
当ギャラリーは、管球式アンプマニアの間で好んで使用されている直熱タイプの三極出力管を中心に紹介していますが、これらの真空管の多くは1920年代から1930年代中頃に発表された物やその改良品がほとんどです。 この為、現在ではさすがに入手が困難になってしまった物も有り、大変残念です。
これら先人の残してくれた貴重な真空管の数々を1人でも多くの方に知っていただくためこのギャラリーを始めました。
また、戦後に発表された比較的新しい真空管も含め出来るだけ詳しく紹介していきます。

ドイツの業務専用管の一群です。 このグループは、米国のW.E.社の業務用管 101,102,104,205 シリーズに相当する真空管で、ドイツの他フランスやオーストリア等でも早くから電話回線などに盛ん使用されていました。
Part 1.に続いてこちらでは、C、D シリーズを紹介しています。 3極出力管としても使用されたクラスで、それぞれWEの104、205シリーズに相当する真空管です。
欧州のオーディオ用出力管の1番手は、やはりこのAD1から紹介したいと思います。
こちらはAD1 の業務用TUBE Ed です。 資料も少なく謎の多い真空管で、また限定生産品であった事から現在では希少になってしまった真空管の一つです。 新旧 Edの他、EbやEcも紹介しています。
ドイツのと言うよりも欧州の代表的名出力管RE604とその同等管からPX4クラスに近い出力管までを紹介しています。 米国の45に相当するクラスで、当時家庭用高級電蓄等の出力管として盛んに使用されていたので、欧州各国メーカーそれぞれ独自に球を開発、発表していました。
そのため大変種類が多く欧州管の典型的な例と言えます。
英国初の本格的直熱3極出力管として登場したのが、このPX4 です。 その後次第に改良され民生用を中心に長く使われました。 英国を代表する真空管の内の1本です。
オーディオ用大型3極出力管の開発で、米国の250に遅れを取った欧州各社がその数年後、満を持して市場に送りだしたのがこのPX25系の真空管です。
英国を中心とするオーディオ用大型3極出力管 PX25,DA30系とは別系統とも言える一群がドーバー海峡を挟んで欧州大陸各国で普及していたことは、あまり知られていないようです。
欧州でも英国だけに存在したと言っても良いプレート損失60W級の大変個性的な大型3極出力管が有ります。 DA60 を中心とするグループで、この他にその前身となった送信管もあわせて紹介しています。
米国の製品とは無縁に思われた欧州の各メーカーですが、例外的に米国真空管の同等管を製造したケースが有りました。
STC に関しては、説明するまでもない程著名な会社です。 19世紀末の米国W.E. 社の英国支店から始まり、数多くのW.E.同規格真空管を製造しています。
世界初の(直熱)5極出力管は米国より一足早くオランダで誕生しています。 小電力でも出力を稼げる5極管はその後、欧州全体に急激に普及して行きました。
欧州整流管の第1回として、大型の両波整流管をいくつかご紹介します。 このクラスの整流管、特に大型の両波タイプは、欧州(中でも欧州大陸)独特のものと言えます。

Western Electric社の製品の内、いわゆる丸球と呼ばれる真空管を紹介します。
10は米国では独自の進展をしたWESTERN ELECTRIC社の系統を除いて、オーディオ用出力管の正に原点となった真空管です。 ここでは、10系の中でも出発点となった
UV202から、210,10,VT62までの進化を紹介しています。
1種類の真空管で全てをこなしていた万能管の時代から、1920年代中頃には電圧増幅管、出力管と各専用の真空管が発達するようになります。
1920年代後半米国でも大型のオーディオ専用出力管の需要が次第に高まり、民生用として発表されたのが250(後の50)です。 シングル使用で4W強と、当時としては画期的な出力管の登場と言えます。
250の1年後に登場したのがこの245(後の45)です。 さっそく最新のRCA社電蓄に採用され、大変好評を得たそうです。
245の発表後、もう少しパワーが取れ使いやすい真空管として出されたのが、この2A3です。 当初の製品は、1枚のプレートでしたが、後に2つのユニットを並列使用する構造に変更されました。 これほど仕様が変更になった真空管は、米国ではめずらしいと思います。
Part2では、丸球以後のWE社製直熱3極タイプの出力管をまとめて紹介します。
独立系の会社では大手に属するRAYTHEON 社ですが、1930年代前半を中心に独自の工夫をした一連の真空管を発表しています。
RAYTHEON 社4ピラーシリーズの続編です。 Part1の続きとして250の他、整流管、多極管を何本か紹介しています。

米国ビーム出力管の代表格 6L6系です。 良くも悪くも3極管時代の幕引き役になった真空管と言えます。 以後は安価で出力の稼げるビーム、5極管の時代が最後まで続く事となりました。