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その他の文献(英語文献)


●Craig Brestrup, DISPOSABLE ANIMALS--Ending the Tragedy of Throwaway Pets, Camino Bay Books: Leander, Texas, 1997.
ISBN 0-9657285-9-5, $14.95 USA, $20.95 CAN.


著者は医学博士・環境倫理学博士。20年にわたる精神療法医・最高責任者の後、1994年2月〜1996年1月まで動物奉仕団体(the Progressive Animal Welfare Society)の主催者。その後、居を移して他の団体を主催。団体の活動は、野生動物のリハビリテーション、コンパニオンアニマルの保護(sheltering)と養子縁組、動物の権利擁護である。

以上のような実践的活動の中で著者が深く関心を持つようになった問題が、シェルター(動物保護施設)における動物の安楽死である。

安楽死は、コンパニオンアニマルの過剰問題の一見「合理的」とも思える解決策ではある。また、シェルター活動に従事する人々の間でも強く支持されている解決策でもある。

しかし、我々(シェルター)は、健康な動物を苦痛なく「殺すだけ」という安楽死の慣習を止め、過剰問題には他の解決策を探るべきである、と著者は言う。

なぜなら、人類は地球を共有しており、正義・責任という観点から他の生命による正当な主張を尊重するべきであるからである。解決策を考える際に注意すべきことは(1)安楽死問題は他の要素--「消費文化」・不寛容さ--とも深くかかわっていること(2)安楽死を問題とする際には、安楽死に従事している人々ではなく、ペットの過剰を引き起こすような「考えのない」人々こそが問題である、ということである。

(『用が済んだら捨てられる動物--使い捨てペットという悲劇を終わらせるために』)


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