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動物の権利<
楼猫
「動物の権利」という言葉については、あまり聞いたことがない方がほとんどかもしれません。現時点では、法律の分野ではもちろんのこと、他の分野(環境倫理や生命倫理)でも確立した権利としては扱われていない状況です。そのため、現時点では議論の道筋がはっきりしない点があるように思われます。
(この点について、さらにお知りになりたい方は * 動物の権利をめぐる議論 * をクリックして下さい。議論の解説を試みる予定です。)修士論文では、「動物の権利」という概念が歴史上どのようにして生まれたのか、法律に対してどのようなインパクトを及ぼすのだろうか、という疑問から、動物の権利論と福祉論との対立のなかに生じた議論の整理を試みました。この執筆のために集めた情報や知識を自分の中にだけ埋もれさせるのではなく、関心をお持ちになっている方々に広く提供したいと考えたのが、このweb開設の趣旨です。
博士論文では、この関心からより射程を広げ、新しい権利の生成一般を考察対象として想定いたしました。その内容においては「動物の権利」については直接扱っていません。しかし、そこに至るまでの軌跡を想定しつつ、新しい権利一般の生成過程についての考察をしました。内容の要旨を、阪大法学51巻1号123頁に掲載しています。お時間がございましたら、ご高覧ください。
まだまだ、研究途上でございますが、ご理解の一助となればと考えます。また、みなさまからのご指導・ご鞭撻も賜りたく思う所存でございます。お気づきの点がございましたら、是非ご教示をお願いいたしたく思っております(webからの送信が可能です)。更新がなかなか思うようにはかどっておりません。内容の充実を図っていきたく思っておりますので、以後よろしくお願いいたします。
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