聖闘士星矢
物語感想


真紅の少年伝説

映画第三作。私はコレが一番好きです。
何がいいって、黄金聖闘士たちが出てくるし、星矢たちが絶望に打ちのめされるなど物語性が実に高く、 コロナの聖闘士たちも美形揃いの最強揃いで、 最後の敵である太陽神アベルが強いに加えて格好良く、実に格調高い敵になっている。
しかしなによりも、星矢、紫龍、氷河の三人が黄金聖衣を纏うということがさいっっこーである!
あまりにも、あまりにもかっこいい!
映画を見終わってその足でおもちゃ屋にいったら、黄金聖衣を纏った三人の聖闘士聖衣大系人形が飾られてあり、のどから手が出るほど欲しかった覚えがある。
エンディングテーマも作られており、この「You are my reason to be」は曲といい、沙織と星矢の美しさといい、感動ものである。
CDSになっているらしいが、一度たりとも発見したことがない。現存しているのだろうか。
曲そのものは、最近出たCDセットで聞くことが出来るが。
CDといえば、あまりに曲数が多いので音楽集5に入りきっていない。
音楽集8の未収録編と、メモリアルボックスでほとんど補完されているが、星矢がアトラスに踏んづけられるシーンと、 太陽神殿前でアトラスが青銅聖闘士を打ちのめすシーンの音楽は今もって収録されていない。
特に踏んづけられたシーンの音楽はかなりいいのだが。是非収録してもらいたいものである。
ともかくあまりにも豪華である。
イメージカットを見ると、ジャオウ対紫龍という対決も当初は予定されていたようで、ストーリーはこれでも圧縮されていたようである。
75分と、四作中最高のスケールにふさわしい。
もっとも、文句がないわけではない。
アテナ復活の際に沙織が言ったセリフが聖闘士星矢の全てを語っているくらい素晴らしいのに、 アベルを倒した後でもう一回蛇足なセリフ(しかも格調高くない)を言っているのでなんだか興ざめしてしまうのである。
そして、なぜコレをアニメコミックスにする際、上下巻にしなかったのだ!集英社よ!
おかげでコマにセリフがぎっしりでせっかくの素晴らしい作品が潰されているではないか!

最終聖戦の戦士たち

映画第四作。同時上映はおそ松くんにあっこちゃん、五人戦隊だった。あの屈辱を私は決して忘れない。
ただ、この作品、真紅にくらべるとかなり劣る。
聖魔天使たちもそんなに格好いいわけではないし、ストーリーもそんなに伏線もなく戦いに行っているし、 何より、最後の敵ルシファーの格が低い!とにかく低い!
復讐をのん気に語り、適当に暴れ回って、出世欲にかられていて、ふんぞりかえって、最後は沙織を人質に取ったあげく、目がくらんだところを矢に射抜かれて終わりである。
あまりにも情けない。
名曲「太陽の矢」をバックにしたシーンがせめてもの格好良さを見せたぐらいであろう。
聖書に謳われた堕天使にして魔王とは到底思えない。
聖魔天使たちも、よってたかって黄金聖闘士を倒したときは強かったけど、一対一では大したことがない。
まるでいじめっ子である。
アベル、ポセイドン、エリスも、なんだか引っぱり出されてきただけという印象である。
おまけにあのアベルがバカ笑いしているものだから、何だかげんなりする。
こんな最終聖戦は嫌だ!せめて60分で作って欲しかった!
音楽はいいんだけどなあ。


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