嘆きの都
追憶其の六
第六章 途絶えよ、滅びの階段 五



第六章 途絶えよ、滅びの階段 四



 帝都の地下にある秘密都市江戸は、一カ所の空洞からなるのではない。
 霊脈の衝となる場所に開いた僅かな空間を術的に拡張するという形で、大小取り混ぜ赤坂、日本橋、吉原など帝都の随所に存在している。
 そんなわけで、ぼこぼこ地下都市があるわりに東京が陥没することもないのであるが。
 丁度優弥は中央都市の最後の住人を新宿地下に避難させているところだった。

 ドオオオオオッッ!!

 この関東平野ではまず聞くことのない地鳴りのような音が響き渡る。

「まさか……渚ちゃんの結界がこんなにも早く破られた……?」

 紗蓮から諭されていてもなお、ここまであっさり破られるのは優弥にとって予想外だった。

「いかん優弥!儂らのことは大丈夫じゃから、おまえは早く戻るのじゃ!」

 江戸末期に武士から傘張り職人となり、紗蓮の傘も作った老人が叱咤するように叫んだ。

「済まねえ、恩に着る!」

 約束したのだ。
 渚を守ってやると。




「来るかっ……!」

 刹那は舌打ちしつつも焦った様子はない。
 考えたくはなくとも最悪の事態まで考えて対処するのが、この町の守護を仕事として、自分たちの生き甲斐として与えてくれた水地への恩に報いることであった。

「兄者、今の時間、よりによって優弥も相模も出かけているぞ」

 羅刹も言葉とは裏腹に恐れている様子はない。

「ああ、何人来るか知らんが俺たち二人で優弥たちを悔しがらせてやろうではないか、羅刹よ」
「おう、もちろん!!」



 米田と一馬、そして後に続く者たちは、平衡感覚の無くなる空間の穴をひた走っていた。
 飛び込んでずっと闇の中であるが、行く先の光は見えているので迷うことはない。
 願わくば、それが本拠に直結していることを祈っていた。

「抜けるぞ!」

 刹那と羅刹の二人は映像球で対降魔部隊を見たことはなかったが、大まかの外見的特徴は相模から聞いていた。
 先頭の二人が米田一基と真宮寺一馬だろう。
 もう一人いないのが気にかかるが、どうやらその後にもそれらしき気配はない。
 時間差でこちらをはめてくると言うことはなさそうだった。
 ならばこちらは最大奥義を叩き込むのみ!

 刹那の長く伸びた爪に気力が実体化していき、無数の矢が出現する。
 羅刹の手に軽々と振り回される棍棒が白銀に輝く。

「行くぞ羅刹!」
「おう、兄者!」

 向こうの出てくる瞬間を見定める。
 いかな達人でも、闇の中から光の中に出てくれば僅かにせよ一瞬は対応しきれない瞬間がある。

「空を裂け我が刃……」
「地に轟け我が爆音……」
「我ら守護者の名に賭けて、」
「寄せ来る者を薙ぎ払え!!」

 米田と一馬、そして第一陣の百名がこの町にたどり着いた丁度その瞬間に、兄弟の気がぴたりと一つになった。

『爆殺!!覇道壊塵撃!!』

 羅刹の爆発的な力を載せた刹那の無数の刃が、米田たちに向けて雨あられと降り注ぎ、大爆発を起こす。

「桜花霧翔!!」

 も、到底威力を削りきれるものではない。

『あああああああっっ!!』

 軍勢の半分がこの一撃で文字通り薙ぎ払われた。
 直撃を食らった者の半分はその場で即死し、あとの者も事実上戦闘不能にまで追い込まれた。
 直撃はかろうじて避けたものの、米田と一馬もさすがに無傷ではない。

「我はこの町の守護を任されている、刹那」

 必殺技直後の虚脱状態を狙われるのを避けるため、無理矢理喉と舌を動かして牽制する。
 それにやや遅れて羅刹も続いた。

「同じくその弟、羅刹」

 米田も含めて意識のある者たちは皆一様に「兄弟が逆じゃないのか」と心中で突っ込んだが、それはさておき。

「貴様らを」
「ここから先へ行かせはせん」

 刹那は口二つで合体攻撃直後の虚脱状態を凌ぎきった。
 あとはどうにかして時間を稼ぐ。
 そうすればこちらの勝ちなのだ。
 ただ、一つ気になる。
 推定ではそろそろ終わっていていいはずなのだが……。



「くっ……!」

 珍しく、儀式を続けていた渚がひるんだのを見て、お留守番のあずさはびっくりした。

「渚ちゃん!大丈夫!?」
「……怪我はありません、だけど……」

 ちょっと渚は言い淀んだ。

「そう言えば……もう終わっていていい刻限だよね。何か問題が起こったの?」
「今破られたときに圧力が高まったのではっきりしました。京極が妨害をしかけてきてます。
 止めるほどのものではないですけど、霊力の集結が遅らされているんです」

