聖闘士星矢
夢の二十九巻
解説コーナー
原作とアニメの設定をどちらも使っているこのシリーズですが、この作品を書くにあたって私が勝手に考えた設定もかなり存在します。
一応文中で敵方のみなさんに解説してもらっているつもりではありますが、補足みたいなものをここに書いていこうと思います。
いずれは、もう出てこなくなってしまった敵キャラの解説も……と考えています。
なお星矢の世界観とは外れる話題を含みますので、純粋に聖闘士星矢を楽しみたい方向けではありません。
すみません。
星闘士
この話の核になっている敵方の総称。
実にどうでも良い話ですが、この「スタイン」という呼び方はそれなりに考えたものです。
この話の敵はかなり初期から星にかかわる者たちと決めていました。
一番最初はおなじ漢字で「スターソルジャー」というまったくひねりの無い名前をぼんやりと考えていたりしましたが、秒間十六発しかパンチが撃てそうに無い名前だったこともあり没になりました。
次は「スターウォリアー」でしたが、これでは神闘士と重なるのでこれも駄目ですね。
その次に考えたのが「スターメンバー」という闘士よりはアイドル予備軍な名前でした。
ここで、memberを日本語に変えて「員」にして「スターイン」。
これではロシアに独裁国家を作りそうな名前なので縮めてできたのが「スタイン」という名称です。
後で気づいたのですが、Stainという綴りは、実はセイント=Saintのアナグラムになっていたというよい偶然になりました。
青輝(シアン)、白輝(スノー)、赤輝(クリムゾン)の三階級はもちろん聖闘士に対抗して設定しました。
色の選択は第四話でフェロンが語った通り、星の温度による色彩変化を元にしています。
ただ、Blue,White,Redでは五人戦隊モノに近くなりそうだったので呼び方を変えました。
赤は最初スカーレットにしようと思っていたのですが、「やはり最下位といえばクリムゾンだろう」という妙な記憶のためにこうなりました。
ちなみに青輝星闘士=黄道十二星座というわけではなく、他にもアルゴ座の青輝星闘士なんてのもいます。
星衣ではなく小宇宙で判別される彼らは、白輝、赤輝星闘士が青輝星闘士になる可能性もあります。
彼らが仕える「陛下」の正体と彼らの目的は未だ秘密ですが、目的に関しては時々言葉の端っこに出てくることがあります。
星衣
「クエーサー」と読みます。
文中では読み方はちらっと出てきただけなのでここで補足。
御存知の方も多いと思いますが、これは日本語訳で「準星」と呼ばれる、ビッグバン後すぐに生まれた天体のことだそうです。
私が昔ほんの少しだけかじった宇宙論によると、この天体はブラックホールの周辺をガスが銀河のように取り巻いていて、中心部からは莫大なエネルギーを発しているそうです。
今の宇宙論では違っているかも知れません。念のため。
聖衣に相当する敵の衣を考えるときに、やはり「スタイン」同様「クロス」という音に似たものをと考えていたときに思い出しました。
星をガスが取り巻いているというイメージとも合ったのかもしれません。
この星衣は聖衣と違って星闘士の階級による差はなく、纏う星闘士の小宇宙によって防御力が左右されます。
外観のイメージは麻森博士の解説の通り、冥衣に似ています。
つまり黒光りする金属が基本で、そこに輝きがちりばめられています。
星空のイメージですね。
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