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 公開日 :2000年 9月 22日


【書籍紹介】


ドライビングメカニズム・表紙

黒沢元治著『ドライビング・メカニズム--運転の「上手」「ヘタ」を科学する』(勁草書房、2000年9月10日)

【著者略歴】

1940年生。2輪レースを経て4輪に転向。日本グランプリでは1969年(日産R382)、1973年(マーチ/BMW)で優勝。1973年、ヨーロッパF2にてファステストラップを記録。その後、怪我を経て、モータージャーナリストに。1983年からは、ブリヂストンの契約テクニカルアドヴァイザー。月刊カー・ビデオ・マガジン「ベスト・モータリング」にて評論等を行っている。

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【購入】 ISBN 4-326-65242-X 定価(本体1700円+税)・全160頁


著者は、クルマ好きの方ならお顔と独特の口調までも思い浮かべることができるほどの、有名な方のはず(ワタシは、最近知りました)。しかし、そんなことは知らなくも、そしてそれほどのクルマ好きではないかたでも、読みやすい一冊デス。

クルマを「かっこよく」走らせるためには何が必要か。それには、安全に対する意識はもちろんのこと。とするならば、すべてにおいて、「タイヤからの情報を得る」ということ(=ステアリング・イフォーメーション)だ、と仰います。そこでは、小手先(正確にいうと、足使い)のテクニックの練習ではなくて、タイヤからの情報を正確に早く受け取り、それに応じた操作を行うための経験を積み重ねることが、「練習」なのです。

さて、目次を見れば分かるように、後半はサーキット走行について。特に、鈴鹿サーキットと筑波サーキットをメインにして、ドライビングのコツ(?)を全体図はもちろんのこと各コースを図解で掲載し、詳細に分析しています。一度でもこれらのサーキットを走ったことのある方ならば--そして、これから走ろうと考えている方にも--かなり役に立つし、実感として理解できる一章だと思いました。

ただ、このサーキットでの走行は、一般公道とは全く違うスピードで走ってはいるものの、「ステアリング・インフォメーション」を重視する立場からすると、大いに参考になるはずだ、と仰っております。

以上、1700円の価値は十分にある一冊なので、オススメいたします。

出版社が学術書を主に扱うところなので、一般書店では手に入りにくいかもしれません。買おうかな、と思って下さった方は、最寄りの書店にて注文か、クロネコヤマトのブックサービス(送料が別途380円ほどかかります)をご利用下さいませ。

 

 


【目次】

プロローグ 
 今、なぜドライビングの「理論」なのか
第一章 3-16
 なぜクルマの運転は人を魅了しながらも、危険なのか
第二章 17-62
 黒沢流ドライビングを理解するための基本エレメント
第三章 67-136
 サーキットを走って考えるドライビング理論

 用語解説
 あとがき

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