 先ほど結界が破れたことによりいきなり京極の圧力が強まったのであやうく儀式を中断させられかけたのだ。
 うつむいたままのあやめは何もしていない。
 まだ。
 しかし渚は、結界が破られたことに思い当たることがあった。
 設置したとき、もしかしたら不完全なままにしてしまっていたかも知れない。
 知り合いである横塚教授が結界破りに関与しているとは、さすがに想像できなかった。

「うーん、それじゃあ私も足止めに行った方がいいかな。
 刹那たちも強いけど、結構わらわら来てるんでしょ」
「ええ、お願いします。ここの守りはまだ何人かいてもらってますし、足止めと言わず殲滅して下さい」
「うん了解。兄様たちもすぐ来るだろうしね。
 あやめの恋人がどんな男か間近で見てみたいし」
「あいつは……出来れば私がこの手で殺したいんですけど……」

 ちょっと言葉は控えめながら、強固な意志を秘めた瞳で渚は頼む。

「出来れば半殺しで連れてくるけど、黒鳳を倒した奴だから、兄様が止まらないかもよ。
 それに……あやめに悪いってば」

 済まなそうに答えつつ、あずさはすたすたと広間から出かけていった。

「藤枝あやめ、これから儀式圧力を上げます。
 みんなが頑張ってくれているんだから……、私も負けられない」
「止めてくれるわよ……真之介が……」

 さすがにさっきの会話を聞かされてムキになったあやめは口に出して反論する。
 それを聞いて渚の表情がキッとなった。
 言ったとおり、あやめにかかる圧力が苦痛に叫びたくなるくらいまで増大する。

「させない……。あいつになんか、絶対に……!」




 あがく。
 もがく。

 溺れているというのはこんな感覚なのだろうか。
 あいにくかどうかはともかく、溺れたことのない真之介は漠然とそう思った。

 身体がひどく重い。
 自分の把握していた状態の数千倍くらい身体は疲労しきっていたらしい。
 あやめがいてくれたら、無理矢理にでも体調を整えてくれたのだろうが……。

 あやめ……

 こんなところで眠り込んでいるわけには行かないのだ。
 何故か自分が眠り込んでいることを正確に認識しつつ、その淵からはい上がろうとする。

 くそっ……

 身体に力が入らない。
 だが、どうにかして行かなければ。

 米田と一馬のことだ、自分を休ませてその間に片づけようなどと過保護なことを考えているに違いない。

 何でもいい……力を……

−−−−−−……−−−−−−

 ん?

 自分の意識の近くに何かの存在を感じた。

−−−−−−力を−−−−−−

 この感触は、あれだ。
 小田原で自分に取り憑こうとしてきた亡霊。

 まだ消えていなかったのか。
 意識が苦笑の形を取る。
 だが、今は好都合だ。

「よこせ」

 そう告げて、真之介はその霊から無理矢理力をふんだくりにかかった。




「兄様、状況は!?」

 江戸の中心からやや離れた郊外の町まで行っていた相模とあずみは、映像球で事態を確認しつつ急ぎ戻っていた。

「刹那と羅刹がうまく食い止めてくれている。
 山崎真之介は……、まだ倒れたままか」

 そこで相模は迷った。
 対降魔部隊が別れている今ならば、山崎真之介を暗殺することが今度こそ可能かもしれない。
 だが、こちらの本拠が、自分たちの町が今襲撃を受けているのだ。
 どちらを優先すべきか、走りながら悩む。

 どうする……どちらが最善か……

「二人とも、何とか持ちこたえてよ」

 結局、駆けつつ横から聞こえた妹のつぶやきで天秤は決した。
 先に、自分たちの町から侵入者を叩き出す!
 相模にしては感情を優先した判断だった。



 その気迫がまず壁となった。
 次いで到着した第二陣の百名共々、刹那と羅刹の放つ威圧感を前に先へ進めない。

「その気迫は見事だが……」

 場を停滞させて何が何でも時間を稼ぐつもりだということを察し、一馬はあえて隙を見せつつ挑発気味に荒鷹を抜いた。

「こちらも急がねばならないのでね」
「急ぐ必要はない。全員ここで屍になる」

 羅刹のような巨漢からこういう台詞が出てくると説得力がある。
 いかに精鋭部隊をを揃えたとはいえ、さきほどの強烈極まる一撃を見せつけられたあとにこれだ。
 米田と一馬はそれに臆することはないが、まず霊力で彼ら兄弟を下回る兵たちにはそうはいかない。
 刹那はそれを計算に入れて、意識して霊力を強めに放つようにしていたのだが。
 米田はその嫌な空気をすぐに察した。
 このままでは士気に影響が出過ぎる。

