ヴォカリーズ Op . 34-14

ロマンティックで美しい旋律の曲です。
20世紀前半の大ピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)によって作られたものです。

「ヴォカリーズ」とは歌の練習の際に歌詞の代わりに[a]、[u]などの母音で歌う唱法とのことですが、ラフマニノフはこの形を使ってロマンティックな歌曲を書きました。そしてその唱法名をそのまま題名としました。

「歌曲集」作品34は14曲から成り、1912年にプーシキンをはじめとした6人の詩人の詩に曲が付けられたもので、その最後の第14曲が「ヴォカリーズ」です。

この曲もまたとても多くの種類の演奏が世に出ています。オリジナルの声楽曲を初めとしてオーケストラ用に編曲されたもの、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、フルート、トランペットなど吹奏楽ものもあるそうです・・・

私がこの曲を最初に聴いたのはアール・ワイルドによって編曲された清水和音さんによるピアノ演奏です。筆舌に尽くしがたい素晴らしいものでした・・・

私は最近またこの曲にはまっていて、現在様々な演奏のものを探しているところです。そこで耳にしたのはなんとラフマニノフ自身の演奏が残っており、それが97年末に限定版CDととして発売されたとのこと・・・手にはいるかどうかはわかりませんがぜひ購入したいと思っているもののうちのひとつです。

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