近代都史研究室
人物資料室


夢織: あのとき、もし私が止められていたら……。
学生1: 何を見ているんですか。
夢織: 高音先生と水地先生のノートだよ。
学生2: 確か・・・もう八年も前に失踪したと言う、この研究室の講師と助教授。
夢織: そうだ・・・。もう、八年になる・・・。



キャラクター設定

朱宮 景太郎(あかみや けいたろう)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 元は朱宮公爵家の嫡男だったが、出奔して陸軍に身を投じる。
 抜刀隊入隊の日からの米田の親友であり、ほぼ同じくして出世していった。
 日露戦争において多くの若者達を目の前で死なせた自責の念から、魔の力を欲するようになる。
 貴族出身らしい理想主義者ながら絶大なカリスマを持つ一方で霊力は無いが、その剣の腕は米田とも互角に渡り合う。
 現朱宮公爵は彼の弟にあたる。
 ちなみに未婚で、米田とは対照的にまったく酒が飲めない。

秋月 明樹(あきづき あかき)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 朱宮中将配下の中でももっとも有能と呼ばれた士官。
 当時二十七歳で階級は少佐だった。
 大河原一美の後輩であり、情報部の期待の星でもあった。
 帝都騒乱においては帝都日報社の占拠にあたり、最後まで抵抗したが、 朱宮死亡の知らせを聞くと部下達に投降を命じて自刃した。
 その死は殉死であると誰もが疑わなかったが、実は情を交わしていた吉原の遊女に累が及ばぬようにという配慮であった。

あずさ

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都ともみじ小戦。
 妖狐三兄妹の末妹で、結構甘えん坊。
 だけど色々と背伸びをしたがり、色恋沙汰には目がない割には耀次の想いには全然気づかない。
 渚にとっては一番年の近い友達であるが、あずさ自身は誰とでも友達になれる性格。
 人質として来たあやめともすっかり仲良くなって、お互い親友みたいになっている。
 三本の尾を駆使して使う炎の術は、姉に比べれば今一歩といったところ。
桜下清純
あるお方からの寄贈品
左があずさ、右があずみです。

あずみ

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都ともみじ小戦。
 妖狐三兄妹の次姉で、かなりのしっかり者。
 実は地下都市江戸の中でも渚に次いで料理が得意だったりする。
 優弥とはしょっちゅう喧嘩しているけど、周囲に言わせれば「喧嘩するほど仲がいい」
 でも本人は、優弥が渚に惚れ込まないかどうか、いつもやきもきしている。
 得意技は四本の尾を駆使した炎の術だが、実はどこからともなく取り出すハリセンの方が六人衆には恐れられている。

 はそのときの光景。
 灼熱の炎の温度は推して知るべし。


天辰 優弥(あまたつ ゆうや)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆の中では群を抜いた強さを誇る。
 正体は大地を司る地龍天辰歳牙(さいが)と人間の巫女の間に生まれた混血児。
 父の仇である方術士団と春日家には並々ならぬ敵意を持っている。
 渚の兄役として様々な形で渚を支えた人物でもある。
 あずみとはしょっちゅう喧嘩しているが、周囲に言わせれば「喧嘩するほど仲がいい」

 

五樹(いつき)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆のまとめ役。
 戦闘能力では優弥、巳継に遅れをとるが、参謀役として非常に優秀であった。
 かなりの術法を修めており、五人で方術士団を相手取れたのは彼が指揮をとったからこそである。
 宮城禁忌の間より宝物を奪い返すが、それを優弥に託して死亡。

大川 晴明(おおかわ せいめい)

 公式キャラ。帝撃通信局FROMお台場に登場。登場作品はもみじ小戦。
 天海亡き後の黒之巣会の代表として君臨していたが、やがて素行の問題などを支持者に指摘されて失脚した。
 これは後ろ盾となっていたある人物が倒されたことでメッキが破がされたということにしてしまった。
 ちなみに、漢字は不明なのであくまで想像である。
 実際には多分安陪晴明から来てるんだろう。