「第二陣は儀式の場を抑えにかかれ。残る第一陣は民間人の保護だ」

 実は思いっ切りドロドロした悪の要塞を想像していた米田だったりする。
 それならば全軍総攻撃で焼き滅ぼせと命じることにそう躊躇することもなかったのだろうが、見れば何とものどかな町並みである。
 しかも幕末生まれの米田には懐かしささえ覚えるような、江戸時代末の姿をそのまま残したような町並みだ。
 加えて、空気が清浄だった。
 この五十年で知らず知らずの内に悪化していた、煙で満たされてきた帝都の空気のひどさをようやく実感させられる。
 この町は少ないながらも人の生活感があるが、それでもなお深山幽谷のごとき大気が満ちていることがいっそすごいと思ったが。

 米田の考えはともかく、直接この巨漢と戦わずに済むというので各人にいささかほっとした空気が見える。
 一馬も、それでいいだろうと思った。
 集団で挑んでもこの二人はなかなか突破することは出来ないだろう。
 自分と米田で出来るだけ早く片を付ける一方で、兵たちには制圧を急がせよう。
 おそらく向こうは対降魔部隊である自分たちのことを知っているだろうから、こちらを無視して兵たちを追いかけるようなことはしないはず。

 だが、二人の算段以上に刹那と羅刹は本気だった。

「言ったはずだぞ、ここから先へは行かせんと。
 貴様ら全員、一人の例外もなく、だ!」

 動き始めた第二陣の先頭五人がいきなり消失したかと思うと、瞬時にして羅刹の眼前に移動させられていた。

「なっ……!」

 さしもの米田と一馬も目を見張った。
 初めて見るが、これが召喚術というやつか!?

『うぎゃあああっっっ!!』

 その場で羅刹の棍棒が一閃し、二人が原形をとどめぬまでにされて残る三人も骨を叩き折られて吹き飛ばされた。
 術を発動した直後で大して気力も込められないであろうにそれでもこの威力だ。
 尋常な力ではない。

 次いで第一陣からも悲鳴が上がった。
 こちらもいつの間にか動いていたのか、刹那が長く伸びた爪をかざしつつ、脅威的な速度で次々と血しぶきを上げさせていく。
 こちらはとどめを刺すことを目的としているのではなく、あえて恐怖をあおるために叫び声を上げられる程度の傷を負わせる。
 もちろん部隊の練度がそれなりにあるので一撃でとどめを刺すのが難しいと言うこともあるが、どちらかといえば刹那が打算的だからこうなっているという方が正しいだろう。
 浮き足だった状態では、刹那の動きの前にかすりもしない。

「てめえっっ!!」

 怒りに燃える米田が神刀滅却を抜き放ちつつ一息に刹那を捉えた!
 だが、

「残像っ!?」

 切り裂いた刹那の姿がふっと消えるのを見た直後、米田は振りきった両腕ではなく、腰をひねって強烈な回し蹴りを放った。
 後ろに回り込もうとしていた刹那の服の裾をかすめる。
 外してもその勢いを使って体勢を切り替えて刹那に第三撃を叩き込む。
 元々米田は喧嘩でならした戦いもできるのだ。

 今度は避けきれないと見るや、刹那は一転して間を詰め交錯した。
 自在に動く長く伸びた十本の爪が、全てをかわしきれない。
 すれ違い様に浅くだが五カ所を切り裂かれた。
 しかし、米田も負けていない。
 刹那にしっかりと傷を負わせていた。
 体が小さい分、それほど大きな傷でなくとも刹那にとっては米田よりも深手となる。

「ちっ……」

 鮮やかな手並みで出血を止めて……どうやら何らかの術を使ったようだが……刹那は鮮やかに身を翻し、この隙に先へ行こうとした兵の背中を次々と切り裂いていく。

「やらせるかぁっ!!」


 一方、一馬と羅刹はなかなか戦いが進まなかった。
 大雑把に見えて、羅刹にはなかなか隙がない。
 同じ様な印象の金剛と比べると技量はともかくとして、精神的には落ち着いた印象を受ける。
 そして、力はほぼ彼と同じくらいだろう。
 当たりどころが悪ければ、一馬でも一撃昇天である。
 そして厄介なのがあの召喚術だ。

「うりゃあっ!」

 また三人やられた。
 一馬とにらみ合いながらも、視界の端から兵を召喚して自分の間合いに引きずり込んで棍棒を振るってこれである。
 術はともかく、棍棒を振るうときにさえも明確な隙は見せない。
 こうなったら、自分から接近して叩き伏せるしかなさそうだ。

 瞬時に間を詰めて振るわれる荒鷹。
 羅刹はそれを真っ向から棍棒で受け止めた。
 見た目は木製のようだが、霊木か何かを使っているのだろうか切れ目すら入る様子がない。
 痺れとまでは行かないが、一馬の手にずしりとした衝撃が加わる。
 金剛と言いこいつと言い、力を主とする型に祟られているような気もするが……まあ気のせいだろう。

