以上が、太正六年に帝都で発生した騒乱の顛末である。
あの激動の時代に各人が抱かれた想いは各様であるだろうし、これは事実を表現した一つの形に過ぎないであろう。
しかし、一般人に届かないこの帝都の裏に隠された事実の一部を提示するという点でこの論文は意味があると信じるものである。
この論文を作成するに当たって、今は亡き水地新十郎助教授、高音渚講師のお二人に受けた指導は非常に大きな支えとなり、また残された資料も大いに助けとなった。
他学部でありながら当研究室の維持に協力いただいた横塚太助理学部教授の存在がなければ研究すらままならなかった。
法学部のミュラー助教授には陸海軍の情勢について多大な示唆を頂き、文学部の塵都助教授、翔べ!風組助教授には特に中世近世史について教えを頂いた。
戦史研究所の真神樹氏と心理学者の葉月文氏のお二人には特に人物考察の段階で多大な助言を頂いた。
森林警備隊二代目隊長の紀州人氏、鍔鬼会筆頭のさくらとお食事氏のお二人には校正段階で非常にお世話になった。
その後の最終収録に当たっては九州新聞社のごんべ氏から多大な協力を戴いた。
また私事で恐縮だが、喫茶テイゲキのマスターフェル氏とウェイトレスの美咲緑氏には、作成段階で疲れたときにおいしい珈琲と紅茶で暖かく迎えていただいた。
そして英爺氏を始めとする太正浪漫堂常連客の方々には何度も励ましを頂いた。
諸兄姉に心より感謝申し上げる。
太正十六年三月
近代都史研究室講師
夢織時代
対降魔部隊SS第六弾「嘆きの都」
終
初出、SEGAサクラ大戦BBS平成十一年九月二十四日
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