香神(かがみ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都、と裏浪漫堂。
 八本の尾を持つ古い妖狐で1500年は生きている。
 妖狐三姉妹相模、あずみ、あずさの祖父でもある。
 仲間が人間に駆逐されたことで人間を憎んでいるが、降魔実験を裏から操って失敗したことで以後穏健派になっていく。
 一時期天海を育てていたこともあり、六破星降魔陣その他による関東の復旧に力を注いだ。
 明冶維新の折に妖怪と人間との契約が破られ息子らを失ったが、戦うことを良しとせず隠棲の道を選ぶ。
 だが孫たちが全員死んだことにより、再び憎悪が芽生え、生き残っていた黒鳳と共に裏浪漫堂シリーズで活動を開始する。
 その計画の内容は、現時点では秘密事項。

春日 光介(かすが こうすけ)

 オリジナルキャラ。登場作品は銀仮面と嘆きの都。  嘆きの都では当初、父玲介の後継者と目される方術士団の幹部の一人として登場。
 宮城戦で朱宮に完全敗北するものの、父玲介が殺されたために以後は方術士団長代理として活躍する。
 第七弾「虚ろなる貴方無き世界(仮名)」でも、非常に重要な役割を担ってもらう予定。
 銀仮面のころには正式に方術士団長となっている。
 裏事情にも精通しており、帝都の平穏を守り魔に立ち向かうためには、犠牲はやむを得ないと考える傾向にある。

春日 玲介(かすが れいすけ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 近衛軍方術士団長で帝の側近。
 維新の折には真宮寺龍馬、岩井権太郎らと共に闇の者と戦った。
 優弥や相模の父らを殺害して最内陣を作ったのは彼であり、優弥らは仇と狙っている。
 方術士団でも突出した霊力を持ち、老いてなお必殺技封滅の光剣は一振りで砦を薙ぎ払う。
 帝都の守護者として、全体主義的な傾向が強い。

粕谷 満(かすたに みつる)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 武闘家で武闘派の陸軍少将。
 過去無能な上官を殴りつけて降格を食らうこと三度に及び、実際には中将級と目されている。
 潜在的にかなりの霊力を持っているが、本人は気づくことなく肉体的な強さを鍛え上げていて「超人」「鉄人」などの尊称を持つ。
 ある意味では朱宮以上の理想主義者であり、北村海軍少将とともに降魔を絶対抑止力として空軍を結成しようとする。
 仕事人間が祟って妻と生まれたばかりの娘には日露の際に蒸発されているが、今でも二人を愛している。
 好きな物はキャビアにウイスキー。

加藤 登次(かとう とうじ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 降魔戦争時代を通しての内閣総理大臣。
 文官出身ながら、降魔戦争時代の強い軍の意見とも互角に渡り合うやり手。
 陸海軍の対立の調停に関わったことも多く、度重なる魔物の被害にも日本の国家体制を守り抜いた功労者。
 降魔戦争対策にその生命力をほぼ使い果たし、終結後に政界を引退する。

河野 仁(かわの じん)

 オリジナルキャラ。登場作品は裏嘆きの都。
 横塚研の三回生で、怪談好きで霊感が強いくせに素粒子物理学をやっているという変わり者。
 実は結構霊力があるらしい。

北村 隆彦(きたむら たかひこ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都と虚ろなる貴方無き世界。
 海軍きっての武闘派として知られる海軍少将。
 しかし軍備拡張は唱えても実力行使は好かないので、粕谷の意見に共鳴する。
 義を重んじる性格で、粕谷亡き後は降魔出現の謎を追いかけることになる。
 ブラックのブルーマウンテンと一緒に栗羊羹をつつくのが好きという、人を引かせる嗜好を持つ。

銀仮面(ぎんかめん)

 これでオリジナルキャラじゃなかったりする。登場作品は帝都怪盗浪漫銀仮面シリーズで、主人公。
 その正体は・・・結構知らない方も多かったようだ。
 正体に関して、魔道師様であるとか、帝大史学科の講師であるとか言う説が流れているが、それは××××の設定である。
 太正十三年を嵐のように駆け抜けた男。というキャッチフレーズを夢織は考えていた。
 その技の元ネタがどこにあるのか、見る人が見ればすぐに解るだろう。

黒鳳(こくほう)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都と裏浪漫堂。多分帝大物語にも出てくる。
 三百年生きている烏天狗一族の異端児で、三メートルを超える巨躯を黒い法衣で包んでいる。
 側頭部から生えている烏の翼は一族との決別の証らしいが、やはり得意技は風の術法。
 江戸に滞在している闇の者の中では水地とほぼ互角の実力を持つただ一人の人物で、誰もが一目置いている。
 水地の娘である渚のことを、実の娘のように猫かわいがりしている。
 小田原で重傷を負い復活に十年を要したが、既に多くの仲間が逝ってしまったことを知って帝都に大魔術をしかけようとする。