 重量武器の弱点をつくために、力の加減を工夫して平衡を狂わせ、体勢を崩しにかかる。
 だが羅刹は大きく棍棒を弾かれてもその怪力ですぐに振り直してきた。
 術の直後に大した集中もなく四五人吹っ飛ばせるわけである。
 おそらくこれですらも力を七割くらいに抑えているのだろう。
 その分速度と動きが追随している。

 力点を見切らねば受け止めれそうにない。
 ここは素直にかわすことにした。
 棍棒が地面にぶち当たる直前に一馬は飛び上がった。
 案の定、この一撃で地面が揺れる。
 だが先に飛び上がってしまえばこちらのものだ。
 さすがにこうなってしまえば羅刹にも隙が出来た。

「破邪剣征……」
「魁!空刃冥殺ッ!!」
「何ッ!!」

 荒鷹を振るおうとしたところを背後から必殺技を食らった。
 米田とやり合いながら、絶妙の間で刹那が必殺技を叩き込んできたのだ。

「俺の真っ正面で、なめんなあ!!」

 そこへ米田が神刀滅却を叩き込もうとする。
 いくら何でも眼前で横に攻撃を加えれば隙だらけだ。
 しかしその米田へは、体勢を即座に立て直した羅刹の一撃が飛んだ。

「轟!爆裂岩破アァッッ!!」
「うおおおおおおっっ!!」

 ギリギリで飛びすさり直撃はかろうじて避けたものの、余波でもかなりの威力がある。
 この兄弟、かなり連携がいい。
 この先に向けて力を温存しておくなどという手ぬるい態度で倒せる相手ではないと判断した。
 羅刹の必殺技が終わるか終わらないかくらいの瞬間に、米田は逆に突っ込んだ。

「!!」
「これでも、食らいなあっ!!」

 上段から霊力を存分に込めた一撃を羅刹に見舞う。
 防ぎきれるものではない!

「むんっ!」

 だが、命中寸前に全身に気合を込めた羅刹の身体がぎらりと銀色に輝いた。
 いささかの間もおかずに、鈍い金属音が響き渡る。
 さしもの米田も目を見張った。
 神刀滅却の刃がまともに当たったというのに、変化した羅刹の身体は血がにじみもしない。
 しかしそうならそうで米田も負けていない。
 霊力と腕力を総合わせにして羅刹の巨体を吹き飛ばしにかかった。

「うおりゃあっっ!」
「ぬううううっっ!」

 ここは米田の力が勝った。
 羅刹の身体が大地から離れる。
 目標は、刹那、一馬を結ぶ一直線上だ。
 そうすれば、

「破邪剣征、百花斉放!」

 集約された一馬の気が、一直線に走る。
 狙い違わず二人同時に吹っ飛ばした。

「よし、今のうちに各隊制圧開始せよ!」

 刹那の動きと羅刹の召喚術が目を光らせている間は思うように動けなかった兵たちが、その声と共に呪縛から解き放たれた。
 先ほどから見ている限り、羅刹の召喚術はかろうじて視界内に収まる者しか呼び込めないらしい。
 一度引き離してしまえばこちらのものだ。

「よし一馬、俺たちも行くぞ!」
「させんっ!轟!爆烈大河ァッ!!」

 羅刹の怒号が響くと共に、吹っ飛ばした方向から一直線に衝撃波がぶっ飛んできた。

「うおおおっっ!」
「くっ……まだか……」

 しかしそれだけでは済まなかった。
 甲高い、耳と言うより頭に響くような音が響き渡る。
 これは……笛の音だろうか……?
 見ればガレキの上にたたずんでいる刹那が短い笛を吹いている。
 成る程音程が高いわけだと納得している場合ではない。
 この期に及んでただの楽器であるはずがない。

「言ったはずだぞ、断じて行かせんと……!」

 笛を吹いている兄に代わって、その台詞を羅刹が吐く。
 響き渡る笛の音とともに、ばさばさという音が近づいて……

『!!』

 それは羽虫の大群だった。
 この笛の音はこれらを呼び寄せるための妖術手段だったのだ。
 その大群はいくつかの小隊に分かれて、軍団の向かった方向へ正確に追っていった。

「こちらとしても、みすみす行かせはせん!」

 阻止しようとして刀を振ろうとした米田の眼前で、バッと傘が開いた。
 全身が警報を発するその前に、米田は飛び退いていた。
 地面を滑るようにして現れた八卦図からすっと姿を現したのは、以前一馬が陸軍省で対決した紗蓮だった。



第六章 途絶えよ、滅びの階段 六


初出、SEGAサクラ大戦BBS平成十一年九月十七日



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