YOU ARE HERE: 短き逢瀬に < 猫といねむり < ちびねこ
初出・ 29 April1999

甘い期待



電気屋さんちの看板犬「
くろ」。彼女は店の前のハウスに繋がれています。バス通りでもあり、銀行・コンビニと同じ通りに位置しているので、人通りもある所です。コンビニ好き・犬猫好きのワタクシが見逃すはずはありません(?!)。猫缶を求めての行き帰り・犬巡り散歩の一環で彼女にも会います。

地の利か犬柄のせいか、彼女はワタシから「おやつ」(≒犬カン・猫缶)を貰う唯一の犬です。会うといつも何かを貰うことになっているので、会う度にかなり喜んでくれます(飼犬を餌付けする不届き者(^-^)。ちなみに彼女はスリムです)。

会って嬉しい、ということを表現する彼女にも、一応?決まった行動パターンが見られます。

(1) 坂道の下に何かくれる人間(ワタシ)を見つけた!、と目を輝かせる。
(2) ちぎれんばかりにしっぽを振りまくる。近づくと、
(3) 短い鎖が届く範囲で走り回る(鎖の音が結構ウルサイので、不届き者としては気が気でない)。
(4) ジャンプして握手(を繰り返しまくる)。
(5) できるかぎり遠い場所でおしっこをしちゃう。
(6) 一息ついてお腹をなでれ〜ポーズをとる。ここで、さらに一息。
(7) コンビニへと行く人間を見送り、出てくるところをひたすら「じっ」と待つ。
(8) 最近は「待て」の訓練を施される(これがナカナカ難しいのだ!!)。
(9) 念願のおやつ〜!を夢中で食べる。

本題からそれますが、犬は、人間と比べて限られた色しか認識しないそうです。50-100メートルくらい離れた所にいる人を見分ける時に使うのは、目と鼻とどちらの比重が大きいのでしょうか?(もちろん、耳も使うだろうけれど!)。 犬と話すことができたら、是非是非、聞いてみたいことの一つです。

閑話休題。
先日も、コンビニが最終地点・くろちゃんが中間地点となる坂の下を通りかかりました。目があうと、またもやちぎれんばかりにしっぽを振り、大騒ぎ。しかも、いつも以上になんだかゲンキが一杯。ジャンプして飛びかからんばかりの行動を繰り返します。ぶつかられないように(汚れるもん〜)少し距離をとっていると、さらにダイナミックに勢いをつける「くろ」。

あまりの勢いになーんと鎖を繋いでいる低木ごとジャンプ!!

倒される〜ぅ!

この時、ワタシは飛びかかられ、勢い負けしてしまうことを一瞬予想(期待?)しました。、、、が、、、、「くろ」は一目算に坂を駆け下りていきます。鉄の鎖と低木をひきずり、ものすごい音を立てて、、。

ぼ〜ぜんと見送るワタシ。周りの人も、ものすごい勢いで走っていくウルサイ犬にぼーぜん。

車通りが烈しいので、車にひかれちゃう!と正気?に還った私は「くろ」を追いかけました。(めちゃめちゃ早い〜、、)先に坂をスケボーで下りていっていた小学生が「くろ」の鎖を一生懸命踏みつけ、制止!してくれました。ほっとしたのも束の間、彼女の力と同じくらいか、彼女の方がよっぽど力がある状態なので、かなり必死の様子で身体がよろけてます。ようやく(ホントにようやく)追いついた私がなんとか加勢をして、くろを「捕獲」しました。鎖を持っていると、「くろ」はな〜んと茂みにおしっこを‥。おしっこを済ませて、おうちへと一緒に向かう私たち。

カレはまるで、「くろ」に猛然と追いかけられているような気がしてめちゃめちゃ怖かった‥らしい(そう訴える目が「うるうる」してたヨ!)。

「くろ」は果たしておしっこがしたかったのか、カレを追いかけて行きたかったのか‥‥。少なくとも、ワタシに会えて嬉しい!けど、抱きつくほどではなかったようです(T-T) 。

あ〜あ、つまんない!ワタシの期待は「はずれ〜」デシタ。あ・ま〜い期待はほどほどに、ってことなのかなぁ。


YOU ARE HERE: 短き逢瀬に < 猫といねむり < ちびねこ

neko home

メールはこちら
(c)nagaoaki