聖闘士星矢　アスガルド篇　概要

全てはこの地上の永久の平和と、愛のために……

　北極海を望む北の聖域アスガルドは、風雪と永久氷壁に閉ざされた大地。
　そこを統べる神オーディーンの地上代行者たるヒルダとアスガルドの民は、その境遇を受け祈ることによって、両極の氷を支え続けてきた。

この地上に於いて聖域の聖闘士に対抗できるのはアスガルド伝説の戦士のみ！

　しかしあるときヒルダは、黄金の指輪ニーベルンゲンリングを何者かの手によって填められてしまう。
　邪悪の化身と化したヒルダは、自身の守護星である北極星ポラリスに付き従う北斗七星の戦士たちを呼び覚ましてしまった。
　彼らこそが、アスガルドの伝説に謳われた最強の神闘士、ゴッドウォーリアー。

アスガルドの神闘士に比して、聖域の聖闘士がどれほどのものか教えてやろう

　その一人、ゼータ星ミザールのシドは聖域を強襲し、黄金聖闘士牡牛座のアルデバランを一撃の下にうち倒した。
　アテナの聖闘士を無力とみた彼は城戸邸に滞在していた沙織の下に現れ、その首を狙う。
　だがそこへ、新聖衣を身に纏った星矢達が駆けつけ、苦戦の末シドを撃退。
　アスガルドに何か起こっていると察知した沙織は星矢たちとともにアスガルドへ向かった。

お願いです、氷河。お姉様を助けて下さい

　沙織たちより一足早くアスガルドに乗り込んだ氷河は、わざと捕まり、アスガルドの都ワルハラ宮殿に入った。
　神闘士の尋問に痛めつけられた彼を救ったのは、地上代行者たるヒルダの妹フレア。
　氷河とともにワルハラ宮を脱出したフレアは、到着した星矢たちの前で恐るべき事実を語る。
　誰よりも平和を愛していたヒルダが変貌し、このままでは地上が水没するというのだ。

アテナの小宇宙を以てしても、せいぜい半日

　そこへ神闘士を従えたヒルダが出現する。
　ヒルダの指に填められたニーベルンゲンリングこそが元凶と沙織は見抜いた。
　ここで互いに小宇宙を燃え上がらせ、いざ決戦かと思われたがヒルダは嘲笑しつつ退く。
　沙織が一人北極海に向かい、ヒルダの代わりに両極の氷を支え始めたのだ。
　放っておいても日没までにはいかなアテナでも力尽きる。
　星矢達はそれまでにワルハラ宮殿のヒルダの下にたどり着くべくアスガルドの大地へ入っていった。

ニーベルンゲンリングの魔力を解くためには
伝説の名剣バルムングの剣が必要なのじゃ

　五老峰老師に助言を仰ぎに行っていた紫龍が遅れて到着する。
　老師によれば、ニーベルンゲンリングの魔力を解くことが出来るのは伝説の名剣バルムングの剣のみ。
　しかもその剣を手にするためには、神闘士の纏う神闘衣、ゴッドローブの守護石であるオーディーンサファイアを集めなければならない。
　地上とアテナを救うためには、七人の神闘士を全てうち倒さねばならなくなった。