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last update 17 April 1999

悪循環

悪循環とは、何か悪いこと・イヤなことを避けようとして、一層イヤなはめに陥り、事態をさらに不愉快なものとしてしまうこと、と勝手に定義しております。悪循環についつい陥ってしまうという損な性格にはあまりなりたくないものです。ただ、性格だけが原因ではなく、置かれている状況があまりにも酷い場合には性格の要素は少なくなる‥と思いたいものです。が、悪循環の原因を探しても、あまり嬉しくない状況に代わりはないような気もします。

病院が好きな猫は誰猫一人として、私の家にはおりません。ただ、連れて行かれることについて態度がかなり猫によって異なります。もちろん、猫それぞれの性格にもよります(そうなんですよー、ネコにも当然!性格があるのでございます)。さらに、私を含め、人間に対する信頼の程度の差も大きいような気がします。

わが家の猫たちは最低でも年に一度は病院に行きます(ワクチン接種のため)。また避妊手術を皆受けているため、そのときにも病院に行きました。年長組であるジェスパ・臣人・歳三は、インフルエンザにもかかったので、そのときに頻繁な病院通いを経験しております。さらに、臣人・歳三は、潰瘍などのため、最低一ヶ月に一回は病院に通っています。

頻繁に通うようになってさらに痛感したのですが、*歳三*は私のことを信用してくれていない(T T)のです。病院へ連れていこうとしても、ジェスパはかなり嫌がるのですが、簡単にバスケットに入ります。病院から帰って、バスケットから出してあげてもすぐにフレンドリーな態度を示します(模範的態度(^^))。

歳三は、病院に連れて行かれる気配を素早く察知し、飛んで逃げていきます(まだ何もしていないのに‥)。ようよう捕まえて病院に連れていきます。診察台の上では、最初は私に助けを求めていたのですが、今はもう、バスケットしか見ていません(早くあの中に入りたい、と思っているようです)。病院から帰って、バスケットから出すと、喜んで遊びに行き、ご飯を貰う時には嬉しそうに寄ってきます(当分、連れて行かれないワ、と思っているようです)。

病院に行く度に注射を打って貰っている歳三は、一層病院が嫌いになりました。嫌いな病院から逃げようと一生懸命なのですが、結局連れて行かれるので、イヤな気分でいる時期が逃げ回っている分だけ増えているのです。イヤな病院がますますイヤに、そしてさらに逃げ回る歳三‥。

この悪循環から逃れるためには、私に対する信頼が深まることが一番よいのですが、「嫌いな病院にいつも連れていく」と思われていて、無理なようです。このワタシのあふれる愛情を読みとるだけの余裕は歳三にナイ、ので、信頼を一層低下させながら、歳三を今日もまた病院に連れていくぞ!と追いかけ回すワタシでした。


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