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動物の交通事故(2)

鳥も交通事故の惨禍にあうことから免れません。特に鳩、烏は非常に多い。運転するようになって、彼等がむしろクルマを恐れない場面を数多く運転席から見てきました。何度も何度もクラクションをならしてようやく退ける。多くの人がスピードを特に落とすような場所で、そのような態度をとっています。なかには、逃げることもできず、そのまま1.5トンほどの重みに、一瞬にして命を奪われます。

さきほどまでゲンキに道路を歩いていた鳩が、次の瞬間、生を終えさせられたのを、丁度上にある、2階の喫茶店の窓から見ました。危ない、と思い、どうかクルマのタイヤの間に入っていて欲しい、と願いました。でも、そんな幸運はありませんでした。クルマはBMWの白、5か7シリーズ。

そのままさらに轢かれていく状態はとても見ていられなかったので、食事を途中にして、遺体を動かしました。まだ暖かかったものの、もう生きてはいません。

クラクションを鳴らす、というほんの一瞬の手間をなぜ省くのか、とても腹ただしく思います。と同時に、もしも、真上の喫茶店ではなく、あの歩道に私がいたならば、進んで行って止めることができただろうに、それができないまま、ガラス張りの上から一部始終を見ることになったことが、とても口惜しいです。

どのようなものであっても、いつかは生を終えます。しかし、鳩であるが故にまったく一顧だにされない死、簡単な配慮で防げる死は、あまりにも酷すぎます。もちろん、これは、鳩に限ったことではありません。なんであれ限りある生を持つ存在に対する、あまりにも無思慮な態度に、憤りを感じるのです。

運転席から鳥の逃げなさを見たならば、クラクションを鳴らして、彼等に翼で逃げることを促して安全を確認してのち、道路にクルマを進めて欲しい、と心から思います。


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(c)nagaoaki