坂崎 信吾(さかざき しんご)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 鉄人粕谷少将に鍛えられた直属の教え子の一人で、格闘家としても有名な少佐。
 体育会系の人間を絵に描いたような性格であるが、後輩からの人望は極めて高い。
 小田原で素手で降魔と渡り合い、民間人をかばって死亡。

相模(さがみ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 妖狐三兄妹の長兄で、冷静沈着な性格をしている。
 春日玲介に親を殺された者同士ということで、優弥に対してだけはその冷静さを崩すことがある。
 妖狐一族としては突然変異で、五本の尾を以て炎ではなくて凍気を操る。
 妹たちに対しては、優弥が「バカ兄貴」と呼ぶほどのベタ甘兄である。
 ちなみに超美形。

真田 光(さなだ ひかり)

 オリジナルキャラ。登場作品は対降魔部隊SS年末番外編以後。
 男性のように見えるが、実は清流院琴音と正反対の趣味をもった男装の麗人。
 しかし、心霊術士としての腕は帝都でも屈指であり、自身が院長となって診療所を開いている。
 太正五年末からは霊力の衰えたあやめの看護をしていた。
 共同生活が長くなる中で、真之介にいささか興味を持っていくようになる。

茶霧 仁太郎(さぎり じんたろう)

 オリジナルキャラ。登場作品は裏嘆きの都。
 喫茶店「河庵」の経営者で、江戸末期に水地によって家族と共に命を救われた経験がある。
 渚の好物のミルクセーキはこの店で飲んだのが始まりだったりする。
 また、渚の名字「高音」は彼の娘婿の戸籍を使ったものだった。
 水地研との関連は深い。

紗蓮(しゃれん)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都ともみじ小戦、そして裏浪漫堂。
 元々は武家の娘であったが、開国の際に米国人への貢ぎ物として差し出された過去を持つ。
 自分を救いに来てくれた恋人が開国派の志士に殺されたことで人間に絶望し、自ら闇の力に手を染めて人間から妖怪に転生する。
 見た目は三十路そこそこの美女だが、実は年の近い木喰には、色々と親近感を覚えている。
 地下都市江戸在住ではなく、帝都の裏社会に住みついて時折影響力を駆使する一方で、男に裏切られた女性達を救うように奔走している。
 江戸崩壊後は止むに止まれずに遊郭街の一角に店を構えているが、吉原でも最も労働条件がよい店と言われている。
 傘を得意武器として、亜空間術法を得意分野とする。
 若い恋人達には、自分の分まで幸せになって欲しいといつも願っている。

刹那(せつな)

 れっきとした公式キャラ。登場作品は嘆きの都。
 弟羅刹とともに異形の者として生まれたがために迫害され、生きる道を無くしていた頃に水地に見いだされ、地下都市江戸に移住する。
 見た目は五六歳ほどの子供のような外見をしているが、れっきとした大人である。
 水地に見いだされてからは江戸につながる空間の裂け目を守護する門番の役目を与えられた。
 得意技は空気の刃と虫笛を駆使した昆虫制御。
 江戸崩壊の折に弟以外の全てを失い、彼は再び帝都への復讐を誓う。
 そしてその五年後、彼は黒之巣会死天王蒼き刹那となっていた……。

高音 渚(たかね なぎさ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都と帝大物語。
 赤子のときに隅田川に係留されていた船の上で泣いているところを水地に拾われて養子となる。
 念動力、瞬間移動、空間転移、時空剥離、精霊召喚等々、絶大な霊力を持ち、それが親に捨てられた理由でもあった。
 自分を省みなかったと思っている父への憎しみが転じて、養父である水地に思慕の念を抱く。
 それが発展して、八歳の時に自らの身体を無理矢理に成長させて大人になった。
 書類を偽造して男装して帝大に就職し、近代都史研究室の助手となり、翌年に講師となる。
 ただしこのあたりは親の七光りではなく、実力で教員を務められるほどである。
 水地亡き後は彼の後を継いで江戸の指導者となり、帝都壊滅を画策する。
 好物は、戸籍上の祖父である茶霧の作ってくれる苺ミルクセーキを筆頭に、甘いものは大体。
 旧名は粕谷こずえ。
ゆーおにいちゃん♪
あるお方からの寄贈品
大人になる前の、渚です……。

