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■ 「動物」をめぐって ■

 


関連文献紹介の「はじめに」にも記載しておりますが、「動物の権利」が言葉として初めて使われたのは1860年代のことでした。

ところが、まさに当時、この言葉を使って直接意味されたのは、動物の取扱いをめぐってではありませんでした。それは、女性にも権利が認められるという議論に対する批判として利用されたのです。つまり、男性だけでなく、女性にも権利があるとする点において、「権利の普遍性」という考え方には問題がある。もしもそのような事が認められるならば、動物にだって権利が認められるではないか、と批判されたのです。

このような批判については、いくつかの反論を加えることもできましょう。また、このような批判が生じることを理由として「権利」という概念を中心として考えない立場をとることもできるでしょう。しかし、私自身の研究はまさに、動物の<権利>を素材とするものです。この点については、現時点ではこのweb上では追究をいたしません。

なぜなら、動物の扱いをめぐる議論が、1860年代当時はもちろん、古代から現代まで、さまざまな言葉で語られてきた問題であることに目を向け、多くの方々が感じるであろう疑問と、繰り広げられるであろう議論との整理のために利用できる素材を提供することを、このweb作成の目的としているからです。

ここでは、動物の<権利>に限らず、広く、動物の扱いをめぐっての議論を、簡単にまとめていくことを試みたいと思います。

□ 概説 □


□ 資料 □

 


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