聖闘士星矢

夢の二十九巻「序章」





 この極寒の地が、いつもにも増して寒く感じられたのは何故だろうか。
 元より、寒くないなどと感じるはずもない。
 北半球で最も凍てついた大地。
 あのアスガルドよりも、不毛の地という点において更に勝っているであろう大地。
 草木一本、花一輪とて野外には生えることのない大地。
 だがそこに住む者にとっては、見慣れた光景だ。
 そう、この大地にも住む者があり、ささやかながら街もあった。
 その街と大地とを総称して、ブルーグラードと言う。

 ブルーグラードの長アレクサーは、このところ言いしれぬ不安を覚えていた。
 いつからだろう。
 考えてみて、行き着く答えは決まっている。
 この北の果てで断じて観測されるはずのない皆既日食が、この街に影を落としてからだ。
 あのとき天空より……いや、地の底より感じた絶大な小宇宙は到底人間のそれではない。
 あれは何か強大なる存在が企てた巨大な陰謀の一環に違いないだろう。
 だが、今のところ彼の胸中に広がった不安以外には目立った被害はない。
 破滅的な事態が起こる前に、誰かがそれを食い止めたのかも知れない。

「もしや……氷河、おまえか……?」

 その想像はいささかの自嘲を含んでいたが、苦いものではない。
 ブルーグラードを守護する氷戦士ブルーウォーリアーズの長でもある自分に、唯一氷原を舐めさせた男。
 だが、今ではそれに感謝している。
 外の世界にまで覇を唱えようとし、野望に燃えて父まで殺した彼を、さらには妹まで失うところだった彼を止めてくれたのだから。
 絶対零度をも極めたあの男なら、きっと何者にも負けはしない。
 そう思うのだ。

 しばし過去に想いを馳せてから、目の前の仕事に取りかかった。
 父を殺した男と言うことで、彼が長を続けることにはかなりの反対もあったのだが、前非を悔いて献身的に働く彼の姿勢は、徐々に人々に受け入れられて行っている。
 彼は今、かつてとは違う方法で外の世界と繋がろうとしていた。
 侵略ではなく、交易である。
 大地の恵みのないこのブルーグラードには、たった一つ、そして最大の交易品がある。
 彼ら氷戦士の鎧でもある氷衣ブルークロスの材料にもなっている氷晶アイスクリスタルだ。
 この大地の氷を加工して作る蒼い結晶は、最上の物になるとサファイアにも匹敵する硬度を持つ。
 もっとも、そこまでの物は逆に強度が落ちてしまうので氷衣の材料にはならないのだが。
 サファイアよりもわずかに明るい美しい蒼が、希少宝石としての価値を高めていた。
 また神話の時代から伝わる製法とは言え、人の手によるうちに改良され、そこそこの大きさを持った純結晶も作れるようになっていた。
 ここまで来ると、工業的な価値も計り知れない。

 ソビエト連邦時代は完全なる自治権と独立性を保っていた代わりに、交易すらもままならぬ時代だった。
 だが近年になってロシアへと変わり、市場経済の波を受けて少しづつ交易が拡大していった。
 今では長い交易ルートを経て日本のグラード財団に納入されるようになり、取引量と取引値が飛躍的に上昇した。
 おそらくこれを手配してくれたのは。日本人とのハーフである氷河の尽力であろうとアレクサーは確信している。
 あれから本人とは会っていないが、アレクサーは彼への感謝の念をこの意味でも忘れないことにしている。

 今彼が手にしている書類……紙も、かつてはこの地で手に入れることは不可能とされた品物だった。
 食事も、自給できる物しかなかった食材からずいぶんとバリエーションが増えてきて、彼の妹のナターシャはこのところ嬉しくて仕方ないらしい。
 この豊かさを失わぬよう、しかしそれに傲らぬよう、彼の長としての仕事は少なくなかった。
 仕事に没頭して、不安をいささか忘れかけたときだった。

ゴオオオオオオォォォォォォォ・・・・・

「!?この小宇宙は……!?」

 強大な小宇宙が感じられた。
 しかも、決して良心的とは言えそうにない禍々しさをたたえた小宇宙が!

