山崎真之介記念研究館
正邪の後継



光武・改
所属 帝国華撃団・降魔迎撃部隊花組 使用目的 帝都治安維持・対魔物戦闘
正式名称 虎型霊子甲冑兵器・光武・改 開発年月日 1924(太正13)年6月
設計者 李紅蘭/花やしき工房 製造 神崎重工/帝国華撃団工廠
設計草案 山崎真之介 整備責任 李紅蘭(花組隊員)
配備 銀座本部 管理責任 大神一郎(花組隊長)
全高 2532mm 肩高 1875mm
乾燥重量 728Kg 主機関 蒸気併用霊子機関(改良型)
活動限界 3時間 装備 機体により別
備考 一番機から八番機まで配備(四番機は欠番)
八番機のみ霊子感応型の改造機
伍番機のみ特殊装備の説あり
レーダー、通信用極小蒸気演算チップ搭載
基本操作系は直接操縦

内々に九番機及び十番機製造
解説 名称通り光武の改良型で、極めて高い霊子変換率はそのままに、 改良型蒸気併用霊子機関のために機体自体の出力も1.8倍に高められている。
実戦配備期間は太正十四年四月から十月までと、太正十五年一月に確認。
固有武器は光武とほぼ同じだが、内密に九番機と十番機が製造されており、 おそらくはそれぞれがソレッタ・織姫機とレニ・ミルヒシュトラーセ機である。
ソレッタ機はビーム放射能力を持ち、レニ機は携帯型ランスを装備する。
また紅蘭機は多連装噴進誘導弾に装備が変わっている。
マリア機の固定兵装は7.7ミリガトリング砲

外見上の大きな改良点は、頭部に蒸気排出口が出来たことと、背部排煙管が一対増えて三対になったことがある。

なお、詳細スペックは不明だが、太正15年夏に巴里に派遣された真宮寺さくら機、神崎すみれ機、イリス・シャトーブリアン機の三体は、左肩に個人固有紋があしらわれるなど改良が施されたバージョンとなっている。

さらに太正15年末から太正16年初頭にかけてヤフキエル事件の際に使用された光武・改はさらに改装され、集団霊力発動システム「帝都防護陣」などに対応している。



アイゼンクライト
所属 星組
(と称せられる実験部隊)
使用目的 不明
正式名称 アイゼンクライトIII型<クロイツ> 開発年月日 1924(太正13)年11月
設計者 カール・オストヴァルト 製造 ドイツ・ノイギーア社/ジャン・レオ
設計草案 不明(神崎重工協力) 整備責任 李紅蘭(花組隊員)
(太正十四年当時)
配備 銀座本部
(太正十四年当時)
管理責任 大神一郎(花組隊長)
(太正十四年当時)
全高 3132mm 肩高 不明
乾燥重量 1471Kg 主機関 蒸気併用霊子機関三基並列
(通称Y型)
活動限界 3時間 装備 機体により別
備考 十字型モノアイ(準複眼式)
全機体数は不明
解説 ノイギーア社開発のアイゼンクライト第三型<クロイツ>(十字の意)の名称はその十字型モノアイから来ている。
なお、第二型は<パラレレ>で平行の意味を持つため、基本は光武に似た外観であった可能性がある。
初期型とII型は神崎重工製霊子機関を使用しているが、III型であるクロイツでついに霊子機関まで含め全てノイギーア製となった。 また、アイゼンクライトとは「鉄のドレス」の意味を持つ。
コードネームはアイゼンゾルダードで「鉄の兵士」という意味である。
三基の並列霊子機関は背部で回転するように設置されている。
その三方に突き出た形が「Y型」の名称の元と考えられる。
ただしその特殊さ故に、操縦者に高い操縦能力と霊力を要求する機体である。
織姫機はイタリアン=ローズに塗られ、武器を持たずに指先から霊子エネルギーを収束放出して攻撃する。
レニ機はジャーマン=グレーに塗られ、地上戦の機体ながらランスを扱う。
ラチェット・アルタイル機はシルバーに塗られ、投げナイフを使用する。