館川 高志(たてがわ たかし)

 オリジナルキャラ。登場作品は裏嘆きの都。
 横塚研の二回生で、夢織が下宿している一帯の新聞配達係もしている好青年。

塚本 克也(つかもと かつや)

 オリジナルキャラ。登場作品は銀仮面と嘆きの都にもちょこっとだけ。
 銀仮面対策の担当になってしまって以来、銀仮面に連戦連敗となってしまっている刑事。
 階級は警部だが、とくにモデルはいない。
 物語後半では、銀仮面の繰り出す手段のたいがいに抵抗出来るようになってしまった凄い人。

津田 健一(つだ けんいち)

 オリジナルキャラ。登場作品は銀仮面シリーズ。
 大阪新報のカメラマンで、銀仮面の姿を初めてカメラにとらえて新聞に載せたことで一躍有名人になった。
 実は鹿沼子爵が帝劇のことを調べたときに、協力したこともあったりする人物である。

長尾 耕介(ながお こうすけ)

 オリジナルキャラ。登場作品は銀仮面シリーズ。
 太正十四年時点で塚本の部下の巡査長で同じく警視庁銀仮面対策課に所属。
 塚本の暴走を時として止めることもある、結構苦労人な後輩。

波路眼(はじめ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆の一人で「はじめ」と読む。
 その場所の過去を見る能力を持っており、渚の出生を探すときに最大の手がかりとなった。
 能力柄、思慮深い性格をしており、拳法をやってはいるもののあまり戦闘は得意ではなかったりする。
 宮城禁忌の間での方術士団との戦いでは糾弾役を務めたが、扉突入時に死亡。

風塵(ふうじん)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 陸軍内秘密術士団の一人として粕谷に協力していたが、実は京極子飼いの部下。
 烏天狗一族の末裔であり、迫害されていたところを京極に救われた過去がある。
 力一直線の金剛とは信頼したいいコンビでもあった。
 風を自在に操り真之介を苦しめるも、最期は陸軍省で京極をかばい死亡。
 その死は金剛の今の性格に大きな影響を与えている。

藤阪 秋雄(ふじさか あきお)

 オリジナルキャラ。登場作品は銀仮面シリーズ。
 太正十三年時点での警視総監。
 塚本の直接の上司であったこともあり、彼の無茶にも理解のある江戸っ子。
 銀仮面事件終了後、宮城への無断突入の責任をとって退官した。

堀田 隆治(ほった たかはる)

 オリジナルキャラ。登場作品は帝大物語。
 近代都史研究室の講師で、水地が赴任する前の教授の直弟子であった。
 そのため水地や渚とは研究室の方針を巡って対立していた。
 後々のことを考えた水地に、無理矢理大空洞の底まで連れて行かれて巨大降魔の糧とされてしまう。
 つまるところ、水地と一緒に大空洞に入ったもう一人の歴史学者が彼である。
 名前は裏嘆きの都の第一話で夢織が言っているだけ。

巻菱 ??(まきびし ????)

 公式キャラ。サクラ大戦2に登場。登場作品は銀仮面シリーズ。
 下の名前は不明だが、階級は子爵。
 太正十三年に銀仮面の狙いになった華族の一人として、名声が思いっ切り落ちてしまった。
 起死回生を計り、神崎財閥令嬢と息子を結婚させようとするが失敗する。
 ちなみに息子の名前は洋一郎という。

水沢 成斗(みずさわ なると)

 オリジナルキャラ。登場作品は裏嘆きの都。
 水地研の四回生で、夢織の一つ年下。

水地 新十郎(みずち しんじゅうろう)

 オリジナルキャラ。登場作品は「戦慄の扉は開き」と帝大物語。
 帝大文学部史学科近代都史研究室の助教授。
 ちなみに、この研究室に教授はいない。
 水地は教授なみの権限を持っているが、教授陣がそれを恐れて水地を助教授にしているだけである。
 この研究室には、高音渚や、裏浪漫堂シリーズの設定では学生時代の夢織が在籍している。
 正体は、隅田川を守ってきた水神のミズチである。
 江戸初期から生き続けているので、三百歳を越えている彼だが、 江戸から変わった五十年でずいぶん老化しており、そのため太正五年には養女である渚に敗れて己の限界を悟り、 最後の手段として巨大降魔を使った帝都壊滅作戦に乗り出した。
 しかしそのもたらした影響力は大きく、嘆きの都では彼の残した巨大降魔や彼の弟子たちが活躍している。
 なお、好物はきのこ料理。
 参考までに、下は五十年前に江戸城で方術士団と交渉に当たったときの彼の姿である。
 確かに今よりもずいぶん若い。
扉 開きし刻
塵都氏画、寄贈