「お兄さま!」
「アレクサー様!」

 あたふたという表現がぴったり来る走り方で、妹のナターシャと農園の管理長である老人が部屋に駆け込んで来た。

「何事だ」

 既に仕事着を脱ぎ捨て、氷衣を纏ったアレクサーは努めて冷静さを保って答えた。
 長たる自分が動揺していては、民まで不安が増大しかねない。
 しかし、ただごとでないことは確かだ。

「それが……炎の封印に……ほころびが……」

 ナターシャの口から告げられた報告は、アレクサーの推測していた、そして当たって欲しくなかった、どちらの候補でも筆頭に挙げられる事件だった。

「氷戦士たちは既に集まっているか!」
「は……はい。しかしアレクサー様無しでは……」
「……!!」



 ブルーグラードの地下、永久凍土のただ中に巨大な空洞がある。
 ここには、彼らブルーグラードの民が生きていくために絶対に必要なもの……そして同時に彼らがここに留まり続けなければならない理由とも言うべきものがあった。
 「狂える炎」と、彼らは呼んでいる。
 地底の空洞のただ中に、幾重にも重ねられた鎖によって包まれた姿で、炎の塊が浮かんでいる。
 燃料はどこにもない。
 しかしこの炎は、神話の時代から有史の時代に移る昔よりずっと燃え続けているのだ。
 この炎が熱源にして光源として、この空洞内ではかろうじて作物を育てることが可能なのである。
 交易が整うまでは、彼らは生き抜くための全てをここで生産していたのだ。
 しかしこの炎を眺める彼らの瞳に憧憬はない。
 代々、その視線から恐怖の色が消えたことはなかった。
 氷晶の鎖に包まれ、なおかつその鎖にΑθαναと名打たれた封印の施された、この炎に対して。

 今、その炎を十五人の氷戦士と、その十倍ほどの住民が取り巻いている。
 氷戦士たちは鎖に向けて全力で凍気を叩きつけ、住民たちはそれを不安そうに眺めていた。
 だが、事態は一向に良くならないようだ。
 鎖のそこかしこにヒビが入り始めている。

ビシ・・ギシ・・

 十三本ある鎖の一本が今にも千切れそうだ。
 住民たちから悲鳴が上がりかけたとき、

「ハアアアアアッ!!!」

 この場の誰よりも強烈な凍気が、その鎖を完全に繋ぎなおした。

『アレクサー様!』

 不安の声が一転、希望のそれに変わる。
 父親殺しの罪を悔い、ひたすらに打ち込んできた彼への無形の報酬であった。
 この信頼を再び裏切ってはならない。

 同時に、アレクサーは気になっていた。
 先ほど感じた小宇宙……あれがブルーグラードに害をもたらす存在なら、何が何でも倒さねばならない。
 そのためには、早急にこの鎖を立て直す必要があった。

「のんびりとせめぎ合ってなどいられん。
 一気に片を付ける!氷戦士、集中せよ!」
『ハッ!』

 次々と氷が鎖に付着し、封印を強化していく。
 もう大丈夫だろうというところまで行って、

「何とか……なりましたね」

 副隊長のシュレンコフが安堵の声を上げて、

「……気を抜くな」

 途切れかけた集中をアレクサーは維持させる。

「アレクサー様?」

 歓声を上げようとした人々が、アレクサーの態度にその動きを止めた。

「全員、今すぐ非常口から脱出しろ」
「何ですと?」
「急げ!」
「そうはいかん」

 あざ笑うかのように、その場に強大な小宇宙が出現する。
 先ほど感じた、あの禍々しい小宇宙だ!

「気づいたのはさすがと言いたいところだが、いささか遅すぎたな」

 足音もなく、黒いフードとマントを纏った人影が階段を下りてきた。
 だがおそらく、その場には瞬間的に移動してきたはずだ。
 でなくば、これほど接近されるまで気づかなかったはずはない!

 民を先導しようとしていたシュレンコフは、とっさに人々の前に立った。

「貴様!何者だ!」
「フフフ……」

 人影が、断じて好意的とは言えそうにない笑い声を発する。
 地獄から響いてくるような声とでも言おうか。

「何がおかしい!」

 シュレンコフはこいつが敵であると確信した。
 肉体的パワーだけならアレクサーをも凌ぐその拳が唸る。
 だが、小宇宙の差は歴然としていた。

ゴオオオオオッッ!!

 空を裂く衝撃波が、人影の前で霧散した。

「何ィッッ!?」
「いかん!下がれ、シュレンコフ!!」

 飛び込んだアレクサーをバカにした、スレスレのタイミングで敵の小宇宙が炸裂した。

「積尸気冥界波!!」
「うわあああああああーーーーっっ!!」

 叫びを残して、シュレンコフの姿は跡形もなく消えた。

「シュレンコフ!」

 叫べども、答えはない。
 姿が見えなくなっただけというわけではなく、この謎の人物の作り出した不気味な光の中に飲み込まれたようにも見えたが……

「貴様、何をした……」
「死の国に飛ばしたまで」

 フードに覆われて見えないはずの口元が、微かに笑ったように見えた。

「いや、礎になってもらう。と言った方が正しいかな」

 答えとも言えない謎めいた言葉と共に、再び小宇宙をたぎらせてくる。
 今度ははっきりと見える。
 虚ろで不気味な光を放つ星団のような物が……。

「貴様も部下の後を追うがよい!積尸気冥界波!」
「むざむざと食らってたまるか!」

 ぽう、と漂う火の玉のような物が見えた瞬間、アレクサーは臆しそうになる自分を無理矢理奮い立たせて身体を引いた。
 シュレンコフが飲み込まれたときの一度を無駄にしてはならない。
 引き込まれそうになったものの、どうやらこの一撃は凌いだ。

