お待ちになって・・・!まあ、悔しい。私より先に行くなんて・・・!
それっ!(滑り落ちる音)
大神 さ、マリア、紅蘭。君たちも。
紅蘭 よっしゃ、まかしとき。お先に行くで、ほいっ!(滑り落ちる音)
マリア 行きましょう、隊長。帝都の平和を守るために。それでは、はっ!(滑り落ちる音)
大神 そうだ、オレ達は帝都のために戦うんだ。ようしやるぞ、帝都を守るために。
それっ!(滑り落ちる音)
解説者: こうして、のんびりお茶を飲む間もなく、慌ただしく彼女たちは出撃していくのであります。
警察、消防、救急、そして、この帝国華撃団と、いざ大事あれば緊急出動し、
帝都の平和は彼ら若人たちの存在に掛かっているのだと言うことを、我々も忘れずにいたいもので。

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