天武配備後も予備機として保管されており、太正16年の光武・改大破の際織姫機とレニ機とも使用された。
このとき、ラチェット・アルタイルは星組戦闘服から花組戦闘服へ途中変更しており、織姫、レニは花組戦闘服で操縦していることから、制服による不整合は無いと思われる。


天武
所属 帝国華撃団・降魔迎撃部隊花組 使用目的 帝都防衛
正式名称 辰型霊子甲冑兵器・天武 開発年月日 1925(太正13)年11月
設計者 李紅蘭/花やしき工廠 製造 神崎重工/帝国華撃団北海道支部
設計草案 李紅蘭他 整備責任 李紅蘭(花組隊員)
配備 銀座本部 管理責任 大神一郎(花組隊長)
全高 3775mm 肩高 3245mm
乾燥重量 3652Kg 主機関 蒸気併用霊子機関三型
活動限界 不明 装備 機体により別
備考 全九機が確認。
アイリス機のみ霊子感応型
レニ機、織姫機のみ内部装備が星組戦闘服仕様
蒸気併用霊子機関の他、都市エネルギー変換機構を搭載
脚部には無限軌道とローラーを装備
解説 光武に比べ大型化した機体は山崎真之介の設計草案ではなく、李紅蘭と花やしきの独自の開発によるものである。
霊力、蒸気力に加え、都市エネルギーを動力に加えることで、重量型の機体も十分に動かせるだけの高出力を得ることが出来た。
その代わりに操縦者の霊子変換率は低下しており、操縦者への負担は増している。
都市エネルギー変換能力は普段の帝都における戦闘ではその許容範囲内であるが、 武蔵のような強大な都市エネルギーを持つ物体が近傍に存在すると出力暴走を起こす。
開発は神崎重工神奈川工場ではなく、黒鬼会の攻撃を避けるためにか帝国華撃団北海道支部で行われた。

武蔵戦終了後、永久凍結か破棄されたものと思われる。


脇侍・改
所属 黒鬼会 使用目的 戦闘/破壊/偵察
正式名称 不明 開発年月日 1925(太正14)年四月前後
設計者 不明 製造 黒鬼会
設計草案 江戸幕府関係者 整備責任 不明(木喰?)
配備 帝都各所 管理責任 黄童子は金剛、焼塵は火車
イ型軽は土蜘蛛
全高 2329mm 肩高 1820mm
乾燥重量 606kg 主機関 蒸気併用霊子機関(??)
活動限界 確認されず 装備 種類により別
備考 イ型、ロ型、ハ型、二型、エル特の五タイプが存在。
イ型とロ型には「甲」より強力な「乙」が存在。
また、イ型のみ土蜘蛛配下専用の「軽」が存在。
ニ型とエル特は基本的に拠点防御用で「特」のみ
イ型は接近戦用、ロ型は遠距離戦用、ハ型は爆撃型、ニ型は接近多角型、エル特は回復機
自立思考型蒸気演算式頭脳を搭載
黄童子には特殊移動防御能力あり
解説 黒之巣会が使用した脇侍をベースとしており、 イ型は足軽、ロ型は火縄、ロ型は大筒の流れをそのままに受け継いでいる。
あまりにも酷似しているために、黒鬼会技術担当である木喰一人による開発と言うよりは、 初めて確認された太正十四年四月の銀座の戦いの直前に反魂の術で復活させられた 山崎真之介が最終顧問に当たった可能性もある。
実際に彼の復活までは脇侍改は確認されていない。
行動パターンは脇侍とほぼ同じであり、小型蒸気演算機を搭載しているが、その判断能力は旧来機より高まっており、蒸気演算機はきわめて高度かつ小型化されている。
それにより、ある程度命令なしで自律行動可能となっている可能性も指摘されている。

