どうすれば楽にできるか

 そもそも胃カメラが苦しい理由は「咽頭反射」という、神経反射にあります。口を開けて、指をのどの奥にもっていくと「おえっ!」となりますね。これが咽頭反射です。歳をとってくるとこの咽頭反射が弱くなるので、検査も楽になります。また、何度も検査を受けていると、だんだんコツがわかってきて、楽になってきます。しかし、40歳以上は癌年齢です。あなたも今後、胃カメラをうける機会がどんどん増えてくると思われます。少しでも楽に検査ができるように、参考にして下さい。


1. 楽な服装でうける

 おしゃれをして病院へ行く人はまずいないと思いますが、楽な格好をして行くということは検査の基本です。ウエストの締まった服で検査を受けると、胃に空気を入れて膨らましたときに、おなかが苦しくなります。

2. 麻酔の仕方

 検査の手順で示したとおり、あらかじめゼリーを5から10分含んでノドの麻酔をするのですが、この時にできるだけ奥の方を麻酔しておきます。つまり、首を後ろに反らし、天井を見ながらゼリーをできるだけ口の奥の方にためておきます。さらに咽頭反射が強いと思う方は、長めに含んでおきます。10分くらい含んでおく方がよいでしょう。麻酔の効きが良ければ、かなり楽になるはずです。

3. のみこむ練習をする

 検査の中で皆さんが一番苦しむのが胃カメラを飲み込むときです。食道の入り口は、ものを飲み込もうとするときに開きます。胃カメラを飲むときも一緒で、飲み込む動作をすることによって食道の入り口が開き、カメラがスムーズに入っていきます。逆に、「おえっ」となったときには食道の入り口は閉じ、いくら頑張ってもカメラはノドを通りません。イメージトレーニングをしておきましょう。体の力を抜くことも大切です。

4. つばを飲まない

 検査中に口の中にたまったつばを飲み込むと、必ず気管にはいってむせます。一旦むせると検査どころではなくなりますので、つばはどんどん口の外に出してしまいましょう。

5. 自分の好きな音楽テープを持ち込む。

 病院によっては、心をリラックスさせるために内視鏡室で音楽を流しているところがあります。日頃、リラックスしながら聞いているテープやCDを持っていってかけてもらいましょう。鼻歌を歌いながら検査がうけられます!?

6. おしゃべりになる

会話をするということは、体の緊張をほぐします。周りにいる人、手当たり次第につまらない冗談を連発しましょう。

7. 医者と顔馴染みになる

 外来で診察してくれたのと同じ先生が検査をしてくれる場合はいいのですが、大きい病院だと、検査担当の初対面の先生が検査をすることがあります。緊張しやすい人は、顔の知った先生に検査をしてもらえるのかどうか、確かめてみてもよいでしょう。また、繰り返し検査を受ける場合は、同じ先生に頼めば、クセを覚えてもらっているかも?

8. 検査の考え方

 「胃カメラ」といえば、もう誰でもが知っている検査です。病院では一週間に何十人もの人が胃カメラを受けます。
 日本に病院の数はいくつありますか?全国で一週間にいったい何万人の人が検査を受けているのでしょう?
 結局、誰でもやってる検査なのです。あなたにできないはずはありません。

9. 最後の手段

 とにかく「楽にして下さい」と先生にお願いしましょう。とくに初対面の先生の場合は。そうすれば、直前にするスプレーの麻酔も少し多い目にしてもらえると思いますし(あまり多すぎると、かえってムカツキや動悸などの副作用が出るので注意)、飲み込みにくい場合は、無理をせず一旦休憩を取ってくれるはずです。

9. その他

 施設によっては、痛みを感じないようにあらかじめ鎮静薬を注射してから検査をしている所もあります。薬に対する感受性のよい人は、眠っている間に検査が終わったと言う人もいます。最近の開業医さんでは薬を使うところがふえてきているようです。私の所ではしていませんが、希望される方は近くの開業医さんで探してみて下さい。

 

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