伝説はかく語りき
EnixOriginalGameBookDragonQuestII
ストーリー紹介


 ゲームブックドラゴンクエストUはエニックス様と双葉社から出ています。
 ここで取り扱うのはエニックス様が出版した物です。
 エニックスの公式だけあって、設定の使い方や、伏線の張り方はさすがと言うべきですが、 それだけではありません。同じエニックス様の公式でも、TやVは失礼ながらこれほどではありません。
 注目点をいくつか挙げていきますと、

と言ったところがあります。

オープニングからストーリー攻略を見る。
2000/05/07更新



 キャラクターに関しては、 別のページで詳しく描いていますが、例えばローレシア、 サマルトリアの騎士団長や、大賢者と呼ばれる人物もともに活動します。さらにはムーンブルクの大盗賊に、 船の船長、ラゴスを探し続けている男、風来の戦士、等々。
 また、極めて格好良く、重要になったキャラもいます。 特に竜王のひ孫と、サマルトリアの王子カインです。 竜王のひ孫は、アレフガルドの大神官だったハーゴンと友人関係にあり、そのハーゴンが堕ちたときに光の玉を奪われたので、 それを取り戻すためにロトの子孫達をその背に乗せて、大灯台へ飛んでいきます。これは上巻の表紙イラストになっています。
さらに下巻においては、クライマックスで衝撃的な登場をしてきます。

 もう一人、サマルトリアの王子カインは、全メディアバージョンを通じて最も格好良い男です。 FC版、SFC版や、小説のような軟弱さはほとんど見られません。
 三人の中でただ一人、ロトの血を引いていないというコンプレックスから、極めて自尊心が高く、高慢とも思われる態度をとり、 よく騒動の種になりますが、人間的な魅力あふれる男で、どこかみんなに好かれています。 魔術嫌いの父に逆らって魔術師グランログザーに師事する行動派である一方、ムーンブルクの王女ナナへは素直になれない態度をとり続けてしまいます。
 その彼の最大の見せ場が、このゲームブック最大の目玉である、サマルトリア城攻防戦です。
 このイベントは、悪魔神官デヌス率いるドラゴン軍団の前にサマルトリア緑の騎士団がローラの門で敗走した後、 包囲されたサマルトリア城を救うべく、カインがメインパーティからはずれる所から始まります。 (プレイヤーは、ローレシアの王子のまま進めるか、カインを演じるか選択できます。) カインは父を説き伏せ、魔術を使ってルプガナ・アレフガルド・デルコンダルの軍と連絡を取れるようはからい、 自身もドラゴン軍団との決戦に参加し、見事サマルトリアを守り抜きます。

 これはムーンブルクが落とされた後に起こって然るべきイベントであり、登場するキャラクター数も多く、 また、大軍団の激突により世界情勢が大きく変貌する重要イベントであり、 この辺りはほとんど小説のようになっていますが、その中で戦うカインをぜひ感じて下さい。

 国家間の関係もなかなか面白い所です。オープニングでローレシア王が倒れたため、 対ハーゴンの全権はサマルトリア王が担いますが、これに関してあつれきも生じます。 一方でデルコンダルとローレシアは敵対関係。ルプガナ船団を集めてアレフガルド軍を派遣することには、いくつも障害がありました。 その分、それらが全て集まったサマルトリア城攻防戦は感慨深いものです。

 FC版ドラゴンクエストUにはかなりの数の裏技がありましたが、このうちのいくつかがゲームブックで再現できます。
 一つは最強の武器となった「破壊、はやぶさ合体剣」通称「はかぶさの剣」です。条件がかなり厳しいですが、ラスト前で使用可能です。
 もう一つは最大のバグ技、「デルコンダル城にシドー出現」です。こちらは一瞬で、バグになるわけでも無いですが、一応再現されています。


 ここに載せた攻略法は、私なりに、これがいいと思ったルートをたどったものです。
 こんな展開なんだ、程度にご覧下さい。
 ゲームブックの攻略とはいえ、何せ伏線が多いので。


オープニングからストーリー攻略を見る。
2000/05/07

サマルトリア城攻防戦を体験しに行く。
99/12/04



 この本の入手方法ですが、夢織が普通の本屋で見かけなくなってから二年ほど経っています。 注文するか、あるいは古本屋の安売りコーナーを探してみると見つかるかも知れません。


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