「ほう、積尸気を目の当たりにしてもまだ動けるとは。いささか、あなどったか」

 あえて喩えるなら、死の恐怖、とでも言おうか。
 あの技が放っていたのは具現化した殺気のような物だった。
 これに圧倒されていては戦いにならない。

「氷戦士をなめるなあぁっっっ!」

 気合と共に吼え、ブルーグラード最強の凍気をほとばしらせる。
 よし、民たちは全員避難し終わった。
 今ならこの技を使っても問題ない!

「食らえ!ブルーインパルス!!」

 最初から最大の技を以て叩き込んだ。
 相手の実力が計り知れない今、生半可な小手調べはかえって危険だ。
 少なくともあちらにはいつでもこちらを即死させられる技があるようなのだから。
 だが、

「何…………ッ!?」
「これしきの凍気でなめるなと言われても、それは無理な相談だな。なめざるを得ない」

シュウウウウゥゥゥ…………バシュッ

 右手一本で受け止めたアレクサーの凍気を、人影はあっさりと握りつぶして四散させてしまった。

「今一度受けよ!積尸気冥界波!」
「その技は既に見切った!」

 いかにブルーインパルスが効かないとは言え、こちらもこの技は既に見切っている。
 三度目ともなれば十分目も身体も対応できた。
 それほど速くなってもいない。

 かわす!!

「なるほど。その逃げ足の速さだけは認めてやろう」

 わずかにいらだったような言い方とともに、人影はどこからともなく真紅の花を取り出した。
 実物は今まで見たことはなかったが、図鑑の写真で見たことならある。
 あれは確か……薔薇……

「!!」

 そこで、周辺に漂う甘い香気に気づいた。
 何か分からないが、本能が警報を発した。
 これはまずい!

「また、気づくのがわずかに遅い」

 アレクサーが口元に手を当てようとしたところへ、一気に薔薇の香気が膨れ上がった。
 一輪に見えた薔薇が瞬時にして無数になり……

「ロイヤル・デモンローズ!」
「…………!!」

 放たれた無数の薔薇の刺と花弁、そしてむせ返るほどの香気に包まれて、アレクサーは叫び声を上げる間もなく倒れた。

「デモンローズは、その香気や花粉を一吸いしただけで死に至る。悪あがきもここまでだな」

 アレクサーに背を向け、人影は狂える炎に向き直った。

「小娘如きの封印にしてはやけに持つと思っていたが、こういう仕掛けだったとはな。ブルーグラードの人間どもめ、存外食えん」

 納得したような声と共に、フードの中から身長よりも長い大鎌が出現した。

「だがそれもこれまでだ。砕け散るがいい!」

 一閃で一本。
 氷戦士たちが有史以来守り続けていた鎖が、次々と霧散していく。

「ま……待て……」
「何?」

 残り三本とまでなったところで、アレクサーは辛くも立ち上がった。

「我らブルーグラードの民……。この極寒の地で生き抜いてきた先祖たちの誇りに賭けて、解き放たせはせん……」

 アレクサーが咳き込みつつ微細な氷の塊を吐き出したのを見て、人影はどうやってアレクサーが生き残ったのか合点がいったようだ。

「体内に入り込んだ花粉や香気を、凍気で凍結させて無理矢理抽出したか。その覚悟だけは誉めてやろう」

 カランと鎌を放り出して、アレクサーに再び向き直った。

「褒美として、私自らの力で死をくれてやろう。光栄に思うがいい」

 確かにこのままでは勝てない。
 体外に排出できた花の毒は実は半分ほどでしかなかったし、そも、こうして向き直ってみても、アレクサーと比べてさえ小宇宙の桁が違う。

「だが、俺はまだ死ねぬ……。まだ……俺は親父に会わせる顔がない……」

 声に出たものの、それは自分に言い聞かせた言葉だった。
 まだだ。
 まだ打つ手が全て無くなったわけではない。

 かつては、あれは認めてくれなかった。
 それは、力を以て覇を唱えようとすることが、本来聖闘士としてあるべからざることだからだ。
 だが、今なら。

「頼む、応えてくれ。
 我が名はアレクサー。
 このブルーグラードの地にありて、長き封印の現在を預かりし者なり!」
「デモンローズの毒が既に頭にまで回っていたか。情けだ、一撃で葬ってやろう!」