巳継(みつぐ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆の一人で「みつぐ」と読む。
 六人衆の中では優弥と並んで化身する事が出来るため、戦闘能力はかなり高い。
 江戸では酒造り職人に弟子入りして、ゆくゆくは自分の酒を造るのが夢だった。
 宮城禁忌の間での方術士団との戦いでは奮戦するも集中攻撃を受け重傷を負い、扉突入時に死亡。

水無月 明(みなづき あきら)

 オリジナルキャラ。登場作品は対降魔部隊SS第五弾「戦慄の扉は開き」
 叩き上げの陸軍少将で、米田とは最も対立している人物の一人。
 陸軍内の反対降魔部隊派のまとめ役でもある。
 実は彼の上にもう一人いるのだが、そいつはまだ出てきていない。
 米田憎しが長じて、水地にいいように利用されてしまった。
 真之介とあやめを大空洞の底に呼び込んで水地に始末させようとしたが見事に失敗。
 あやめを傷つけられたことで怒った真之介に一派の集会時を強襲され死亡。
 京極が裏で処理したのでこの事件は魔物の仕業として記録されている。

宮本 貢次(みやもと みつぐ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 近衛軍方術士団の一人で、士団長春日玲介の息子光介とは同い年の幼なじみ。
 玲介死亡後は団長代行を務める光介の補佐役として事実上の副団長を務める一方、大空洞底の巨大降魔の封印を担っていた。
 水地に焦がれて大空洞まで来た渚の前に散る。

木喰(もくじき)

 れっきとした公式キャラ。登場作品は嘆きの都。
 維新にも協力した妖科学者だが、西洋文明に傾倒しすぎる日本に失望して下野。
 流れ流れた末に地下都市江戸にたどり着き、ここを安住の地とすることにする。
 水地や渚の儀式を縁の下から支える数々の発明品を作るが、普段は好々爺。
 心中密かに紗蓮に惚れているのだが、自分の年齢のためにそれを言い出せないでいる。

耀次(ようじ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆の一人で「ようじ」と読む。
 炎を操りつつ裂蹴拳を駆使する喧嘩っ早い男で、何度か宮城に潜入しようとして痛い目を見ている。
 同じ炎を操ることもあってか、あずさに惚れていたのだが、結局その思いを口にすることはなかった。
 宮城禁忌の間での方術士団との戦いで五樹を逃がそうとして死亡。

横塚 太助(よこづか たすけ)

 オリジナルキャラ。登場作品は対降魔部隊SS第六弾「嘆きの都」の裏表両方。
 帝国大学理学部物理学科素粒子物理学研究室の教授。
 「科学もまず体力」と「なんとかなる」を座右の銘とし、帝大内でも水地に並ぶ変人教授と云われている。
 がしかし、その型破りなところが学生に受けて、非常に人気が高い。
 水地もこの人物のことは気に入っていて、研究室ぐるみのつき合いがある。
 その型破りが長じて、山崎真之介の論文を取り上げて博士号を与えるように取りはからったりもした。
 大体はバカ笑いとともに登場する。

四方木(よもぎ)

 オリジナルキャラ。登場作品は嘆きの都。
 帝都の闇の者、悪ガキ六人衆の一人で「よもぎ」と読む。
 植物使いだが、どちらかというと園芸をやっているのが好き。
 物静かに見える彼だが、実は唯一渚に告白して振られたことがある人物でもある。
 宮城禁忌の間での方術士団との戦いでは主に治療役であったが、扉への特攻で死亡。

羅刹(らせつ)

 れっきとした公式キャラ。登場作品は嘆きの都。
 兄刹那とともに、異形として生まれたがために迫害され、兄に連れられて生きてきた。
 そのため兄に対しては絶対ともいえる信頼と服従を示す。
 水地に見いだされてからはその攻撃力と耐久力を鍛え上げた一流の戦士となっていく。
 武士道を志しており、その態度は礼節を踏まえたものであることが多い。
 兄とともに江戸崩壊を生き延びた彼は五年後、白銀の羅刹として黒之巣会死天王の一角に名を連ねることになる。



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