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last update 17 April 1999

生命の重さ

臣人はエイズ猫です。猫エイズ(ネコ免疫不全ウィルス感染症)は人間に感染しないのか?と聞かれることが多いのですが、獣医の先生によると、「感染することはない」そうです。もし、感染するのならば、きっともう罹っていることでしょう(猫エイズについてのFAQは*ここ*を、詳しい情報の目次は*ここ*をクリックしてください。日本獣医畜産大学提供のFIV情報を見ることができます‥(現在、このwebは閉鎖中のようです。リニューアル・オープンが待ち遠しいワ))。

猫エイズの検査を受けたのは臣人だけですが、感染の有無を調べることによって、何が変わるのかなと思いました。もちろん、治療を行ってくださる先生にとっては、感染の有無によって治療の仕方が変わるので大いに、意味があると思います。臣人が人間であれば、そして他の猫に感染をしないですむ方法を知ることができ・それを実行に移すことができるならば、また意味があったでしょう。

臣人は猫で、しかもエイズであることを「知ることがない」ために、感染の事実によって、臣人の自覚的行動その他が変わることはありません。しかし、私自身の臣人に対する気持ちに変化が生じたのは言うまでもありません。臣人がいやがるのに抱きしめる回数が増えています。

最近では、トシゾウが一回り体型が小さくなったような気がします。彼女のエイズ検査はしていないのですが、臣人とジェスパと一緒に眠っているので確実に感染しているようなので敢えて検査をしなかったに過ぎないのです。

彼女たちの「体重の軽さ」を感じると、命に重さがあるような、そんな気がしてなりません。死んでしまった猫たちの体重は驚くほど「軽く」、またいつか同じように彼女たちも「軽い」存在へと変化していってしまうのだと、悲しくなる瞬間もあります。

いつか必ず彼女たちと別れなければならない時が確実に来るでしょう。その時が来るまでは、彼女たちの生命の重さを堪能し、楽しい時間を過ごしたいと思うのです。


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(c)nagaoaki