 人影の小宇宙が炸裂するその寸前、アレクサーは叫んだ。

「冠座、クラウンの白銀聖衣よ!」
「な、何だと!?」

 人影の放った電撃は、アレクサーの身体に届く前に消滅した。
 その代わりにその場に出現したのは、冠星座の聖衣箱だった。

「……バカな……、何故この地に聖衣が……」

 人影の驚愕にだめ押しするかのように箱が開き、冠座の聖衣が姿を現した。

「ハアアアアッ!!」

 アレクサーが氷衣を脱ぎ捨てると共に、冠座の聖衣は即座に分解してアレクサーの身体に装着されていく。
 豪奢で、他の白銀聖衣と比べても抜きんでているその形状は、黄金聖衣に近いほどの防御面積を持っていた。

「氷戦士の貴様が、まさかアテナの聖闘士とはな」

カシャアンッ

 冠を思わせるヘッドパーツが装着され、完全装備となった。

「知らなかったのか。我らがブルーグラード、その起源は聖闘士が起こしたものなのだ」

 それは、まさしく神話の時代の話である。

「第一次聖戦でポセイドンを封じ込めたアテナは、その魂を極北の地に封じ込めた。
 その魂の監視役をかって出たのが、時の冠座の白銀聖闘士だ。
 彼は人望厚く、弟子である二人の青銅聖闘士と多くの民が、移住した彼に従ってきた。
 これがブルーグラードの始まりなのだ。
 そして冠座の聖衣は、代々長の証として、ポセイドンがこの地より解き放たれた後もいくつもの邪悪の封印を見守る、監視者の役割と共に伝わってきたのだ」
「なるほど、勉強にはなる。だがそれがどうした。聖衣を纏っただけでこの私に勝てるつもりか!」

ゴオウッ!!

 掲げられたその手に、再び電撃球が出現する。
 いや、威力は先ほどよりも更に大きい。
 だが、アレクサーに引く気はなかった。

「聖衣はただの鎧ではない!聖闘士の小宇宙によって偉大な武器にもなる。
 それが、第一次聖戦において聖闘士が海闘士を圧倒した理由の一つでもあるのだ!
 我らが凍気、今一度受けてみるがいい!ブルーインパルス!!」

 その速度も凍気も、先ほどまでの比ではない。
 青い衝撃が完全に人影をとらえた!!

シャアアアアアアアンンッッッッ!!!

「ウオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッッ!!」

 粉々に氷結して砕け散るマントとフードの切れ端をまき散らせつつ、人影の姿が明らかになっていく。

「くうっっ!」

 そのまま壁に叩きつけられるところ、ギリギリで体勢を整えた。

キリキリキリキリキリ、スタッ!

「人間がまさか、ここまでやってくれるとは思わなかったぞ」

 ちゃんと、実体があった。
 しかも、法衣を思わせる豪奢な鎧……黒く美しい輝きを持ちながら、どこか死の匂いを感じさせる鎧を纏っていた。
 凍気はこの鎧の表面を凍結させていたが、この男が小宇宙を込めるとパラパラとはがれ落ちてしまった。
 そして、何より、

「…………貴様、人間では……」

 その男には……多分、男だろう……目も鼻も耳もなかった。
 長い黒髪が周りを飾り、端整であろうと思われるその顔にあるのは、ごく薄い唇のついた口だけだった。

「この顔か?封じられているのだよ、あの忌々しい小娘にな」

 先ほども、「小娘」と言った。
 話の筋からおそらくアテナのことを言っているのだろうと考えられるが、アテナに封じられているということは、……まさかこいつは、別の意味で人間ではなくて……

「この忌々しい顔をまで晒してくれるとはな。今度こそ確実に死なせてやろう!」

 こいつは、目も耳もないがしっかりと目標を認識しているらしい。
 これは、五感を……人間の持つ六感を超えたセブンセンシズとやらのせいか……!?
 しかも、沸き上がる小宇宙も今までのが何だったのかと思えるほどの絶大なものだ。
 その向こうに沸き上がるのは、あの不気味な星団……

「言ったはずだぞ、その技は既に見切っているとな!」
「どうかな?」
「!?……な……ん……だ……?」

 尋ねられた瞬間、意識が遠のきかけた。
 バカな……そこまでのダメージは受けていないはず……考えられるのは……

「……しま……った……」
「思い当たっただけでも誉めるべきか。だがデモンローズが一撃だけと思ったのは賢くなかったな。
 どんな鋭敏なものでも、慣れてしまえば感じなくなってしまう。
 所詮は人間だな。
 今度こそ、積尸気に飲み込まれて死の国に旅立つがいい!」

 沸き上がる不気味な揺らめきが、かわしようもなく迫ってくる。
 かわせないと言うならば、ならば!
 残された小宇宙を全て振り絞り、拳を振るった。

「ただでは……やられん!受けろ!
 ノースクラウン・インパルス!!」
「積尸気冥界波ァッッ!!」




第一話へ続く


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