永遠の一瞬
裏シナリオ寸劇
帝都内某所、太正の時代にそぐわないクリスマスパーティ会場にて
あやめ(ノンアルコールのジュースが入ったグラスを持ちながら);
「じゃあ、行くわよ♪メリー、クリスマース」
(あやめの音頭に従い、グラスを鳴らす米田と一馬。ブゼンとしながらも従う真之介。)
真之介;「まったく、とんだ時間の無駄だな。
こんなパーティなど開いている場合じゃないだろう」
米田;「まぁまぁ、いいじゃねぇか。山崎。
せっかくあやめが苦労して料理だの飾りだの用意してくれたんだからよぉ。
それに酒飲んで騒ぐのもたまにはいいんじゃねぇか?なぁ、一馬?」
一馬;「そうですね。それに、山崎君だってなんだかんだいっても、ここに来ているのだし、
あやめ君の手料理だって嬉しいのでしょう?」
真之介:「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。俺はあっちで、本を読んでいるからな」
(数分後、米田と一馬の交わす政治上の会話に暇を持て余したあやめ、
乾杯の音頭の際に米田たちが開けたまま置いておいたシャンパンに気づく)
あやめ:「うふふ〜v真之介〜〜♪な〜に、そんなところで本なんて読んでいるのよ〜。
ほーら、いっしょにサンタの格好しよぉよ〜」
(かぶっていた帽子を真之介にかぶせる)
真之介;「何だ!?あやめ、お前酔っ払っているのか?
誰だっ、こいつに飲ませたのはっっ!!」
(空のシャンパンの瓶を手に取る米田)
米田;{これは‥‥‥、確かしゃんぱんとかいう‥‥‥。
こんな甘ぇ酒に手ぇつけるのは‥‥‥‥}
(背後から、あやめをぶら下げた(笑)真之介(帽子装備)がやってくる)
真之介;「よーねーだー # 。お前かーーっっ!!」
米田;「うわっ!何でぃ、山崎!! (あやめに気づく)
なんだ、そりゃ。あやめの奴酔っ払ってやがるのかぁ!?」
真之介;「しらじらしいことを言うなぁ!!」
米田;「うわぁ、光刀無形なんざ抜くんじゃねぇ!!
一馬!ちょっと、おい、助けてくれ!!」
一馬(クリスマスケーキを見つめながら);{これがケーキなのすか‥‥‥。
さくらさかせてやりてぇなぁっす}
米田;「(仙台弁で)考えごとしている場合じゃねぇ!!!!」
(殺気を込めて光刀無形を振り上げる真之介)
その後の米田の安否は定かではない。
しうら画匠画、執筆
平成十二年末
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