なお、主機関は文献によると蒸気併用霊子機関となっているが、背面にある機関部と思われる部分の形状は旧来の脇侍とほぼ同一であり、怨霊子機関である可能性を捨てきれない。
参考文献 サクラ大戦2トレーディングカードM12


実際の製造は陸軍技術工廠が行ったらしく、各機体には下記のように皇紀を含む製造番号が打たれている。
>イ甲二五八四〇〇五四
>ロ甲二五八四一二〇一
なお、皇紀2584年は太正13年にあたる。
参考文献 小説太正浪漫街道新章 皐月「横浜・神崎重工本社」



闇神威
所属 黒鬼会 使用目的 戦闘/破壊
正式名称 不明 開発年月日 1925(太正14)年半ば?
設計者 葵叉丹 製造 黒鬼会
設計草案 葵叉丹 整備責任 不明
配備 本拠地 管理責任 不明
全高 不明 肩高 不明
乾燥重量 不明 主機関 霊子核機関数基?
活動限界 不明 装備 日本刀
備考 葵叉丹、鬼王搭乗機
葵叉丹機は漆黒
鬼王機は真紅
解説 神威の名前を冠しているが、外見的には全く別の機体となっている。
しかしその能力は黒鬼会の幹部用魔操機兵の中でも最強を誇り、また光武同様に操縦者の霊力を引き出す効果もあると思われる。
武蔵内部の戦いで鬼王が闇神威より円空や火乱を放出し、また分身するなどといった能力を見せることが出来るのはそれ故であろう。
また原理は不明だが、操者が二剣二刀を手にしていた場合、その攻撃力が闇神威の持つ刀に影響されるようである。
このことから、対降魔部隊用に山崎真之介が立案していた機体である可能性もある。



新空中戦艦ミカサ
所属 帝国華撃団 使用目的 国家機密のため”不明”
正式名称 超弩級空中戦艦ミカサ二型改装仕様 開発年月日 1926(太正15)年2月
設計者 国家機密のため”不明” 製造 国家機密のため”不明”
神崎重工の関与は確実
設計草案 国家機密のため”不明” 整備責任 国家機密のため”不明”
配備 銀座本部地下 管理責任 国家機密のため”不明”
全長 8214m 全幅 2907m
全高 4121m 主機関 霊子核機関六機
活動限界 7000時間 必要乗員人員 40名前後?
備考 ブリッジ背部に大帝国劇場を逆さに収納
轟雷号が艦内移動列車兼突撃用として配備
艦首部以外の多くの部分は旧ミカサの流用
解説 聖魔城で崩壊したミカサの艦首部以外を回収して銀座本部地下で密に再建造されていたミカサの新型。
初代艦で最大の問題となっていた帝都への被害を最小限にするために、格納方法が垂直収納からの連結発進となっている。
回収されなかった艦首部には改良が加えられ、聖魔城での経験を踏まえてか、突撃時には艦首部から轟雷号を敵陣に送り込めるようになっている。
そのため艦首が鋭く長くなっているが、直接劇場を載せるのではなく内部に収納するために全高はやや低くなった。
また長くなった艦首部を利用して、主砲は長砲身の物に変更されており、初速とともに破壊力も上昇している。
大量の降魔との戦闘を踏まえて、万が一機関部に潜入されても持ちこたえられるように機関部は七つ並列となっており、 どれか一つでも生きていれば霊子核機関のエネルギーを制御できる構造になっているようである。
ただし、霊子核機関の膨大なエネルギーによる熱を排出するためと思われる排気口に侵入されると直接霊子核機関への攻撃が可能なようである。
甲板には大量の高射砲を備えており、その排気口を守るような構造にはなっている。
またブリッジ裏には隊員用キャビンが用意されている他休憩室もあり、その近くには劇場部も逆さながら設置されていて、居住性が上がっている。

なお、開発年月日と発進年月が一致しないため、軍内部での予算その他の工作の必要性があったのかも知れない。



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